-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #11-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
やっと梅雨らしい雨模様が続くようになりました。
これで、水不足が解消すれば良いのですが……。
それはともかく、先週は実に興味深いニュースがありました。
新聞発表によると、政府がiPS細胞の技術を応用した“動物に人間の臓器を作らせる”技術の研究開発を承認する方針を固めたそうです。
どういうコトかと言うと、まずヒト以外の動物、例えばブタなどの遺伝子を操作し、特定の臓器を作れなくしたブタの胚を作り、ココに作れなくした臓器だけを作る“ヒトの遺伝子情報”をぶち込む。
で、後はこの胚を母ブタの子宮に戻し、フツーに出産させる。
すると、一見タダのブタなのに、特定の臓器だけは人間のソレ、という一種のハイブリット生命が誕生するワケです。
すなわち、ヒトの臓器をブタの体内で“養殖”するという技術です。
本来、iPS細胞は遺伝子情報を持たない細胞であり、ココに遺伝子情報をぶち込む事によってヒトを始めとした生命の臓器を“パーツ単位で製造”出来るのが最大のメリットであり、現在政府はこれを製品化する事で世界の医療界にある膨大な潜在需要を刺激し、莫大な収益を上げよう!という目的があります。
クルマや家電など、ヨーロッパや日本以外のアジア各国に圧され気味の業界を支援するより、海外にはない日本だけのメイド・イン・ジャパンで外貨を獲得しようというのが政府の狙いであり、その狙いのために白羽の矢が立てられたのが、ノーベル賞を受賞したiPS細胞というワケです。
しかし、この“製造”技術にはコスト面で問題も多く、実際に製品として売り出せる価格になるのはまだまだ先のハナシ、というのが、ホントのトコロのようです。
そこで、より安価に、低コストで製品化するために期待されたのが、今回の“養殖”技術というワケです。
結局のトコロ、養豚場に専用の機材をプラスアルファすれば良いワケですからね。
とは言え、これにも問題が無いワケでは無いです。
例えば、クローン技術によってクローン羊のドリーが誕生したのをキッカケに、倫理的な面からこの技術をヒトに応用する事を禁じる法律が2001年にアメリカで施行され、クローン人間は事実上違法化されています。
iPS細胞は、この法律をくぐり抜ける事が可能で、ヒトの臓器をパーツ単位で“製造”するのであれば、それは人工臓器と何ら変わらないワケで、法律的にも倫理的にも問題は無いと言えます。
しかし、今回の“養殖”技術だと、ブタという生命体を遺伝子操作している事に変わりはないし、生きている生物を“養殖場”にするという倫理的な問題も新たに発生する。
さらに言えば、実際にそれが可能になったとして、じゃあ例えば心臓病で心臓移植が必要になったからと言って、自分のDNAをブタにぶち込んで自分の心臓のコピーを作り、それを取り出して自身の体内に移植する?
……どうだろう? 考えてみれば、極めてアレなシチュではないでしょうか?
こうした問題も、今後は重要な案件として議論していかなくてならないだろうと思う。
テクノロジーとは、確かにヒトの生活を豊かにするモノではあるが、しかし出来るからと言って何でもやって良いというワケではないのです。
毒ガスとか、核兵器とか、……ね?
個人的には、正直「やめてくれ」と言いたいですね。
ちなみに、このテクノロジーが実現した世界を描いたフィクション作品が既にある。
現在、シリーズ1作目のリメイク版が劇場公開中のアニメ『攻殻機動隊‐Ghost in the Shell』の原作マンガの続編、『攻殻機動隊2‐Manmachine Interface』である。 この作品では、上記したようにブタを使ってクローン臓器を“養殖”する技術が実現しており、これがテロリストのターゲットになるという内容でした。
この技術理論自体は、前世紀に既にあったからね。
電脳化といい、光学迷彩といい、今回のクローン臓器“養殖”といい、『攻殻~』のシリーズで描かれた近未来は、今現在着実に現実化しようとしているのです。
それとはあまり関係ないが、現在公開中の『攻殻機動隊‐Ghost in the Shell』は、1994年に押井守が監督した『攻殻~』の初アニメ化作品のリメイク版だが、94年版と公開後のTVシリーズで主人公のCVを担当した田中敦子に代わり、アーティストとしても活躍する人気声優、坂本真綾が主演しているが、坂本は実は、94年版にも主人公の草薙素子役で出演している!
