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週刊! 朝水日記

-weekly! asami's diary-

023.コードギアスはなぜ駄作に終わったのか?

2008年12月19日 | 映画を“読む”

-Movin' Movies Extra Edition-


 皆さんおはこんばんちわ!
 asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
 突然ですが、

買ったぞゴルァァァァァァァァァァッッ!!!!\(゜Д゜)/

 ……何を買ったのかと言うと、コチラでございますドンッ!

Blog0167  モバイルPC買いました♪\(^O^)/
 左はセットの内容物全部。実を言うと、メーカー製PCを買うのは実に十数年振りなので、バックアップ用のバンドルディスクの多さに驚きました。(笑)
 右は現在のデスクトップの仕様。メインマシンのデスクトップPCとほぼ同じ仕様(注:デスクトップPCの方はOSがXPですが、ヴィジュアルスタイルの導入でインターフェースがVista仕様になっている。一応、ウィンドウの半透明化やフリップ3Dも可能。サイドバーは導入していない)にしました。
 ちなみに、マウスとマウスパッドは某ヤマ電で買ってきました。どちらもそこそこ使い易いです。
 モバイルPCはずっと前から欲しかったんですが、金銭的な理由でなかなか買えず、今年の春頃に「今年こそは買う!」と決めたはいいんですが、何だかんだで結局年の瀬も押し迫ったこの時期に買うことになりました。DELLのXPS-M1530です。
 最初、ソニーのVAIOを買おうと思っていたんですが、何をどう頑張っても予算オーバーしてしまうために断念。ならば、安さがウリのDELLならどうだ? という事で調べてみると、これがかなり安い事が判明。具体的には、ソニーの製品と比較してみると、ほぼ同スペックでなんと10万円も安い!

マジッスカ!?Σ(゜Д゜)

 もちろん、その分ハードのデザインがあまりよろしくない(注:ソニーはこーゆートコロをしっかり作り込んでいる。OA機器と言うよりAV機器みたいでカッコE)、バンドルソフトがない(注:基本的にOSのみ。アプリケーションは全てオプションで有料)、オンライン通販のみなどのデメリットもありますが、デザインが良くないのは、まあ仕方のない事と諦め、バンドルソフトがないは、元々必要なかったのでどうでもいいし、オンライン通販なのは逆にありがたいぐらいなのでDELLに決定。ウェブサイトで色々な製品の詳細をチェックし、好みの製品を探す。
 最初、17インチクラスのディスプレイがいいなぁと思って探していたんですが、ディスプレイが17インチというだけで(基本セットで)確実に予算オーバーしてしまうため、仕方なく15インチ(注:正確には15.4インチワイド)モデルにしました。が、これで正解でした。これ以上デカいと自前のキャリングバッグ(いわゆるA4サイズ対応)に入りません。
 また、限定カラーのボディや基本スペックが高めの『PRODUCTS』というモデルがいいなぁと思っていたんですが、これまた予算オーバー&生産終了のため断念。結局、XPSの15インチモデルになりました。
 XPSは、デスクトップ、モバイル共に、ゲーマー向けのハイスペックなシリーズです。
 DELLの製品は、基本セットをベースにCPUやメモリ、VGAなどをカスタマイズ(有料)出来るオーダーシステムが採用されているので、これを使って予算内に収まるように抜き差し組み換えでベストな組み合わせを模索する。
 何度か試した後、何とか予算内で収まる形で納得出来るスペック&仕様になったので早速オーダー。いわゆる“お急ぎ便”(有料)でオーダーしたため、2000円ぐらい予算オーバーしてしまいましたが、まあこれぐらいは良しとしよう。
 んで、最終的に決まったスペックは以下のようになっております。

OS:Windows Vista Ultimate SP1 32ビット
CPU:intel Core2Duo T9300
    (L2キャッシュ6MB、2.5GHz、FBS800MHz)
ディスプレイ:15.4インチワイドTFT、1440×900pix
VGA:nVidia GeForce8600GT256MB
メモリ:2GB×2デュアルチャンネル
HDD:320GB SATA5400rpm
光学ドライブ:DVD+/-RWスーパーマルチ
その他:ワイヤレスLAN/Bluetooth/2Mpixウェブカメラ

 だいたいこんなカンジの仕様です。
 マシンスペック的には、もちろんメインマシンのデスクトップより良いんですが、そこはやはりモバイル。もしかしたらデスクトップよりも遅いかも? と思って、試しに『A列車で行こう8』のベンチマークテストをかけてみたところ、なんとぉッ!?

デスクトップが負けました。Σ(゜Д゜)

 デスクトップの平均fpsが50前後だったのに対し、モバイルの方は60平均でした。(注:ただし、解像度はデスクトップが1220×1024。モバイルが1440×900で計測)
 Nベンチや3Dマークを試していないので何とも言えませんが、さすが“ゲーマー向け”を謳っているXPSだけの事はあります。ゲームとの相性は良いみたいです。
 しかし、アプリケーションのインストールやファイルのコピーなどは、やはりHDDが5400rpmという低速仕様なので、デスクトップに比べて極端に遅いです。(注:デスクトップのHDDは7200rpm) また、Vistaの仕様のためか、起動もかなり遅いです。一旦立ち上がれば、デスクトップ並に軽快ではありますが……。
 ちなみに、モバイルを買う事を見越して、ワイヤレスLANルーターをすでに導入していたので、これを使えばモバイルでもインターネットし放題。寝っ転がってゲームやったりDVD観たりもし放題。実に自堕落な生活を送っておりまする。(笑)
 モバイルPCのみならず、デスクトップPCも含めて“買い替え”をお考えの方は、選択肢にDELLを入れてみても良いのではないでしょうか?


