-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #06-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
既にご存知の方も多いかと思いますが、当ブログでも何度か紹介させて頂いた宮原るりの四コママンガ、『恋愛ラボ』のTVシリーズ版の詳細が、先頃発表されました。 やっぱり夏アニメでしたね。 7月スタートだそうです。
しかし、……正直、かなり不安です。
スタッフは、……まあ、正直よく知らないヒトばっかなのでどーでもいいんですが(笑)、問題はCV。
メインの5人は、CV総入れ替え!
ドラマCD版のCV、再集結ならず!
なんですとッ!?Σ(゜Д゜;)
初めて知った時はスゴいショックでした。
堀江由衣なのにおバカキャラ! 釘宮理恵なのに王子キャラ! あれが良かったのに……。
新たにキャスティングされたCVも、僕は知らない名前ばっかだし。
つかね、上図のキーヴィジュアル、確か3月に公開されたんだけどね、この時点でもう「ヤヴァい……。」って思ったね。 だって見てよ。 キーヴィジュアルなのにもう既に作画崩壊してる。
マキの顔がヘン。 エノの下半身がヘン。(注:いわゆる“はいてない”になってる) サヨに至っては顔もヘンだし体のバランスもおかしい。 リコとスズは比較的マトモだけど……。
キーヴィジュアルって、要は作品の名刺じゃん? それが“コレ”ですよ? 不安に思うなって方がムリッスよ。
う~ん、所詮はタイム系。 やっぱきらら系じゃないとダメなんですか?(´・ω・`)
なので、僕は原作のファンですが、アニメ版には一切期待しない事にしました。 ソフト版の購入も、予定から外します。 皆さんにもオススメはしません。
いいさ。 原作が健在ならそれであっしは満足さぁ~。
<今週の特集>
気を取り直して今週の特集コーナー。 今回も、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第6回です。
今回で、ようやく第1章が終わります。
33:Mの飛檄
語り手:ミリアム
日付:―
PT:01:53
再びミリアムの独白シーン。
場面転換のためのインサートシーンだが、コトの始まりである大封直後、ミリアムらが日本にやってくるまでの出来事がごく簡単にではあるが語られており、設定説明の意味合いが強いシーンである。
もちろん、ミリアムのモノローグなので、恨み辛みである事に変わりはない。
・解説
ツェロルと一緒だった妹
エンドル・ファ(八人姉妹の二位)の事ではないかと思われる。 八人姉妹は、CATのWE:ナンバーによって順位が決まっている(と考えられる)ので、実際の長子末子とは異なると思われる。 後の35節で、エンドル・ファがドレミリアの事を“さま”と敬称しているのは、そのためではないかと思われる。
・漢字/英語/用語
飛檄
ひげき→コレ自体は当て字だが、『Mの悲劇』というタイトルの小説、TVドラマ(複数)、マンガがある。 また、Mは現実の真名(の一部)でもある。
輩
ともがら→仲間の意。 “やから”と読む場合と反対の意になってしまうので注意。
果せて
おおせて
縋る
すがる
ファミリア
正確にはファミリア・スピリッツ(familiar spirits)→使い魔の事。 ファミリア単体だと、親友の意やマツダのクルマの事を指してしまう。
全き
まことき?
獅子身中の虫
まんま、“内部の敵”の意。
死屍無私
ししむし→造語。 死んだも同然の意か?
・伏字
●●したひと
……どちらの文字を入れるかによって意味が正反対になるが、可愛さ余ってなんとやらとも言うので表裏と考えれば同義とも言える。 アリスの生死に関しては、まだ設定未公開のため何とも言えない。
呪殺、不可視、~
十相のCAT、一相から十相をそれぞれ指している。
ハレ
晴れ。 天気の事ではなく“良い日”の方。 “この晴れの日に~”の意味で用いていると思われる。
ナナシ
真然名無の事。
身獲りのハヤシ
みどりのはやし→GW=音の事。
狂白の災
ミルハの事。
十字の時
??? よく分からないが、過去の遊戯の事か?
34:fel_僕はあなたがキライです…
語り手:真言
日付:4/9(日)
PT:12:26
32節の続き。
宿に戻った真言は、門王水にからかわれつつも本日の報告をする。
しかし、真言がこの日の“最大の成果”を差し出した時、門王水の眼の色が変わった……。
・解説
卵が先か鶏が先か
……いや? 喩えとしては間違ってないと思うぞ? 調子が悪くなって倒れたんじゃなくて、倒れたから調子が悪くなったのであって、調子の良し悪しは倒れたのとは無関係……ってアレ? なら、間違ってるのか?(´・ω・`)?
不可抗力なのは認めます
そりゃあ抗力がアナタ(ミルハ)ですからネ!
ガラガラだった店内に~
ウソのようなホントのハナシ。 本人の自覚の有無は別にして、実際極めてよくある。 筆者は仕事柄、毎朝目の当たりにしている。
零距離射撃
読んで字の如し、射程距離ゼロの超近接射撃の事。 “零距離射程”も同義と考えて良い。
取り入る方向に修正した方が…
本来ミルハが想定したシナリオでは、真言は飽くまでもイーハ覚醒までの世を忍ぶ仮の姿でしかなく、祭りまでに覚醒すればそれで良かった。 真言の雫としての役割りも、信じていなかった。
しかし、実際に玄ノ森に来てみれば、あまりに事が起こり過ぎるので真言の雫としての役割りを認めざるを得なくなった。
そのため、シナリオを修正してイーハが覚醒しなくても目的を達成出来るようにしようとした。
ただし、ココで重要なのはシナリオを修正してもしなくても、ミルハの目的達成という結末に変化は無いという点である。 どの選択肢を選んでも、どの過程をたどっても結果は常に同じ。 決められた未来、予定調和の結末、帰納原理。 何故ならミルハにとっては結果こそが重要であり、その過程は飽くまでも余興に過ぎないからだ。
丸投げっすカーーー!!!
丸投げの構造! アンタはどっかの国の内閣かっ!
書籍の体裁をとっているとは限らない
……ってゆーか、封紙状態のCATに関しては、明確かつ詳細な記述が本編に一切無いので書籍の体裁を取っている可能性の有無すら不明。 唯一、コトハネの封紙の描写がプレタイトルにある程度。 なので、他のCATも同様と考えるのが妥当である。
一人称視点表記の弱点は、対象を客観的に説明、描写するのが難しい点である。 あんまり詳しく描写してしまうと、キャラクターの予備知識が豊富過ぎるという矛盾が生じてしまう可能性があるので、ある程度ボキャブラリーを限定しないと(逆の意味で)リアリティに欠けるので。
封紙に関する設定説明の不足は、特にこれが顕著なように思われる。
余裕で出来ますよ
……らしいね。 筆者はリアルにそれを実感した事がある。 カン違いしそうだから止めてほしい。
リリンが生み出した文化の…
筆者も通じない人のようです。(^ ^;)
対人用実践魔術の究極
ウタはマホウ。 詳細は下記参照。
コトノハ
言の葉→言葉の意。 ココでミルハが説明している“ウタはマホウ”は、ある意味正しい。 歌によってヒトの感情に刺激が与えられ、高揚したり逆に落ち込んだりするというのは、よくある事である。
ある作曲家が書いた『暗い日曜日』という曲は、その物悲しい曲調と恋人に振られた失意を歌った歌詞のため、これを聴いた者は自殺衝動に駆られるという。 実際、楽曲の発表直後に自殺者が急増し、中には演奏禁止になった国も少なくなかったとか。
悪意を込めて操作するも容易
ニュースや情報バラエティの誤報、でっち上げ、やらせなんかはその極みである。 視聴率に踊らされているのは、企業や消費者ではなくむしろ放送業界の方だ。
単一体のコピー
「コピーは所詮コピーだ。」by人形遣いfrom『Ghost in the Shell』
赤の何とか仮説
筆者は知らない。
振動を電力に変える技術
電波で充電出来る電池の事。 もう実用化製品出てるのかな?
ほんとに違う色にみえる
飽くまでも喩えです。 門王水のアイカラーが変わる事はない。 変わったように見えるのは、それが門王水ではなく双子の兄、カルロサだからだ。
ちなみに、この後の真言のネタは筆者は知らない。
・漢字/英語/用語
fel
?? 何かの略だと思われるが不明。 単語ならば、一番近い(と考えられる)のはflid(ネコ科の)、あるいはfeline leukemia(ネコの白血病)か?
喩え
たとえ→例を挙げる場合は“例え(例えば~の場合)”。 目の前の事象を他の事象を引き合いに出して表現する場合は“譬え(彼女を花に譬えると)”。 万が一の場合は平仮名でたとえ、あるいは“仮令(たとえ何と言われようと)”。 そして、異なる事象だが本質を同じくする、あるいは類似する事例を引き合いに出す場合は“喩え”。 なので、この場合は正しい。
憑かれてる
つかれてる→霊に取り憑かれる。
拙そう
まずそう→下手の意で用いる。
見繕って
みつくろって
宣巻く
のたまく→間違っていないが、IMEでは変換出来ず。 宣う(のたまう)すら変換出来ない。(←ナゼ!?)
懐柔
かいじゅう
けんもほろろ
無愛想に人の相談などを拒絶するさま。 “けん”、“ほろろ”は、どちらもキジの鳴き声に由来するそうだ。
貴賤
きせん→意味不明。 ナゼか広辞苑に出てない。 我輩の辞書には貴賤の文字はない!
フルヌード
誤用。 本来は、“オールヌード”と表現するのが正しい。
鬱積
うっせき
リリス
アダムと共に土から作られた女性で、イヴよりも前のアダムの最初の妻。 アダムとの間に女児を儲け、その名をリリムという。
しかし、リリスはアダムに従わず、離婚して悪魔と交わり大勢の子を生した。 しかし、三人の天使によって「お前の子供を毎日100人殺す」と脅され、母たるリリスが懇願した結果、幼い子供(注:特に男子)を苦しめる能力を授かる。
そのため、ユダヤには家の戸口に神の名を記した護符を置く事でリリスを避ける魔除けにしたり、男子が割礼後に髪を伸ばすなどして女装する風習が生まれた。 また、娘のリリムは母親以上の超美人で、男たちを誘惑しては堕落させたという。
これが転じて、夢の中に現れては男を誘惑する夢魔、サッキュバスになった。 また、リリムはリリンとも呼ばれ、その名は純潔を意味する白ユリ(lily)の語源ともなった。
……ので、ただ単純に淫乱パープー娘とは限らないとも言われている。
マナ
mana→万物に宿るとされる魔力の事。 これを文字によってコントロールするのが、ルーンと呼ばれる魔法の文字。 ルーンは全部で24文字(+枝のルーン16文字)あり、それぞれアルファベットに相当する音価があるが、1文字でも意味を持ち、読んだり書いたりする事で願いが叶うとされる願掛け、お呪いの意味があった。
吝か
やぶさか→物惜しみするさま、ケチの意。。
懇ろ
ねんごろ→本来は性的関係を持つ事を指す。
艶姿
あですがた
因る
よる
・伏字
僕はあなたが………です
文字数で言えば、節題の通り“キライ”だが、別の単語を入れたくなる衝動に駆られなくもない?(笑)
35:E.S/eight sisters:ein sof:embryonic stem
語り手:エンドル・ファ
日付:―
PT:02:14
場面転換のためのインサートシーンだが、先の33節と同じく設定説明の意味合いが強いエンドルのモノローグシーン。
初見ではイミフな単語の羅列にしか見えないかもしれないが、セカンドプレイ、サードプレイによって何となく分かってくると思う。
それでも分からない場合は、以下の解説を参照して下さいませませ。
・解説
お姉さまの大事な猫
ツェロルの事を指す。 ので、正しくはCATではなく人である。
パストラリーの猫
よく分からんが、パストラリーがpastoral(牧歌)の事を指しているのだとすると、牧歌的な猫という意味なる。 いずれにしても、語としてはイミフ。 この後の記述では、どうやらツェロルの事らしい。
猫の萌芽
ねこのほうが→萌芽とは芽吹く事。 発芽の意。 ココでは、猫はCATの意なので、イツワから分離された八相のCATの事を指すと思われる。
十種神宝
良く分からないが、十全のイツワの事か? あるいは三魂七魄(後述)と同義か?
魔眼の刺し手
ココでは、エンドル・ファの弟で初代の魔眼の刺し手であるエンリケ・ファの事を指す。
大封時に逃亡した後のLu=Leらを追い、黒のイツワとの戦闘で9枚の封紙に成功するも、イツワの十相イーハに肉体を乗っ取られ、飯窪家の祖先となる。 そして、魔眼の刺し手としての能力も、イツワの十相イーハとしての能力も備わったまま世代が重ねられ、その血脈は真言にまで継承された。
こうして、真言によって魔眼の刺し手、黒のイツワ(イーハ)、呼び水たる月の雫という三重偉大が、『No.13』で顕現する事になった。
幸か不幸か、真言に継承されるまでの間、イツワが覚醒した事はなかったようだ。
三魂七魄
さんこんななはく→Lu=Le八相は、八相とされているが実際には七家しかなく、エンリケとイツワの相打ち時に失われた九相コトハネ、エンリケを乗っ取った十相イーハ、遣い手のいないまま紙様として眠り続ける事になった八相オオクロの3つが“三魂”。 これ以外のCAT、すなわち稼動状態で各家に継承されている7つを“七魄”と呼ぶ。
・漢字/英語/用語
E.S
以下の語の略。
eight sisters
エイト・シスターズ→八人姉妹の事。
ein sof
ドイツ語。 ein→一つの、1。 sof→? 分からん。 何かの略か? あるいは誤記か?
embryonic stem
embryonic→胎児の意。 stem→金属、金物、先端の意。
テロメア
telomere→ギリシア語で“末端”を意味し、真核生物の染色体の末端部にある構造の事を指す。 染色体末端を保護する役目を持ち、末端小粒(まったんしょうりゅう)とも訳される。
Beast
ビースト→獣の意。
C.W
不明。 ニコルでない事だけは確か。(笑)
Fascinum
ファスシナム→ラテン語で“男根主義”の事。 あるいは“魔力の象徴”という意味でも用いられる語。
忌々しい
いまいましい
纏いて
まといて
タつ
立つ? 断つ? 絶つ? 起つ?(←オイ!)
厭らしい
いやらしい
魔弾
まだん→正確には“魔法の弾丸”→ドイツ語の“freikugel”あるいは“zauberkugel”に由来し、英語では“magic bullet(マジック・バレット)”。 発射すれば必ず狙った標的に当たる弾丸、すなわち“百発百中の弾丸”の事。
元々は、ドイツの伝説に見られるモチーフであったとされるが、カール・マリア・フォン・ウェーバー(注:ドイツのロマン派初期の音楽家でピアニスト、作曲家、指揮者として活躍した。 1786~1826年)のオペラ『魔弾の射手』(初演:1821年)を通して広く知られるようになり、20世紀に様々な分野で“特効薬”、“強力な効果”という意味の比喩表現として用いられるようになった。
近年は、逆に“そんな都合の良いモノは存在しない”という意味で用いられる事が多いらしい。
・伏字
ただの●●
タマ、シロ、カラなど色々と当てはまりそうな単語があるが、正確には不明。 オオクロは、イツワより分離された八相の内の一つだが、単体では動作しない。 現在は、ミハルに付随して動作する。
36:暴黒隔世CATalysis
語り手:真言
日付:4/10(月)
PT:15:48
34節の続き。
体調不良が気になった真言は、貴奴のバイト先である長久診療所に潜入を兼ねて赴く事になった。 そこで出会ったのは、永久家の新しい頭首、卑尊と克枝の母、そして、奇士家の頭首にして四相キサムラの遣い手、道具だった。
・解説
最優先の命題
ココでチノ嬢が言っている事は、生命進化を説明する上で最も一般的な説明だが、……ドコでそんなハナシになった? そしてさらに、この後もハナシがポンポン飛びまくる。
チノ嬢、本日も正常運転です。(笑)
知狡の顔色
この節から、知狡は登場する度に顔色が悪化の一途をたどるが、具体的な説明は一切無い。
しかし、知狡は魔眼質者だが資質が低く、本来CATは遣わないらしい。 が、キリアケの本来の遣い手である知狡の妹で真言の母である現実が今回の劇に参加していないため、キリアケは知狡が遣う事になった。 しかし、知狡は現実よりもキリアケとの親和性が低いため、心身に相当な無理強いをしている。 そのため、顔色が悪い。
卑猥な感じ
貴奴のナース服姿を見た真言の第一声。 ミニスカ&ニーソは、確かに卑猥である。 まんまイメクラ。(笑)
私は三春の親戚じゃない
確かに三春の親戚ではない。 玖威家の親戚だ。
「…カな、イー…なのか?」
真言と出会ったベロアの台詞。 ただし、この時点では不明な点が多いので、同じくココで登場する価無と共に後述とする。
・漢字/英語/用語
暴黒隔世
ぼうこくかくせ→某国覚醒?
CATalysis
catalysis(カタルシス、またはカタリシス)→触媒作用、接触反応、あるいは誘因の意。 ギリシャ語では“溶解”の意。
謳歌
おうか
爛れた
ただれた
淫靡
いんび
目合い
まぐわい→性交の意。 ……いや真言、ソコは懇切丁寧に詳しく語ってくれ。(笑)
凡そ
およそ
フレキシブル
flexible→柔軟なさま、曲げ易い、融通の利く。 流動的は意味が違う。
不如意
ふにょい→“如意”は思うようになる事、思いのままの意。 如意棒。 そのため、“不如意”は“思い通りにならない”の意となる。
熟れて
うれて
幽かな
かすかな→間違いではないが、本来は風景に対して用いる語で、ぼんやり、うっすらとしたの意。 僅か、少量の意の場合は、“微か”の表記を用いる。
寂れた
さびれた
蔦
ツタ
錆びれた
さびれた
長久診療所
永久家が運営する玄ノ森にある診療所。 音によって頭首が殺されたため、急遽卑尊が継ぐ事になった。
貴奴のバイト先。
竹箒
たけぼうき
小間使い
こまづかい
着たきりナントカ
“着たきり雀”の事。 制服でもないのに、いつも同じ服を着ている人の事。
呉れる
くれる
仰せ
おおせ
佇まい
たたずまい
摩硝子
すりがらす
豪い
えらい→ひどい、並々ならないの意。
プラシーボ
またはプレセーボ(placebo)→偽薬の意。 本来薬ではない、あるいは薬としての効果が薄いモノを服用する事で、薬が効いたような気にさせる精神作用を“プラシーボ効果”と呼ぶ。
ちなみに、正確には“プラセボ”と発音するのが正しく、“私を喜ばせる”という意味のラテン語が語源だそうな。
仄暗い
ほのぐらい
若しか
もしか
阿呆
あほう→アホの意。
昂って
たかぶって
洩れ
もれ
兎に角
とにかく
施し
ほどこし
シャルルなんとか症候群
シャルル・ボネ症候群の事。
スイスの博物学者で、アブラムシの研究で名を馳せたシャルル・ボネ(1720~1793年)が、自身が視力を失って哲学者に転向した経験から提唱した症状で、視覚障害者がそこにはないはずの人物、動物、建物などが見えると訴える幻覚症状の事。 原因はよく分かっていないが、似たような症状に手足を欠損した身体障害者が、あるハズのない手や足の感覚、あるいは痛みを訴える幻肢現象というモノがある。 これは、肢体を欠損したにも関わらず、脳の感覚神経が欠損前のままの状態になっているために起こると考えられており、シャルル・ボネ症候群も同様のメカニズムではないかと考えられている。
アメコミ原作の映画『ディア・デビル』では、視力を失って聴覚が鋭敏化した事による症状、という解釈でこれ映像化する事に成功した。
蝙蝠
こうもり
容
かたち
強ち
あながち
立ち籠めて
たちこめて
・伏字
――の娘達にね
八相、あるいはアリス。 いずれにしても、Lu=Leの女性達の事を指す。
37:化楽天:しろのみるは、犬神白児猫又
語り手:ミルハ(相手はチノ)
日付:―
PT:03:59
場面転換のためのインサートシーン。
真言から受け取った封紙をミルハが検証し、それについてチノと電話で話すシーン。
次章では特に顕著だが、この二人の会話は長い上に分かり難い。 お互い“察しが良い”ため、多くを語らずとも分かり合えてしまうからで、行間をしっかり読まないと理解出来ないと思う。
以下に挙げるように、節全体の長さのワリに特殊な用語が大量に出てくるのも、その理由である。
・解説
それはYの…
Yの欲動の事ではないかと思われる。 “饗すべき血”とは、本来CATの稼動に必要な女性の月経(注:による出血した血液。 “メンス・ブラッド”といって、西洋では古くから神聖な力があるとされていた。 また、近年でもこの血液を絵の具の代わりに用いた“メンス・アート”なるモノがポップ・アートの世界に存在する)の事であり、よって本来ならばCATは女性にしか遣えない。 が、極希に魔眼質を持った男子が生まれる事があり、この場合はYの欲動、すなわちリビドーを饗すべき血としているのではないかと思われる。
9
九相コトハネの事。 ココではこれを発見、遣っているかれおの事を指す。
コトワ/ツクハネ
いずれもミルハの言い間違い。 正しくはコトハネ。
ミアキス
パラミアキスの略。
犬
オウトの事。
次への前振り
あ、この時点で既に続編の可能性が示唆されてたのか。
ただし、『interlude』ではなくその後の遊戯の事だと思われる。
美味しそうなんだもん
……まあ、事実ラストバトルで、ミルハはイーハの一部を“喰う”んですが。(笑)
兄様への貞節
衣通姫の恋(注:古事記や日本書紀などの日本神話に登場する神さま。 血を分けた兄に恋をし、ついにはその想いを遂げてしまう。 詳しくは樹なつみのマンガ『八雲立つ』を参照の事)、あるいは「血の繋がってる妹なんかいるわけないじゃないか。」?(笑)
いずれにしてもカルロサ、シスコンでEDで女装趣味って三重苦過ぎるだろ!