映画のラスト、義体を破損した素子は、バトーが用意した少女型の義体(注:原作では成人男性型の義体だったが、映画では設定が変更されて少女型になった)に入る。
この少女型の義体に入った素子を演じているのが、実は坂本である。
当時まだ無名の子役。 恐らく、これが初のオンクレジット作品。
坂本は、同じ作品の同じ役を19年の時を経て再び演じた事になる。
これは何かの運命かしらん?(笑)
<今週の特集>
今週の特集コーナーは、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載第11回です。
今回から、シリーズ最長の第3章の解説、スタートです。
第3章:アキかけたシキのアイ・残
総節数:60節
総PT:5:56:19
01:真心を、きみに
語り手:??
日付:―
PT:01:05
さて、第3章の開幕である。
が、イキナリ解読不能である。(笑)
そもそも、この節は語り手が誰なのか? そしてそれが誰に対して言っているのか?が非常に分かり難い。 またその如何によって、表記されない部分も含めて伏字に当てはまる語が大きく変化する。
文脈からすると、イツワがミルハに対して言っているように見えなくもないが、それでは説明出来ない部分もあるので断定は出来ない。 早急な考察は避けるべき。
いずれにしても、章の幕開けと共にこのような節が展開されるのは、内容云々をさて置いてもインパクトは十分だと思う。
このインパクトがあるから、前章の24節がこの章のオープニングにならなかったのか。
・解説
真心を、きみに
言わずと知れたTVシリーズ版『新世紀エヴァンゲリオン』の最終話(だったっけ?)のエピソードタイトル。 ガンダム同様、あの作品は様々な方面で多大な影響を与えている。
次の場(ステージ)
『Interlude』、あるいは『No.14(仮)』の事と思われる。
・漢字/英語/用語
其処彼処
そこかしこ
彷徨いて
うろついて→当て字。 本来は“さまよ(う)”と読む。
・伏字
●●●●●●●など唾棄すべき~
?? 分からん。
●●にして●●
?? 不明。
お前の●●など~
?? ギブ。
シハイをヨめもしない
紙背を読めもしない、かな? ……イミまでは分からんが……。
●しない者は~
?? ムリ。
●を●かぬ屑
?? 降参。
●●て●●●ってくだされば~
?? \(^0^)/
02:Zaiのキンキ
語り手:道具/音
日付:―
PT:01:28
ようやく分かる節が。(笑)
道具が音の下を訪れ、音に打ち込まれたアンカーを外す。
この節は、前章の30節と時間軸が前後している。 この節が栖後奉仕の本祭前のハズなので、親族会議をしている2章30節の方が後。
……のハズ。
・解説
ナナ
ノートの事。
何処に撃たれた?
姫様と克枝に撃たれたアンカーの事を指す。 当ってたんですね。
差し入れ早くくれ…よ
どんな“差し入れ”なんでしょうね?
食べてすぐ横になると角が生える
本来、食べてすぐ横になると“牛になる”というのが一般的だが、これは牛が4つの胃袋を持ち、一度飲み込んだ食物を4つの胃で段階的に消化するために口まで戻してもう一度噛み砕く(注:これを“反芻”と呼ぶ)という事をしており、満腹状態で寝転がるとこれと同様に胃の中の食物が口許まで戻ってきてしまう事を指した戒めである。
ココでは、これを転じて“角が生えて牛のようになる”という意味で“角が生える”と表現されているのだと思われる。
…弱…んとか…ろ
音はずいぶん眠いようです。
・漢字/英語/用語
Zai
ザイ→罪?
キンキ
禁忌?
腓
こむら→ふくらはぎの意。 筋肉が急激に痙攣する“こむら返り”のこむら。
prot-ein:Canceler
プロト‐アイン:キャンセラー→prot-einの効果を取り消すprot-ein。
Disguiser
ディスガイザー→上記とは異なり、効果を取り消すのではなく効果が与えられているのを周囲に悟られないようにするprot-ein。
随意
ずいい→束縛や制限を受けない事。 自分の心のまま、心任せの意。
禁級乙種
禁級技のランクで、どうやら甲、乙、丙があるようだ。
かかずらった
関わり合う、関係するの意。
・伏字
血が●に行く
フツーに考えれば“胃”だが、わざわざ伏字にしているトコロを見ると……って、深読みしそうになるからこーゆーのは止めて欲しいですハイ。
セリゲンショー
生理現象→“セーリゲンショー”と表記しても良かったと思う。
ツかれて
コレも、フツーに“疲れて”と考えて良いと思う。
03:ここにはアイと、ひアイがあって
語り手:?