DELLジャパン公式サイト
※DELLの日本法人公式サイトです。このサイトからオンライン通販出来ますが、ゲストカスタマーとしてオーダーすればアカウントの取得は不要です。

A列車で行こう8公式サイト
※アートディンクのA8公式サイトです。このサイトから、A8のベンチマークソフトがDL出来ます。



 それはさておき、今週はそろそろ2008年も終わりが近付いてきたという事で、『映画を“読む”-特別編』と題し、今年最大の話題作となったTVアニメ、『コードギアス-反逆のルルーシュR2』の“テラ批判”を、1stシーズンも含めてお届けします。
 実を言うと、このネタは本記事ではなく増刊号の形でやろうと思っていました。何せ解説や考察、好評の類ではなく、“テラ批判”だからです。
 しかし、仕事や本記事の執筆などで忙しく、増刊号を書いてるような時間がないので、思い切って本記事でやってしまう事にしました。
 てゆーか、批判的な記事など本当は書きたくありません。ブログが荒れる可能性(荒れるほどユーザーがいるかどうかはともかくとして^ ^;)もあるし、皆さんも、特にこの作品が大好きな人は批判記事なんか読みたくないでしょう。
 でもホラ、この時期になると「今年の汚れ今年のウチに♪」ってCMでもよく言ってるじゃないですか。だから、やっぱり今年のウチに掃き出す(吐き出す)モノは掃き出しておかないと、ね?
 とゆーワケで、以下にはTVアニメ『コードギアス』シリーズの重大なネタバレ、及び極めて批判的な内容が多々含まれております。……ってゆーか批判オンリーです。(笑) TVアニメ『コードギアス』シリーズLOVE☆な方は、閲覧をご遠慮頂く事をオススメします。(←オイオイ)
 ちなみに、“特別編”なのでいつもの『映画を“読む”』とは記事の書き方も違います。
 いつものような記事を期待されないようにお願い致します。m(_ _)m