・漢字/英語/用語
化楽天
けらくてん→主に仏教用語。 六欲天(注:三界の内の欲界の六天)の第五。 ここに生まれた者は、自ら楽しい環境を作り楽しみ、八千歳の寿を保つ。 楽変化天、化自楽天、化自在天ともいう。 ココではミルハ自身の事を指す。
Out Of Place Artifacts
アウト・オブ・プレイス・アーティファクト→考古学上の定説に合わない、あるいは定説を否定する可能性があるので無視される事になった、“その場にあってはならないモノ”の意。 いわゆる“オーパーツ”はこれの略称である。
ただし、この場合はWCL、あるいはミルハが事実を知らなかっただけなので、正確にはオーパーツではなくシーラカンスのような再発見に近い状況と思われる。
饗すべき
きょうすべき
LinkableForm
リンカブル・フォーム→造語。 CATと遣い手の親和性を向上させる技術の事。 WCLが開発した。
この技術の開発により、Enderを始めとしたスキル特化した遣い手も人工的に“創れる”ようになった。
虎視眈々
こしたんたん
見縊られた
みくびられた
殉ずる
じゅんずる
造反
ぞうはん
蠅
ハエ
形而下
けいじか→形をそなえるもの。 有形の意。 また哲学において、自然一般、感性的現象、すなわち時間、空間のうちに形をとって現れるもの。 形而下学(physical sciences)は、かつて広く感性的現象を対象とする学問を指していった語。 ココでは物理的な死、すなわち『喰い殺す』の意で用いられている。
形而上
けいじじょう→形式を離れたもの。 無形の意。 また哲学において、時間、空間の感性形式を採る経験的現象として存在する事なく、それ自身超自然的であって、ただ理性的思惟(しい)に、または独自な直感によって捉えられるとされる究極的なもの。 形而上学(metaphysics)は、元来「自然学の後に置かれた書(ta meta ta physika/ギリシャ語)」という意味の語で、アリストテレスの死後、著書編集の際に存在の根本原理を論じた書を自然学の後に配列した事に由来する。
ココでは概念的な死、すなわち封紙を含めたCATの剥奪を指す。
キャパ
キャパシティ(capacity)の略→容量、受容力の意。
土俗
どぞく
狼天
? 造語らしく意味不明。 下記と同義か?
犬神
人に害をなす動物霊の事。 ただし、犬に限っているワケではない。
砂の曼荼羅
すなのまんだら→曼荼羅とは、諸尊の悟りの世界を表現する一定の法則によって描かれた概略図の事で、仏僧の修行の一環として行われる仏教芸術の一種の事。 砂の曼荼羅とは、これを砂絵で描くストリートパフォーマンスで、風が吹けば消えてしまう。
カタルシス
katharsis(ギリシャ語)→浄化、排泄の意で、哲学用語の意味と心理学用語意味があるが、どちらも精神的なわだかまりを代替行為によって排泄する事の意。 「零位(れいい)からでないと意味が無い」というのはイミフだが、この場合は心理学用語としての意。
この後の38節の冒頭で、真言が「言の葉にして外部へ発散しないと~」と言っているのがそれ。
・伏字
敵は●●
あか→赤の女王=ミリアムの事。 及びLu=Le、八相の事を指す。
38:神使八乃舞‐或いはシキのナガメ‐
語り手:真言
日付:4/10(月)~4/12(水)
PT:08:45
36節の続き。
診療所から帰った真言は、シキの潜入に向けて門王水や知狡に弄られながら準備をする。
そして、わざわざ女装(!)までして潜入したシキで、真言が見たモノは……!
さて、いよいよハチミツぶんぶんが始まるが、先の診療所のシーンからシキのハジマリまで一気に時間が飛ぶ。
構成ミスと言ってしまうのはさすがに酷だが、これまでのフォーマットから言って多少“飛び過ぎ”ではあると思う。
それはともかく、この節で特筆すべきはやはり真言の女装姿、“飯岡真魅(いいおかまみ”である。
本編では立ち絵が無い(注:ヘナ絵のみ。 しかも後姿)が、後に発行された小冊子には、この時の真言を描いたデッサン画が掲載されている。
……ヤヴァい、ちょっと好みかも。(笑)
・解説
ごおおおおおおおぉぉぉぉぉぉん
雷鳴の擬音だが、本編中はSEが入るのでムダになっている。 全編を通して唯一のSE。
……しきのはじまりだようぅ
式は始まるが、第1章はココで終わる。
・漢字/用語
シキのナガメ
式の眺め
鎮まる
しずまる
脛
すね
胡乱
うろん
雲散霧消
うんさんむしょう
怒涛
どとう
陰鬱
いんうつ
誼
よしみ
郷愁
きょうしゅう
射竦めて
いすくめて
39:ErwinS_ノ[Σ:3orΣX3]
語り手:?
日付:―
PT:02:04
EDムービー。
とはいっても、吉里吉里/KAGのエンドロールプラグインを使ったテクストである。
手前でスクロールするテクストに関しては、以下に全文を転載しておくが、背景テクストについては解説を割愛する。
“呼び水たる月の雫”について、WCLがまとめた資料の体裁を取っているが、書き方が非常に難しく分かり難いで、いずれ情報を整理して解説する。
ちなみに、この節の語り手は不明だが、文脈から察するとどうやらミリアムが語っているように思われる。
なお、節題はもうお手上げなので割愛させて頂きます。
※以下写経
(詳細未伝)
どんなに不味そうでも、
どんなに実際不味くても、
その身に、血肉に、なるのならば、
喰う他はないよな。
どんなにそれを軽蔑していても、
どんなに胸糞の悪く趣味の合わないものでも、
そこから汲めるものが己を高め血肉となるものならば、
食う他は無いよ。
植物と俗に称される生物においては…
まあここでは言うまい。
彼等も当然イキモノであって景色では無いと認識さえしていれば。
喰うというのは、
消化器系を備えたモノ達が他者の養を取り込み、
そいつを終わらせ自分が永らえる行為だが、
最悪なのはすべからくすべてにそういうコードが仕込まれて、
そういう命令が下されている事だな。
もし上位意志というモノが真実あるならば
(全てをヒトに置き換えて考えるのは愚かしいがな。
己が事として比喩を与え思考しないと
まるで把握が出来ないのが常なのだから仕方がない。
ただそれを比喩ととれない事が問題なのだ。
1という数字概念も時間という相の相対目盛機構も、
すべからく単なる見立てやモノゴトを他者に伝える為の
共通認識を作り出すためのお約束だ)
それは全ての生命と云われる存在にこう言ったのだ。
『アナタだけは必ず勝ち生き残れ、何をおいてでも』
競技の出場者全てに、残酷にして矛盾なる祝福を与えたもうたのだよ。
(中略)
エネルギーの変換機構、
微細な最小構成ですら、他者の養無くしてはただの無機だ、
電気の通らないキカイ、シガイ。
(中略)
だからお前達、猫と魔眼の同胞は、
喰うこととは学ぶ事と知れ、
普通に蝕す分には不要なものは排泄されるのだ、
喰ってから取捨選択は為されるのだ、
分解しマテリアルと化し再構成する、
肉の成長、知の学習、
丸呑みは愚かな行為だと知れ、
噛み砕き己が解釈を再構成すること、
考えろ、考えろ、考えろ。
感じるモノもコトも必要だ。
論理は発見スルモノではなく気付くだけだと自覚したまえ。
我は個の幸福の為にお前達に猫を遣わしめた。
生命の本質のように視えるものとは、
エネルギーの変換機構、世界を視る眼としての存在、
認識の為の構造物、観測者、
それらの役を続ける為に相争いながら誰かが此処に居続けなければならない
最悪の箱庭へと放たれた我等全ての存在物の残酷な祝命を慰める友を
箱の中身は開けるまでは判らない、最後に希望が?
否、
箱の中に私は猫を視たから。
40:鬼憑きに気付く
語り手:姫様/克枝
日付:―
PT:00:22
EDムービー後のシメの一節。
克枝を相手に、姫様が爆弾発言する。
この節は、32節の直後、真言と別れた後の会話シーンである。
・解説
ひとつになりたい
姫様が感得したアヤメの言葉。 八相のCATは、元々イツワを構成していたフェイズであり、コトハネを含めたCATがイツワと融合する事で十全の完全なCAT、黒のイツワ本来の姿と能力になる。
この言葉は、アヤメが本来あるべき姿に戻りたい願いから出た言葉と言える。
しかし、同様の感得が(この時点では)出来ていない克枝には、これが姫様自身の爆弾発言に思えた。
というワケで、第1章はココまで。
第2章に続く。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #05-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
GWですね! 皆さまいかがお過ごしでしょうか?
先週の台風のような強風には参りましたが、週末になってやっと良い天気。 絶好の行楽日和になりました。 皆さんの中には、行楽を楽しんでいる方も多い事と思います。
ウチの店でも、朝から行楽にお出かけの親子連れなどで賑わいましたが、……まあ、あっしには正直カンケーないこってす。 一応、いつも通りの定休なので休みは休みなんですが、別に予定なんかないのですよ。 どこにも行かず、家でゴロゴロしてるだけなのですよ。
うらやましくなんて全然ないんだからねっ!つД`)゜。
いずれにしても、皆さま気をつけて行ってらっしゃいませませ。
<今週の特集>
今週の特集は、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第4回です。
第1章の後半戦、スタートです。
25:その黒猫は大きな瞳をして
語り手:真言
日付:4/8(土)
PT:08:50
23節の続き。
Igに接触した真言は、そのショックから気を失って倒れてしまう。 六母屋の部屋で意識を取り戻した真言の傍らに寄り添っていたのは、門王水だった。
冒頭のイミフな単語の羅列は、真言の夢だが真言ではなくイツワとしての思考である。 Igに接触した事で、真言の中のイツワが揺り動かされたためだろう。
・解説
ぱら・みあきす・めいる
パラミアキス・メイル=ナナムシル=無楽の病=NAI。 全て同義の異称。
NAI
Non=Amuse=Ill(ノン・アミューズ・イル)→amuseは面白がらせる、楽しませるの意。 それが無い(Non)体調不良状態(Ill)、すなわち“無楽の病”の意。
ちなみに、“Ill”には病気などによる体調不良の意の他、不運、不吉という意味もある。 また、この異称として2章6節にて七蝕龍(ななむしる)というのも出てくる。
・漢字/英語/用語
あぽとす
アポトーシス(注:自殺遺伝子の事)の事か?
ねくろす
ネクローシス(注:外的要因による壊死の事)の事か?
Electricity
エレクトリシティ→電気、電流の意だが、集団的に広がる極度の興奮状態を指す意もある。
病死手
びょうして? やまいして? 恐らく造語。
此岸
しがん→この世の事。
彼岸
ひがん→あの世の事。
トラウマ
trauma→本来は外傷の意だが、現在は心的外傷(psychological trauma)と同義で用いられている。
飢餓感
きがかん
揶う
からかう
土竜
もぐら
嬲られ
なぶられ
静閑
せいかん→ひっそりともの静かな事。 またその様子。
鈍痛
どんつう
卓袱台
ちゃぶだい
木天蓼
マタタビ
粛々
しゅくしゅく
啜る
すする
捲る
めくる
貞淑
ていしゅく
瞑って
つむって
擽る
くすぐる
チョーカー
ファッションとしての首輪の事。
暫し
しばし
跳んだ
とんだ→用法間違い。 時間の場合は“飛んだ”と表記すべき。
・伏字
しんでみますか?
真で視ますか?
てきは●●
くろ? あるいは八相。
ないんらいう゛ず
nine lives→9つの魂の意。
さんさんさん
333? みみみ? 『さわやか3組』ではないと思う。(笑)
26:White Corpuscle
語り手:ミルハ(相手はチノ)
日付:―
PT:01:16
真言の部屋を後にしたミルハにかかってきた、チノからの電話。
いつもの事だが、この二人の会話は不明瞭でとにかくイミフな内容が多い。 この節も、短いワリに理解はかなり困難である。
・解説
9の彼女
9はこの遊戯(No.13)の開始のキッカケとなった再発見されたCAT、九相コトハネを指し、この場合はその発見者で現在の遣い手であるかれおを指す。 この時点では、かれおはねこざんまいで待機中。
悲劇は喜劇
誰の言葉だったか忘れたが、悲劇は飽くまでも主観的な評価であり、当事者ではない客観的な視点で評価すると喜劇のようにも見える。
十三番目の劇
この遊戯(No.13)の事。 実際にこの遊戯が13回目なのかどうかは定かではなく、“No.13”と呼称したのは外典に記された“福音光輝十二の悲劇”(注:同章07節の解説を参照の事)にちなんでカルロサがそう呼んだのが始まりなのだとか。
彼女に気を遣った訳じゃない
この場合の“彼女”は知狡の事か?
遅い発情期
猫の発情期は春先、3月~4月頃なので、季節的には丁度頃合いかも?(←そーじゃねーだろ!)
不正操作
五相タマズサによる催眠、暗示、精神操作、強制改宗の事。 実際、ノートはこの時既に不正操作のための行動を始めており、暗躍していた。 ミルハの懸念は正しかった。
・漢字/英語/用語
White Corpuscle
同章09節の解説を参照の事。
開封
失われていた封紙(CAT)の回収、及び再起動の事、かな?
懸想
けそう→異性に想いをかける事。 恋い慕う事。 求婚する事。 ……って! ミルハはやっぱただのブラコンかい!
愉しませて
たのしませて
・伏字
黒衣の…
?? 何でしょうね?
27:新しき魔者達は可借身命、催青の卵再生について
語り手:卑尊(相手はのぎか)
日付:―
PT:3:26
インサートシーン。
長久診療所の院長で、永久家の頭首だった母親が殺された事で、卑尊は急遽、玄ノ森に帰郷。 診療所を引き継ぎ、冬夏やミリアムの治療に当る。
このシーンは、卑尊が玄ノ森に帰郷した直後が描かれている。
・解説
あのお方
ココではミリアムの事を指す。
裏刀自
うらかたなじ(で、いいのかな?)→選律の事。
●を●●るなど
眼をエグるなど
どうせ●●する事
治癒
・漢字/英語/用語
可借身命
かしゃくしんめい→仮借真名の文字りと思われる造語。
催青
さいせい→明らかに造語。 造語多様のため、この節題の真意は正直分からない。
塵
ちり
煙霧
えんむ
モノクロォム
monochrome→一般にはモノクロームと表記。 単色、あるいは単彩の絵の事を指し、映画や写真の白黒フィルムもこれに含まれる。 ただし、英語では映画に限り“black and white”と呼称するのが一般的。
狼狽
ろうばい
理
ことわり→道理。 当然の理由。
Miriam.SHOB
ミリアム・シュブ→ミリアムの事。
ナガヒサ
三相ナガヒサ。 肉体の損傷の修復を行うCATで、言わば回復ユニット。 メディック・スキルに相当する。 また、アンチ・エイジングも行える。
ベロアの第十相
ミリアムのCATであるケルベ=ロアには、本来CATにはないほぼ完全な十相、すなわち人格プログラムが実装されている。 極めて希な例。
トモ
道具の愛称。 卑尊は彼女の事をこう呼ぶ。
先鞭
せんべん
遊女
ゆめ→姫様の母親。 殺された綾目家の前当主。
瑣事
さじ
28:くらいん_
語り手:真言
日付:4/9(日)
PT:13:04
25節の続き。
Igとの接触によって倒れてしまった真言だったが、体調は何とか回復。 冬夏の手引きで、貴奴と共に三春の蔵に潜入する……直前まで。(笑)
・解説
くらいん
普通に考えれば“蔵IN”、蔵に入るの意だが、英語の“crying(クライング)”にも引っ掛かる。 泣いている、泣き叫ぶという意味の他、緊急な、捨てておけない、ひどいなどの意もある。
炎の魔剣をえるには
恐らく、北欧神話に登場する魔剣、レヴァンティン(注:『魔法少女リリカルなのはA’s』に登場するベルカの騎士、ヴォルケンリッターの一人、シグナムが使うインテリジェント・デバイスの原典)の事だと思われる。 カンタンに言えば、Aを得るためにはBが必要で、Bを得るためにはCが必要。 しかし、Cを得るためにはAが必要なので結局Aを得られない、という無理問答の事。
狼はこの國にはもう居ません
ニホンオオカミは、1905年に捕獲された個体(注:後に剥製化され、この個体は標本として現存している)を最後に絶滅したとされている。
ミ・キャミャルキャラ~
みゃんみゃん語(命名オレ)。 劇中に何度も出てくるが、徒労に終わるだけなので解読は諦めた方が良い。 筆者も解読はハナから諦めている。
このテの呪文的な文句は、雰囲気がそれっぽければ実際には何でも良かったりする。 実際、本作の続編である『或るファの音眼』では、世界観を共有した完全な続編作品だが、全く異なる文句になっている。
獲らぬ狸のなんとやら
それこそ意味が違くねぇか?