日付:―
PT:01:57
01節と同様、これまた解読不能な節である。
背景画にはパラミアキス・アンセスターが描かれているので、相手はミルハで間違いないのだろうが、語っているのは飽くまでもその手前、手だけが見えている人物の方である。
まあ、フツーに真言と解釈するのが妥当かも。 詳しくは、以下の解説を参照されたし。
・解説
空転するEgoの極み
ある意味、それが“愛”と呼ばれる感情の正体やも知れず。
ちなみに、“Ego”はエゴ。 心理学用語で“自我”の意。
フロイト派とユング派で解釈が微妙に異なるが、“内なる自分”、“本当の想い”という解釈が唯一の正解であると筆者は考える。
犬と少年
ちばあきおの極初期の読み切りマンガ作品のタイトル。 これは8ページ、45カットのサイレント漫画で、セリフもコマの枠もない。 45カットが時の流れを追って描かれている。
登場するのは少年と犬が三匹。 カットを追って、カンタンに絵の説明をしよう。
少年は、お菓子をほしがって追ってきた子犬(以下、仮名シロ)と大の仲良しになる。 食事も、ふとんも、遊ぶのも一緒。 ある日少年はシロを連れて買い物に。 すると大きな犬が現われる。 怖くて泣く少年をおいてシロは逃げるが、迷子になってしまう。
そんなある日、シロは少年を見つける。 喜んでとびつくと、意外にも少年の蹴りがくる。 シロはしょんぼりと去る。
それから一年たった雨の日、シロは小学生になった少年を見つけたまた喜んでとびつくと、少年は泣きだし、小さな子犬を庇いながら逃げ去った。
激しくなった雨の中、残されたシロは裏町の路地を彷徨う。 ……という内容である。
少年とシロ、それぞれの立場になって考えると、心のアヤが違って感じられ、表情、行動、しぐさが巧みなタッチで描かれている。
ココでは、お互いの立場に起因するすれ違い、主観の相違の喩えとして用いられているモノと思われる。 この後の記述を合わせると、これがさらに明確になると思う。
ちなみに、同人サークル活動漫画屋のヴィジュアルノベル、『犬神使いと少年』(2009年)は、この文字りと思われる。
黒白
“こくはく”とルビが振ってあるが、もちろん造語。 “とけあう”という記述から、陰陽魚対極図の事を指していると思われる。
はちの愛
八相オオクロの事か?
きみのおそれをかくすためのよろい
君の恐れを隠すための鎧→ヒトは、他人と接する時に無意識的に自己を守ろうとする心理作用が働く。 笑顔を振りまいて愛想良くしたり、本音を隠して建前を言うのがコレに当る。
ココではこれを“鎧”と呼んでいるが、心理学用語の“ペルソナ”と同義と考えて良いと思う。
と、同時に、この節の語り手が真言で、相手がミルハだと仮定すると、鎧は背景画にある通りミルハが纏う白、パラミアキス・アンセスターの事を指しているとも考えられる。
ぼくらはあわれ~
この辺り、ナゼか平仮名表記になっているが、正しい漢字を当てはめる事が出来れば、自ずから意味は理解出来るハズ。 なので、詳細は割愛する。 それほど難易度は高くない。 深読みし過ぎず、素直に漢字を当てはめるが吉。
あいがアイが~
表記そのまま、韻を踏んでいるだけだが、ただ一つ“AI”だけは他と意味が異なる。 混乱の原因になるので、これはない方が良かったのでは?