・リアルSFの崩壊

 本作は、本来はリアルSFにカテゴライズされるべき作品である。
 1970年代から1980年代にかけて、それまでのアンリアルSF、あるいはスーパーロボットモノ的なSFから脱却した、“リアリティ追求型SF”スタイルのアニメが台頭を始めた。その代表格とも言えるのが、やはり『機動戦士ガンダム』シリーズであろう。
 宇宙での生活を実現した人類間での戦争という、現在の宇宙開発の延長線上に位置する超未来の世界観は、スペースコロニー、ミノフスキー粒子、モビルスーツというSFならではのモティーフを使いながらも、“現実的にあり得る”世界を描き出し、しかもストーリーの根底にあるのは、「戦争とは何か?」あるいは「戦争の愚かしさ」を明確に、且つ極めて深いレベルにまで突っ込んで描いており、この作品のリアリティを支えていると言える。
 事実、昨年発足した『国際ガンダム学会』は、この作品における宇宙時代が現実に到来した時に発生し得る問題点を洗い出し、今からその時のために備えようという、至極マジメな学会であるが、こうした学会が発足する事が出来たのも、やはりこの作品のリアリティに極めて高い価値があったからだし、これはそのまま、この作品のリアリティ度の裏付けになっていると思われる。
 さらに言うなら、現在NASA=アメリカ航空宇宙局を中心にした国際的な宇宙開発プロジェクトであるISS=国際宇宙ステーションの建設は、まさにこの作品に描かれていたスペースコロニー実現への足がかりとなる重要なプロジェクトであり、現在NASAが単独で計画中の月基地建設計画や火星有人探査計画(注:どちらも正式なスタートはISSの完成後になる予定)は、火星植民地化計画の足がかりとなる重要なプロジェクトであり、この結果いかんによっては、今世紀中の火星移民も可能となる事は間違いない。
 すなわち、ガンダムで描かれていた“宇宙世紀”は、リアルでももうすぐそこまで来ているのだ。
 喩えが悪いかもしれないが、2000年のアメリカ同時多発テロで、我々はついに現実がフィクションに追いついた事を知った。(注:崩壊するワールドトレードセンターの映像を見て、一体どれほどの人が「この映画見てぇ!」と思った事だろう?)
 それと同様に、紙のように薄いディスプレイ(有機ELディスプレイ)や、手の平に収まるほど小さな携帯電話、人工衛星を使った位置探査システム(カーナビ)、たった一枚で数十GBのデジタルデータを記録出来るディスク(ブルーレイディスク)など、科学の進歩と共に、現実は常にフィクションを追いかけ続け、どんどんSFに追いついて行っている。
 と、するならば、ガンダムで描かれていた“宇宙世紀”は、いつか必ずやってくるハズだ。そして、それが本当にやって来た時、フィクションの世界でそれをいち早く描き切ったガンダムは、その先見性を改めて評価される事になるだろう。
 しかも、これを補完、あるいは追従する形で、80年代から90年代のアニメは、リアルロボットに限らずリアルSFにカテゴライズされる作品が増えていった。
 例えば、『機動警察パトレイバー』では、ロボットに桜の代紋やナンバープレートを付けたり、出動する度にボロボロに壊れたり、はたまた法律や政治、一般社会との関係を描くなど、我々の極めて身近にあるモティーフを積極的に描く事で、“ロボットの在る日常”を描く事に成功した。
 士郎正宗原作の『攻殻機動隊』では、コンピュータシステムとヒトの脳を直接接続する“電脳化技術”を極めて正しい表現で明確に描き出した初めての作品であり、この作品とは方向性が異なるものの、リアルでも既に本格的な電脳化技術の実用化が、もうすぐそこまで来ている。(注:今年の夏に、日本の大学の研究チームにより、脳波で一般的なPCをコントロールするシステムが開発され、実験に成功した。精度面でまだ不足があるが、この作品における電脳化技術の実現への大きな足がかりとなるだろう)
 もちろん、『新世紀エヴァンゲリオン』や『南海奇皇』のような超科学、あるいはスーパーロボットモノに分類されるべきアニメ作品(注:前者はSFよりはギリシャ神話とキリスト教神話をミックスした世界観がベーシックにあるため、SFよりはファンタジーに近い。後者もそれと同じく、独自の神話体系が描かれているが、ファンタジーよりは怪獣モノに近い。「司令部は、対象を“MM”と呼称するそうです。」「“怪獣”で、いいだろう。」)も少なからず製作され、それぞれ独自の世界観を有する作品世界を展開させているが、どれも現代、あるいは極めて現代に近い年代が設定されていたり、主人公を中心とした日常生活を描く事で、現実とはかけ離れた作品世界にリアルSFのようなリアリティを導入している。
 しかしながら、それとは異なるアンリアルSF、あるいはスーパーロボットモノとしてのアニメ作品(『エウレカセブン』や『ぼくらの』など。どちらも駄作)も平行して製作されているが、日本のアニメ作品はガンダムを境にアンリアルSFからリアルSFへとその志向を変化させているのが傾向として読み取れるハズだ。
 そんな時代にあって、『コードギアス』はリアルSFの世界観を有する作品としてスタートしている。
 本作中に登場するロボット=ナイトメア・フレーム(以下KMF)は、外見のデザインはともかくとして、設定的には極めて現実的なリアリティを有する設定がなされている、
 例えば、KMFのサイズ。ガンダムと比較するとかなり小さい。
 設定資料などに目を通したワケではないので定かではないが、TV画面に映し出されているのを見る限りは、全高4~5メートル程度である。一般的な日本人男子の平均身長の2~2.5倍程度というサイズは、ガンダムに比べてかなり小さい。(注:ガンダムは一番小さなF91でも15メートルほどある)
 しかし、これはロボット工学的には極めて現実的なサイズである。
 想像してみてほしい。全高10メートルを超える巨大ロボットが街中を闊歩する姿を。その重量のため、道路は踏み潰され、家屋はなぎ倒され、超高層ビルはもたれかかっただけで倒壊する。これが何十機、何百機も集まって市街戦をする様は、まさにゴジラも裸足で逃げ出す怪獣大決戦である。
 加えて、これだけ大きな金属のカタマリは、自重で足が潰れてしまうだろう。(注:ガンダムの場合、これを回避するために“ガンダリウム合金”などの超科学が設定されている。また、宇宙空間で戦闘が行われる事を考えると、ビグザムやジオングでもかなり“小さい”兵器である)
 本作がリアルのどの年代に相当するのかは分からないが、今世紀末から来世紀中頃までと見て間違いはないだろう。と、するならば、ガンダムのような宇宙世紀はまだ始まっていないだろうし(注:火星有人探査は行われているだろうが、テラフォーミングが完了していないハズなので)、本作のような世界情勢になるまでに必要な時間(注:ブリタニア帝国立国から世界の1/3を支配するまで)からかんがみて、それぐらいが妥当と思われるが、このぐらいの年代になれば、確かに有人二足歩行ロボットが存在してもおかしくはないし、かといって全高10メートルオーバーの巨大ロボットが存在しているかと言うと、そうでもない。また、一般的な社会生活様式的側面、あるいは都市建設計画的側面から考えても、片側1車線道路よりも大きなロボットが開発される事は考え難い。ロボットというカタチは、空を飛ぶには極めて不向きなため陸上を歩行、あるいは移動用車両に積載して移動する方が効率がいいからだ。(注:『パトレイバー』を思い出せ!)
 しかも、KMFは基本的に飛べない、あるいは飛ぶのが非常に難しい兵器であるし、搭乗員の人命を最優先にした設計(注:脱出ポッド)がなされているのも、現在の航空兵器のコンセプトに近いモノがあり、極めて現実的な考察に基づく設定と言える。
 もちろん、化石燃料に代わる鉱物エネルギー資源であるサクラダイトのような超科学が描かれているが、これはリアルSFを崩壊させる要因にはなり得ない。何故なら、この資源が“日本で大量に採掘出来る”ために、日本は東西の大国にとって重要な戦略拠点となり得たために、ブリタニアは真っ先に日本を占領し、中華連邦やインドはブリタニアに対抗するために日本(黒の騎士団)に協力する。つまり、日本という極東の島国を重要な戦略拠点にして大国との戦争に巻き込むためには、サクラダイトという設定が必要なのである。(注:ガンダムのミノフスキー粒子みたいなモノ。宇宙空間のような極めて広大な空間でロボットのような小さな兵器を活躍させるためには、広域レーダーを無効化する超科学が必要だったから)
 また、ブリタニアや中華連邦、EUといった本作の世界地図は、アメリカがブリタニアになっただけで、そのまま現在の世界地図の延長線上にある設定である。(注:EUが統一通貨ユーロの導入で経済的国境が無くなった事で、将来的にEUが一つの大きな国になる可能性は非常に高い。そうなると、これに対抗するためにアメリカはカナダやアラスカを含めて南北統一を図るだろうし、アジア圏でも中国が東南アジア各国を吸収する可能性がある。また、中央アジアはイスラム諸国が統一するだろうし、アフリカは大陸全土が統一するだろう。ロシアと日本がどうなるか予想出来ないのだが、ロシアが中国に併合されるような事があると非常にマズい。余談だが、同様の世界観設定を初めて採用した作品は、スクウェアのSFCゲーム、『フロント・ミッション』である。『コードギアス』との違いは国の名前だけ。ただし、不憫なので“パクリ”と呼ぶのは避けておく)
 このように、本作は現在の科学、経済、政治の延長線上にある、現実的考察に基づく極めてリアルな世界観が設定されており、“リアルSF”と呼んでも差し支えのない作品と言える。
 ……と、思っていた。1stシーズンの頃までは……。
 シリーズが2ndシーズンである『R2』に入ると、このリアルSF路線はことごとく裏切られ始める。
 空を飛ぶ。
 変形する。
 飛行ユニットと空中合体。