黒電話の着信音
……のワリには、ずいぶん大人しい着信音ですね。 実際にはかなりウルサい。
冬夏の私服
ココで冬夏が着ている私服についてだが、明らかに『ひぐらしのなく頃に』の影響が見られる。 今ではすっかり廃れてしまったが、前スリットって反則だと思う。
出来れば見ておきたいのだわ
ココでの貴奴の目的だが、クイとして封紙を(何でも良いので)喰らいたいから、と考えるのがフツーだと思われる。 しかし、貴奴の行動の裏に道具が関与している事を考慮すると、蔵に失敗作の封紙が大量にあるという情報は貴奴にももたらされているハズなので、貴奴の行動は微妙に矛盾してくる。 あるいは、道具も知らない失敗作ではない封紙の存在の可能性を期待してか?
時は金なり/何とかの考え休むに似たり
どっちも違くね?
CG効果
正確には“CGI”効果。 CGは2Dの絵に用いる語で、3Dの場合はCGIを用いる。
大神も『視える』人
何せオウトですからネ!
あれが重くてさ
ココでの“あれ”は、女性の月経の事を指す。 “重い”は痛いと同義。
月経の重さは個人差が激しく、日常生活にはなんら支障がない人から、布団から起きられないほど重い人まで様々で、1日目が辛い人も居れば2日目の方が重くなる人もいる。 よく、月経期間中にイライラしたり気が立つ人が多いのはこのため。 ……らしい。
男で良かったと思う。(笑)
へびがでるかじゃがでるか
正しくは、鬼が出るが蛇が出るか。 『with you...』で使わせてもらいました。(笑)
・漢字/英語/用語
為した
なした→この場合はこれで正しいのか? “成した”、あるいは“生した”じゃ逆におかしい?
醜聞
しゅうぶん
ABO型
説明するまでも無く血液型の分類法の一種。
賄い
まかない
くわばらくわばら
本編にある通り、元々は雷除けのおまじないである。
平安時代、藤原一族によって流刑された菅原道真が恨みをはらすため雷神となり、宮中に何度も雷を落とし、これによって藤原一族は大打撃を受けた。 この時、道真の住んでいた桑原(注:現在の大阪府和泉市桑原町)だけが唯一落雷しなかった。 この事から、雷除けのおまじないとして「桑原、桑原」が広まり、現在に至る。
バイキング形式
バイキングは和製英語。 8世紀~11世紀頃に黒海やカスピ海を荒らし回った海賊のバイキング(viking)を語源としているが、特に関係はない。 ただ、海=テーブルにある獲物=料理を好き勝手に食べまわる様子を喩えたのかも。 この場合は“食べ放題”の意で、飲食店において定額料金で指定された範囲にある多種類の料理の中から任意のものを選択して、希望する量を食べる事が可能な方式の総称の事。 冬夏が言っているビュッフェ(buffet)は、フランス語で食べ放題に相当する語。 他に、ブッフェ、ビュフェ、バフェ、バッフェなどとも発音するが、いずれもビュッフェと同義。 また、北欧の一部の地域では“smorgasbord”。 英語では、文字通りの“all you can eat”と呼ぶ。
Good Morning
グッド・モーニング→そのまま、おはようの意。
Guten Morgen
グーテン・モルゲン→ドイツ語でおはようの意。
噴く
ふく→この場合は“吹く”でも良いと思う。
下賜
かし→詳細は本文参照。
テレパス
正確には“テレパシー”。 超能力の一種で、他人の思考を読み取る事が出来る能力。 多くの場合、直接的な肉体的接触が必要な場合が多い。
イヴェント
event→通常は“エヴェント”、あるいは“イベント”と表記するのが一般的。
贄
にえ
Good Luck
グッド・ラック→幸運をの意。
サンスクリット
古代インドの言語。 真言がつぶやく「なうまくさんまん~」は日本の陰陽道の呪文だが、陰陽道は元々インド仏教から派生した密教からさらに派生し、平安時代に安倍晴明によって定義され日本独自の進化をした。 そのため、その呪文もインド仏教本来の言語であるサンスクリット語が用いられている。
宛がいたい
あてがいたい
濁声
だみごえ→場合によっては“訛声”とも表記する。
筈
はず
偽って
いつわって
家人
かじん→主に妻、あるいは使用人などを指す。
スニーキング
sneaking→忍び歩く、こっそりやる、あるいは卑劣な、卑しいなどの意も。
貌
かお→顔と同義だが、常用外。
去就
きょしゅう
明瞭
めいりょう→“はっきり”は当て字。
稚拙
ちせつ
漣
さざなみ→ミハルの不可視能力の発動。
トランジションエフェクト
ノベルゲームやヴィジュアルノベルにおいて、場面転換に用いる視覚効果の事。
走査線
ブラウン管TVのピクセルの事。 そのため、この用法は間違い。
疼く
うずく
疲労困憊
ひろうこんぱい
お伺い
おうかがい
29:玄ノ森月狂跳(飯窪調査済※但当資料未詳、真贋不明)
語り手:―
日付:―
PT:00:42
場面転換のためのインサートカット。
WCL側によるCATに関するまとめ資料だが、書き方を難しくしてあるだけで、CATのステータスを形成している十相の概略を説明している。
ただし、最後の“白も知ろうことなきか”という記述を見る限り、ミルハではなくノート、あるいはカルロサによるメモといったカンジの印象が残る。
以下に、本文を転載する。
一相
愛し尊し我が身の死、死のみが和、死貴しといい
夷と死と疎し和神の紙、紙のみが儂と疎し問い
二相
我がけもの身の我が誰とても”やそ”の如、
読み返すれば黒十字の刻
識式は死期色の檻、識と如きもの見張りたる
三相
無量を霧は伐り斬り断り手、露めらが是とするならば伏し
四相
秘も化神、葉煎らす子と泣く待つ滝の御身、
河原図百々無父子ともに
五相
人の火となる神鳴る雷、全てを統べり珠玉言霊
六相
身と魂盗り合い武者、鎖腐りて芽ノ輪が忌の空
七相
憎しき首切れ夷と化して、久遠の鬼神身を立て誇らん
八相
禍霊役降王、祭と烏合の衆、是より白の月、不一
番外
ふたつたりぬは玄の寝子に、これにてさらばと月跳ね狂え
九相異羽
ありすはちの首木をはずしたるこの羽を憑かせ呼びたるつくはねと、しかし故に軛
十相飯食
玄の寝子、偽を統べて真の内に有り、巣を血で塗る眼の美絵となるかは白も知ろうことなきか
30:精鬼らの群
語り手:真言
日付:4/9(日)
PT:19:18
28節の続き。
いよいよ三春家の蔵に潜入するシーンである。
とは言え、このシーンは極めて曖昧な表現が多く、正直イミフ過ぎて何が何だか分からないと思う。 実際、筆者もファーストプレイ時は何が何だかサッパリだった。
とりあえず、今のトコロは真言が見つけた“月狂跳と思しき紙が(もしかしたら大量に)あった”という事だけ理解出来ていれば構わないと思う。
潜入の緊張感を、息を止めてお楽しみ下さい。
・解説
自然の林のような領域
文章表現として分かり難いが、要するに人工的に整備されていない、手付かずの林が広がっているような印象、という解釈で良いと思う。
土地そのものに鎮座坐すもの
確かにその通り。 特に日本の神様は土地と深いつながりがあるモノが多く、神社や祠を正しい儀式を行わずに取り壊したり移設したりすると、霊障や呪いの原因になるのだとか。 将門の首塚なんかも、東京都千代田区大手町1丁目、皇居の東側、東京国税局や気象庁、東京消防庁本庁舎のすぐ近くという官庁街の一角にポツンとある。 ヘタに動かせないので、他の建物が首塚を避けて建てられた。
ドアに違和感
そんな事は無い。 城門は基本的にドア型。 蝶番も結構古くからある。
逆に、真言が例に挙げているお手洗いのドアは、比較的近代になってから。 また、内開き外開きは、構造上の問題によって決定されるのであって、必ずしも外開きとは限らない。 公衆トイレの個室のドアは、基本的に内開きである。 外開きだと、隣の個室の出入りの邪魔になるので。
外観と奥行きが合ってない
映画『パニック・ルーム』を参照の事。
二重?二層?構造
この場合は、前者の方が適切かな?
オグロ、オグル、オルガー
いずれも真言のアドリブ的造語。 オオクロを何かの文字りではないか? と思索した過程で出来た単語で、いずれも意味はない。
鏡を置いたりとかね。
泥棒が、鏡に映った自分の姿に驚いて逃げる。 鏡に映った自分の眼が、他人の視線のように感じられる心理作用が働くため。 これは、心理学的にも立証されている。
鳥除けの目玉風船
それは違うぞ貴奴!
神の眼を感じる
それは違うと思うぞ真言。 神という不確かな存在を定義しているのは、全生物の中で人間だけ。 よって、人間以外の生物は“神の眼”など感じるドコロか考える事もない。
ただし、これを“霊感”と同義とする場合はその限りではない。
鍵が無い
シロートには有効な手だが、ホンモノのプロには全くの無効な手法である。 ホンモノのプロは、文字通りお宝の在り処を“嗅ぎ分ける”能力、いわゆる捨て目があるため。
大量の紙
うず高く積み上げられたこの紙は、封紙の失敗作と思われる。
封紙は、実体を持たないCATの媒体として用いられるモノで、Igによって書き留められるがインクや墨を使って書き留めるワケではないので、ココで真言が感じているようにインクや墨の匂いはない。 どちらかというと、磁気記録媒体や光学メディアに近い記述方法と思われる。
八相が何の目的でこれだけ大量の封紙を試みてきたのかは定かではないが、保管してあるのは処分する方法が無いからなのかもしれない。
いずれにしても、ココにある紙は全て、式が記してあっても実際には機能しないCATなので、貴奴も期待ハズレだったようだ。
私も………てな…ったな…
私も知らされてなかったな… かな?
木の葉は森に隠せ
確か、エドガー・アラン・ポーの小説に出てくる表現だったと思う。 似たようなモノに、“本は本棚に隠せ”というのもあったと思う。
……ん? 逆か? 本の方がポーだっけ?
全方位視界
ヒトの視野角は、個人差があるモノの最大で180度である。 が、実際に脳が認識出来るのは、この内の3分の1程度しかない。 すなわち、残りの3分の2は視えていても脳が認識してくれないのだ。 しかし、この限界値は訓練によって広げる事が出来、ココで真言が言っている通り焦点の合っていない視界内にも意識を向ける事は可能である。
筆者も訓練したのでこのスキルを修得しているが、視界の隅に映るメガネのフレームや僅かな光の反射を人影と誤認し易いという弊害が。(笑)
やっぱ只の紙切れなのだわ
貴奴はCATや封紙の定義、概念を分かっていない。 ただ、喰うという本能的衝動によってクイを遣うだけなので、知識としては分かっていない。 なので、真言が気になった紙にも何も感じない。
……あるいはそれも演技か?
電波
聞こえるとヤヴァいモノ。 そう言えば、白装束のあの一団ってドコ行った?
どんどん自主性が無くなっていく僕
真言には自主性が無い。 全く選択していない。 全て、状況によって提示された選択肢を懐疑する事なく無条件に受け入れ流されているだけだ。
自由意志の欠如。
真言の“正体”を読み解く上での重要ポイントである。
お嬢様会釈
膝を曲げるアレのコト?
・漢字/英語/用語
精鬼ら
せいきら(?)→造語なのかな?
鬼魅悪い
きみわるい→造語。 “気味悪い”と表記するのが一般的。 鬼が魅せる、あるいは魅せられるってどーゆーシチュだ?
朱い
あかい→当て字。
祠
ほこら
呑気
のんき
神庫
ほくら→神宝を納めておく蔵の事。 やしろ、ほこら、神社などの意もある。 ホは“秀”の意。
篤い
あつい
凹んだ
へこんだ→記号ではなく立派な漢字です。
軋む
きしむ
秘密裡
ひみつり→常用外というワケではないが、秘密裏の方が一般的。
シークレットブーツ
かかとの中敷が厚くなっており、見た目よりもハイヒールになっている靴の事。 普通の靴よりも厚底の分背が高くなったように見える。 90年代末に流行った厚底ブーツとは異なる。 ココでは、建物の高床式の下側をくぐるように下り通路がある構造を指していると思われる。
格子戸
こうしど
デジャ・ヴュ
deja-vu→フランス語で既視感の意。 全く初めての風景、あるいは経験が過去に既に経験した事のように錯覚する事。 筆者の持病。
リフレイン
refrain→拙著、小説『Refrain』のアルティメット版参照の事。 広義的には合ってるよ、まこクン。
天丼
てんどん→主にTV業界用語。 同じパターンを繰り返すマンネリギャグの事。
御蔭
おかげ
顧みる
かえりみる
大黒
おおくろ→八相オオクロの事。 冬夏が言っている通り、九抱山の聖域に祀られている御神体としてのCATだが、単体では動作せず、ミルハに付随する形で動作する。
オシラサマ
東北地方で信仰されている土着信仰の蚕神。 元々は家の守り神や農業の神さまで、オシラ仏、オコナイさまとも呼ばれる。 丸太に顔を描き、十二単を着せて奉る風習がある。
オシロサマ
真言の記憶違い。 “オシラサマ”が正しい。
大黒
だいこく→正確には大黒天。 七福神の一人に数えられる幸福の神で、振る度に無尽蔵に小判を打ち出す打ち出の小槌を持ち、七宝(しっぽう)を詰め込んだ袋を担ぎ、米俵にまたがっていつも満面の笑みをたたえた恰幅の良い姿で描かれる。
が、大元の源流であるインド仏教では、真名を魔訶伽羅(マカキャラ)といい、その名は大いなる暗黒(マハー・カーラ)を意味する。 本来は、文字通りの暗黒を司る鬼神である。
未来予知者
正確には予知能力者。 意味としては通じるが、一般的とは言い難い。
敬虔
けいけん
甕
かめ
等閑
なおざり
饐えた
すえた
藁
わら→紙は植物の繊維から出来ているので、この表現は至極妥当。
カオス
またはケイオス(chaos)→元はギリシャ語で天地創造以前の世界の状態を指す語で、転じて混沌、または大混乱を意味する。
中れば
あたれば→本来はフグの毒に中るの意。 なので、微妙に用法違い……とも言い切れない?(笑)
已む無し
やむなし
零
本来は“れい”と読むが、この場合は“ゼロ”と読む。
召致
しょうち→意味としては通じるが、怒りは“呼ぶ”を使うのが一般的。
忙しなく
せわしなく
総毛立った
そうけだった
凡て
すべて→正しいが常用外。
隠匿
いんとく
センチメンタル
sentimental→情に脆く、涙脆いさま。 感傷的の意。
レプリカ
replica→模写、複製、模造品などの意。
顰める
しかめる
拙いし
つたないし→明らかに用法間違い……つか、意味が通らない。
興じたい
きょうじたい
31:Note=Due
語り手:ノート
日付:―
PT:01:15
場面転換のためのインサートシーン。
これ以降も度々出てくるノートのモノローグシーンである。
思考がポンポン飛ぶので一概には言えないが、結局のトコロこの遊戯における性システムの崩壊を危惧する主観的論述のように感じるが、最初に記述がある通り“夢想妄念の類”。 無視しても問題はない。
ただし、最後の“あるべくしてあるもの”は、これとは全く関係の無い事で、GMとしての立場、観測者として対象を“有るべくして在る者”たらんとする、“個殺す”立場を自覚している言のように思われる。
対象とは、それを観測する者があって初めてその存在が認識されるモノであり、観測者なくしては対象は存在しないのと同義である、という考え方に由来する。
で、あるならば、ノートはあるいはプレーヤーの立場か。
・解説
両性具有
一般に、男性器と女性器を同時に有する状態と思われがちだが、実際には女性器が男性器のような形状になっている状態の事を言う。 さすがに現物を見たワケではないので筆者も伝え聞いただけだが、間違ってたらすみません。
ちなみに、ココで語られている性転換は、正確には雌雄同体の場合がほとんどで、両性具有とは異なる。 両生類の中には、メスだけを隔離すると実際に性転換する種もあるが、ウズムシやカタツムリなどは、自己増殖する雌雄同体である。
・漢字/英語/用語
XX/XY
性染色体の事。 XXがメスで、XYがオス。
三色の猫
三毛猫の意。
mtEVE
ミトコンドリア・イヴの略。 ミトコンドリアの染色体を遡っていくと、全ての人類のミトコンドリアはアフリカ人に由来する。 故に、アフリカは人類誕生の地とされ、その最初のミトコンドリアを聖書に登場する最初の人間に喩えて“ミトコンドリア・イヴ”と呼ぶ。
カンサー
cancer→癌の意。 本来は“キャンサー”と発音する。
アリス
最初にCATを使役したとされる人物だが、長い間に姓が伝わる事なく失われ、現在は始祖アリス、あるいはただ単にアリスとだけ称される。
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に由来すると思われ、事実アリスの姓は『不思議の国のアリス』の主人公のモデルになった少女の姓、リデルとも伝えられている。 ならば、最初のCATはあるいはチェシャ猫か。
パラミアキス
始祖アリスが最初に呼び降ろしたCATの事。
裔
すえ→当て字だが、末裔の意。
32:筝の音のあと、おとろしき於菟の仔と
語り手:真言
日付:4/9(日)
PT:15:45
30節の続き。
潜入を終え、貴奴や冬夏と別れた真言は六母屋に戻ろうとする。
しかし、そこに意外な人物が現れて、これまた意外な提案をするのだった。
・解説
フラグイベント
ノベルゲームにおいて、その後の展開、特にエンディングに関わる分岐となる出来事、またはその選択肢。 選択肢を選ぶ事を“フラグを立てる”、あるいは“フラグが立つ”と表現する。 フラグは旗(flag)の意。
私のことわかりませんか
第2章以降のハナシになるが、真言は幼い頃にカルロサ、道具の手引きで冬夏と音、そして姫様と出会っている。 この台詞は、その時の事を指している。
この時、真言と冬夏はカルロサから受け取ったCAT、シロを砂浜に隠す(しろのしろ)が、姫様はこの事を知らない。
音は、後に道具と共に隠されたシロを掘り返し、別の場所に埋め直した。
嬉しい偶然でした
ただし、カルロサによって手引きされた、……ね。
本人の意向関係なしに特設合唱部作って~
詳細は『或るファの音眼』にて。
一子相伝?/古今伝授?/秘密意識共有の喜び?
いずれも神使八乃舞に対する克枝の考えだが、本来の理由とは根本的に異なる。(注:なので、それぞれについての解説は割愛する)
神使八乃舞は、いわばCAT遣いの候補者を捜すためのモノで、部外秘というよりは捜索対象外の人物、及び捜索済みの人物の介入によって捜索結果に狂いが生じるのを防ぐため、というのがホントのトコロなのではないかと思われる。
情景を想像して感情を乗せる
歌はこころ。 拙著、小説『with you...』を参照の事。
解読はタブー
……と言うより、一種のプログラム言語なので解読したトコロで意味はない。 コンピュータプログラムのコマンドは、その通りに記述して初めて意味がある。
何時から僕はこんなだ?