・漢字/英語/用語
剰さえ
あまつさえ→そればかりか、その上にの意。 本来は“あまりさえ”と発音するのが正しいが、これが訛って“あまつさえ”と発音、表記されるようになったのだそうだ。
ルビが切れてしまっているバグあり。
アイ don't nEEd you
I don't need you→私はアナタを必要としない。
・伏字
アイ
フツーに考えれば“愛”だが、↓が続くというコトは“哀”の可能性も。
ひアイ
フツーに考えれば“悲哀”だが、ひがわざわざ平仮名表記になっている事を考えると、“非愛”の可能性も。(注:ただし、本文中には“愛と悲哀”という表記がある)
くるわ●●
狂わせた、かな? 過去形か現在進行形か未来形かによって微妙に変化するが、いずれも意味としては同じ。 この節の時間軸(注:この章のラスト付近)が特定されるだけ。
「だから●●●を●て!」
イツワを放て、かな? この節の語り手が真言で、相手がミルハだと仮定すると、この節の時間軸はこの章のラスト付近だと想像出来、ミルハが真言に選択を迫っているシーンだと分かる。 そして、そうと考えるとこの伏字は上記のようになる。
そんな●●だったとしたら
何だろう? “真相”?
●●いのは●●●
イタいのはゴメン、かな?
●●●れる
イジられる、かな?
絶対に●●●せてやる
何だろ? “愉しま”せて? “分から”せて? “感じさ”せて、とか?(笑)
きみはぼくの●●じゃない/ぼくもきみの●●じゃない
テキ、かな?
いつかきみと●●●●●るために
? 分からんです。
●れぬ●●がある
譲れぬ想い、かな?
04:ReST interludeをしのび待ちつの
語り手:?
日付:―
PT:01:06
さて、オープニングフォーマットである。
今回も相変わらず意味不明。
なので、この節は節題以外の解説を割愛し、(意味無いかもだが)本文の転載のみに止める。
・漢字/英語/用語
ReST
レスト→休む、休息、眠るなどの意。
interlude
インターリュード→間奏、幕間の意。
※以下本文転載
とらいの式施行中
Oh Dear M-E(rnst)
heterogenesisちかし
即ち
アメノユミ
隷の鳥
シの破爪(はか)より簒奪の禽(とり)
咥えて喰う
十中七三分式
再来するけもの
十の頭に七つの角
テン既に知るコトナれば言わず
が
移相兆候暫定ながら如何に、temp_
剪定葬送
(triage?)
結界決壊
(反tribalism?)
祭政嘉木
(tribulation?)
奇警実権
(trick(-ster)&trial?)
後患心計
(tribune?)
三産惨餐
(Trismegistus?)
九体即失
(triangular?)
神体権詐
(triplet??)
産女鳥
(trigger)
方相氏
(trickle)
鬼(Trieb?)は触媒毒か白金黒か
扨(さて)
友誼(ゆうぎ)にして御楯(みたて)
ねがえれば●●わい
屠中(とちゅう)のtuToRIal
紙捌きまでつづく
みたびかわる風景
惨さつ餐が讃となる
きかいじかけの神に幸あれ
白透女は秘密を●●●
「私が●を●●●るってこと、わかるかしら」
慈善収監または――
シあわせであるように
王(きみ)に真心を
ご自愛ください(Take care of yourself)
TENに曰く――
ア イ シ テ ル?
偽リなク?
アイ(はぁと)ユー?
それとも
(hete)?
独善桑原毒膳くらわば
水は戻らないシ
割り斬り骸(なきがら)となすか
読経もないのに?
※筆者考察:あまりにも用語が多く、解読不能なモノも多いので、解説は割愛する。 皆さま各位でサーチを。
05:ザン
語り手:ミルハ
日付:―
PT:01:00
ミルハがカルロサに経過報告をしているシーン。
しかし、その文体は単なる業務連絡の枠を超え、まるで十字架に向かって祈りを捧げている修道女のよう。
ミルハがいかにカルロサを“崇拝”しているかが窺えるシーンと言える。
・解説
ザン
残、斬、惨、懺。 色々当てはめられる。
シキのうつろい
四季の移ろい
シキは進んで
式は進んで
暖機運転(アイドリング)
正しい表現。
トオのイーハ
十のイーハ
ホウソウの
方相(氏)の
ミエたる
三重
八十八と九十
? 何ノコトデショウカ?
