-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #02-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
朝晩の冷え込みが厳しい毎日が続いております。 皆さまいかがお過ごしでしょうか?
昼間の日差しは間違いなく春そのモノなんですが、夜がとにかく寒いです。 まるで冬に逆戻りしたかのよう。
こーゆーのを“花冷え”ってゆーんだろうけど、服装の選択に困っちゃいますよね。 朝の出勤時は冬服で、昼間は春モノ。 コートとかが邪魔になってしょうがないって方も多いかと思います。
ちなみに、僕は昼間も寒いです。
ウチの部屋、南からの日差しが皆無なんで。(´・ω・`)
いずれにしても、寒暖が激しく風邪をひき易いので、皆さまどうぞお気をつけ下さいませませ。
それはそうと、13日の朝に起きた地震、関西では結構大きな被害になったようです。
筆者の在住地域では、「ん? 今揺れたか?」程度のモノでしたが、兵庫県の淡路市では、建物が一部倒壊するほどだったようです。
1.17から18年。 3.11の記憶も生々しいというのに……。
被害に遭われた皆さまの、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
<今週の特集>
今週の特集は、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第2回です。
今回から、『Omegaの視界』の本編全編をオープニングからエンディングまで余すトコロ無く解説する“Lunatic=Replay”が始まります。
とにかく長いですが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。
※注:解説内の“PT”は、“Play Time(プレイ・タイム)”の略です。 吉里吉里/KAGの自動再生機能を使って計測しましたが、飽くまでも参考です。 予めご了承下さい。
第1章:シキのハジマリ
総節数:40節
総PT:4:34:22
01.猫と少女
語り手:冬夏/のぎか
日付:―
PT:02:26
本作のオープニングを飾るのは、三春家の資質者で二相ミハルの継承者、冬夏が自らの眼を抉った直後という状況のシーン。
イキナリ体験版未収録の未公開シーンからのスタートである。
語り手が明記されていないので初見では分からないかもしれないが、このシーンからも分かる通り冬夏は八相七家と自身を縛り付けている掟や因習を嫌っており、その呪縛から逃れたい、開放されたいと考えている。 そこで、自らの眼を抉って魔眼質を捨てようとした。
が、実際にはナガヒサやキサムラ代替によって修復可能なので、この冬夏の抵抗は極めてささやかなモノでしかない。
本人もそれを分かっているし、コストばかりで上がりの少ない、ハイコスト・ローリターンな行為でしかない。
しかし、こうして意思表示する事が重要なのであって、それは取りも直さず“眼を抉る”という極めて強烈なインパクトを有する行為だからこそ意味があると言える。
もちろん、これ以降の展開からも分かる通り、実際には全く意味がなかったのだが、飽くまでもそれは結果論だと筆者は考える。
人に話しを聞いてほしかったら、肩を叩く程度ではダメなのだ。 ハンマーで殴れば、人は本気で話しを聞くようになるのだ。
・解説
今度の祭儀にはあのお方が
ココではミリアムの事を指す。
外部刺激受容器官の因、脳髄の外界情報処理の果
外部刺激受容器官も外界情報処理も造語だが、いずれも脳そのモノ、及び脳が処理する事を指している。 外部刺激受容器官に入力された外部刺激、あるいは情報が因、すなわち原因となり、外界情報処理された果、すなわち結果として出力される。 原因と結果。 因果律。
二相の紙。二相の神。二相の猫
いずれもミハルの事。
三相
ナガヒサの事。
四相
キサムラの事
シュ
種。 三春を含めた八相の種。 アリスの血統、血脈の事。
バク
縛。 その身を縛るモノ、という意味での宿命の事。
馬鹿げた因習で殺められた私たちの兄等
これは詳細な設定、及び背景が未公開、及び描かれていないので詳しくは分からないが、八相に生まれた男子は往々にしてGWとなる可能性が高いため、八相には“男児は生まれたら間引くべし”という掟があるようだ。 詳しくは3章45節にて。
かみのねこ
紙(神)の猫。 CATの事。