あり得ねぇッ!!Σ(゜Д゜;)

 いっその事雲を突き抜け星になってしまえ!
 てゆーかむしろ、

スタッフマジで自重しろッ!!


 最早リアルSFは崩壊し、『コードギアス』はスーパーロボットモノの仲間入りを果たした。
 これに一体どのような魅力を感じろと?
 これに一体どのような面白さを見出せと?
 ……いやいや待て待て。本作の制作スタジオはサンライズだ。しかも、メインスポンサーはバンダイだ。
 バンダイがプラモデルを作り易い“ネタ”を提供すれば、スポンサーは快くお金を出してくれるだろうし、それによって製作予算が確保出来るなら、これぐらいの犠牲は安いモノだ。きっと、視聴者サマだって納得してくれるハズだ。てゆーか、プラモ出たらお前らだって結局買うんだろ? ならお互い様じゃん?

……僕は買わないけどね。

 そうだよ! 大事なのはストーリーだ。そして、物語によって描かれるテーマだ。これさえハズしていなければ、リアルSFじゃなくてもちゃんと傑作になる。書いてるのはプロなんだから、それぐらいはきっと徹頭徹尾貫き通してくれるさ。それがプロとしてのプライドってモンだ。
 まだ大丈夫。
 きっと大丈夫。
 最後まで付き合える。