・漢字/英語/用語
魔ダン
魔断→魔眼の刺し手の中でも、遣い手とCATのリンクを断つ事が出来る能力の事。 飯窪のIgのみが発現する能力で、現在の遣い手は真言のみ。
悪手
あしで→呼んで字の如く良くない手段、方法、展開の意。 本来は“あくしゅ”と読む。
臺
うてな→四方を観望出来るように作った高い建物。 高殿。 一般には“台”と表記する。
既解
きかい
廓清
かくせい
06:riAの海岸
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:18:28
やっとこさ本編です。
さすが最長章。 オープニングも長いです。
家出してきた冬夏の誘いでドライブに出た真言は、クルマで1時間ほど移動したトコロにある海岸、碁石松原に到着する。
その風景は、真言の失われていた幼少期の記憶を呼び起こすのだった。
・解説
信号赤やがなーー!
2回目かよ! しかも同じ日かよ!
真言の助手席にだけは乗りたくないですね。(笑)
(…体重?)
? ナニコレ? どーゆーイミ?
プロポーションに気を遣って~
あ、そーゆーイミか。 気の遣い方がズレてる。 この後の冬夏のリアクションが良い。(笑)
あまりにも薄弱過ぎ
……今さら?(笑) まあ、それが空転脳の空転脳たる所以というか、Yの抑動の効果というか、真言らしいと言えば真言らしい。
何でもかんでも疑心暗鬼的に疑う
これを、哲学用語で“方法的懐疑”と呼ぶ。 対象を懐疑する事によってその存在を証明する手法の事で、これによって生まれたのがかの有名なデカルトの格言、“我思う、故に我あり”である。
ヒトは、疑うコトによって自己の存在を証明出来るという考え方だが、筆者はこの考え方には否定的である。
存在の証明には主観と客観、その相違の検証が必要で、このような主観のみの手法では存在を証明するのは不可能だからだ。 極論、その人が「カラスは白い」と思い込んでしまえば、黒いカラスはニセモノ、現実ではないという事になってしまうからだ。
その意味では、ココで真言が貴奴の証言を懐疑するのはむしろ必要な事である。
……冬夏にとっても、ね。
……あるのか?
と、言うより、真相がバレるのが怖いのかもね。 真言に嫌われるんじゃないかと。
貴奴は道具と行動を共にしている、というか、道具の差し金で役を演じさせられているので、貴奴の記憶は真相とほぼ同じ内容のハズである。 でなければ、この章の終盤に出てくる“手紙”は書けないワケだし。
と、するならば、あの時と今との自身の“違い”に真言が気付くのを怖れているのは、想像に容易いと思う。
ついでに耳掃除も
ぜひお願いします!(←マテ)
ドウトモさんって人に連れられて……
そう、全ては道具とカルロサが仕組んだ事。 ミルハさえも、カルロサにとっては劇の一登場人物に過ぎない。 道具は、あるいはルーラー昇格を交換条件にカルロサの“仕込み”に加担した。
可能性としてはある訳ね
可能性ドコロかズバリビンゴですよ冬夏さん。
王道ってことはみんなが好きだからでしょ
そのとーりだぁーッ!!(←オイオイ)
イメージ補填
その表現はどうかと思う。
いいストレス解消相手
確かに、真言は聞き上手ではあるな。
昔結構おっきな津波がきた
リアス式海岸は、非常に幅の狭い入江を形成しており、津波が押し寄せると波の力が一点に集中するため、普通の浜や海岸よりも波が高くなる。 集中した波の力が、逃げ場を失って上へと向かうため。
2011年の3.11も、これのために被害が甚大化したのが記憶に新しいと思う。
どんな理屈じゃい
ホントだよ。
御御足をほぼ全露出
おみ足って、これで合ってるのか? って、そーでなくて! このイベントカットは、……アレですね。 「ごちそうさまです」ってカンジ。(笑)
しかし、緑色のブルマって実際あるのか? 風俗とかAVでぐらいしか見たコトないような……?
水着も下着も~
まあ、結局同じですよね。 水に濡れた時透けるか否かぐらいの違いしかないワケだし。
ようは意識の問題。 だからヌーディストビーチも……いやいや、アレはさすがに違いますね。(笑)
これぞギャップ萌え
……違くね?
チラリズム?
こっちが正解か?
さすがに二回は恥ずかしい
抱きつきたかったのかな?
すっごい不思議なひとがいた
カルロサの事ですね。
ヒ・ミ・ツぅっ!!!
別に秘密にするような事ではないのだが、作品の構成としてココでのネタバレはやっぱりまだ早いよね。 この展開で正解だと思う。 会話の流れとして、それほど不自然でもないし。
縫いぐるみ?