ミ・コネカヤナサンコネキャラナサ・ワ
早速みゃんみゃん語の登場。(笑) 後のシーンでも記述があるが、徒労に終わるだけなので解読、翻訳は諦めた方が無難。 筆者は最初から諦めている。 これは、飽くまでも“それっぽい雰囲気”を構成するための要素に過ぎないのだ。
ミハル
CATのPhese:2。 二相ミハルの事。
あの頃逢った、あの少年
ココでは真言の事を指す。
・漢字/英語/用語
抉る
えぐる
忌まわしい
いまわしい
只管
ひたすら
喪わせて
そうわせて→常用外。 本来は沿わせて、あるいは副わせてと表記するのが一般的。
誤謬
ごびゅう→誤り、間違いの意。
仮令
たとえ→常用外。
識って
しって→知ってと同義の造語。 認識、識別を強調した語。 筆者もよく使うが、いずれも原典は奈須きのこ作品。
見立て
みたて→見て選び定める事、選定、鑑定。 見送り、送別の意もある。
認識能
にんしきのう→能には“よく物事をなし得る力”という意味があり、それを認識する事、あるいは認識する能力が高い事を意味する造語かと思われる。
魔眼質
まがんしつ→CATを認識、視覚、及び使役する能力の事。 造語。
眼窩
がんか→眼球が入る頭蓋骨の穴の意。
快楽
けらく→かいらくに同じ。
瞼
まぶた
識式は死期色の檻、織と
シキシキはシキシキのオリ、オリと→本作お得意の韻を踏んだ言葉遊び。
宜しく
よろしく
雫
しずく
濁った
にごった
愈愈
いよいよ→愈々と表記しても良いが、いずれも常用外。
・伏字
長年●●●●●を平然と、
?? なんだろ? イキナリ分からん。(笑)
今はナ……サもまだ
ナガヒサ
ミ…ハは私から
ミルハ→ミルハの事を知ってて、なんで宮さんの事は知らないんだろう? ミリアムから話しを聞いただけで、容姿までは分からなかったのかな?
オ……ロはまだ
オオクロ
ミ●ル
ミハル
タ●●サ
タマズサ
ハコの中の●●を視、
ネコ
確か名前は●●●●●●●、
いいくぼまこと
キ…ムラの…を応急処置として
キサムラの紙
02.ゲームを始める y/n
語り手:??
日付:―
PT:00:23
オープニングフォーマット。
1章に限らず、似たような構成のシーンは各章の序盤にそれぞれ挿入されており、本作の構成上のフォーマットになっている。
ヴィジュアル・ノベル『ひぐらしのなく頃に』のオープニングに登場する“6行詩”をイメージしてもらえば、分かり易いかと思われる。
ただ、イミフな単語や韻を踏んだ言葉遊びの羅列なので、解釈や理解は困難を極める。
正確に理解するのは諦めて、雰囲気やニュアンス程度が分かればそれで十分なのではないだろうか?
ちなみに、この節の語り手は不明だが、ノートが書いた(あるいは語った)メモのようなモノなのではないかと思われる。
・解説
とらいの式
この“とらい”には様々な意味がある。 “渡来”は、外国から海を渡って来る事を指し、この場合は八相の起源であるLu=Leの残党たるミリアムらが、WCLの追撃から逃れ逃れて日本にやってきた事を意味する。
英語の“try(トライ)”は、試す、務めるの意で、この場合は試された式、あるいは式を試す、試みるという意味になる。
また、“tri(トライ)はラテン語で“3”の意で、この後に記述がある三重の事を指している。
この語は、平仮名表記する事によってこれらの意味を含んでいると思われる。
ちなみに、コンピュータのプログラム用語には“トライ式”というモノがあるそうだが、この場合は無関係と思われる。
九相詩・九相氏・九相紙
いずれも読みは同じで“くそうし”、または“きゅうそうし”。 Phese:9、コトハネの事を指す。
三重
この場合は“みえ”と読む。 十重二十重(とえはたえ)と同じ読み方。 ココでは三重偉大の事を指す。
・漢字/英語/用語
個殺して望むこと
こころしてのぞむこと→この場合の“個”は個性=感情移入を指し、“個殺して”とは個性を殺す、感情を殺す、機械的にという意味になる。
貸し遣られる
かしつかわられる→この場合の“遣う”は気を遣う、人形を遣うの意。
偽りこそが器割る虚ろ
いつわりこそがうつわわるうつろ
03.雫より生まれし波紋
語り手:真言
日付:3/31(金)
PT:07:44
さて、ようやく本編のオープニングである。
ドコにでもいそうなごく普通の大学生、飯窪真言は、バイト先の古本屋で日長一日本を読んでいるだけの退屈な仕事中。
今日も今日とて、古本屋の店長で真言の上司である宮岡門王水と他愛のない話しに花を咲かせるのだが……?