生まれた時から。(笑)
・漢字/英語/用語
筝
こと→“琴”と表記するのが一般的。
おとろしき
“恐ろしき”の旧仮名使い。
於菟
おと
仔と
こと
レス
レスポンス(response)の略→応答の意。
窮する
きゅうする
虚言
きょげん
云えば
いえば
ミツハチ
ハチミツぶんぶんの事。
神使八乃舞
みづはのめ、あるいはみつはちのめ→通称ハチミツぶんぶん。 冬夏たちの通う学校で、毎年4月初頭の入学式直後に行われる伝統行事。 演者は学校内のクラブ活動の枠を超えて構成され、父兄が参加、鑑賞する事は出来ない。 完全な学校内行事だが、新入生歓迎の意味合いがある。
……というのはタテマエで、実際には新入生を対象に八相が新たな資質者を捜すために行われている。
本作では冬夏が主演を務めたが、三春家のミルハ継承者が主演するのはかなり久々の事なのだとか。 この年は4月12日に開催。
若人
わこうど
プリマードンナ
prima donna→元はイタリア語。 オペラなどの歌劇において、主役を務める女性歌手の事。 バレエの場合は、単にプリマと呼ぶ。
謳う
うたう→用法間違い。 “謳う”は強調、賛美の意味(注:条文に謳う、天才と謳われる)で用いる語であり、この場合は“歌う”、あるいは“謡う”、もしくは“唄う”を用いるべき。
みゃんみゃんきゃらきゃらわ
命名:真言。 みゃんみゃん語の事。
誰某
だれそれ
ナニャドラ
脱字。 正しくは“ナニャドヤラ”→青森県南部から岩手県北部にかけての地域、及び秋田県鹿角地方の旧南部藩領内に伝わる盆踊り。 ナニャトヤラとも言われる。
踊りに定型はなく、地域によって、あるいはひとつの地域に何種類も伝わっているが、曲はほぼ共通で、南部地方以外の人には歌詞がニャンニャンと聞こえたため、“南部の猫唄”と呼ばれていた。
土地の老若男女が夜を徹して踊りながら歌い、この晩だけは普段想い合っている男女が夜陰にまぎれて想いを遂げる事を許されていたという。 お見合いの意味もあったようだ。
そう言えば、手塚治虫大先生の名作、『火の鳥』シリーズの『乱世編』に、奥州平泉(現在の岩手県南西部)に落ち延びた牛若丸と行動を共にした弁慶(注:作品中のキャラクター名は弁太)が、この作法を知らずに盆踊りを踊って盗みグセのある女性に迫られる、というシーンがあった。 これのコトだったか。
コドン
codon→核酸の塩基配列がタンパク質を構成するアミノ酸配列へと生体内で翻訳される時の各アミノ酸に対応する3つの塩基配列の事で、特にmRNAの塩基配列の事を指す。
DNAの配列において、ヌクレオチド3個の塩基の組み合わせであるトリプレットが1個のアミノ酸を指定する対応関係が存在する。 この関係は、遺伝暗号、遺伝コード(genetic code)等と呼ばれる。
セントラルドグマ
中心教義の意。 セントラルドグマ(central dogma)は、フランシス・クリックが1958年に提唱した分子生物学の概念。 遺伝情報は、“DNA→(複製)→DNA→(転写)→RNA→(翻訳)→タンパク質”の順に伝達されると主張するもの。
セントラルとは“中心”、ドグマとは宗教における“教義”の事であり、セントラルドグマは、“分子生物学の中心原理”または“生物学の中心教義”と呼ばれることがある。 現在では、この単語はあまり用いられないらしい。
しかし、この概念の分子機構を明らかにする取り組みがなされることで、mRNA、tRNA、遺伝暗号などが発見・解明され、遺伝子発現が定義された。 選律が「書き換えられることもある」と言っているのは正しく、セントラルドグマは絶対的なものであるイメージが強かったが、逆転写酵素の発見、すなわちRNAからDNAへ逆行する伝達経路があることが明らかにされ、修正を迫られた。
その後、特に真核生物においては、翻訳の前にRNAプロセシング(キャップ形成、ポリアデニル化、スプライシング)があることが判明し、セントラルドグマは3段階から4段階へ修正された概念となっている。
神楽舞
しんがくぶ→造語。
ウィッグ
wig→カツラの意。
烙印
らくいん
好奇心猫をも殺す
イギリスの諺で、正確には“好奇心は猫をも殺す”。 元々は、16世紀に用心深い猫の様子から、心配し過ぎるのは良くないという戒めをの意味で“Care kills a cat(心配が猫を殺す)”という語が広まったが、20世紀初頭に入って、アメリカの小説や演劇で“Curiosity killed the cat(好奇心が猫を殺した)”という表現が多く用いられた事から、生命力が強いネコですら好奇心のために身を滅ぼす、という意味で広まり、現在に至る。
不肖
ふしょう
間諜
かんちょう→言うなればスパイの意。 “間者”で良かったのでは?
弾劾
だんがい
禍福は糾える縄の如し
かふくはあざなえるなわのごとし→意味は下記と同義。
塞翁が馬
さいおうがうま→塞翁とは、辺境の砦に住む翁(おきな)の意。 塞翁の飼育した馬が逃げ、後に駿馬を率いて帰還し、しかしその馬で息子が落馬して足を折ってしまうが、そのおかげで兵士とならずに生きながらえた、という故事に由来する慣用句で、人生の吉凶、禍福は予測出来ない事の喩え。 塞翁失馬。
乞う
こう
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
LunaちゃんのMODコレ!
天使降臨。
※HM2
韓国在住のクリエーターによるシリーズ第2弾。 前作がノンクエストMODだったのに対し、今回はクエストMODになっているので攻略ダンジョンを探す手間がないのでラク。
このMODを最後までプレイした方なら、見覚えのある装備のハズである。 ご覧の通り入手可能だが、入手方法はヒミツです。 皆さま各自でお考え下さい。
……まあ、方法としては超・カンタンな方法なのだが……。
さて、お送りしてきたTESⅣのMOD紹介コーナーは、今回で最終回とさせて頂く事になりました。
紹介したいMODは他にもあるんですが、何せ年齢制限があるモノが多くて……。
いずれにしても、長い間お付き合い頂き誠に有難うございました。
またいつか、Lunaちゃんが活躍出来る事を。
……あるいはTESⅤで?
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #04-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
前回書いたボストンの爆弾テロ、犯人が捕まりましたね。 良かった良かった。
思ったよりもかなりの早期解決になりましたが、理由は至極カンタン。 背後関係のない単独犯(注:正確には兄弟二人)だった事。
一応、アルカイダ系のテロ行為、というタテマエがあったみたいだけど、結局のトコロ個人的な復讐……いや、復讐にすらなってない。 一方的な逆恨み。
夢を抱いて渡米してきたのに、民族性の違いからトモダチ出来ないネクラな電子工学オタの犯行。
終わってみれば、なんとまあひどくつまらない結末。
こんな結末では、犠牲になった皆さまもうかばれませんよ。
何にしても、改めて犠牲になった方々のご冥福を心よりお祈り致します。
<今週の特集>
今週の特集は、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第4回です。
第1章は、今回でようやく折り返し地点です。
16:シキの始まり
語り手:真言
日付:4/7(金)
PT:03:21
前節の翌日。
真言は貴奴の取次ぎで三春家の娘にして二相ミハルの継承者、冬夏と逢う事になった。
しかし、待ち合わせ場所に現れた冬夏に、真言は思いもよらない先制パンチを喰らうのだった。
真言と冬夏の初めての初対面(笑)のシーンであるが、冬夏がその容姿とはある意味かけ離れたキャラクターになっている点に戸惑ったユーザーも多いのではないかと思う。 実際、筆者も最初は戸惑った。
しかし、冬夏というポジションにいるこのキャラクターには、この性格が必要だった。 物語りを読み進めていくと、これが確かである事に気付かされるハズである。
ちなみに、節題は“始まり”となっているが、体験版ではこれが最終節。 そのため、体験版のサブタイトルに合わせる必要からこの節題になったのだと思うが、実際の“シキ”が始まるのは、この節よりもずっと後、1章のラストの事である。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
不味い
まずい
流行語大賞
正確には“新語・流行語大賞”。 その年1年間に発生した言葉の中から、世相を軽妙に映し、多くの人々の話題に上った新語、及び流行語を選び、その言葉に関わった人物、団体に送られる賞の事。 1984年に創設され、毎年12月1日に発表される。
吐息
といき
膝枕というしろもの
男子の憧れ。(笑) 頼む真言! 代わってくれ!(←読者の心の声)
太股
ふともも
屈託
くったく
17:しぎょうしきのひ
語り手:真言
日付:4/7(金)
PT:06:20
節が区切られているが、前節からの完全な続き。 ココからは、全て体験版にはない節になる。
体験版では、一応の区切りを付ける必要から前節にて“シキの始まり”というサブタイトルと同じ節題が用いられたが、完成版ではこの節がこのように完全な続きになっているので、区切る意味があまりない。
冬夏の登場を印象付けたいのであれば、この節に続く前にワンシーン、道具やミリアムなどのキャラクターによる短いシーンを入れるべきだったと思う。
さて、冬夏に逢った真言は、貴奴と共に3人で他愛のない会話をした後、近所の定食屋に向かう。
物語りとは全く関係ないが、ココで冬夏が着ている学校の制服、スゴいスキ。 超カワイイ。
80年代までは、アニメでもマンガでも女子学生の制服はセーラー服がほとんどで、オリジナルの制服はもちろん、ブレザーが設定されている事も滅多になかった。
しかし、90年代に入ってブレザーの制服を採用する学校が増え、それに伴いアニメやマンガでもブレザーやオリジナルの制服を設定する作品が増えた。
90年代も後半に入ると、いわゆるギャルゲーを中心にオリジナルの制服を設定する作品が増え、今世紀に入ってからは学園モノ=オリジナルの制服が一般化し、アニメやマンガなどでそれぞれ趣向を凝らしたオリジナルの制服が設定されるようになった。
さらに近年は、その影響からAKB48を中心とした女性アイドルグループが制服をモティーフにしたステージ衣装を製作する事が多くなり、それに逆に影響される形でさらに多種多様な制服が見られ、筆者的には実に喜ばしい限りである。
とはいえ、これだけオリジナルの制服が氾濫するようになると、どの作品も他の作品との差別化に四苦八苦するようになり、中にはあまりにも奇抜過ぎて最早アイドルのステージ衣装と区別がつかない、非現実的な制服を設定している作品もあり、ここ数年は逆にシンプルなセーラー服にしている作品も出てきている。
1周回って元に戻ったか?(笑)
いずれにしても、本作のこの制服はスキ。 カワイイ。 ハイウエストって、ロリっぽいイメージが強いのは確かだけど、なんだかんだいってやっぱ基本的にカワイイと思う。
……って、ホンマ関係ないな!(笑)
・解説
ヤソウのシュから逃れたい
冬夏が小さく呟いた言葉。 ココでの“ヤソウ”とは八相の事を指す。 すなわち“ヤソウのシュ”とは、八相全体、あるいは始祖アリスの血統の事を意味し、冬夏はその呪縛から逃れたいと考えているのである。
ハカイ
破戒→戒めを破る事の意。
・漢字/英語/用語
むつけて
“むくれる”の意。 方言と思われる。
もっといい感触のところ
ドコだよソレ!?
揶われて
からかわれて
丁寧
ていねい
老成
ろうせい
据える
すえる
旧態依然
きゅうたいいぜん
セクハラ
セクシャル・ハラスメント(sexual harassment)の略→性的嫌がらせの意。 元々は、男性の女性に対する性的な嫌がらせ、イジメ、性的関係の強要などを指す語だったが、近年では加害者側も被害者側も性別を問わず、性的嫌がらせ全般に用いられる。 ただし、セクハラやパワハラ(注:パワー・ハラスメントの略)は、飽くまでも“権力の不当な行使”であって、権力(注:上司や先輩、教師など)が伴わないモノは該当せず、性犯罪や軽犯罪に分類される。
不躾
ぶしつけ
ものもらい
正確には“麦粒腫(ばくりゅうしゅ)”。 まぶたにある皮脂腺が化膿してまぶたが腫れ上がる急性化膿性炎症の事。 主に黄色ブドウ球菌の感染によって引き起こされ、強い痛みとかゆみを伴う。 感染によらない場合は“霰粒腫(さんりゅうしゅ)”と呼び、似た症状だが痛みやかゆみを伴わない。
ちなみに、“ものもらい”というのは俗称で、主に関東圏の方言。 他に、関西圏では“めばちこ”、あるいは“めいぼ”と呼び、北海道では“めっぱ”などと俗称される。
低血糖症
ていけっとうしょう→血管内のグルコース(ブドウ糖)の濃度を示す数値を血糖値と呼び、80~100mg/dlが平常。 これよりも数値が高い場合が高血糖症であり、180mg/dlを超えると糖尿病になる。
逆に、これよりも数値が低い場合を低血糖症と呼び、ココでの貴奴のように空腹時やダイエットなどでも血糖値が下がり、冷や汗や動悸、手足の筋肉の痙攣などの症状が表れる。
また、血糖値が50mg/dlを下回ると、大脳のエネルギー代謝が維持出来なくなり、精神性の症状(注:目つきが悪くなる、暴力を振るう、奇声を上げるなど)が表れ、意識消失などの発作を引き起こし、最悪死に至る。
近年では、清涼飲料水の過剰摂取(注:ペットボトル症候群)による糖尿病や、過剰なダイエットによる低血糖症が多くなっているそうだ。
18:フード
語り手:真言
日付:4/7(金)
PT:11:05
さらに前節の続き。
真言は冬夏と貴奴を連れて定食屋を訪れる。 真言にとっては、三春家の蔵に潜入するためのランチ・ミーティングのハズだったが、そこで真言が眼にしたのは、貴奴のあり得ないほどの旺盛な食欲の実体だった!
これは、実は貴奴の“正体”を読み解く上での重要なヒントになっている。 音である貴奴は常に飢えており、スキあらばとにかく“喰う”。 何故なら貴奴は音であり、音はイコールGW、六相クイのCATだからだ。
・解説
真言のコンプレックス
ココで、真言が感じているコンプレックスについてだが、これは哲学者のコーネル・ウエスト(注:映画監督のウォッシャウスキー兄弟が敬愛する哲学者。 映画『マトリックス』シリーズでは、ウォッシャウスキー兄妹の希望で哲学関係のテクニカル・アドバイザーを努め、シリーズ2作目と3作目にはザイオンの評議会員としてカメオ出演もしている)が提唱した“黒人から見た黒人差別”に似ている。 黒人は白人が嫌いだから差別されているのではなく、白人が黒人を差別しているから“自分は差別されている”と感じるのである。 鏡映的投影。
まことさんがどうにかしてくれれば大きく…
俗説という説も真説という説もあるが、女性の乳房の大小は遺伝だけでなく、後天的な女性ホルモンの多少にもよる、という説もあるので、揉まれて大きくなる”というのは性的興奮による女性ホルモンの分泌に起因するのではないかと思われる。
・漢字/英語/用語
肉野菜丼・並
貴奴のオススメで、真言の注文したメニュー。 きっと文字通りの内容なのだろう。
鬱陶しい
うっとうしい
毒舌
どくぜつ
齟齬
そご
ごーいんぐまいうぇい
going my way→自分勝手よりは、マイペースに近いニュアンスの語だと思う。
唖然
あぜん
御手元
おてもと→割り箸の事。
摂食
せっしょく
拘る
こだわる
揶い
からかい
すまーと
smart→華奢な、小奇麗な、という意味もあるが、本来は“テキパキしている”というニュアンスで利口な、頭が良いという意味で用いる単語。 英語では、日本語のスマートに相当するのは“smarten(スマーテン)”。
済し崩し
なしくずし
精々
せいぜい
悪戯
いたずら
厭な
いやな
邂逅
かいこう
遷移
せんい
19:サフィズムの一端
語り手:克枝/姫様
日付:4/7(金)
PT:00:35
場面転換のためのごく短いシーンだが、一応姫様と克枝の初登場シーンである。
帰宅途中だったのか、それとも冬夏を捜していたのか、とにかく真言と一緒に歩いている冬夏を見つけた姫様と克枝は、二人に近付く。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
サフィズム
sapphism→女性同士の同性愛の事。 紀元前7世紀頃に活躍した古代ギリシャの女流叙情詩人、サッフォーに由来する。
サッフォーは、地中海に浮かぶレスボス島(注:レズビアンの語源)に生まれ、その詩は高い人気と評価を得ていたが、貴族の娘達を集めては詩や音楽を教えていた事から、同性愛や悲恋の投身自殺などのウワサが絶えなかった。 ただし、真偽の程は不明。
20:しょうぶあやめ
語り手:真言
日付:4/7(金)
PT:09:29
19節の続き。
定食屋を出た真言は貴奴と別れ、冬夏と共に近所を散歩中。 しかしそこに現れたのは、八相東部四家、綾目家と狩屋家の娘である姫様と克枝だった。 思いもよらない遭遇に真言は戸惑うのだが、初対面のハズの姫様がとんでもないコトを言い出して……!?
真言が姫様と克枝に出会う重要なシーン。 姫様の言動に注意して読んで頂きたい。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
しょうぶあやめ
菖蒲菖蒲→前者はサトイモ科の多年草で、端午の節句にお風呂に入れるヤツ。 後者はアヤメ科のアヤメ・ハナショウブの事で、紫、もしくは白い花を咲かせる。 どちらも葉の形状が似ていたため同じ漢字で読みが異なる表記になったが、分類学上は根本的に異なる別分類の植物。
吃驚
びっくり
居り
おり
イントネーション
intonation→発声の抑揚の意だが、どちらかというと命令形や疑問系などの語尾の上げ下げを指す語なので、この場合はアクセント(accent)を用いるべき。
剥き出し
むきだし
歴とした
れっきとした
敬え
うやまえ
見縊って
みくびって
秀でて
ひいでて
コンプレックス
complex→心の中のしこり、感情を担った表象の複合、抑圧された無意識下の病的行動の原因などの意。 主に精神分析用語。
衝かれる
つかれる→刺激されるという意味としては通る用法っぽいが、一般的にコンプレックスは感じるの方を使う場合が多いように思う。
頻繁
ひんぱん
会釈
えしゃく
三白眼
さんぱくがん→黒目が上に寄っていて、白目が左右と下の三方ある眼つきの事。 姫様の立ち絵を参照の事。
健忘症
けんぼうしょう→物事を忘れ易い性質の事をいうが、本来は記憶が著しく障害される症状の事を言い、見聞きしたモノを記銘出来ず、すぐ忘れてしまう“前進性健忘”や、ある時から遡っての過去の記憶をなくす“逆行性健忘”など様々な症状がある。 真言のそれは、一般的な性質と逆行性を併発しており、空転脳時は前進性をも発現する。
卑屈
ひくつ
アドレナリン
adrenalin→ドイツ語。 副腎の髄質部から分泌されるホルモンの事。 平滑筋、心筋を収縮、あるいは弛緩させ、その結果血圧上昇、心拍促進、起毛、瞳孔拡大などを起す。
1901年、日本の高峰譲吉が初めて結晶化に成功し、化学合成されたモノはエピネフリンという薬名で強心剤として現在も利用されている。
のーたりん
脳足りん→相手をバカにする悪態。 最近あんま聞かんなぁ~。
楯突く
たてつく
諫める
いさめる→間違いではないが、本来は“諌める”と表記するのが一般的。
哀願
あいがん
禍々しい
まがまがしい
フィジカル
physical→自然的、物質的、物理的、肉体的、身体的の意。
余所行き
よそゆき
猫撫で声
ねこなでごえ
リミット
limit→限界、限度、範囲、極限の意。
百合
ゆり→ユリ科ユリ属の植物の総称だが、ココでは女性同士の同性愛の意。 レズビアン(lesbian)。
貴女
あなた→“きじょ”と読んではいけない。
妄念
もうねん
面子
めんつ
板挟み
いたばさみ
リリー
lily→百合の英名。 転じてレズビアンの意。
煩わしい
わずらわしい
契機
けいき
言外
げんがい
隠蔽
いんぺい
躊躇われた
とまどわれた→本来は戸惑われたと表記するが、躊躇(ちゅうちょ)を当て字で用いている。 結構一般的に使われている当て字だと思う。
台詞
せりふ
仰って
おっしゃって
悄然
しょうぜん
蛇体
じゃたい
21:桂女
語り手:選律(相手はミリアム)
日付:―
PT:01:43
場面転換のための短いシーン。
玄ノ森に到着した選律とミリアムが何やら話しているが、初見では何を話しているのかよく分からないと思う。 セカンドプレイ、サードプレイになると、何となく意味が分かってくるかな?
