10月を顧みて。

2006-11-01 20:56:19 | ・今月のまとめ
ビョンホン効果てきめんで、アクセス数はね上がるはね上がる。
ちょっと名前を出しただけなのにね、さすがに芸能ネタは強いねぇ。
それじゃサービスで「ビョンssiはまちがいなくカッコイイですよ~◎」

10月はいろんな方の建築系講演会にでかけて、お話いっぱい聞けた。
アレコレ勉強になったし、プリズムヒントも得て、また次につながった。
矢萩さんは庭園美術館や東京国際フォーラムのマークデザインを
手がけていたのですね。それらはシンプルでありながら印象的。 ↑
美術評論家の林先生の講座も内容が新鮮で素晴らしかった。
学生だけでなく一般にも公開してくれてありがたくうれしい。

建築家の原広司さんは、初めてお会いするのでドキドキしたけれど、
建築を誘起する数学イメージのムズカシさのわからなさがヨカッタ。ってヘン!?
聞き手の東大大学院助手の鵜飼さんも鋭くてただものではない雰囲気がした。
穴が大事というところの梅田スカイビルは竣工当時デートスポットだったわ。
スティーブン・ホールはシアトルで原さんのレクチャーを聞いていたらしい。
その原研究室にいらした山本理顕さんのさりげないひとことが可笑しかった。
ガラス張りで開放的な自身の建物に対してつまりのところ「露出狂なんだよね。」(笑)

黒川紀章さん(文化功労賞おめでとうございます)の国立新美術館の建物は、
エントランスの単純な三角錐といい、内のコーンといい、
発想が変わらないのではないか、正直たいしてあまり新しいとは感じなかった。
見学日はあいにくの曇り空だったので、ガラスウォールから、
光の射し込むかげんが体験できず少々残念だった。
直方体に付随したレースのようなひだ部分は華やかだとは思う。
個人的にその土地性から大原美術館設計薬師寺主計につながったのが発見だった。
東京ミッドタウンには隈研吾さん設計のサントリー美術館もオープンを控えているし、
ヒルズの森美術館とあわせて六本木アートトライアングルと名付けられている。

中央線の高円寺駅に初めて降りたった。
ねじめ正一さんの小説は有名だけど、純情商店街はまっすぐ行っては曲がって
それをまたまっすぐ行っては曲がって、かなり面白かった。
どこのお店も庶民的で活気があり、個性が強くワンダーランドだった。
特にアジアンテイストといった柄ものファッションが目立って多かった。
シックな東京にて、忘れていたにぎやかな関西おばさまティックを思い出した。

衣裳といえば、能装束と歌舞伎のそれを比較してみるとずいぶんと違う。
どちらも伝統をまといながら、今日まで受け継がれている。
江戸時代のファッションであれ、風俗を知る手がかりを浮世絵から読みとれるが、
滑稽であるばかりでなく、かなりの情報が盛り込まれていて見逃せない。
只今開催中の江戸博の浮世絵企画展も興味深く、ぜひに足を運ばねば。

今月は写真にも意識が向いた。写真美術館のパラレルニッポン-現代建築展-
もう一度展覧会とギャラリートークにも参加したいと思っている。
石本泰博の桂離宮の写しだされた線が美しい。
宮本隆司「建築の黙示録」。 宮本さんに関しては、
早稲田大学芸術学校の講演時に林先生が論文資料を配布してくださった。

毎週のように米山先生には何かしら投げかけていただいて感謝。
陣内先生とのえどカル対談、大正建築見学とカフェトークと江戸の湯屋、
まったく時代も内容もそれぞれ違うのだけれど、毎回手法も工夫されて新鮮で、
連続して学べてお話をうかがうとそのよさがさらに味わえる。惹きつけられる。
とってもイイのだ。やっぱやめられません。さすが米山先生なのですわ。(笑)
というわけで、今週末は、えどカル対談゛語りあう東京のたてものと街並み゛
×五十嵐さん。めちゃめちゃ楽しみです。みなさんもぜひご参加下さい。
お電話で直接うかがったらハヤイです。→03-3626-9974(江戸東京博物館)
文化財ウィークも始まるし、11月も忙しい。忙しくしていたい。