・解説
離れ離れになった双子
よく言われる事だが、行動、あるいは思考の類似の事。 生き別れになった双子が、同姓同名の女性と結婚し、その子供の名前まで一緒だった、とか。 実際、世界中で様々な事例が報告されている。
・漢字/英語/用語
雫
しずく→呼び水たる月の雫の事。
乖離
かいり→そむき離れる事。 ただし、“乖離感”は造語。
麓
ふもと
寂れ
さびれ
蜩
ひぐらし
ねこざんまい
関東圏、都心郊外の山の麓にある古本屋で、真言のバイト先。
自称“美少女古書肆”で店長の門王水が言うには、飯窪家が管理している書庫がその実態で、本棚に並んでいる本は本来は売ってはいけないモノばかりなのだとか。
なので、真言のバイトはもっぱら本を読むなどして暇を潰す事である。
ナント羨ましいバイトなんだ!
寧ろ
むしろ
悉く
ことごとく
趣味嗜好
しゅみしこう
凌駕
りょうが
於いて
おいて→常用外。 通常は“措いて”と表記する。
勿論
もちろん
尋ねても
たずねても→本来は道や行方を問う時に用いる。 問いただす場合は“訊ねる”。 訪問する場合は“訪ねる”。
殊の外
ことのほか
飯窪本家
玄ノ森にある飯窪家の本家。 真言の実家。 すなわち、真言が住んでいる関東圏の飯窪家は、母親である現実が本家を出た事によって出来た分家なワケだが、嫁入りではなく婿取りの形になっているのはなんでだろう? 現実が次女だから? だったらそれこそ嫁入りして、姓が変わるハズなのだが? ……もしかして、夫婦別姓か?
此処
ここ
外付け書庫
ココでは真言のバイト先である古本屋、ねこざんまいの事を指すが、この語自体はもちろん造語。 外付けHDDと同じ意味で用いていると思われる。
茫洋
ぼうよう→海など広々としたさま。 広くて目当てのつかないさま。
只
ただ→無料の意。 転じて、その字面から無料の事をスラングで“ロハ”という。
うひひ
門王水独特の笑い声だが、この記述があるために後の節では時折り語り手が不明瞭になっている。 “セリフによるキャラクターの書き分け”を逆手に取った演出である。
六母屋
ろくぼや→飯窪本家が経営する玄ノ森の旅館。 現在は、真言の伯母に当る知狡が経営者。 各部屋毎に、部屋番号の変わりに妖怪の名前が用いられており、マニアな人たちには有名な旅館なのだとか。
婿取り
むことり
書痴
しょち→本来は本ばかり読んでいる者の事を指す語だが、本来は罵る言葉。
三春家
玄ノ森にある冬夏の実家。 地元に絶大な影響力を持つ旧家で、八相七家のリーダー的な家系。
ただし、それは実力などではなく、飽くまでも三春家の祖がLu=Leの生き残りであったドレミリアであるため。 資質者としての実力はむしろ低く、冬夏もそれほど高い資質を持ち合わせていないし、母親であるのぎかに至っては魔眼質そのモノがない。 祖であるドレミリアも、資質者としての能力はそれほど高くなかったという説もある。
蒐集
しゅうしゅう→何らかの理由で特定の品物を集める事。
結託
けったく→本来は悪事を働くために申し合わせる事の意。
玄ノ森
くろのもり→東北地方にある町で、真言の故郷。 温泉郷としても知られており、六母屋も温泉目当ての観光客で賑わっている。
筆者の個人的な考察だが、玄ノ森のモデルは岩手県にある東野ではないかと思われる。
書蔵守
しょくらのもり→玄ノ森の旧名。
寄贈
きぞう
客除け
きゃくよけ
古書肆
こしょし→書肆は本屋、書店の意。 すなわち古本屋の意。
遡れる
さかのぼれる
ゴゴイチ
本作に登場するカレー屋の名前。
辟易
へきえき
天無
本作に登場するラーメン屋の名前。
04:E.O/XY_00(Trial=EX02)
語り手:音
日付:―