まあ、飽くまでも場面転換のための“時間を盗む演出”としてのシーンなので、あまり深く考えなくても良いと思うが。
・解説
八少女
やおとめ→ココでは八相の各継承者の事を指すが、八相はオオクロを遣える資質者がいないため、継承者は正確には7人である。
カミに仕えし
紙→封紙。 この場合は、神格化されたオオクロの意か?
種を蒔いた最初の女
本編には詳しい説明がないが、選律が大封時に不正操作を行った行の事を指す。
例のシキ
ハチミツぶんぶんの事。 詳しくは後述。
あんさんの相応しい
魔女っぽいってコトか?
・漢字/英語/用語
桂女
かつらめ→①京都の桂の里(注:現在の京都市西京区中心部)に住み、独特な風俗を伝えていた一種の巫女。 名主は女系相続をして明治年間まで続いていた。 諸家の祝い事に訪れ、祝言の祓(はらえ)をした。 桂姫。 桂御前とも。
②京都の桂の里から出てくる物売りの女。 鮎などを売って歩き、売色をするものもあった。
③貴人の婚礼の時、嫁の供をする女。 山城木綿を鬘(かずら)としたところから起るという。 鬘女。
以上、広辞苑より転載。
弁えて
わきまえて
仮令
たとえ
随分
ずいぶん
永う
なごう
呉れ
くれ
好い
よい
喩え
たとえ
趣向
しゅこう
疚しい
やましい
道ノ奥
みちのく→正しくは“道奥国(みちのおくのくに)”。 現在の福島県全域、宮城県の松島丘陵以南、および山形県内陸部の一部を含む地域の古称。 なので、実は玄ノ森があるハズの岩手県は含んでいない。 現在一般に用いられている“陸奥(みちのく)”は、平安時代以降に成立した“陸奥国(むつのくに)”の事で、現在の福島県、宮城県、岩手県、青森県にまたがる地域一体の事を指す。
外套
がいとう→コートの事
・伏字
まるで●●
?? なんだろ? 魔女?
22:プレ01
語り手:真言
日付:4/7(金)
PT:08:22
20節の続き。
姫様、克枝と別れた真言は、冬夏とも別れて六母屋へと戻る。
この節の冒頭は、文章が少しおかしい。 「帰りは店を出た時点でバラバラになった。」となっており、20節から続くシーンとして成立していない。 恐らく、当初の構想では姫様と克枝の登場がなく、18節からいきなりこの節に繋がるハズだったが、構想が変わって姫様と克枝の登場シーンが間に入り、しかしこの節の冒頭部分を修正し忘れたためにこのような事になったのではないかと思われる。
いわゆるテククニカル・エラーである。
映画『ブレードランナー』みたいだ。(笑)
詳しくは、拙著『異説「ブレードランナー」論:完全版』(注:ただ今MFD‐WEBにてPDF版絶賛公開中!)を参照の事。
・解説
母殿
知狡と現実の母の事。 真言の祖母。 本作では出番無しだが、今後出番はあるのかしらん?(←無いんじゃね?)
彼女たちも視る眼がある
魔眼質者を“感得”する能力の事。
宮さんを狙ってるのか!?
“危険”って……。(笑) まあ、確かに危険っちゃ危険だが、もうちょっと言葉を選んで頂きたいです知狡さん。 “不毛”とか、“無駄な努力”とか。(←マテ)
どうこうという気はないです!!
Yの抑動のため。
今時の女子の風潮
そんなコトは決してないと思うぞ?
君の母さんが羨ましい
好き勝手やってる=自由意志による選択。 少なくとも、現実は真言にイツワとしての運命に抗って欲しいと願っている。
黒胡麻味噌チーズトマトラーメン
ヘンなメニュー。(笑) 創作ラーメンも、ココまでいくと最早B級グルメの領域ですな!(笑)
ちなみに、“赤黒白い!”の表現に注目。 オウト、イツワ、ミルハの色に相当している。 三者は、いずれもパラミアキスから派生したCATで、元々のパラミアキスはあるいはこのラーメンのような状態だった?(笑)
不味くもないが旨くも無い
マジで!? 名前だけでも不協和音バリバリで超不味そうなんですけどっ!?
吊り橋の出会い
吊り橋の恐怖心を恋のトキメキとカン違いするという心理効果の事だが、……用法が合ってるようで合ってない。 “身体状況と精神状態のリンクのすり替え”というのも、微妙に違うように感じる。
この時の真言の心理状態として最も正確な表現があるとすれば、“置物もどかしてみると寂しい”に近い。 在って当たり前のモノがないと分かった時の空虚感、空洞化。 据わり、落ち着きの無さ。
真言が言っている通り、喪失感とは異なる。
それは見ないでおいてやる!
いったいどんな画像だったのやら……。
・漢字/英語/用語
01
?? “プレ”はともかく“01”って(´・ω・`)??
小春日和
こはるびより→用法誤り。 良く間違えられるんだよね、コレ。 本来は清々しい“秋の晴れ間”の事で、陰暦10月(注:グレゴリオ暦10月下旬から12月上旬頃。 旧暦では1年間が新暦よりも短いため、1年を13ヶ月とする“閏月年”があり、年によって同じ月が2週間ほど前後する)の異称。
山口百恵の名曲『秋桜』(注:コスモス。 読んで字の如く秋の花)でも秋空を指す語として歌詞に出てくる。 小賢い、小奇麗と同じく、“それとは異なるが近い印象”という意味の“小”春。
敢えて
あえて
藪蛇
やぶへび→諺の“藪をつついて蛇が出る”の略。
恣意
しい→勝手、気ままの意。 微妙に用法間違い?
蓋然
がいぜん→あるいはそうであろうと思われるさま。 微妙に用法間違い?
巧く
うまく→技術的な意味での上手い下手。 間違ってはいないが、フツーに“上手い”と表記すべき。 これだと、詐欺師的なウソの上手い下手、という意味になるので。
寄越させよう
よこさせよう→ニュアンス的に用法間違いの気が。 “遣す”の方が合ってると思う。
訊いて
きいて→問いかけるの意。
羨ましく
うらやましく
虚しく
むなしく
好い
よい
フラストレーション
frustration→欲求不満の意。
古色ばんだ
こしょくばんだ→間違いではないが、用法としてはやや場違い。
逡巡
しゅんじゅん
羅列
られつ
疎ら
まばら
顧みて
かえりみて
一頻り
ひとしきり
23:シの眼、3<4
語り手:真言
日付:4/8(土)
PT:23:10
前節の続き。
予定が空いた日を使って、真言は再び飯窪本家を訪れる。 そして、飯窪家に代々伝わる秘宝、“斎串魔眼(いぐしまめ)”を見せられるのだが……?
ちなみに、この節は1章で最長の節になる。
・解説
シの眼、3<4
この節題はサッパリ意味が分からん。 “シの眼”は“四の眼”、=Igの事を指していると思われるが、あとはちんぷんかんぷんにて候。
まあ、分かったトコロで何に進展があるのでもないのだろうが。
コミック的なsterotype
ステロタイプは、元から“型通り”の意だが、これをさらに強調した記号的な極めて決まり切った型通りのさま、と解釈して良いと思う。 漫符的表現とは異なるように思う。
既に反自然
ヒトは自然の一部ではなく、自然よりも上位にあって切り離された存在、という考え方の事。 ヒトの傲慢さ、驕り昂った愚考。
ルカノヨウ~
このシーンの伏字は、真言の混乱した思考を表現しているモノであって異意があるワケではないので割愛する。 ゆっくり読めば誰でも分かる。
ねこ?くろ?いつ?わ?
黒のイツワの事。
予定通りの旗
フラグの事。
・漢字/英語/用語
惰眠
だみん
遣われて
つかわれて→本来ならば用法間違い。 “遣う”は、気や人形に対して用いる。 人に対しては“使う”と表記するのが一般的。 ただし、かれおの場合は全くの間違いとは言い切れない。
SE
System Engineer(システム・エンジニア)の略。 要するにプログラマー。
揺蕩わせ
たゆたわせ→漂う事。 心が動いて定まらない様子。 ためらい、躊躇。 IMEでは変換出来ず。
折角
せっかく
割いた
さいた
襖
ふすま
許諾
きょだく
勿体ない
もったいない
誰でせう
“せう”は“しょう”の意。 倉上作品の影響か?(笑)
其処
そこ
顰め
ひそめ
first impression
ファースト・インプレッション→第一印象の意。
とみに
頓に→急に、にわかにの意。 “特に”の意味はない。 そのため、ココでの用法は微妙に間違い。 “須く”同様、よく間違われる語。 古くは否定形で用いるのが一般的だったそうな。
逆ベクトル項
ベクトル(vektor/ドイツ語)は、向きや方向、方向性の意だが、この語自体は造語。 “反対方向の項目”の意か?
アンチテーゼ
antithese→ドイツ語。 特定の肯定的主張(定立)に対立して定立された特定の否定的主張、すなわち反対意見の意。 “反立”、もしくは“反定立”と訳される。
インテリゲンチア
intelligentsiya→実はロシア語。 知的生産に従事する社会層、知識層、中間階層の意で、この語の略であるインテリと同義で用いられる。 元々は、帝政ロシアの西欧派自由主義者群を指す語だった。
アニメ映画『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア』において、アムロがシャアに向けて「革命はいつもインテリが始めるが~」と言っているが、まさにその通りの意と言える。
寡聞
かぶん
ロウ
law→法律の意。
恙無く
つつがなく
杓子
しゃくし
呪
じゅ→まんま呪い(のろい)の意。 呪い(まじない)ではない。
Nature
ネイチャー→自然の意。 アメリカの権威ある科学雑誌のタイトル。
殲滅
せんめつ
好嫌
こうけん→読んで字の如しだが造語。 好きか嫌いか、あるいは好かれているか嫌われているかを示す好嫌度という言葉も、近年結構一般的に使われているようだ。 造語と言うより、最早新語と言えるかもしれない。
仰って
おっしゃって
居られる
おられる
衒学
げんがく→深遠な学問の意で、主に老荘(注:老子と荘子の意)の学の事をいう。
平身低頭
へいしんていとう→ひれ伏して頭を低く下げて恐れ入る事。 ペコペコする事。
慇懃無礼
いんぎんぶれい→“無礼”のみと同義。
びっくり人間
80年代に一世を風靡した驚異的な能力や極めて特異的な特徴を持つ人間を集めたTV番組、『ビックリ人間大集合』シリーズに登場した人々の事。 司会の愛川欽也の「おまっとさんでございました!」で始まるのが通例だった。
迂遠
うえん
覚
さとり→人の心を全て見透かし、こちらが思っている事を口にす出すより早く言い当てる妖怪。 主に現在の岐阜県周辺に伝わる伝承。
profiling
プロファイリング→心理学的統計に基く行動、性格、思考の論理的予測。 行動心理学。 性格判断とは意味が異なる。
発露
はつろ
とまれ
ともあれの誤記?
喩え
たとえ
妄りに
みだりに
フェイク
fake→偽造、ニセモノの意。 主に美術品に対する語。
大仰
おおぎょう
筺
はこ→箱と同義。 ゲーム機やコンピュータ・ハードのケースを指す場合は、この字を用いて“筐体(きょうたい)”と表記する。
柩
ひつぎ
オーパーツ
OOPARTS→“out of place artifacts”の略で、直訳すると“場違いな工芸品”の意。
主に考古学において、定説などからその時代には製造が困難、あるいは不可能としか考えられない極めて高度な技術で製造された遺物の事を総称してこう呼ぶ。
UMA
ユーマ→伝説や伝承、あるいは目撃情報や写真、映像、痕跡などがあるにも関わらず、個体が捕獲されていない、科学的に存在が確認されていない未確認動物の事。 “Unidentified Mysterious Animal(アンアイデンティファイド・ミステリアス・アニマル)”の略。
河童の木乃伊
かっぱのみいら→これで“ミイラ”と読む。 江戸時代、造形師が動物の屍骸を組み合わせてカッパに似せたミイラが大量に出回り、見世物にされていた。 素材には、エイや猿、フクロウの頭部などが好まれて用いられたそうだ。
また、カッパの手首のミイラと呼ばれているモノも、実際には2012年に絶滅種(注:最後の目撃例は1979年)に指定されたニホンカワウソのモノ。
さらに、佐賀県伊万里市山代町の松浦一酒造には河童全身のミイラが祀られており、地元では“河童の酒蔵”として有名である。
Ig
イグ→異称として斎串魔眼(いぐしまめ)、方相氏(ほうそうし)。 ココでは、“Ig:TYPE・MEGA-D「P+」”の事を指す。 魔眼の刺し手が使用する封紙を行うためのアイテムで、一応CATだが在り方は他のCATと大きく異なる。
飯窪家の当主、及び直系の男子のみが触れる事を許される家宝で、かつてはエンリケ・ファが使用していた。
呻った
うなった
うぐぅ
言わずと知れた羽リュックの人の口グセ。
佳い
よい→ただし、本来は送り仮名なしで“よい”と読む。
方相氏
ほうそうし→本編中の真言の説明を参照の事。
攫う
さらう
以て
もって
屍食鬼
ししょくき
屍鬼
しき
矛
ほこ
長広舌
ちょうこうぜつ→ちゃんと憶えていてほしかった……。
語弊
ごへい
侭
まま→常用外。 “儘”の方が一般的。
拙速
せっそく
巧遅
こうち
昇段/しょうだん
・伏字
余程……な仕込み
読者各位の想像に任せます。
●の●の………らん…とを
ωの瞳の祝福のあらんことを→文字数が微妙に違うが、これしか考えられない。
24:●●●●●●●の黒猫
語り手:ミルハ(相手は知狡)
日付:―
PT:01:36
時系列が不明になっているが、前節の直後と考えて良い。 倒れた真言を六母屋に連れ帰った知狡が、ミルハに経過報告しているシーン。
よく読むと、WCLの目的が実はシッカリと語られていたりする。
・解説
赤の女王の捕縛
ミリアムを捕まえる事。
ツェロルの回収
ツェロルとは、ガロー・ツェロ・ルーの事。 パラミアキスに神蝕され、エンドルによって休眠させられた後、行方不明になった。
偽りの黒の完成
八相のCATを再統合したイツワの覚醒の事。 以上3つが、WCLの(表向きの)目的である。
飯守女
いいもりめ→飯守は飯窪家の事を指し、飯守女は飯窪家の女性、及びその家系に連なる血統の事をいう。
・漢字/英語/用語
偽
いつわ→黒のイツワの事。
真
まこと→そのまま真言の事。
檻枷
かんかせ(?)→造語のため読みも意味も不明。
刺し手
魔眼の刺し手の事。
Deus ex machina
デウス・エクス・マキーナ
三重偉大
みえいだい→魔眼の刺し手、イーハ(=黒のイツワ)、呼び水たる月の雫の3つが揃っている状態、またその存在。
飯食
イーハと読む。 十相に当たるが、イツワは本人の希望で飯窪家直系の男子を依代とし、受肉したCATとして転生する事になったが、飯窪家にはこれまで男子が生まれてこなかった。 現在は真言に憑いている。
白殿
カルロサの事。
Note-Due
ノート・デュー→真然名無の真名。
Ender
エンダー→終わらせる者。 WCL内の組織、あるいは部署で、魔眼の刺し手を人工的に作り出す事を目的としており、Enderには封紙型のIgが与えられる。
常に改良が重ねられており、現在の300番代はバージョン3に当たる。 初代の魔眼の刺し手であるエンリケ・ファは、Ender:000としてカウントされている。
四の死の眼
Igの事。 Ig:TYPE・MEGA-D「P+」は、Enderに下賜されるIgとは異なり、封紙と共に遣い手とCATのリンクを切断する事が出来る。 すなわち、遣い手の魔眼質としての視線を断つ事が出来る。
規矩準縄
きくじゅんじょう(?)→読み不明。 恐らく造語。
・伏字
●●●●●●●の黒猫
??? 分かりません。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
LunaちゃんのMODコレ!
シスター装備。(?)
※HM2
韓国在住のクリエーターによるシリーズ第2弾。 前作がノンクエストMODだったのに対し、今回はクエストMODになっているので攻略ダンジョンを探す手間がないのでラク。
何やらドコかで見た事あるようなないようなシスターっぽい服。 一応軽装として装備される。 魔法使い系の敵から剥ぎ取れる。
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #03-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
先週はアメリカがとても大変でしたね。 テロと事故で大爆発。 驚いたのと同時に、スゴく残念な気持ちになりました。 事故は事故だからしょうがないトコロもあるけど、ボストンのテロは明らかに故意! なんでそんなコトするかねぇ~?
9.11から12年。 これからもこんなコトが繰り返されるのかと思うと、とても残念で悲しいです。
とにかく、犠牲になった方々のご冥福と、一刻も早い解決を心よりお祈り申し上げます。
それとは全く関係ありませんが、現在警視庁が、ストーカー犯罪を予防する目的で“ストーカー予備軍”のチェックリストを作成中である事が分かったそうな。
新聞報道によると、近年ストーカー被害が増加の傾向にあり、警察に寄せられる相談件数が増え続けているとの事。 これを予防し、エスカレートして殺人などの重大な犯罪に発展するのを防ぐ目的で、長年ストーカー犯罪に携わってきた精神科医らと共に、100項目に及ぶチェックリストを作成し、犯罪防止に役立てようというモノなのだそうな。
また同時に、“ストーカー被害者用”のチェックリストも作成するとの事。 被害に遭う前に自分で回避しろってコトらしいです。
現在はまだ“作成中”の段階で、信頼性が薄いモノの、新聞に掲載されていた簡易なチェックリストを試してみたら、僕は加害者用、被害者用の両方で“予備軍”になった。
……ってコトはナニかい? あっしはストーカーにストーカーされるストーカーってコト?