・テーマの喪失

 この作品では、実に多くのテーマを扱っている。
 シリーズの長い作品であれば、登場人物が多くなり、世界観や人間関係、あるいはそれぞれのキャラクターが主張する事柄が増えるため、必然的に描かなければならない要素(注:それぞれのキャラクター毎のストーリーを完結させる必要があるので)が多くなり、それに伴って描くべきテーマも複雑かつ大量になる。
 この作品の場合、世界観が全世界規模と広大なため、ハナから20数話程度で完結するような規模の小さな作品にはなり得ない。そのため、2ndシーズンである『R2』が製作されたワケだが、どうやら3rdシーズンに続くらしい。(注:未確認情報です。2ndシーズンは途中までしか観ていないので)
 それはともかく、このように壮大なスケールの作品なので、この作品のテーマを語ろうとするとそれだけでモノスゴいテキスト量になってしまいそうなので、ココでは本作のテーマの中でもストーリーの中核、及びベーシックとなっている二つに絞って考察する事にしよう。
 まず、本作のストーリーには『独裁政治の打倒』というテーマがベーシックとして存在している。
 VVによって極めて強力なギアス能力を手に入れたブリタニア皇帝は、ギアス能力を使って強大な権力を握り、帝国を立国する。そして、武力を以って近隣国を併合しながら領土拡大を続け、その野望は“世界征服”を成し遂げるまで尽きる事はない。
 しかし、国の中枢であるブリタニア帝国政府は、そのメンバーのほとんどが皇帝の血族によって構成されており、皇帝の絶対的な権力を中心として機能している。すなわち、これは皇帝の一存で国の存亡が左右される事を意味し、それはつまり、極めて一個人の感情に国の行く末を任せる独裁政権と見る事が出来、国民の意思によって選ばれた代議士による議会制度とは真逆の非民主主義国家と言える。
 そこには“話し合いによる平和的な解決”という、民主主義国家が掲げる大儀は一切無く、全ては皇帝のサジ加減一つで決まると言っても過言ではない。
 歴史的に見ても、このような国家は常に打倒されるべき存在である。
 ローマ帝国、ロシア王朝、スターリン、そしてヒトラー。
 中でもヒトラーのドイツ第三帝国と本作は、極めて密接な関係にある。
 ヒトラーはポーランドを占領したのをキッカケに、ポーランドに住む全てのユダヤ人に対して非人道的な圧政を強いる。
 ブリタニアは、日本を占領すると国の名前を『エリア11』と称し、日本人を『イレブン』と呼び、非人道的な差別の対象とする。
 ポーランド全土に住む約1万人のユダヤ人に移動命令が下され、ポーランドのクラクフに設置されたユダヤ人居住区、『ゲットー』に押し込める。
 エリア11の新宿区を『新宿ゲットー』と呼び、イレブン居住区として多くのイレブンが押し込められた。
 ユダヤ人は強制労働を強いられた挙句、謂れのない理由で虐殺され、その数は第二次世界大戦終結までに、累計実に600万人にまで及んだ。(これを『ホロコースト』と呼ぶ)
 1stシーズンの終盤、『行政特区日本』を提唱したユフィは、集まったイレブンを(ルルーシュのギアス能力の暴走があったとは言え)虐殺する。
 ナチス党員でありドイツ人であるオスカー・シンドラーは、強制労働に従事するユダヤ人を救うため、強制収容所の外にある自分の工場の従業員としてユダヤ人たちを雇い入れ、大戦終結まで彼らを守る。その数は、実に1100人以上に上る。
 偶然の出会いからギアス能力を手に入れたルルーシュは、ブリタニア人でありながらこの独裁政権に対抗するため、イレブンの反乱組織を利用して抵抗活動を始める。
 これらの類似が物語るのは、本作がブリタニア皇帝を頂点とした独裁政治打倒を大儀としたルルーシュの英雄譚だという事だ。
 それはつまり、独裁政権は打倒されるべき存在であり、議会政治による民主主義こそが国家の理想である事を意味している。
 ちなみに、ユフィが提唱した行政特区日本は、中国における香港の存在に似ている。
 1997年、99年間のイギリス租借から中国に返還された香港は、しかしイギリスの資本主義と民主主義が定着しており、共産国家の中国にとっては扱い難い存在であった。
 そこで中国の中央政府は、香港を『経済特区』として例外的に資本主義を認め、今まで通りの生活を市民に約束した。
 これにより、中国は香港を窓口にした外貨獲得手段を手に入れ、国家の経済的発展の足がかりとした。
 が、香港側にとってみれば、これは中央政府の主権侵害と受け取る事が出来、体の良い搾取手段にしか見えない。
 行政特区日本もこれと同じで、市民に主権を預けるように見せかけただけの中央政府の搾取手段にしか見えない。ユフィから相談を受けたシュナイゼルが、二つ返事でこれを了承したのは上記のような理由があったからだと考えるのが妥当である。
 そうとは知らないユフィは、シュナイゼルの越権的行為を好意的に受け取り、行政特区日本を提唱する。結局、ユフィはシュナイゼルの捨て駒にされたかのごとく死ぬ事になるが、ある意味自業自得である。何故なら、ユフィは世界の全てが優しさで出来ていると思い込んでいるからだ。詐欺師にコロっと騙され易いタイプだからだ。そして、シュナイゼルは間違いなく詐欺師だからだ。
 それはともかく、ルルーシュが再三言う通り、間違っているのはルルーシュではなく世界であり、それを証明するためにはエリア11が日本としてブリタニアから独立を勝ち取る必要がある。そのための切り札として必要なのが、日本が産出国第一位になっているサクラダイトという鉱物資源であり、キョウト六家の後ろ盾なのである。
 もちろん、ルルーシュの行動を“エディプス・コンプレックス”(注:男の子が父親を“母親を奪う存在”として敵視する傾向、またはその心理作用の事。ギリシャ神話のオイディプス神話に由来する。命名したのは心理学の父、シグムント・フロイト)と見る事も出来る。真相がどうであれ、自分から母親を奪ったのは実の父であるブリタニア皇帝だからだ。
 しかし、“本当のトコロ”はどうであれ、表向きは独裁政権の打倒という大儀を掲げている以上、ルルーシュはその目的のために戦い続ける。
 それはまるで、ユダヤ人を救うために戦い続けたシンドラーのようである。
 もう一つ、これに関連して本作の重要なテーマとなっているのが、先にも記した『世界の間違いを正す』である。
 上記までに散々っぱら説明した通り、大国による独裁政権は、民主主義から外れた間違った国の在り方であり、それを実行したドイツ第三帝国は連合国軍によって打倒された。それは、ドイツ第三帝国が目指した世界の理想が間違っていたからであり、歴史が民主主義の正統性を証明した証拠と言える。
 ルルーシュの行動もこれと同じで、世界が独裁政権に飲み込まれようとしている時、偶然の出会いからこれに対抗し得る力を手に入れ、世界の間違いを正すために戦う。
 さらに、2ndシーズンに入ると、このテーマはさらに発展し、『想いは世界を変えられる』という、素晴らしいテーマに昇華する。
 『想い』とは、言い換えれば『意思の力』である。
 ヒトが二本足で歩き、道具を使う事でヒトが意識出来るようになった『想い』というこころの作用は、ヒトを何らかの行動へと駆り立てる原動力となる。
 フロイトは、これを『リビドー』と呼んで説明しようとした。
 ユングは、これを『無意識』と呼んで説明しようとした。
 しかし、言葉が違うだけでそれが『想い』である事に間違いはなく、ヒトは行動の原動力として『想い』を意識する事で『意志の力』をより大きく、そしてより強くするのである。
 これを明確に説明しているのが、僕の大好きな同人ヴィジュアルノベル、『ひぐらしのなく頃に』である。
 この作品の中で、極めて強固な『意志の力』を持つ鷹野三四に対抗するため、前原圭一や古手梨花といった主人公達は、一人一人の小さな『意志のカケラ』を集めて、一つの大きな『意志の力』に変え、鷹野三四に戦いを挑む。
 どこかで間違ってしまった世界を変えるためには、『意志の力』という名の『想い』が必要なのだ。
 本作でもそれは同じで、極めて強力な権力と武力と『意志の力』を持つブリタニア(の皇帝)に対抗するため、ルルーシュは仲間を集め、『黒の騎士団』を結成する。それは、自分だけの小さない『意志の力』では敵わない事を知ったからであり、仲間達の小さな『意志のカケラ』を集める事で、一つの大きな『意志の力』に変えるためだ。
 中華連邦を味方に引き入れる事に成功したルルーシュは、一瞬その事を忘れてしまう。事があまりにも順調に進み過ぎたからだろう。
 しかし、その時偶然電話をかけてきたシャーリーに諭され、『想いは世界を変えられる』事を思い出し、天子とシンクーの関係を認める。こうして、二人の世界は、二人の『意思の力』によって変えられた。今度は、ルルーシュ自身の番だ。
 しかし……。
 ……あ~~、ココからは書くのもイヤになってくる。先ほどのリアルSFの時と同じく、この素晴らしいテーマは最悪の形でブチ壊される。
 念願叶ってルルーシュと両思いになれたシャーリー。彼女は、彼女の自身の『意志の力』で自らの世界を変えた。
 ところが、この直後に作品の世界観を根底から覆すような復活オレンジのギアスキャンセラーでルルーシュとゼロが同一人物であった事を思い出す。彼女の世界は、もう一度元に戻ってしまったのだ。