PT:00:40
本作の重要なキャラクターの一人、音によって語られる最初の節である。
これ以降も、このような形で音によるモノローグ的な節が適宜挿入されるが、終盤まで語り手が不明瞭なまま進行し、ファースト・プレイ時は混乱したユーザーも多い事と思う。
しかし、コレが音の視点で描かれている事が理解出来れば、内容も自ずから理解出来るようになるハズである。
本作では、こうした“リプレイによって初めて理解出来る”ようになる節が多々あり、ファースト・プレイ時は何が何だかサッパリ分からなくても、セカンド・プレイ、サード・プレイでようやく理解出来るようになる“仕掛け”が散りばめられている。
またこの節は、体験版にも収録はされているが、本編プレイ後に出現する隠し要素だった。 書いたモノの、どこに挿入するか判断出来ずにいたのだろう。
・解説
脳が空転
造語。 正確な意味はともかく、本編の描写から察するに、“本来の主題からズレた思考が止めどなく空回りする事、またその思考状態を指す語”、と定義出来ると思う。
・漢字/英語/用語
E.O
? 分からん。 何の略だろう? 『エネミー・ゼロ』?(笑)
XY
雄性染色体の事。
約款
やっかん→法令、条約、契約などに定められた条項の事。 特に契約についていう。
些事
さじ→ささいな事柄の意。
顕現
けんげん→ハッキリと現れる事。
05:シシャキタル
語り手:真言
日付:3/31(金)
PT:09:21
3節の続き。
出かけようとした真言と門王水の前に姿を現したのは、雨宮かれおと名乗る女性であった。 彼女がもたらした情報により、“遊戯”がいよいよ開始される。
・解説
十数年
後に、ミルハは「言葉のアヤ」と言うが、その通りである。 かれおはまだWCLに加入して間もない、言わば新人で、AAも受けていないので。
・漢字/英語/用語
店長
ココではミルハの事を指す。 かれおは“ミぃー店長”と呼んでいる。
店仕舞
みせじまい
WC
だぶりゅーしー→water closetの略。 水洗便所の意だが、現代英語では死語。 いわゆるユニット式バスルームが一般的な欧米では、トイレの事も“バスルーム”と言う。
ただし、ココではトイレの意ではなく、かれおの真名を指す。 かれおは真言がいる事を知らず、自身の真名である“WC_SC:KaleidoScope”を名乗ろうとした。
ちなみに、日本で一般的に用いられている“トイレ”は、正確には便器の意。
テンプレ
テンプレートの略。
フェイスペイント
顔にインクやマーカーで模様や図形を描くファッション。 現在は、専用のペイントカラーがあるらしい。
サッカーなどのスポーツで、ファンが国旗などを顔にペイントするのが流行り、現在は日本でも一般的になった。
タトゥー
tatoo→イレズミの事。
欧米では、ファッションの一部と見なされており一般的だが、日本では長い間ヤクザの代名詞的に扱われていたため、ファッションとして認知されてきたのは近年、90年代後半以降の事。
しかし、今でも偏見は根強い。
ちなみに、日本におけるイレズミの歴史は驚くほど古く、最古の記録は『魏志倭人伝』(!)なのだそうだ。
似非
えせ→似て非なるもの、にせもの、まやかしの意。
ステロタイプ
sterotype→ステレオ・タイプの略。 本来は“鉛板”の意だが、紋切り方、常套的な形式=決まり切った型を指す語。
作り物という意味では正しいが、かれおを指す語としては適当ではないように思われる。
所為
せい
妙齢
みょうれい→うら若い年頃の意。 “妙”は少女の事を指す。
咄嗟
とっさ
呆れる
あきれる
駄目
だめ
ご無沙汰
ごぶさた
只今
ただいま
プリーズヘルプミー!