…………。(´・ω・`)
そういえば、『さよなら絶望先生』にそんなエピソードがありましたね。
……気を付けます。 両方の意味で。
それとはさらに関係ありませんが、当ブログのブログページとMFDのウェブサイトをプチリニューアルしました。 ブログ人サービスのヘルプを調べまくって、ようやくやり方が分かったので。
便利に使って頂けたら幸いです。
<今週の特集>
今週の特集は、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第3回です。
こんなのが延々と続くのです。
一応、20回ぐらいで一旦終わる予定。
10:der Schwarzwald
語り手:真言
日付:4/5(水)
PT:11:10
てなワケで、玄ノ森に到着した真言と門王水は、真言の伯母である飯窪知狡の歓迎を受け、知狡が責任者を務め、飯窪家が経営する旅館、六母屋に向かう。
その車中、真言は黒衣の葬列の中に三春冬夏を見つける。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
der Schwarzwald
ダ・シュヴァルツヴァルト→ドイツ語で“黒の森”の意。 “der”は定冠詞で、英語の“the”に相当する。
殆ど
ほとんど
速読
文章を速く読むための技術で、時には読書法も含まれる場合もある。 読書速度を向上させ、効率的に大量の書物を読破する技術の事。 訓練によって向上させる事が出来る。
視覚記憶
正確には、“視覚連合記憶”。 物事を理論や文章的に記憶するのではなく、見た目の形状や並び順のような視覚的に記憶する事。 またその技術の事。 他に、聴覚や嗅覚を使った記憶術もある。 訓練によって向上させる事が出来る。 筆者の特技。
余程
よほど
閑散
かんさん
田圃
たんぼ
すべからく
須く→用法間違い。 本来は、なすべき事、当然などの意で、“~べし”と続けるのが正しい。 全て、全体などの意味はない。 よく間違えられる単語である。
埃
ほこり
硝子
ガラス
花弁
はなびら
煤けて
すすけて
色褪せて
いろあせて
欠片
かけら
謂われ
いわれ
薄情感
はくじょうかん→“―感”は造語。
苛まれて
さいなまれて
凛
りん
待ち侘びてる
まちわびてる
摂った
とった→正しい用法。 食べる時はこの字を用いる。
やぱり
脱字。 正しくは“やっぱり”。
冗句
じょうく→ジョークの意。
睨む
にらむ
戴かなくても
いただかなくても→常用外。 通常は“頂かなくても”と表記する。
判って
わかって
戯言
ざれごと
遷移
せんい
ハイヤー
hire→営業所、あるいは車庫などを拠点に利用客の要請に応じて配車に応じる自動車の事。 すなわちタクシーの古称である。
本来、hireは英語で賃貸、賃借の意で、“horse for hire”や“vehicle for hire”というように使われていたが、運賃をタクシーメーターで計測するようになった事から、“タクシー(taxi)”という呼称が一般的になったのだそうだ。
艶
つや
ブルジョア
bourgeois→正しくはブルジョワ。 いわゆる富裕層の事。
元々は、フランスの市民革命における革命の推進主体となった都市における裕福な商工業者たちの事を指すブルジョワジー(bourgeoisie)が略された語だが、複数形、あるいは全体の場合はブルジョワジーを用い、単数形、あるいは個人を指す場合にブルジョワを用いるのが一般的なのだそうな。
後に、共産主義思想の下で産業資本家を指す言葉に転化し、共産主義者の間では概ね蔑称として用いられたらしい。
嗜好
しこう
海老
エビ
蟹
カニ
運転席の真後ろ
知らない方のために解説。 運転席の後ろは、クルマでは上座に当たる。 一番偉い人が乗る位置で、助手席が下座になる。
右ハンドル車の日本では、停車したクルマに乗り込む時には、歩道が助手側にしかないので必然的に助手席側から乗り込まねばならず、車内を室内に喩えると運転席の後ろが一番奥の席、すなわち上座になるため。
この事から、このシーンでわざわざ席位置を細かく描写している意図が窺えると思う。
呈して
ていして
矯正
きょうせい
愚痴
ぐち
特質的能力
とくしつてきのうりょく→造語。 特異能力と同義と考えて構わないと思う。
得手不得手
えてふえて
サヴァン
サヴァン症候群の事。
知能障害や発育不全などの先天的障害を持つ人が、ある特定の分野に限り健常者を遥かに凌駕する極めて高い能力を発現する事。 超記憶力や超計算力など、世界中で様々な事例が報告されている。
邂逅
かいこう
偏り
かたより
心中
しんちゅう→“しんじゅう”と読んではいけない。
車窓
しゃそう
我が侭
わがまま→常用外だが、“我が儘”とも表記する。
専ら
もっぱら
傾げ
かしげ
覗き
のぞき
刹那
せつな
靡く
なびく
ブロンド
blond→金髪の意。 ただし、ブロンドは本来男性形で、女性に対してはblonde(ブロンディー)を用いるのが正しいのだそうな。
眩暈
めまい
憚られた
はばかられた
酷く
ひどく
駄洒落
ダジャレ
紡ぎ
つむぎ
御用達
ごようたし
既知
きち
勧める
すすめる
深慮
しんりょ
ご馳走
ごちそう
11:古き魔者達の騙り(Trial=EX03)
語り手:選律/ミリアム/ベロア
日付:―
PT:02:43
八相の西部仕切りである選律がミリアムに謁見するシーン。 傍らにはベロアもおり、八相の現状について話し合う。
設定説明の意味合いが強いシーンだが、個人名がほとんど伏字になってしまっているので、その役割に足りてない。
また、09節と同じくミリアムが登場しているが、口調がまるで別人のようである。
ミリアムは、アンチ・エイジングを受けており不老不死だが、この時は肉体的限界が近い状態にあり、老婆のような声と風貌(注:立ち絵とか無いけど)になっているためである。
この後、玄ノ森到着後に卑尊によって治療を受け、若い声と風貌に戻る。
この節は、体験版では隠し要素になっている3節の内の一つとして、本編鑑賞後に出現する。
・解説
三
ココでは三相、永久の事を指す。
一
ココでは一相、綾目の事を指す。
七
ココでは七相、狩屋の事を指す。
6
ココでは六相、玖威の事を指す。
白の連中
WCLの事。
八人姉妹
WEの事。
ベロア
ミリアムのCAT、ケルベ=ロアの愛称。
姉はダメでしたが妹の方は
ココでは綾目家の娘達の事を指す。 姉が運で、妹が姫様を指す。
アリスの血族
カルロサとミルハは、始祖アリス直系の子孫であるらしいが、ドレミリア・リデルも分家の一人。 そのため、ココでの“アリスの血族”とは、ドレミリアが祖となっている三春家の事も指している。
猫
CATの事。
5の娘
五相、玉梓選律の事。
ツェロル
既出。 同章07節、“つぇろる”の項を参照の事。
・漢字/英語/用語
驕り
おごり
ご無沙汰
ごぶさた
咬み
かみ
ツキノモノ
ココでは、女性の月経の意。
忌まわしき
いまわしき
案配
あんばい→本来は“按配”、あるいは“按排”と表記するが、現代ではどちらも常用外。 また、この場合は“塩梅”でも意味としては通じる。
吟味
ぎんみ
咀嚼
そしゃく
因子
いんし
末裔
まつえい
下女
げじょ
・伏字
■■ちゃん
価無
には■■ちゃん
卑尊
■■ちゃんが本業も
卑尊
二の■■ちゃん
冬夏
■■■■■の出来
文字数が合わないが、恐らくエンドル・ファ。 あるいはドレミリア?
ド―ミリア
ドレミリア
12:DRACURA<-:プレねこまち(Non Trial)
語り手:真言
日付:4/5(水)
PT:06:54
10節の続き。
六母屋に向かう途中、真言は知狡に連れられて飯窪の本家を訪ねる。 そこで出会ったのは、真言の祖父、飯窪源四であった。
このシーンで、真言の祖父である源四(げんし)が登場するが、立ち絵は無し。 これ以降は出番そのモノがなくなる。
また、祖母は存命だが、飯窪家の直系で知狡と現実の母親であるにも関わらず、本作には一切登場しない。 立ち絵ドコロか名前すらない。
まあ、登場したトコロで物語りには何の進展もないのだが。
この節は、体験版には無い追加シーンである。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
DRACURA
ドラキュラ。 ナゼココでこの単語が出てくるのか未だに分からない。 源四がドラキュラ伯爵ってコト?
プレ
pre-→予め、前の、以前の、の意。 反対語は“post-(ポスト)”。
甚だ
はなはだ
記憶の美化
『東方Project』シリーズの神主、ZUNによる書き下ろし小説、『六十年ぶりに紫に香る花』(『東方紫香花』収録)を参照の事。(笑)
贋
にせ
愕然
がくぜん
狼狽
ろうばい
吹聴
ふいちょう
憐憫
れんびん
虚妄
きょもう
弊害
へいがい
存外
ぞんがい
悪巫山戯
わるふざけ
閑話休題
かんわきゅうだい→閑話は“ムダ話”の意。 ムダ話はさておいて、それはさておき、さて、の意。 話しを本筋に戻す時に用いる語。
宗家
そうけ
家元
いえもと
怨恨
えんこん
無為
むい
ガワ
外装、外壁の意
傲岸
ごうがん→おごりたかぶってへり下らない事の意。
咎める
とがめる
金満
きんまん
促す
うながす
矍鑠
かくしゃく→年老いても元気なさまの意。
鯱張ったり
しゃちばったり→間違いではないが恐らくミス。 “しゃちこばる”の場合は“鯱こ張る”と表記するのが正しい。 意味としてはどちらも同じ。
宜しく
よろしく
致し方ない
いたしかたない
是非
ぜひ
胡散臭く
うさんくさく
13:E.O/XY_01:Mike、三毛、Trismegistus。但し三番目の(Non Trial)
語り手:音/道具/ノート(?)
日付:4/5(水)
PT:02:22
日付が付いているが、真言以外の視点で描かれているシーンである。 音と道具が何やら話しているが、要するに道具の“仕込み”を描いているシーンである。
道具は、音をけしかけて(?)姫様と卑尊のそれぞれの親を殺させたが、克枝の母親は失敗した。
・解説
起きたことはその時点で全て確率十割?
選択の哲学。 人生においての岐路、与えられた選択というのは、選択肢が複数あるように見えて実は一つしかない。 何故なら複数ある内のどれか一つの選択肢を選択した時点で、それ以外の選択肢は選択不可能になり、そこから派生するハズの可能性の未来は、視る事が出来なくなってしまうからだ。 すなわち、選択とは選択した時点で一択であり、この世で起こった事象は、起こった時点で既に他の選択肢と可能性が無くなり、確率十割と同義なのである。
筆者はこの考え方が大キライ。 たとえそれが真実であったとしても、悲観主義以外の何者でもないから。 また、起こった事を既に決められた運命と考えるのも同じで、良くない事が起こったら、「確率十割だから仕方ない」、「運命だから逃れられない」と、自分ではない“誰かさん”のせいにしたいだけだからだ。
八相の猫じゃないカミ
コトハネとイーハの事。 ただし、イーハは封紙されていないため、正確にはカミではない。
運び手だった姉妹の一人
エンドル・ファの事。 大封時、姉のミリアムに代わってツェロルを確保、逃亡したが、八相創立の際に選律に不正操作を受けて鍋島竹争(なべしまたから)となる。 ただし、不正操作の影響で本人はエンドル・ファである記憶を失っている。 詳しくは同章35節を参照の事。
・漢字/英語/用語
Mike
マイク→microphoneの略。
あるいは英語圏の男性名、Michael(マイケル)の略。
もしくは、ローマ字読みして“ミケ”。
三毛
三毛猫の事と思われる。
Trismegistus
トリメギストス→古代ギリシャの錬金術師、ヘルメス・トリスメギストスの事。
ギリシャ神話のヘルメス神と、エジプト神話のトート神がヘレニズム時代に融合し、さらにそれらの威光を継ぐ人物としての錬金術師ヘルメスが同一視されてヘルメス・トリスメギストスと称されるようになった。 それら“3つのヘルメスを合わせた者”という意味で“3倍偉大なヘルメス”、“三重に偉大なヘルメス”と訳されるようになった。
ココでは、三重偉大の意。
但し
ただし
凌ぎ
しのぎ
喚ばれた
よばれた→当て字。 召喚された場合は“呼ばれた”と表記するのが一般的。 あるいは“召された(めされた)”でも同義。
東部八相
三春家、永久家、綾目家、狩屋家の四家の事。
調伏
ちょうぶく
ナナだがナナシだか
正しくは真然名無(ましかりなな)。 ノートの事。
軋轢
あつれき
排斥
はいせき
流石
さすが
杜撰
ずさん
この……が
?? 分からん。
『猫の芽』
ココでは、CATが派生的にCATを産む事。 猫の萌芽の意。
錬成薬
れんせいやく→ココでは、キサムラによるprot-einを指す。
・伏字
君が●●を
殺された卑尊の母親。 名前は設定未公開。
●●●●、●●●、●●●
ナガヒサ、アヤメ、カリヤ
●●●と●●●●
ミハル、オオクロ
●●●を除き
文字数で言えばミハルだが、イーハの可能性も。
●の彼女
五。 玉梓選律の事。
●●の息子
芽汰(めいた)。 音の父親の事。
14:ねこまち
語り手:真言
日付:4/5(水)
PT:10:05
12節の続きから。
飯窪本家を後にした真言たちは、知狡が責任者(注:この場合は“女将”で良いのかな?)を努める旅館、六母屋にようやく到着し、真言と門王水はそれぞれの部屋に案内される。
が、重要なのは後半、真言と知狡が立ち話をするシーンで、知狡の“想い”が語られている。
これが重要な意味を持つのはもっと先、次章以降の事なので詳しい解説はココでは割愛し後述する事にするが、知狡のスタンスはこの段階で既に示されており、これ以降も彼女のスタンスは変わる事なく一貫している。
この構成の良さは、評価されて然るべきである。
ちなみに、終盤のアレは、……ははは。(←乾いた笑い) 誰にでも欠点はある。 知狡さんもヒトの子なのですよ。(笑)
・解説
月の模様
確かに猫に見えなくもない。 兎の耳の部分が猫の後ろ足で、猫が飛び跳ねているようなポーズに見えない事もない。 月狂跳の寓意。
内装とのギャップ
通常、日本家屋は平屋、高くても二階までしかないため、和室は必然的に景観が低い。建築基準法でも、木造建築は二階建てまでに制限されている。 六母屋は、建物そのモノは鉄筋コンクリートで、内装のみ和装になっていると思われる。
典型的な猫顔(?)
そんな言葉はナイ。(笑) ただし、門王水はツリ目で髪留めや帽子などのヘアアクセに猫耳っぽいモノをよく用いるので、確かに猫っぽい。
竜も鼠も猫に狩られる運命
すまぬ。 分からん。
・漢字/英語/用語
諺
ことわざ
鼠
ねずみ
益獣
えきじゅう
養蚕
ようさん→絹糸生産のための蚕(かいこ)の養殖業の事。
絡み
からみ
仰せ
おおせ
歓待
かんたい
助平
すけべえ
銘
めい
火車
かしゃ→悪行を積み重ねた末に死んだ者の亡骸を奪うとされる妖怪で、日本の全国各地に伝承がある極めてポピュラーな妖怪。 年老いた猫がこの妖怪に変化するとも言われており、猫又がその正体だとも考えられている。
姥が火
うばがび→誤字。 正しくは姥ヶ火、あるいは姥火(注:いずれも読みは同じ)。 主に大阪や京都に伝わる火の玉現象の一種で、雨の夜に大きさ約一尺(約30cm)の火の玉が現れる。 かつて、ある老女が神社から油を盗み、その祟りで火の玉の姿にされたと言われている。
鳴家
やなり→または家鳴、家鳴り、鳴家(注:いずれも読みは同じ)。 日本全国で伝承されている怪現象の一種で、家や家具が理由もなく突然揺れ出す現象、いわゆるポルターガイスト現象の事。 小さな鬼のような妖怪がイタズラしていると考えられていた。
現代でも、温度や湿度の変化によって家の柱や家具の木材が伸縮し、軋むような音を立てる事を家鳴り(いえなり)と呼ぶ。
邪魅
じゃみ→人間を害する妖怪の総称。 山林の悪気を起こして人を害する妖怪で、山神の一種と考えられている。
おとろし
妖怪の一種。 鳥山石燕の『図画百鬼夜行』にも掲載されているものの、名前とイラストのみで解説文がないため詳細不明。 恐らく、気味が悪い、恐ろしいを意味する“得体の知れないモノの総称”かと思われる。
猫又
ねこまた→あるいは猫股(注:読みは同じ)。 ヒトに飼われていた猫がものすごく長生きして化けた妖怪。 その名の通り、尾が二又になっているのが特徴。 ちなみに、コレによく似た“化け猫”という妖怪もいるが、コチラは尾が二又になっていないので混同してはならない。
五徳猫
ごとくねこ→猫又が五徳(注:囲炉裏でやかんなどを乗せる台)を冠のように頭に頂き、火吹き竹を持って囲炉裏で火を起こしている姿で描かれている妖怪猫。 付喪神の一種とも考えられているが、世間に嫌気が差して七つの徳の内二つを忘れ遁世(とんせい)した人間、という説もある。
逢魔時
おうまがとき→または大禍時(注:読みは同じ)。 黄昏(または“誰そ彼”と表記)と同じく、薄暗く見通しの悪い夕暮れ時の時間帯を指す語。 古くは“暮れ六つ”や“酉の刻”ともいい、現在の18時頃の事を指す。 転じて、何やら妖怪、幽霊など怪しいものに出会いそうな時間帯を指す語として広まり、著しく不吉な時間帯という意味で大禍時とも呼ばれるようになった。
実際、この時間帯は交通事故が最も起き易い時間帯(注:薄暗いがヘッドライトを点けるほどではないため、歩行者などを見落とし易いため)とされている。
姑獲鳥
こかくちょう→夜行遊女、天帝少女、乳母鳥、鬼鳥ともいう。 中国の文献に登場する伝承上の鳥で、鬼神の一種。 夜間に飛行して幼児を害する怪鳥で、鳴き声は幼児に似ている。
中国の荊州(注:『三国志』に登場する中国中東内陸部、現在の湖北省一帯の地域。 赤壁の戦いで曹操軍を破った劉備軍、孫権軍が中南部を分割統治するなど、天下統一のための最重要戦略拠点になった歴史がある)に多く棲息し、毛を着ると鳥に変身し、毛を脱ぐと女性の姿になるという。
ヒトの子を奪って自分の子とする習性があり、その関係でヒトの命も奪う事がある。
日本でも、これが由来と考えられている“ウバメトリ”という妖怪が茨城県などで伝えられている。
白沢
はくたく→誤字。 正しくは白澤(注:読みは同じ)。 人語を解し、万物に精通する聖獣で、古来から魔除けと信じられており、これに遭遇するとその家は子々孫々まで繁栄すると言われている。 中国の妖怪だが、日本でも日光東照宮拝殿の将軍着座の間の杉戸に白澤の絵が描かれているほど、広く崇拝されていた経緯が窺える。
所作
しょさ
喩え
たとえ
蠱物
まじもの→魔力を持ったモノ、呪い、人心を惑わすモノの総称で、神道では国つ罪(注:神道におけるヒトの罪を定義したモノ。 現在の傷害罪や近親相姦なども含まれるが、呪いによる病気や災害など、現在の法律では立件不可能なため罪にはならないモノも含まれる。 コレに対し、スサノオノミコトが犯した罪を天つ罪と呼ぶ)において、“畜仆し(けものたおし)”という蠱物を禁じる定義がある。
桟
さん
耽って
ふけって
齢
よわい→当て字で“とし”と読んでも良い
四月の生まれ
真言の誕生日。 ただし、4/1ではないのでいわゆる“早生まれ”ではない。 早生まれは、誕生日が1/1~4/1までになっている事を指す語。
『猫の女神』
バステトの事かな? 古代エジプトの猫の女神で、猫の気紛れな正確から恋と音楽の神とされていた。 それと同時に、攻撃性、獰猛さを表したり、それとは対照的に家や子供たちの守り手、母性を表す神でもある。
ちなみに、かつては猫を飼い慣らしたのは古代エジプト人が最初とされていたが、2004年に約9700年前にキプロス島で猫が飼われていた痕跡が発見された(注:墓に埋葬された猫の化石が発掘された)という新説が発表され、現在は最古ではないと考えられている。
ちなみにちなみに、犬はこれよりももっと古く、飼い犬の歴史は原始時代(!)にまで遡る事が出来るとか。
『魔女の猫』
魔女の猫と言えば、『魔女の宅急便』を例に持ち出すまでもなく黒猫が相場だが、この場合はギロック(注:ウィリアム・L・ギロック。 アメリカの音楽教師で作曲家。 音楽教育のための小曲を多数作曲し、その美しいメロディから“教育音楽作曲界のシューベルト”と呼ばれた。 1917~1993年)の叙情小曲、『魔女の猫(A Witch's Cat)』の事かと思われる。 演奏時間1分程度の至極短いピアノ曲。
『猫鬼』
びょうき→中国での猫又の別名。 他に、金花猫という名もある。
魔猫
よく分からないが、化け猫や猫又と同義で用いられている造語かと思われる。
努々
ゆめゆめ
三毛猫の雄
猫の体毛色(被毛)を決定する遺伝子の内、茶色を決定する遺伝子は性染色体のX染色体のみに存在し、茶色の被毛を持つ三毛猫の個体は全てメスである。 ただし、極希に染色体の異常でオスの三毛猫が生まれる事がある。 逆に言えば、三毛猫のオスは全て染色体異常である。
欄干
らんかん
夕餉
ゆうげ
幾分
いくぶん
深淵
しんえん→用法間違い。 本来は比喩的に用いる。 “両者には深淵が横たわる”など。 この場合は、“深遠”の方を用いるのが適当。
諸々
もろもろ
今宵
こよい
シーンシフト
scene sift→場面転換の意味で用いたのだろうが、恐らく英語にはない熟語だと思う。本来は、“scene change(シーン・チェンジ)”だと思う。
筆舌
ひつぜつ
悶絶
もんぜつ
相殺
そうさい
15:三春者をみはるもの
語り手:真言
日付:4/6(木)
PT:19:44
前節の翌日。
ココから門王水とは別行動を命じられた真言は、ダメモト承知で三春家を訪れる。
しかし、そこにいたのはある意外な人物だった。
真言と貴奴の“再会”シーンだが、貴奴の“正体”を理解していると、二人の会話が噛み合っているようで微妙に噛み合っていない事に気付くと思う。
この“謎”は、物語りの終盤まで極めて重要なポイントになっている。
後半の混浴イベントは、(色んなイミで)タップリとお楽しみ下さいませませ。(笑)
・解説
レンタカー屋もない
そんなコトはない。 田舎でもレンタカー屋ぐらいある。 次章にはシッカリ登場する。 ちゃんと見つけられなかったか、あるいは構成変更などに伴うミス。
二つ下の女の子
真言の記憶のそれは冬夏。 当時貴奴は、飽くまでも男としての音だった。 ココでの真言と貴奴の会話は噛み合っているように見えるが、お互いの前提が異なっており、実は微妙に噛み合っていない。 貴奴は真言の事を指して“2コ上のおにいちゃん”と言っているが、自身が真言の考えている“二つ下の女の子”だとは言っていない。
自動販売機小屋
前半部では重要なロケーションとして何度も登場するが、背景画は実は駅前の背景画と同じ場所。
わたしも一緒に行く
ココで、貴奴が同行を要求しているが、貴奴が=音である事を考えると、“喰い”たかったのかもしれない。 詳細は後述。
携帯オンリーと据え置き契約
一人暮らしの若者には多いらしい。 しかし、個人的には据え置きがないとネット環境が脆弱になるので必要性を禁じえない。
食べられるものなら食べたいくらいさっっ!!!