シロは特殊なCATで、紙ではなく縫いぐるみに封じられている。
シロノシロ
あえて詳細は後述とさせて頂く。 まだヒ・ミ・ツぅっ!!!(笑)
この直後、真言が気を失ってこの節は終わる。
・漢字/英語/用語
riA
“Air”のバックワードで、リアス式海岸に引っ掛けたモノ。 一応、“リアス式”の略でもあるらしい。
エンスト
エンジンが意図せず停止してしまう事。 エンジン・ストールの略。 “エンジン・ストップ”ではない。
攣って
つって
慮って
おもんばかって
矢張り
やはり
たまさか
偶さか、あるいは適さか→思いがけないさま、たまたまの意。
謀って
たばかって
恋慕
れんぼ
閑散
かんさん
疎ら
まばら
惚け
ぼけ
呻く
うめく
ぷちぷち
物品を梱包する際に、中の物品への衝撃吸収素材として入れられるビニール製のアレ。 正しくは“エアキャップ”という。
数年前、あの潰す時の音を再現した“無限プチプチ”という玩具がリリースされて話題になったが、プチプチはあの潰す時の感触がなんとも言えず良いのであって、音ではないと筆者は思う。 つか、あれはストレス解消になるんか? いや、なるな。 丸めて雑巾絞りすれば。(笑)
矢鱈
やたら
防砂林
砂浜の周囲に意図的に植林された林の事。 砂が風で内陸側に運ばれる事による砂浜の無用な拡大、すなわち砂漠化を防ぐ役割りがある。 主に松が植えられる事が多い。
蹌踉け
よろけ→一応合ってるが、どちらも一文字で“よろめ(く)”と読む。 二文字続ける場合は、送り仮名無しで“よろよろ”と読む。 IMEでは変換出来ず。
藻屑
もくず
将又
はたまた→合ってます。 が、IMEでは変換出来ず。
捲れ
まくれ
鑑みる
かんがみる→先例に照らし合わせて考える、他と比べ合わせて考えるの意。
07:Zの傅、虎狼武庫のその場に、籤乙女の蜈蚣
語り手:イツワ(幼少期の真言)
日付:―
PT:02:42
場面転換のためのインサートシーンを兼ねているが、結構重要なシーン。 気を失った真言が見た夢で、過去の出来事が描かれる。
台詞の有無に関係なく、ココに登場する人物が特定出来れば、本作の複雑な人間関係の構造は一気に解決する。
以下の解説を参照し、何度も読み返してみて欲しい。
・解説
あの子と会うのは今日で二回目
……え? ダレノコトデスカ?
ぼくらはあるとき急に此処に居る
ある意味正しい。 通常、ヒトは物心が付く頃に3歳ぐらいまでの記憶を失う。 それ以前の記憶は失われ、何をしてきたのか、何をやっていたのか忘れてしまう。 これを“幼年期健忘”という。
極希に、3歳以前の記憶、あるいは胎児の頃の記憶を残したまま成長する事も無いワケではないが、通常ヒトは、ある時点から急に此処に居る事を自覚するのである。
『あれ』
ココではカルロサの事を指していると思われる。
このこは、きーちゃんなの!
この場にいた幼少期の冬夏の台詞だが、これが大きな誤解の直接的な原因である。
承知の通り、この“きーちゃん”は姫様の事であり、貴奴の事ではない。 この時の貴奴は、まだ本名である音を名乗っていた。
ちなみに、この節のイベントカットで幼少期の冬夏が抱いているのが、シロの式が封じられた縫いぐるみである。
「んむ?」
これも、誤解を招いた要因。 既にミルハの特徴的な台詞として何度かこれが出てきているため、この場に居た人物をミルハとカン違いさせられるが、実際にはこれはカルロサの台詞であり、ミルハはこの場にいない。
あれ、あそこにも、こども、
コレが音。 現在の貴奴である。
側にいる女
まだ髪が短かった頃の道具である。 この頃は、まだスカートを穿く事もあったので男と間違われる事は少なかった。
いろんなミカタ
視方、で良いでしょう。
たくさんミに
身、でしょうね。
すぃるぉ
シロの正式名称=Seal"0"の正しい(?)発音表記。
・漢字/英語/用語
傅
もり
虎狼武庫
ころぶこ?