prease help me!→お願い私を助けて! 最早意味不明である。(笑)
伺った
うかがった→“話しを聞く”の場合はこの表記。 様子を見る場合は“窺った”と表記する。
奢って
おごって→“お金を出してもらう”の場合はこの表記。 思い上がるの意味の場合は“驕って”と表記する。
よしなに
よろしくの意。
撰集
せんしゅう→通常は選集と表記。
憚られた
はばかられた
殆ど
ほとんど
判らなかった
わからなかった→常用外、通常は分からなかった。
叱られます
しかられます
範疇
はんちゅう
且つ
かつ
以て
もって→送り仮名間違い。 本来は“以って”と表記するのが正しい。
ノープレ
?? 恐らくミス。 “ノープロブレム”は“ノープロ”と略すのが一般的。
侮れない
あなどれない
頷いた
うなづいた
杉屋
本作に登場する飲食店の店名。 まあ、“松屋”の文字りでしょうね。
臀部
でんぶ→お尻の事。
斯くも
かくも
オンタマ
?? 温玉? ゆで卵? 外食とかほとんどしないから、こーゆーコトには疎いんだ筆者は。
齢
よわい→年齢
稀覯本
きこうぼん→希少本と同義。 通常は“覯”を省略して“稀本”、あるいは“稀書”と表記する。
貰って
もらって
憂鬱
ゆううつ
煎れる
いれる→主にお茶の場合はこの表記を用いる。 コーヒーの場合は、“淹れる”とも表記する。
・伏字
シシャキタル
普通に考えれば“使者来たる”だが、“死者来たる”、あるいは“試射奇たる”とかでも面白いかも。(笑)
06:呼び水
語り手:真言
日付:3/31(金)
PT:09:13
ナゼか節を区切って前節の続き。 こういう構成も、本作では度々観られるが、一種のフォーマットとして受け入れるのが一番理解し易いだろう。
それはともかく、かれおがもたらした情報により、門王水は真言の生まれ故郷たる東北の田舎町、玄ノ森に行かなくてならなくなり、真言も強引に同行する事になる。
この節での描写で分かる通り、真言には自主性がなく、自身で自身の行動を決められない。 必ず誰かに意見を伺い、そしてそれに従う。
この“自主性の欠如”が、しかしこの後少しずつ変化していく。
また、この節の最後にオープニング・ムービーが挿入されるが、特に特記事項もなく、またテクストもそのほとんどがこの後の節でも出てくる語ばかりなので、解説は割愛させて頂く。
ただ、面白いのが本編と様々な点で“相違点”がある事だ。
例えば、門王水の髪の色。 姿形、服装まで本編の門王水と全く同じだが、髪の色だけが決定的に異なる。 瞳の色も、より赤みの強い色調になっている。
あえてネタバレしてしまうが、これは門王水ではなく別人だからだ。
このOPに登場しているのは、ミルハではなくその双子の兄、カルロサなのである。 ずいぶん先のハナシになるが、4章の最後に出てくるイベントカットからもそれが分かる。
しかし、服装まで同じにしてしまったのはどういうワケなのだろう? プリーツのマイクロミニて……。(笑) いくらなんでもやり過ぎなのでは?