「ヤヴァイ……。」

 直感的にそう思った。リアルSFに続いてテーマまで壊されるのか? 壊してしまうのか大河内!?(←本作のメイン脚本家)
 ところが、その予想を良い意味で裏切ってくれる屈指の名シーンが直後にやってくる。
 2ndシーズン第13話、「過去からの刺客」。
 過去を思い出したシャーリーとスザクの会話。

スザク「……許せないんだ。」
シャーリー「それは、スザク君が許さないだけだよ。」
スザク「………。」
シャーリー「私は許したよ?」

キターーーーーーー(゜∀゜)ーーーーーッッッ!!!!!


 完璧!
 文句なしの名シーン!
 過去を思い出し、ルルーシュはゼロで、ゼロは父の仇である事を知ったハズのシャーリーは、しかし自らの『想い』を信じ、ルルーシュを孤独から救いたいと願う。
 それはまさに、シャーリーに単なる恋心とは異なる新たな『想い』が生まれた瞬間であり、彼女に新たな『意志の力』が宿った瞬間だ。
 これでもう安心。
 一度は壊れかけたシャーリーの世界は、しかし彼女自身の『想い』によって、変えられる。少なくとも、変えられる可能性が出来た。

「やってくれるな大河内?」

 僕は、トリハダが立つほど感動した。
 が。
 ……有り得ない。
 何でそうなる?
 何でそうする?
 意味が分からない。
 理解出来ない。
 『想い』は世界を変えられるんじゃなかったのか?
 『意志の力』は、世界を変えられるんじゃないのか?
 どうしてシャーリーの『想い』は届かない?
 どうして、シャーリーの『意志の力』が負ける?
 それじゃあ、『ひぐらしのなく頃に』で鷹野の『意志の力』に勝てなかった梨花みたいじゃないか。
 何も出来なくて、ただあぅあぅ言ってるだけの羽入みたいじゃないか。
 なんで?
 どうして?

何故シャーリーが死ななければならない?


 彼女の『想い』が世界を変えられないのなら、ルルーシュの『想い』だって、世界を変えられないじゃないか。
 それがスザクであっても、ナナリーであっても、ユフィであっても同じだ。ガキンチョの小さな『意志の力』では、世界は変えられないって事? てゆー事はつまり、「ガキは大人しくオトナの言う事聞いてりゃいいんだよ!」って事? なんだそれ。世界はオトナの理屈だけで出来てて、ガキンチョの『意志の力』なんて道端に転がっている小石と同じって事?
 ………………。

ふざけるな?


