ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

6月13日(水) 「ライオンキング」

2018-06-14 17:59:27 | 劇団四季
1時間休を取って、3年3ヶ月ぶりに「ライオンキング」を観て来た。
夏劇場に移ってからは初めてなので、新演出を観るのも初めて。












念願の道口スカーだった!
私は観たい観たいとは口に出すものの「あの方が出ているからなんとかして行こう」という熱意はない。
(2回だけ道口ジーニーと奥田セバスチャンが観たくて、がんばった経験があるが)
何ヶ月も前に取ったチケットで、たまたまその日に観たい方が出ていたらラッキー程度。

今まで縁がなくて一度も観たことがなかった道口スカーが観られて、とても嬉しかった。

他にも、世界くん(元ヤングシンバのエグザイルメンバーではありません)が出ていたり、お友達のお嬢さんが出ていたり、安定の小原哲夫さんがエドだったり、嬉しいキャスト。

新演出に変わったところがわからないかもしれないと思っていた。
自分の記憶力が曖昧なのだ。

しかし、ずいぶん歌が変わった。
まず気づいたのが雌ライオンの狩り。

激しく変わったのがワンバイワン。
別の歌みたい。

草たちのパフォーマンスがなかったり。

ザズーの歌が富士サファリパークになったり。

シャドウランドでは最後に「ふるさとに」という歌詞が入った。

あとキャンユーのバレエが全面カット。
あの場面だけは、観るたびに恥ずかしかったので(手塚治虫の『アポロの歌』の一場面のような)、なくてもいいのだけど。
ただ、あの曲の間にナラは、エンディングに登場する子ライオンを孕むはずなので、そこはぼやかしたらもったいないのかなとも思う。

新演出になった一番大きなきっかけは、舞台のサイズなのかなと思う。
それぐらい、夏はコンパクトだった。
象の骨ははみ出していたし、もしかしたらプライドロックも小さくなったのかな?

道口スカーは期待を裏切らなかった。
かなり悪そうなのに、愛嬌があってかわいそうになる。

ハイエナダンスの時のはしゃぎ方は、ついじーっと見入ってしまった。

そしてザズーに心中を吐露する場面では、胎児のように丸くなる。

こんなスカー、観たことないのだが、私が気づいていなかっただけ?
それとも道口さんだけ?

これがスカーの孤独で不幸な生い立ちを、台詞としてではなく、心で一瞬で観客に伝えた。
胸に響いた。
そのせいか、ザズーとの間にもある種の情の交流が感じられる。

それから、ずっと観たかったお友達のお嬢さん。
シンガーなのだが、沁みる芝居をなさっていた。
特にエンディング間近、闘いの前のあたり。
どんなに、ああ、どんなに、と泣ける芝居。
とても美しい。

娘がこんなにがんばって舞台で輝いていたら、お母様はどんなに嬉しかろうと思うと、勝手に母親気分になって涙が出た。

世界くんも同様。

ムファサとヤングシンバとのやり取りを聞いていると、ああ、世界くんの世界もきっと180度変わった景色になったのだろうなぁと。

小原さんのエドの表情がよく見えて、とても素晴らしかった。
美声も聞こえたし、ポカンとする間がとてもいい。

あらゆる世代に、あらゆる局面で響く、ライオンキングは深い。
こうして数年に一度、観たくなるのだ。

大人のシンバは、ある著名な人物に似てるなと思ったら、もうその人にしか見えなくなった。
大人のナラ、とても美人だったし、日本語が完璧。

私も夫も、
「彼女は間違っている!」
というシンバの台詞を聞いて、李涛を思い出していた。

なにしろ舞台がちっちゃい。

カーテンコールでは、お友達のお嬢さんがこちらに向かって手を振ってくれて、とても嬉しかった。
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