また、ミハルを従えている冬夏のカットも、本編とは髪型や眼の状態が異なる。 これは、本来は3章の終盤で連れ戻された冬夏としての姿であり、それまではこのOPでも最後に出てくる群像ショットにあるようにロング(注:ただし、群像ショットでも眼帯がない)なのだが、ムービー製作時はショートカットで眼帯無しの設定、あるいはそうなった後のシーンだったのが、設定が変更になってこのような本編と食い違う映像になったのではないかと思われる。
もう一つ、メインタイトルに“1:シキのはじまり”の文字が入っているが、これは明らかにミスである。 この表記があるために、これ以降の章ではこのOPが使えず、別のムービーやOP無しの構成になった。
ただ、技術的な事を言えば、結構カンタンに差し替えられるハズである。 メインタイトルを含むショットだけを差し替えればいいので。
動画の作成に使用しているソフトは不明だが、動画完成後も動画編集ソフトで差し替えは可能である。
その分手間がかかるのは確かだが、やるべきだったと思う。
・解説
未来の嫁
真言はサラッとスルーしてしまうが、これが現実の意図である。
本作は、言わば真言をターゲットにした“ドッキリ”である。 真言以外の登場人物は全てドッキリの仕掛け人で、真言だけが真実を知らない。 それが、この作品の面白さであり、ストーリーの要になっているのは確かだが、そのためにこのような重要な情報もスルーされてしまい、分かり難くなってしまっているのも確かだ。
現実は、真言が黒のイツワである事を知っているが、同時に自分の腹を痛めた我が子であり、たとえWCLのためでも簡単には割り切れない。 そこで、真言がミルハとくっ付いてしまえば万事解決する、と考えている。
やや強引な論法ではあるが、真言という存在が消滅しないための選択肢の一つではある。
・漢字/英語/用語
呼び水
呼び水たる月の雫→真言の事。
月狂跳
げっきょうちょう→ある特定の資料群の事をこう呼んでいる、という説明だが、これは本来Lu=Leを指す語であり、現在八相が所有しているCATの事である。
誤魔化し
ごまかし
所謂
いわゆる
紙様
かみさま→封紙の意。 CATの事。
逝って
いって
九抱山
くだきさん→玄森神社がある山。
伊達
だて
開陳
かいちん→用法間違い。 本来は、意見などを申し述べる事の意。 申し開き。 非公開のモノを一般公開する事の意は“開帳”。
罷り通る
まかりとおる
眷属
けんぞく→一族、親族、あるいは腹心。
是非
ぜひ
書き入れ時
かきいれどき→帳簿の記入に忙しい時、という意味で最も利益が出る時の意。 ただし、通常は“書入時”と送り仮名を省略して表記する。
籠絡
ろうらく→通常は“篭絡”と表記するのが一般的。
モラトリアム
あるいはモラトリウム(moratorium)→人間が成長してなお社会的義務の遂行を猶予される期間、青年期の意。
本来は、債務者の破綻が経済界に大打撃を与える事が予測される場合に、緊急措置的に一定期間、債務の履行を延期する法令措置の事で、支払い猶予、あるいは支払い延期の意。
また、差し当たり実施を中止する意味で用いられる事もあり、主に核実験の一方的な停止や原子力発電所の設置禁止措置の意もあり、原発モラトリアムという語もある。
喧々囂々
けんけんごうごう→たくさんの人が口々にやかましく騒ぎ立てる様子。
侃々諤々
かんかんがくがく→剛直で意見を曲げない事。 遠慮なく議論する事の意。 通常は“侃諤”と略すのが一般的。
悠然
ゆうぜん
世知辛い
せちがらい
癪
しゃく
留意
りゅうい
縁故
えんこ
安寧
あんねい
07:しろおにしろうるり(Trial=EX01)
語り手:ミルハ/かれお
日付:―
PT:02:30
ミルハとかれおの密談シーン。
このシーンは、05節の車中での会話と思われるが、それにしては結構込み入った話しをしており、真言が同席している場での会話としてはやや不適切に感じる。
もっとも、会話の内容自体はたとえ真言に聞かれたとしても真言には何の事だかサッパリなので、問題無いと言えば問題無いのだが。(笑)
ちなみに、この節は04節と同じく、体験版では本編鑑賞後の隠し要素として出現する3節の内の一つである。
・解説
兄様
ココではカルロサの事を指す。
LuLeの赤の女王
ミリアムの事。
白様
ココではミルハの事を指す。
偽りの黒
黒のイツワ=真言の事。
・漢字/英語/用語
滑稽
こっけい
封紙
ふうし→CATの事。
所以
ゆえん
プロット