 お前それでもプロの脚本家か? 脚本の基礎技術、ちゃんと分かってんのか? 脚本の基本中の基本は、主人公が意志を貫き通すか逆転するかだぞ? この場合は前者しかねぇだろ? 逆転してどーするんだよ! それじゃあ物語終わらせるためにはルルーシュが死ぬしかないじゃん! 「世界は間違ってなくて、間違っていたのはルルーシュだ」って事になっちゃうじゃん! そんな物語の何処が面白いよ? そんな物語に何の意味があるよ? お前のプロとしてのプライドはそんなモノなのか? もう一度言ってやろうか?

ふざけるなよ? マジで。


 あ、そうか。分かったよ。お前、この作品のラストシーン知らねぇんだろ? ラストシーン頭に思い浮かんでねぇんだろ? 最後のセリフ、決めてねぇんだろ? お前ホントにプロか? そんな行き当たりばったりでどーすんよ? 続けるためか? 視聴者にDVD買わせ続けるためか? だから途中で分かんなくなって、1stシーズンで2回も総集編やったのか? 2ndシーズンでも特番入れてるよな? つか、コミックス版のアレ何だよ。ノベルゲームでももうちょっと世界観統一してるぞ? 全然違う作品になってるじゃねぇか。脚本の書き方も知らねぇで、よく“プロ”なんて言ってられんな? この程度の作品なら、

オレダッテカケチャウヨ?

 新井先生ゴメンなさい。
 今の日本のアニメ業界は、この程度のヤツが“プロ”を名乗っています。
 もういいや。この時点で『コードギアス』は駄作決定。もう観る価値ありません。てゆーか観たくもありません。全く以って時間のムダです。
 何はともあれ、以上のような理由で本作、『コードギアス』シリーズは、「最も売れた駄作」になった。近年のTVアニメでは、史上稀に見る超駄作である。
 例えば、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『Gunslinger Girl』(注:1stシーズンのみ)、『Kanon』(京アニ版)、『Air』、『あずまんが大王』、『ひだまりスケッチ』、『苺ましまろ』、『魔法少女リリカルなのは』など、近年でも極めて優れた作品が多い傍ら、このような作品が『大ヒット』を記録している現在のTVアニメ業界の七不思議を誰か説明して下さい。僕には理解出来ません。
 ……キャラクター原案がCLAMPだから?
 スタジオがサンライズだから?
 ……ネームバリュー売りですか?



 といったトコロで、今週はココまで。
 楽しんで……は、頂けてませんよね? 僕自身、何だか書いててヘコんできちゃったし。
 まあ、とにかくご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。異論、反論バッチこい! 皆さんにケンカを売ってるワケではありませんが、僕のこの認識を変えられるモノなら変えてみて下さい。てゆーか変えて下さい。そして、僕に続き(R2、14話以降)を見させる原動力を与えて下さい。そうでなければ、この作品は僕にとって本当に駄作になってしまいます。
 どうか、誰か、お願いだから……。
 それでは皆さんまた来週。
 お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
 SeeYa!(・ω・)ノシ



きょーのはちゅねさん♪


㌧マイ。

Th3024 Thanks for youre reading,
See you next week!


-参考資料-
※今回の記事では、以下のウェブサイト、及び書籍のの記事を適宜参照しました。

・ウィキペディア日本語版
 検索ワード:コードギアス 反逆のルルーシュ
※このページ内のリンクから開けるページもいくつか参照しました。合わせてご覧下さい。

シナリオの基礎技術/新井一著
※僕が最も尊敬する5人の脚本家の内の一人、新井一が記した脚本の書き方指南本。1968年の初版発行から、実に40年を経た今なお脚本の書き方指南本としては“バイブル”に君臨し続けている名著。物書きを目指す全ての人にオススメの一冊です。

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10 コメント

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R2は20話あたりから来る。。!! (AtHear)
2008-12-23 02:26:34
R2は20話あたりから来る。。!!
というように途中ぐだgdでも最後のほうはいい感じに終わるんです。最後はなんかいい感じなんです。
それまで耐え忍ぶのですw
ちなみに1.2~1.5倍速で見るのがオススm(ry
最終回まで辿り着けたならR2の価値観も変わるかもしれないです。
 
。。。って言ってました(ぉ
だって自分は1st止まりなので(殴
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to AtHear (h.asami)
2008-12-23 09:42:56
to AtHear
 
コメthxです。
・・・って、オイオイ。(笑)
う~ん、耐えられるかなぁ~?? 僕も友人から色々と話しは聞いてるんですが、どーしても支離滅裂なつまらない作品に思えてしょうがないんですよ。
でもまあ、貴重なご意見ありがとうです。前向きに検討したいと思います。
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Googleで『コードギアス 駄作 ブログ』とキーワ... (あおば)
2011-02-24 05:50:59
Googleで『コードギアス 駄作 ブログ』とキーワードを入れて検索かけたらたどり着きました。

駄作だというわりにはよく冷静に分析してますね(苦笑)

私なんかはもう手術でオペをしているシーンまたは一人の女性が男衆20~30人くらいに代わる代わるレイプされているのを冷静に見ていられないくらいに気持ちが悪い作品だなと思いましたよ。

もうこのアニメの脚本家と監督にはアニメ業界から去ってほしいくらいですね(笑)