音覚醒!?(笑)
ある有名詩人の詩集
別に細かく設定する必要のない要素ではあるが、萩原朔太郎を想定していると思われる。
ソンナコトハナイデスヨ?
大事な大事な呼び水たる月の雫ですからネ!
身体が反応
無意識のモノですからネ!
・漢字/英語/用語
好事家
こうじか
閲覧
えつらん→間違いではないが、“拝見”の方が適当なのでは?
お伺い
おうかがい
取り柄
とりえ
献上
けんじょう
逗留
とうりゅう
有難味
ありがたみ→間違いではないが、“有り難味”と表記する方が一般的。
偽薬
ぎやく→実際には薬効がなくても効いたような気がする、あるいは症状が改善する事。 いわゆる“プラシーボ効果”。
喪中
もちゅう
憚れる
はばかられる→送り仮名間違い。 本来は、“憚られる”と表記する。
焼香
しょうこう
装って
よそおって
廻って
まわって→常用外。 “回って”と表記するのが一般的。
繁華
はんか
寂れた
さびれた
散村
さんそん
白壁
しらかべ→“しろかべ”と読んではいけない。 日本家屋では、真っ白な漆喰塗りの壁は非常に高価で、金持ちの家にしかなかった。 逆に言えば、白壁がある家は(少なくともかつては)結構な金持ちなワケだ。
祠
ほこら
虚偽
きょぎ
誤魔化す
ごまかす
長久診療所
ちょうきゅうしんりょうじょ→永久家が経営する診療所。 音によって院長である永久家の当主が殺され、卑尊が急遽帰郷して診療所を引き継ぐ。 貴奴のバイト先で、斡旋したのは道具である。
擬音
ぎおん
感慨
かんがい
美辞麗句
びじれいく
不遜
ふそん→初対面の人間に対してナンと失礼極まりないっ!
余所
よそ→“他所”でも可。
卑尊
ひみこ→永久卑尊の事。
堪能
たんのう
一気呵成
いっきかせい
尽力
じんりょく
空々しさ
そらぞらしさ
輩
やから
身許
みもと
一遍
いっぺん
土産
みやげ
嘉多里辺茶屋
かたりべちゃや→綾目家が経営する土産物屋兼語り部屋(?)兼お食事処。
カクセイイデン
隔世遺伝→世代を飛び越えて気質や体質、身体的特徴が遺伝する事。
邦人
ほうじん→日本人の事。
外つ國
そとつくに→海外、外国の意。
アルビノ
ハイポメラノシスともいう。 色素欠乏症の事で、先天性遺伝子疾患の一種で、皮膚や髪、眼球などのメラニン色素が欠如している事。 年齢に関係なく、髪や眼球が白くなっている。
ただし、肌は文字通りの透き通る肌”で、筋肉が透けて見えるので、白よりはピンクに近い肌色に見える。 日に焼けると真っ赤になるそうだ。
腫れ物
はれもの
憤慨
ふんがい
八重歯
やえば→萌え用語では“キバ”と呼ぶ。
瞬き
まばたき
因習
いんしゅう
大炸裂
だいさくれつ
突っ慳貪
つっけんどん
煩悶
はんもん
古老
ころう
ベリナイス
very nice→通常は“ベリーナイス”と表記するのが一般的。
世襲
せしゅう
仁王立ち
におうだち
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
LunaちゃんのMODコレ!
ベスト装備!
※HM2
韓国在住のクリエーターによるシリーズ第2弾。 前作がノンクエストMODだったのに対し、今回はクエストMODになっているので攻略ダンジョンを探す手間がないのでラク。
このMODのベスト1。 ご覧の通り超かぁいいドレス♪ 服ではなくちゃんとした軽装装備なので、防御力は低いが装備として意味のあるモノ。 複数の魔法耐性がエンチャントされている。 オススメです。
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #02-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
朝晩の冷え込みが厳しい毎日が続いております。 皆さまいかがお過ごしでしょうか?
昼間の日差しは間違いなく春そのモノなんですが、夜がとにかく寒いです。 まるで冬に逆戻りしたかのよう。
こーゆーのを“花冷え”ってゆーんだろうけど、服装の選択に困っちゃいますよね。 朝の出勤時は冬服で、昼間は春モノ。 コートとかが邪魔になってしょうがないって方も多いかと思います。
ちなみに、僕は昼間も寒いです。
ウチの部屋、南からの日差しが皆無なんで。(´・ω・`)
いずれにしても、寒暖が激しく風邪をひき易いので、皆さまどうぞお気をつけ下さいませませ。
それはそうと、13日の朝に起きた地震、関西では結構大きな被害になったようです。
筆者の在住地域では、「ん? 今揺れたか?」程度のモノでしたが、兵庫県の淡路市では、建物が一部倒壊するほどだったようです。
1.17から18年。 3.11の記憶も生々しいというのに……。
被害に遭われた皆さまの、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
<今週の特集>
今週の特集は、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第2回です。
今回から、『Omegaの視界』の本編全編をオープニングからエンディングまで余すトコロ無く解説する“Lunatic=Replay”が始まります。
とにかく長いですが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
※注:解説内の“PT”は、“Play Time(プレイ・タイム)”の略です。 吉里吉里/KAGの自動再生機能を使って計測しましたが、飽くまでも参考です。 予めご了承下さい。
第1章:シキのハジマリ
総節数:40節
総PT:4:34:22
01.猫と少女
語り手:冬夏/のぎか
日付:―
PT:02:26
本作のオープニングを飾るのは、三春家の資質者で二相ミハルの継承者、冬夏が自らの眼を抉った直後という状況のシーン。
イキナリ体験版未収録の未公開シーンからのスタートである。
語り手が明記されていないので初見では分からないかもしれないが、このシーンからも分かる通り冬夏は八相七家と自身を縛り付けている掟や因習を嫌っており、その呪縛から逃れたい、開放されたいと考えている。 そこで、自らの眼を抉って魔眼質を捨てようとした。
が、実際にはナガヒサやキサムラ代替によって修復可能なので、この冬夏の抵抗は極めてささやかなモノでしかない。
本人もそれを分かっているし、コストばかりで上がりの少ない、ハイコスト・ローリターンな行為でしかない。
しかし、こうして意思表示する事が重要なのであって、それは取りも直さず“眼を抉る”という極めて強烈なインパクトを有する行為だからこそ意味があると言える。
もちろん、これ以降の展開からも分かる通り、実際には全く意味がなかったのだが、飽くまでもそれは結果論だと筆者は考える。
人に話しを聞いてほしかったら、肩を叩く程度ではダメなのだ。 ハンマーで殴れば、人は本気で話しを聞くようになるのだ。
・解説
今度の祭儀にはあのお方が
ココではミリアムの事を指す。
外部刺激受容器官の因、脳髄の外界情報処理の果
外部刺激受容器官も外界情報処理も造語だが、いずれも脳そのモノ、及び脳が処理する事を指している。 外部刺激受容器官に入力された外部刺激、あるいは情報が因、すなわち原因となり、外界情報処理された果、すなわち結果として出力される。 原因と結果。 因果律。
二相の紙。二相の神。二相の猫
いずれもミハルの事。
三相
ナガヒサの事。
四相
キサムラの事
シュ
種。 三春を含めた八相の種。 アリスの血統、血脈の事。
バク
縛。 その身を縛るモノ、という意味での宿命の事。
馬鹿げた因習で殺められた私たちの兄等
これは詳細な設定、及び背景が未公開、及び描かれていないので詳しくは分からないが、八相に生まれた男子は往々にしてGWとなる可能性が高いため、八相には“男児は生まれたら間引くべし”という掟があるようだ。 詳しくは3章45節にて。
かみのねこ
紙(神)の猫。 CATの事。
ミ・コネカヤナサンコネキャラナサ・ワ
早速みゃんみゃん語の登場。(笑) 後のシーンでも記述があるが、徒労に終わるだけなので解読、翻訳は諦めた方が無難。 筆者は最初から諦めている。 これは、飽くまでも“それっぽい雰囲気”を構成するための要素に過ぎないのだ。
ミハル
CATのPhese:2。 二相ミハルの事。
あの頃逢った、あの少年
ココでは真言の事を指す。
・漢字/英語/用語
抉る
えぐる
忌まわしい
いまわしい
只管
ひたすら
喪わせて
そうわせて→常用外。 本来は沿わせて、あるいは副わせてと表記するのが一般的。
誤謬
ごびゅう→誤り、間違いの意。
仮令
たとえ→常用外。
識って
しって→知ってと同義の造語。 認識、識別を強調した語。 筆者もよく使うが、いずれも原典は奈須きのこ作品。
見立て
みたて→見て選び定める事、選定、鑑定。 見送り、送別の意もある。
認識能
にんしきのう→能には“よく物事をなし得る力”という意味があり、それを認識する事、あるいは認識する能力が高い事を意味する造語かと思われる。
魔眼質
まがんしつ→CATを認識、視覚、及び使役する能力の事。 造語。
眼窩
がんか→眼球が入る頭蓋骨の穴の意。
快楽
けらく→かいらくに同じ。
瞼
まぶた
識式は死期色の檻、織と
シキシキはシキシキのオリ、オリと→本作お得意の韻を踏んだ言葉遊び。
宜しく
よろしく
雫
しずく
濁った
にごった
愈愈
いよいよ→愈々と表記しても良いが、いずれも常用外。
・伏字
長年●●●●●を平然と、
?? なんだろ? イキナリ分からん。(笑)
今はナ……サもまだ
ナガヒサ
ミ…ハは私から
ミルハ→ミルハの事を知ってて、なんで宮さんの事は知らないんだろう? ミリアムから話しを聞いただけで、容姿までは分からなかったのかな?
オ……ロはまだ
オオクロ
ミ●ル
ミハル
タ●●サ
タマズサ
ハコの中の●●を視、
ネコ
確か名前は●●●●●●●、
いいくぼまこと
キ…ムラの…を応急処置として
キサムラの紙
02.ゲームを始める y/n
語り手:??
日付:―
PT:00:23
オープニングフォーマット。
1章に限らず、似たような構成のシーンは各章の序盤にそれぞれ挿入されており、本作の構成上のフォーマットになっている。
ヴィジュアル・ノベル『ひぐらしのなく頃に』のオープニングに登場する“6行詩”をイメージしてもらえば、分かり易いかと思われる。
ただ、イミフな単語や韻を踏んだ言葉遊びの羅列なので、解釈や理解は困難を極める。
正確に理解するのは諦めて、雰囲気やニュアンス程度が分かればそれで十分なのではないだろうか?
ちなみに、この節の語り手は不明だが、ノートが書いた(あるいは語った)メモのようなモノなのではないかと思われる。
・解説
とらいの式
この“とらい”には様々な意味がある。 “渡来”は、外国から海を渡って来る事を指し、この場合は八相の起源であるLu=Leの残党たるミリアムらが、WCLの追撃から逃れ逃れて日本にやってきた事を意味する。
英語の“try(トライ)”は、試す、務めるの意で、この場合は試された式、あるいは式を試す、試みるという意味になる。
また、“tri(トライ)はラテン語で“3”の意で、この後に記述がある三重の事を指している。
この語は、平仮名表記する事によってこれらの意味を含んでいると思われる。
ちなみに、コンピュータのプログラム用語には“トライ式”というモノがあるそうだが、この場合は無関係と思われる。
九相詩・九相氏・九相紙
いずれも読みは同じで“くそうし”、または“きゅうそうし”。 Phese:9、コトハネの事を指す。
三重
この場合は“みえ”と読む。 十重二十重(とえはたえ)と同じ読み方。 ココでは三重偉大の事を指す。
・漢字/英語/用語
個殺して望むこと
こころしてのぞむこと→この場合の“個”は個性=感情移入を指し、“個殺して”とは個性を殺す、感情を殺す、機械的にという意味になる。
貸し遣られる
かしつかわられる→この場合の“遣う”は気を遣う、人形を遣うの意。
偽りこそが器割る虚ろ
いつわりこそがうつわわるうつろ
03.雫より生まれし波紋
語り手:真言
日付:3/31(金)
PT:07:44
さて、ようやく本編のオープニングである。
ドコにでもいそうなごく普通の大学生、飯窪真言は、バイト先の古本屋で日長一日本を読んでいるだけの退屈な仕事中。
今日も今日とて、古本屋の店長で真言の上司である宮岡門王水と他愛のない話しに花を咲かせるのだが……?
・解説
離れ離れになった双子
よく言われる事だが、行動、あるいは思考の類似の事。 生き別れになった双子が、同姓同名の女性と結婚し、その子供の名前まで一緒だった、とか。 実際、世界中で様々な事例が報告されている。
・漢字/英語/用語
雫
しずく→呼び水たる月の雫の事。
乖離
かいり→そむき離れる事。 ただし、“乖離感”は造語。
麓
ふもと
寂れ
さびれ
蜩
ひぐらし
ねこざんまい
関東圏、都心郊外の山の麓にある古本屋で、真言のバイト先。
自称“美少女古書肆”で店長の門王水が言うには、飯窪家が管理している書庫がその実態で、本棚に並んでいる本は本来は売ってはいけないモノばかりなのだとか。
なので、真言のバイトはもっぱら本を読むなどして暇を潰す事である。
ナント羨ましいバイトなんだ!
寧ろ
むしろ
悉く
ことごとく
趣味嗜好
しゅみしこう
凌駕
りょうが
於いて
おいて→常用外。 通常は“措いて”と表記する。
勿論
もちろん
尋ねても
たずねても→本来は道や行方を問う時に用いる。 問いただす場合は“訊ねる”。 訪問する場合は“訪ねる”。
殊の外
ことのほか
飯窪本家
玄ノ森にある飯窪家の本家。 真言の実家。 すなわち、真言が住んでいる関東圏の飯窪家は、母親である現実が本家を出た事によって出来た分家なワケだが、嫁入りではなく婿取りの形になっているのはなんでだろう? 現実が次女だから? だったらそれこそ嫁入りして、姓が変わるハズなのだが? ……もしかして、夫婦別姓か?