plot→筋書き、構想の意。
呼び水
呼び水たる月の雫の事。
狩り
遊戯の事。
WCL
White Cat Library(ホワイト・キャット・ライブラリー)の略。 直訳すると、“白猫の書庫”、あるいは“白猫図書館”。 なんだか、猫の爪磨ぎで蔵書が大変なコトになってそうな図書館である。(笑)
Caven
カヴン→魔女の団体の事。 通常は13人構成なんだそうな。
ただし、近代魔女術(ウィッカ)においては、人数に関係なく魔女の団体全般を指す語として用いられる事が多いようだ。
ココでは、Ender(エンダー)と同じく四重奏団などのWCLにおける実戦闘要員を排出する機関の事を指す。
駄々を捏ねて
だだをこねて
無為
むい
煩そう
うるさそう
侍らす
じらす→常用外。 通常は“焦らす”と表記する。
或いは
るいは
Deus ex machina
デウス・エクス・マキーナ→ギリシャ神話に登場する機械仕掛けの神様の事で、神話のラストにひょっこり登場し、世界を勝手に終わらせてしまう。 本作のみならず、様々なフィクション作品でもこれに類似する存在が登場しており、映画『マトリックス・レボリューションズ』の終盤に登場する機械都市の支配者や、アニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン』の旧劇場版では、綾波レイがこれに相当する存在として世界を終わらせる描写がある。
元々は、古代ローマ時代の舞台演劇において、舞台の幕引きをドンチャン騒ぎで終わらせる舞台装置の事で、これが後世になって神格化され、ギリシャ神話に組み込まれた。
昔の『8時だよ!全員集合』をイメージすると分かり易いかも。
三重偉大
みえいだい→本来は古代ギリシャの錬金術師、ヘルメス・トリスメギストスの事だが、ココでは文字通り、三重に偉大な存在の事を指し、本作では“魔眼の刺し手”で“イーハ(黒のイツワ)”で“呼び水たる月の雫”がこれに当る。
真言の事である。
十二の悲劇
福音光輝十二の悲劇の事。
WCLに伝わる神話、伝説、歴史の類をまとめた“外典”と呼ばれる書物の中で、4人の男女が織り成す恋愛冒険活劇的な書を“福音光輝十二(ふくいんこうきじゅうに)”といい、その内容から生まれた言い回し、慣用句。
ただし、その由来となった外典の内容そのモノが設定未公開のため、その真意までは不明。
國
くに→常用外。 通常は“国”と表記する。
つぇろる
ツェロル→ガロー・ツェロ・ルーの事。 本作には登場しないが、行方不明のままだが生存しているらしい。
匙
さじ→スプーンの事。
08:シンカンセン/寝観戦
語り手:真言
日付:4/5(水)
PT:09:03
都心から新幹線で玄ノ森方面に向かう真言と門王水。
ただの移動シーンなので、物語りの進展にはあまり関係ない。
節題通り、真言と門王水の“寝観戦”をお楽しみ下さい。(笑)
ちなみに、このシーンは内容そのモノは体験版から変更は無いが、行送り(注:特にこの節の冒頭部分)が細かくなった事で読み易くなっている。
・解説
※特記事項無し。
・漢字/英語/用語
寝観戦
しんかんせん→“新幹線”の文字り。 言い得て妙である。(笑)
御陰
おかげ
弄られた
いじられた
気概
きがい
委ねる
ゆだねる
悪戯
いたずら
疎い
うとい
秘事
ひじ
賑わう
にぎわう
蝮
まむし
蠢く
うごめく
尤も
もっとも
飴
あめ
ハッカ
ミントの事。
シソ科ハッカ属の多年草の総称で、その昔“サクマドロップ(注:アニメ映画『ほたるの墓』に登場する缶入りのキャンディー)”では“ハズレ”だった。
アナクロ
アナクロニズム(anachronism)の略。 時代錯誤、時世に逆行している事の意。
口許
くちもと
涎
よだれ
咄嗟
とっさ
囁いた
ささやいた
見繕い
みづくろい
居住まい
いずまい→座っている姿勢の事。 立っている時は、“佇まい(たたずまい)”と表記する。
呟き
つぶやき
有耶無耶
うやむや
09:REDQUEEN(Non Trial)
語り手:ミリアム
日付:―
PT:00:40
ミリアムによる独演シーン。
WCL、特にカルロサやミルハに対するミリアムの恨み辛みが語られるが、その背景となっている大封、及びそれ以降の本作に至るまでが設定未公開のため、正直理解は出来ない。
これも、本作を難解にしている要素の一つである。
なお、この節は体験版未収録の追加シーン。
・解説
みいろのみとろ
?? 何だろう? 三色の身盗ろ?