批評する価値すらありません、これはセイキの駄作アニメでした。
 
 
to あおば
 
コメthxです。
結局のトコロ、コードギアスは連載マンガにありがちな失敗パターン、すなわち“ギアス能力という設定”を真っ先に思いつき、これを成立させるためにストーリーや世界観が設定されているのは明白で、脚本化がラストシーンやテーマといった作品の方向性を見失ったまま書いているので、あのような駄作になってしまったのだと思います。
よくあるパターンと言えばパターンなんですが、確かに“セイキの駄作”と呼べるほどヒド過ぎますね。
 
from h.asami
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はじめまして (Unknown)
2014-05-28 18:04:27
はじめまして

この作品は主人公の「反逆」がテーマになっていると聞いたことがあります。
元のタイトルは「反逆のルルーシュ」だったそうです。
つまり主人公が世界に反逆して結局何かに邪魔されてまた反逆しての繰り返し…
ですので周りの登場人物たちも主人公を中心とした駒でしかない
実は他のキャラクターたちのドラマというものがありそうで、無い。
これを何かで聞いたときはとてもショックでしたが、二期をすべて見終わってよく考えてみると
確かにそうかと納得してしまいました。

私はむしろ20話あたりからが一番駄目でした。
主人公こそがこのアニメの神であり全て。
他キャラの信念など無いに等しい。そう突きつけられたのが20話でしたから。

ソースも示せないのに偉そうに語ってスミマセン
随分前に投稿された記事なのに長々と失礼いたしましたm(_ _;)m
 
 
to ???
 
コメthxです。
お気になさらず。 匿名性がネットの有用性ですから。 それに、この記事は当ブログで今でもトップ10に入る人気記事なので。(^ ^;)
それはともかく、それでもR2全編を鑑賞されたんですね。 僕にはムリです。
記事内でも書いた通り、この作品は行き当たりばったりで書かれた作品で、描いている脚本家本人が作品の本質を見失っているのは明らかです。 だから、物語りの本筋と矛盾が生じる可能性を内包した脇役キャラの個性や意思がないがしろにされ、薄っぺらなキャラクターになってしまっているのだと思います。
映画でもよくある事ですが、この作品ではルルーシュの個性が強過ぎるため、それが強調されてしまったのではないかと思います。
もうね、テーマとかメッセージ性とか、ルルーシュの“反逆”とかも無視して、割り切って観た方がいいですよ、この作品は。 超展開と、ちょいエロサービスカットのキャラアニメと。
少なくとも、その方が楽しめると思いますよ?
 
 
from h.asami
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Unknown ()
2018-02-08 12:34:00
駄作だと思ってるのは君くらいだよ
返信する
Unknown ()
2018-02-08 12:45:09
何一つ理解してないじゃん
勝手に自分でリアルSFだと思い込んで、間違ったテーマを設定して、それから外れたら駄作ってアホすぎ

作品を理解出来てない人間の批判は滑稽だよ

オリジナル小説でも書いてろ
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Unknown (Unknown)
2018-05-15 18:36:23
自分が気に入らない作品は駄作って頭悪すぎません?
客観的な目を持てないんですかね?
世間一般に名作扱いされているんだからあなたの見る目がないんですよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2018-05-15 18:42:07
こんな記事書いてアクセス数持って楽しいか?
面白い作品をdisらないと誰かの目にも止まらないようなカスブログさっさと消せよ雑魚
返信する
Unknown (通りすがり)
2024-01-18 13:13:01
最近コードギアスを視聴し、絶賛色々と疑問に思っていたところをこの記事に辿り着いたのでコメントさせて頂きます。
かなり前の記事ですが、そもそも放送から20年近く経ってるんですね。月日の経つのは早い…

1期の頃はお話の設定もしっかりしてて、主人公以外のキャラの描写もそこそこされていたのに(カレンの母親の回が印象的でした)、
R2以降その辺がかなり雑になり、話は超展開ばかり、主役以外のキャラ描写は雑になり(脚本の都合で舞台装置になるか死ぬか空気になるかのどれか)、正直見ていられませんでした。
本作はキャラアニメと言われることもありますが、キャラ描写もガタガタなので、キャラアニメとしても正直微妙なところだと思います。特にサブキャラ好きな自分としてはかなりきついものがあります。

それでもキャラデザイン(中身は除く)や作画、音楽等の「見た目」は良いし、最終回も一見綺麗に纏まっているように見えるので、名作扱いする方はそこが理由なのではないでしょうか。

3期が本当にあればどうなっていたのでしょうね。「深夜帯からゴールデンタイムに昇格したせいで当初想定していたラストに繋がらなかった」、「扱うべき伏線やキャラが放送期間の割に多く、無理矢理詰め込んだ結果超展開の連続になった」、という話も聞くので、その辺りが解消されていたらどうなっていたのか、というのは興味があります。世界観やキャラ設定等、「本当の名作になれた」ポテンシャルは十分にあった作品だと思いますので。

世間で絶賛されているのに自分はどうも納得出来ずにいた所、本記事を見つけたのでコメントさせて頂きました。疑問に思っているのが自分だけでないと知り安心しました。ありがとうございました。

長文失礼致しました。
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Unknown (通りすがり)
2024-01-18 13:21:53
連投すみません。訂正です。
最初の絶賛は入力ミス、
途中の「空気」はどっちかというと「背景」でした。
細かいところをすみません。
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