籤乙女
ひごおとめ、またはくじおとめ
蜈蚣
ムカデ
軋轢
あつれき
恭しく
うやうやしく→ルビが切れているバグ有り。
08:しんぎん
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:14:38
突然気を失った真言が目を覚ましたのを機に、冬夏の提案で2人は通り沿いのカラオケ屋に向かう。 そこで真言が耳にしたのは、冬夏の美しい歌声だった。
このシーンのように、本作ではコトある毎に“ウタはマホウ”のテーマが語られ、クライマックスへの前フリは十分である。
なのに、これらはクライマックスでは一切生かされないまま、“ウタはマホウ”のテーマもうやむやになって物語りは終わる。
勿体ない! 非常に勿体ないッ!!
・解説
私のなんかであれだけど
何をおっしゃるウサギさん! むしろ願ったり叶ったりですよ!
私も我慢出来なくなっちゃいそうだった
ナニが!?
ご、ごめす
オメーは何人だ?(注:『BBジョーカー』参照)
超回復
用法間違いですよまこくん? スポーツや力仕事などで筋肉を酷使すると、筋繊維がちぎれて正常に働かなくなる。 これが筋肉痛の原因だが、人体はちぎれた筋繊維を回復させる際に、元々の筋肉量を“超えて回復”させる。 それまでの筋肉量では足りないと判断し、回復させるついでに筋肉量を増強するワケだ。
この増強する作用を“超回復”と呼ぶ。
ワリカンで払うし
ヘンなトコロに気を遣う冬夏。 だからね? 真言はそーゆーコトを言ってるのではなくてね?(笑)
ものもらいじゃなかった?
真言にしてはかなり正確な記憶力で全ては最高です。
そーかアニソンかぁ……
この表情を見る限り、冬夏は演歌だけでなくアニソンも結構キビしいようだ。(笑)
克枝はすごい上手いらしい
……残念ながら、結果的にムダ設定になっている。 克枝が歌うシーンは一つもない。 クライマックスで歌わせるべきだったと筆者は思う。
その属する集団の平均値より~
大神の弁だが、一理ある。 “ハタチを過ぎたらタダの人”という例は、探すまでもなくいくらでもある。 マコーレ・カルキンとかエドワード・ファーロングとか、ドコいっちゃったんだろうね?
promoteなどという●●で~
唐突に挿入されるカルロサ(だと思う)の台詞。 前出の大神の弁と同じ事を言っていると思われる。 ので、伏字も割愛。 分かったトコロで意味はない。
ちなみに、この時の冬夏のリアクションの表情が良い。(笑)
こういう段取り、あんまりやらせて貰えない
こういうトコロはキッチリお嬢様扱いされてるんだよね、冬夏って。 これが、次章のラスト、エピローグの前フリになっているワケだ。
冬夏の歌
歌うのは、『月は無慈悲な白き玉座』。 真言が言うには、相当上手いらしい。 最近は筆者もカラオケに行ってないのでよく知らないが、ココにも登場するタブレット型の入力機器、便利だったけど今はもっとスゴいコトになってるのかしらん?
歌は魔法なの!
うん、その通り。
オトの紡ぎ手のイト
音の紡ぎ手の意図→“意図”をあえてカタカナ表記にする事で、紡ぎ手と意図(糸)をかけてる。
私の唄をおきき!