此処
ここ
外付け書庫
ココでは真言のバイト先である古本屋、ねこざんまいの事を指すが、この語自体はもちろん造語。 外付けHDDと同じ意味で用いていると思われる。
茫洋
ぼうよう→海など広々としたさま。 広くて目当てのつかないさま。
只
ただ→無料の意。 転じて、その字面から無料の事をスラングで“ロハ”という。
うひひ
門王水独特の笑い声だが、この記述があるために後の節では時折り語り手が不明瞭になっている。 “セリフによるキャラクターの書き分け”を逆手に取った演出である。
六母屋
ろくぼや→飯窪本家が経営する玄ノ森の旅館。 現在は、真言の伯母に当る知狡が経営者。 各部屋毎に、部屋番号の変わりに妖怪の名前が用いられており、マニアな人たちには有名な旅館なのだとか。
婿取り
むことり
書痴
しょち→本来は本ばかり読んでいる者の事を指す語だが、本来は罵る言葉。
三春家
玄ノ森にある冬夏の実家。 地元に絶大な影響力を持つ旧家で、八相七家のリーダー的な家系。
ただし、それは実力などではなく、飽くまでも三春家の祖がLu=Leの生き残りであったドレミリアであるため。 資質者としての実力はむしろ低く、冬夏もそれほど高い資質を持ち合わせていないし、母親であるのぎかに至っては魔眼質そのモノがない。 祖であるドレミリアも、資質者としての能力はそれほど高くなかったという説もある。
蒐集
しゅうしゅう→何らかの理由で特定の品物を集める事。
結託
けったく→本来は悪事を働くために申し合わせる事の意。
玄ノ森
くろのもり→東北地方にある町で、真言の故郷。 温泉郷としても知られており、六母屋も温泉目当ての観光客で賑わっている。
筆者の個人的な考察だが、玄ノ森のモデルは岩手県にある東野ではないかと思われる。
書蔵守
しょくらのもり→玄ノ森の旧名。
寄贈
きぞう
客除け
きゃくよけ
古書肆
こしょし→書肆は本屋、書店の意。 すなわち古本屋の意。
遡れる
さかのぼれる
ゴゴイチ
本作に登場するカレー屋の名前。
辟易
へきえき
天無
本作に登場するラーメン屋の名前。
04:E.O/XY_00(Trial=EX02)
語り手:音
日付:―
PT:00:40
本作の重要なキャラクターの一人、音によって語られる最初の節である。
これ以降も、このような形で音によるモノローグ的な節が適宜挿入されるが、終盤まで語り手が不明瞭なまま進行し、ファースト・プレイ時は混乱したユーザーも多い事と思う。
しかし、コレが音の視点で描かれている事が理解出来れば、内容も自ずから理解出来るようになるハズである。
本作では、こうした“リプレイによって初めて理解出来る”ようになる節が多々あり、ファースト・プレイ時は何が何だかサッパリ分からなくても、セカンド・プレイ、サード・プレイでようやく理解出来るようになる“仕掛け”が散りばめられている。
またこの節は、体験版にも収録はされているが、本編プレイ後に出現する隠し要素だった。 書いたモノの、どこに挿入するか判断出来ずにいたのだろう。
・解説
脳が空転
造語。 正確な意味はともかく、本編の描写から察するに、“本来の主題からズレた思考が止めどなく空回りする事、またその思考状態を指す語”、と定義出来ると思う。
・漢字/英語/用語
E.O
? 分からん。 何の略だろう? 『エネミー・ゼロ』?(笑)
XY
雄性染色体の事。
約款
やっかん→法令、条約、契約などに定められた条項の事。 特に契約についていう。
些事
さじ→ささいな事柄の意。
顕現
けんげん→ハッキリと現れる事。
05:シシャキタル
語り手:真言
日付:3/31(金)
PT:09:21
3節の続き。
出かけようとした真言と門王水の前に姿を現したのは、雨宮かれおと名乗る女性であった。 彼女がもたらした情報により、“遊戯”がいよいよ開始される。
・解説
十数年
後に、ミルハは「言葉のアヤ」と言うが、その通りである。 かれおはまだWCLに加入して間もない、言わば新人で、AAも受けていないので。
・漢字/英語/用語
店長
ココではミルハの事を指す。 かれおは“ミぃー店長”と呼んでいる。
店仕舞
みせじまい
WC
だぶりゅーしー→water closetの略。 水洗便所の意だが、現代英語では死語。 いわゆるユニット式バスルームが一般的な欧米では、トイレの事も“バスルーム”と言う。
ただし、ココではトイレの意ではなく、かれおの真名を指す。 かれおは真言がいる事を知らず、自身の真名である“WC_SC:KaleidoScope”を名乗ろうとした。
ちなみに、日本で一般的に用いられている“トイレ”は、正確には便器の意。
テンプレ
テンプレートの略。
フェイスペイント
顔にインクやマーカーで模様や図形を描くファッション。 現在は、専用のペイントカラーがあるらしい。
サッカーなどのスポーツで、ファンが国旗などを顔にペイントするのが流行り、現在は日本でも一般的になった。
タトゥー
tatoo→イレズミの事。
欧米では、ファッションの一部と見なされており一般的だが、日本では長い間ヤクザの代名詞的に扱われていたため、ファッションとして認知されてきたのは近年、90年代後半以降の事。
しかし、今でも偏見は根強い。
ちなみに、日本におけるイレズミの歴史は驚くほど古く、最古の記録は『魏志倭人伝』(!)なのだそうだ。
似非
えせ→似て非なるもの、にせもの、まやかしの意。
ステロタイプ
sterotype→ステレオ・タイプの略。 本来は“鉛板”の意だが、紋切り方、常套的な形式=決まり切った型を指す語。
作り物という意味では正しいが、かれおを指す語としては適当ではないように思われる。
所為
せい
妙齢
みょうれい→うら若い年頃の意。 “妙”は少女の事を指す。
咄嗟
とっさ
呆れる
あきれる
駄目
だめ
ご無沙汰
ごぶさた
只今
ただいま
プリーズヘルプミー!
prease help me!→お願い私を助けて! 最早意味不明である。(笑)
伺った
うかがった→“話しを聞く”の場合はこの表記。 様子を見る場合は“窺った”と表記する。
奢って
おごって→“お金を出してもらう”の場合はこの表記。 思い上がるの意味の場合は“驕って”と表記する。
よしなに
よろしくの意。
撰集
せんしゅう→通常は選集と表記。
憚られた
はばかられた
殆ど
ほとんど
判らなかった
わからなかった→常用外、通常は分からなかった。
叱られます
しかられます
範疇
はんちゅう
且つ
かつ
以て
もって→送り仮名間違い。 本来は“以って”と表記するのが正しい。
ノープレ
?? 恐らくミス。 “ノープロブレム”は“ノープロ”と略すのが一般的。
侮れない
あなどれない
頷いた
うなづいた
杉屋
本作に登場する飲食店の店名。 まあ、“松屋”の文字りでしょうね。
臀部
でんぶ→お尻の事。
斯くも
かくも
オンタマ
?? 温玉? ゆで卵? 外食とかほとんどしないから、こーゆーコトには疎いんだ筆者は。
齢
よわい→年齢
稀覯本
きこうぼん→希少本と同義。 通常は“覯”を省略して“稀本”、あるいは“稀書”と表記する。
貰って
もらって
憂鬱
ゆううつ
煎れる
いれる→主にお茶の場合はこの表記を用いる。 コーヒーの場合は、“淹れる”とも表記する。
・伏字
シシャキタル
普通に考えれば“使者来たる”だが、“死者来たる”、あるいは“試射奇たる”とかでも面白いかも。(笑)
06:呼び水
語り手:真言
日付:3/31(金)
PT:09:13
ナゼか節を区切って前節の続き。 こういう構成も、本作では度々観られるが、一種のフォーマットとして受け入れるのが一番理解し易いだろう。
それはともかく、かれおがもたらした情報により、門王水は真言の生まれ故郷たる東北の田舎町、玄ノ森に行かなくてならなくなり、真言も強引に同行する事になる。
この節での描写で分かる通り、真言には自主性がなく、自身で自身の行動を決められない。 必ず誰かに意見を伺い、そしてそれに従う。
この“自主性の欠如”が、しかしこの後少しずつ変化していく。
また、この節の最後にオープニング・ムービーが挿入されるが、特に特記事項もなく、またテクストもそのほとんどがこの後の節でも出てくる語ばかりなので、解説は割愛させて頂く。
ただ、面白いのが本編と様々な点で“相違点”がある事だ。
例えば、門王水の髪の色。 姿形、服装まで本編の門王水と全く同じだが、髪の色だけが決定的に異なる。 瞳の色も、より赤みの強い色調になっている。
あえてネタバレしてしまうが、これは門王水ではなく別人だからだ。
このOPに登場しているのは、ミルハではなくその双子の兄、カルロサなのである。 ずいぶん先のハナシになるが、4章の最後に出てくるイベントカットからもそれが分かる。
しかし、服装まで同じにしてしまったのはどういうワケなのだろう? プリーツのマイクロミニて……。(笑) いくらなんでもやり過ぎなのでは?
また、ミハルを従えている冬夏のカットも、本編とは髪型や眼の状態が異なる。 これは、本来は3章の終盤で連れ戻された冬夏としての姿であり、それまではこのOPでも最後に出てくる群像ショットにあるようにロング(注:ただし、群像ショットでも眼帯がない)なのだが、ムービー製作時はショートカットで眼帯無しの設定、あるいはそうなった後のシーンだったのが、設定が変更になってこのような本編と食い違う映像になったのではないかと思われる。
もう一つ、メインタイトルに“1:シキのはじまり”の文字が入っているが、これは明らかにミスである。 この表記があるために、これ以降の章ではこのOPが使えず、別のムービーやOP無しの構成になった。
ただ、技術的な事を言えば、結構カンタンに差し替えられるハズである。 メインタイトルを含むショットだけを差し替えればいいので。
動画の作成に使用しているソフトは不明だが、動画完成後も動画編集ソフトで差し替えは可能である。
その分手間がかかるのは確かだが、やるべきだったと思う。
・解説
未来の嫁
真言はサラッとスルーしてしまうが、これが現実の意図である。
本作は、言わば真言をターゲットにした“ドッキリ”である。 真言以外の登場人物は全てドッキリの仕掛け人で、真言だけが真実を知らない。 それが、この作品の面白さであり、ストーリーの要になっているのは確かだが、そのためにこのような重要な情報もスルーされてしまい、分かり難くなってしまっているのも確かだ。
現実は、真言が黒のイツワである事を知っているが、同時に自分の腹を痛めた我が子であり、たとえWCLのためでも簡単には割り切れない。 そこで、真言がミルハとくっ付いてしまえば万事解決する、と考えている。
やや強引な論法ではあるが、真言という存在が消滅しないための選択肢の一つではある。
・漢字/英語/用語
呼び水
呼び水たる月の雫→真言の事。
月狂跳
げっきょうちょう→ある特定の資料群の事をこう呼んでいる、という説明だが、これは本来Lu=Leを指す語であり、現在八相が所有しているCATの事である。
誤魔化し
ごまかし
所謂
いわゆる
紙様
かみさま→封紙の意。 CATの事。
逝って
いって
九抱山
くだきさん→玄森神社がある山。
伊達
だて
開陳
かいちん→用法間違い。 本来は、意見などを申し述べる事の意。 申し開き。 非公開のモノを一般公開する事の意は“開帳”。
罷り通る
まかりとおる
眷属
けんぞく→一族、親族、あるいは腹心。
是非
ぜひ
書き入れ時
かきいれどき→帳簿の記入に忙しい時、という意味で最も利益が出る時の意。 ただし、通常は“書入時”と送り仮名を省略して表記する。
籠絡
ろうらく→通常は“篭絡”と表記するのが一般的。
モラトリアム
あるいはモラトリウム(moratorium)→人間が成長してなお社会的義務の遂行を猶予される期間、青年期の意。
本来は、債務者の破綻が経済界に大打撃を与える事が予測される場合に、緊急措置的に一定期間、債務の履行を延期する法令措置の事で、支払い猶予、あるいは支払い延期の意。
また、差し当たり実施を中止する意味で用いられる事もあり、主に核実験の一方的な停止や原子力発電所の設置禁止措置の意もあり、原発モラトリアムという語もある。
喧々囂々
けんけんごうごう→たくさんの人が口々にやかましく騒ぎ立てる様子。
侃々諤々
かんかんがくがく→剛直で意見を曲げない事。 遠慮なく議論する事の意。 通常は“侃諤”と略すのが一般的。
悠然
ゆうぜん
世知辛い
せちがらい
癪
しゃく
留意
りゅうい
縁故
えんこ
安寧
あんねい
07:しろおにしろうるり(Trial=EX01)
語り手:ミルハ/かれお
日付:―
PT:02:30
ミルハとかれおの密談シーン。
このシーンは、05節の車中での会話と思われるが、それにしては結構込み入った話しをしており、真言が同席している場での会話としてはやや不適切に感じる。
もっとも、会話の内容自体はたとえ真言に聞かれたとしても真言には何の事だかサッパリなので、問題無いと言えば問題無いのだが。(笑)
ちなみに、この節は04節と同じく、体験版では本編鑑賞後の隠し要素として出現する3節の内の一つである。
・解説
兄様
ココではカルロサの事を指す。
LuLeの赤の女王
ミリアムの事。
白様
ココではミルハの事を指す。
偽りの黒
黒のイツワ=真言の事。
・漢字/英語/用語
滑稽
こっけい
封紙
ふうし→CATの事。
所以
ゆえん
プロット
plot→筋書き、構想の意。
呼び水
呼び水たる月の雫の事。
狩り
遊戯の事。
WCL
White Cat Library(ホワイト・キャット・ライブラリー)の略。 直訳すると、“白猫の書庫”、あるいは“白猫図書館”。 なんだか、猫の爪磨ぎで蔵書が大変なコトになってそうな図書館である。(笑)
Caven
カヴン→魔女の団体の事。 通常は13人構成なんだそうな。
ただし、近代魔女術(ウィッカ)においては、人数に関係なく魔女の団体全般を指す語として用いられる事が多いようだ。
ココでは、Ender(エンダー)と同じく四重奏団などのWCLにおける実戦闘要員を排出する機関の事を指す。
駄々を捏ねて
だだをこねて
無為
むい
煩そう
うるさそう
侍らす
じらす→常用外。 通常は“焦らす”と表記する。
或いは
るいは
Deus ex machina
デウス・エクス・マキーナ→ギリシャ神話に登場する機械仕掛けの神様の事で、神話のラストにひょっこり登場し、世界を勝手に終わらせてしまう。 本作のみならず、様々なフィクション作品でもこれに類似する存在が登場しており、映画『マトリックス・レボリューションズ』の終盤に登場する機械都市の支配者や、アニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン』の旧劇場版では、綾波レイがこれに相当する存在として世界を終わらせる描写がある。
元々は、古代ローマ時代の舞台演劇において、舞台の幕引きをドンチャン騒ぎで終わらせる舞台装置の事で、これが後世になって神格化され、ギリシャ神話に組み込まれた。
昔の『8時だよ!全員集合』をイメージすると分かり易いかも。
三重偉大
みえいだい→本来は古代ギリシャの錬金術師、ヘルメス・トリスメギストスの事だが、ココでは文字通り、三重に偉大な存在の事を指し、本作では“魔眼の刺し手”で“イーハ(黒のイツワ)”で“呼び水たる月の雫”がこれに当る。
真言の事である。
十二の悲劇
福音光輝十二の悲劇の事。
WCLに伝わる神話、伝説、歴史の類をまとめた“外典”と呼ばれる書物の中で、4人の男女が織り成す恋愛冒険活劇的な書を“福音光輝十二(ふくいんこうきじゅうに)”といい、その内容から生まれた言い回し、慣用句。
ただし、その由来となった外典の内容そのモノが設定未公開のため、その真意までは不明。
國
くに→常用外。 通常は“国”と表記する。
つぇろる
ツェロル→ガロー・ツェロ・ルーの事。 本作には登場しないが、行方不明のままだが生存しているらしい。
匙
さじ→スプーンの事。
08:シンカンセン/寝観戦
語り手:真言
日付:4/5(水)
PT:09:03
都心から新幹線で玄ノ森方面に向かう真言と門王水。
ただの移動シーンなので、物語りの進展にはあまり関係ない。
節題通り、真言と門王水の“寝観戦”をお楽しみ下さい。(笑)
ちなみに、このシーンは内容そのモノは体験版から変更は無いが、行送り(注:特にこの節の冒頭部分)が細かくなった事で読み易くなっている。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
寝観戦
しんかんせん→“新幹線”の文字り。 言い得て妙である。(笑)
御陰
おかげ
弄られた
いじられた
気概
きがい
委ねる
ゆだねる
悪戯
いたずら
疎い
うとい
秘事
ひじ
賑わう
にぎわう
蝮
まむし
蠢く
うごめく
尤も
もっとも
飴
あめ
ハッカ
ミントの事。
シソ科ハッカ属の多年草の総称で、その昔“サクマドロップ(注:アニメ映画『ほたるの墓』に登場する缶入りのキャンディー)”では“ハズレ”だった。
アナクロ
アナクロニズム(anachronism)の略。 時代錯誤、時世に逆行している事の意。
口許
くちもと
涎
よだれ
咄嗟
とっさ
囁いた
ささやいた
見繕い
みづくろい
居住まい
いずまい→座っている姿勢の事。 立っている時は、“佇まい(たたずまい)”と表記する。
呟き
つぶやき
有耶無耶
うやむや
09:REDQUEEN(Non Trial)
語り手:ミリアム
日付:―
PT:00:40
ミリアムによる独演シーン。
WCL、特にカルロサやミルハに対するミリアムの恨み辛みが語られるが、その背景となっている大封、及びそれ以降の本作に至るまでが設定未公開のため、正直理解は出来ない。
これも、本作を難解にしている要素の一つである。
なお、この節は体験版未収録の追加シーン。
・解説
みいろのみとろ
?? 何だろう? 三色の身盗ろ?
White Cat's-
ホワイト・キャッツ→白猫の、の意。
White Corpuscle
ホワイト・コープスクル→白血球の意。
anti-Alice
アンチ‐アリス→造語だが、非アリスの意。 WCLを指す異称。
ツキノモノ
月の者=月狂跳=CATの事を指す造語。 スラングで、女性の月経(生理)の意もある。
・漢字/英語/用語
REDQUEEN
レッドクイーン→赤の女王の意。 ルイス・キャロルの不朽の名作、小説『鏡の国のアリス』に登場するチェスのクイーンの事。 通常、チェスというと白と黒だが、キャロルは白と赤のチェス盤を用いた。
ちなみに、「首を刎ねておしまい!」で有名なのは、同じくキャロルのシリーズ1作目、『不思議の国のアリス』に登場するハートの女王という異なるキャラクターである。 ハートの女王も赤いので、フィクション作品での引用の際によく間違えられる。 2000年(注:日本では2001年)にリリースされたEAのPCゲーム、『アリス・イン・ナイトメア』でも、ラスボスはレッドクイーンだが「首を刎ねておしまい」というセリフがある。 本作でも、ミリアムのCATであるベロアが断罪のための断頭台として描かれており、やはり間違えている。
盲
もう→①:目が見えないこ事。 目の見えない人。 「―目」、「―点」、「―人」。 ②:無学で字の読めない事。 また、その人。 「文―」。 ③:正しい識別・判断が出来ない事。 「―愛」、「―信」、「―従」。 以上『広辞苑』より転載。
嵩
かさ→積み重なったモノの高さ、大きさの事。 また、一般に一まとまりのモノの分量の事。 または相手を威圧する勢い、重みの意。
害
がい→損なう事、妨げの意。
極大極微
きょくだいきょくび→“極大”は、いわゆる世界の終末的な天変地異の事で、“極微”はウィルスなどによるのいわゆるパンデミックの事や、戦争の事を指す。 世界の終わりの意。
供される
きょうされる→そなえる、差し出す、役に立つようにする事の意。
饗される
きょうされる→ご馳走してもてなす、ふるまう事の意。
ヴァイァラス
virus→通常はウィルス、あるいはヴァイラスと表記するのが一般的。
カンサー
あるいはキャンサー(cancer)→悪性腫瘍=癌の事。
敢えて
あえて
冠しよう
かんしよう→冠をかぶせる、あるいは(自動詞的に)冠をかぶる事を指す。 転じて元服する事の意。
巡る
めぐる
廻る
まわる
パラミアキス
始祖アリスがナルデアナ・ドルミナの力を借りて最初に呼び降ろした原初のCATの事。 ココから萌芽、あるいは新たに呼び降ろされ、様々なCATが存在する事になった。
始祖アリスが『不思議の国のアリス』をモデルにしていると考えると、パラミアキスはあるいはチェシャ猫か?
……もしくはダイナ?(笑)(注:ダイナは『不思議の国のアリス』に登場する黒猫で、現実世界のアリスが飼っている猫。 ネズミ捕りが得意。 前出のPCゲーム『アリス・イン・ナイトメア』では、ダイナがランプを倒したせいで家が大火事になり、アリスの家族はアリスだけを残して全員死んでしまう、というオープニングムービーになっている)
八人姉妹
WEの事。
賜り
たまわり
伏して
ふして
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
LunaちゃんのMODコレ!
巫女巫女霊夢ぅ♪
※HM2
韓国在住のクリエーターによるシリーズ第2弾。 前作がノンクエストMODだったのに対し、今回はクエストMODになっているので攻略ダンジョンを探す手間がないのでラク。
お待たせしました。(笑) 神殿やダンジョンの巫女さんたちが着ていた巫女服も、このようにゲット可能。 ただし、軽装で性能はあまり良くない。 エンチャントベースとして用いるのが適当か?
Thanks for youre reading,
See you next week!