White Cat's-
ホワイト・キャッツ→白猫の、の意。
White Corpuscle
ホワイト・コープスクル→白血球の意。
anti-Alice
アンチ‐アリス→造語だが、非アリスの意。 WCLを指す異称。
ツキノモノ
月の者=月狂跳=CATの事を指す造語。 スラングで、女性の月経(生理)の意もある。
・漢字/英語/用語
REDQUEEN
レッドクイーン→赤の女王の意。 ルイス・キャロルの不朽の名作、小説『鏡の国のアリス』に登場するチェスのクイーンの事。 通常、チェスというと白と黒だが、キャロルは白と赤のチェス盤を用いた。
ちなみに、「首を刎ねておしまい!」で有名なのは、同じくキャロルのシリーズ1作目、『不思議の国のアリス』に登場するハートの女王という異なるキャラクターである。 ハートの女王も赤いので、フィクション作品での引用の際によく間違えられる。 2000年(注:日本では2001年)にリリースされたEAのPCゲーム、『アリス・イン・ナイトメア』でも、ラスボスはレッドクイーンだが「首を刎ねておしまい」というセリフがある。 本作でも、ミリアムのCATであるベロアが断罪のための断頭台として描かれており、やはり間違えている。
盲
もう→①:目が見えないこ事。 目の見えない人。 「―目」、「―点」、「―人」。 ②:無学で字の読めない事。 また、その人。 「文―」。 ③:正しい識別・判断が出来ない事。 「―愛」、「―信」、「―従」。 以上『広辞苑』より転載。
嵩
かさ→積み重なったモノの高さ、大きさの事。 また、一般に一まとまりのモノの分量の事。 または相手を威圧する勢い、重みの意。
害
がい→損なう事、妨げの意。
極大極微
きょくだいきょくび→“極大”は、いわゆる世界の終末的な天変地異の事で、“極微”はウィルスなどによるのいわゆるパンデミックの事や、戦争の事を指す。 世界の終わりの意。
供される
きょうされる→そなえる、差し出す、役に立つようにする事の意。
饗される
きょうされる→ご馳走してもてなす、ふるまう事の意。
ヴァイァラス
virus→通常はウィルス、あるいはヴァイラスと表記するのが一般的。
カンサー
あるいはキャンサー(cancer)→悪性腫瘍=癌の事。
敢えて
あえて
冠しよう
かんしよう→冠をかぶせる、あるいは(自動詞的に)冠をかぶる事を指す。 転じて元服する事の意。
巡る
めぐる
廻る
まわる
パラミアキス
始祖アリスがナルデアナ・ドルミナの力を借りて最初に呼び降ろした原初のCATの事。 ココから萌芽、あるいは新たに呼び降ろされ、様々なCATが存在する事になった。
始祖アリスが『不思議の国のアリス』をモデルにしていると考えると、パラミアキスはあるいはチェシャ猫か?
……もしくはダイナ?(笑)(注:ダイナは『不思議の国のアリス』に登場する黒猫で、現実世界のアリスが飼っている猫。 ネズミ捕りが得意。 前出のPCゲーム『アリス・イン・ナイトメア』では、ダイナがランプを倒したせいで家が大火事になり、アリスの家族はアリスだけを残して全員死んでしまう、というオープニングムービーになっている)
八人姉妹
WEの事。
賜り
たまわり
伏して
ふして
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
LunaちゃんのMODコレ!
巫女巫女霊夢ぅ♪
※HM2
韓国在住のクリエーターによるシリーズ第2弾。 前作がノンクエストMODだったのに対し、今回はクエストMODになっているので攻略ダンジョンを探す手間がないのでラク。
お待たせしました。(笑) 神殿やダンジョンの巫女さんたちが着ていた巫女服も、このようにゲット可能。 ただし、軽装で性能はあまり良くない。 エンチャントベースとして用いるのが適当か?
Thanks for youre reading,
See you next week!
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