言わずと知れた『マクロスF』のインスパイア。 しかしそれも、元々は『マクロス7』のセルフインスパイア。
アニソン6耐
アニソンオンリーというワケではないが、筆者も若い頃に6耐はやったコトがある。 6人で行って“一人1時間”ってコトでそうなった。 終わって外に出た時は、既に朝日が眩しかった。
最後の方は、ネタが尽きてヘンな曲ばっか入れてたような気がする。
耳の保養
そんな慣用句はない。(笑) まあ、言わんとしている事は伝わったよ。
なんだろう、この感じは
ヒトはそれを“コイ”と呼ぶのだよまこクン。
・漢字/英語/用語
しんぎん
singing→歌を歌うの意。
僭越
せんえつ
ナルコレプシー
睡眠障害の一種で、過眠症に分類される。 十分な睡眠をとっているにも関わらず、突然何の脈絡もなく強烈な眠気に襲われ、気を失ったように眠ってしまう睡眠障害。 眠る時間は10分から20分程度と短いが、一日の内に何度も発症する事もある。 また、この前兆的な症状として、全身の筋肉が脱力する情動脱力発作という症状が現れる。
ナルコレプシーによく似た睡眠障害に“特発性過眠症”や睡眠時無呼吸症候群に伴う“傾眠傾向”というのもあるが、ナルコレプシーほど強烈な眠気ではないという決定的な違いがあるので混同してはならない。
この時の真言のそれは、確かにナルコレプシーの症状に良く似ている。
齧って
かじって
顰める
ひそめる
持て囃される
もてはやされる
耽って
ふけって
悠然
ゆうぜん
藍碧
らんぺき→藍のような緑色の事。 青緑。 IMEでは変換出来ず。
魅入って
みいって→本来は、取り憑かれる、悪魔に魅入られるの意で用いる。 歌は魔法なので、用法としては正しい?(笑)
邪推
じゃすい
嗄れる
かれる
欠伸
あくび
溜息
ためいき
恙なく
つつがなく
09:陰画追うほうほうかいけいれつ
語り手:ミルハ/チノ
日付:4/13(木)
PT:12:17
前章に引き続き、再びミルハとチノのミーティングシーン。
場面転換としては長めだが、それをさて置いてもこの2人の会話は相変わらず長い。 その上分かり難い。
メモ取るのも辛いので止めて頂きたいですハイ。(願)
・解説
技術の世代的には寧ろ数段先
この辺りのセリフに関しては、本作ではこれ以上の言及はされておらず説明不足なままエンディングとなる。 そのため詳細は不明だが、恐らくあの蔵にあった封紙の数々は、道具がノートを通してカルロサに情報提供を受けて作ったCAT、あるいはその失敗作ではないかと思われる。 ガンダムの『逆襲のシャア』ですね。
破棄された失敗作
それは間違いないと思うのだが、結局は何を作ろうとしていたのか未だに不明。 シロの失敗作かとも思ったが、シロを真言に下賜したのはカルロサなので、失敗作の封紙がLu=Leの蔵に、しかもあんなに大量にあるのは論理的におかしい。
別のある事実
この後のチノのセリフを参照の事。
内通の容疑者
ミルハが察している通り、ノートの事。
知らぬが花
混ざってますね。 正確には知らぬが仏。
触らぬ神に祟りなし
それは完全に意味が違いますぜミルハさん。
『私と敵対する』のは『兄様と~
……と、思っているのはミルハだけ。 カルロサには別の目的があるので、ノートの行動は矛盾してない。
動機至上主義
現在の法律において、罪の定義は“証拠”、“自白”、“動機”の三つが揃っている事である。 この内のどれか一つでも欠けていれば、罪に問う事は出来ない。
昔は、証拠や動機がなくても自白調書にサインすれば書類送検出来たため、これによる誤認逮捕や冤罪が絶えなかった。 似たような事は現在でも少なからずある。
推理ミステリーでも、犯人の動機は極めて重要視されているが、これが判明するのは物語りの最後の最後。 名探偵に追い詰められた犯人が、涙ながらに動機を語るシーンにおいてのみである。
結局のトコロ、犯罪の動機は想像は出来ても裏付けが取れないので、犯人自身が語るしかないからだ。 そのため、『ひぐらしのなく頃に』では動機が分からず三四が犯人である事がなかなか理解されず時間がかかった。 この動機が語られたのも、やはりエンディング間近の最終章の冒頭にて、三四視点が初めて描かれたシーンにおいて、である。
しかし、動機が特定出来ないと梨花のように真犯人を見つけられなくなるという弊害が起こる可能性があるので、ミルハの主義はある意味正しい。 推理ミステリーの名探偵たちも、残された証拠から犯人を見つけているのであって、動機を基準に推理しているワケではない。 何故なら動機は、結局犯人自身にしか分からないからだ。
お飾りですからねあの血統は
三春家はドレミリア直系の子孫だが、他の八相と比較して魔眼質者としての資質があまり高くない。 ドレミリア自身がそうだったためかどうかは定かではないが、冬夏もミハルとの親和性はあまり高くなく、母親ののぎかに至っては魔眼質そのモノがない。
しかし、ドレミリアの直系の子孫なので、今でも八相のリーダーを務めている。
prot-einでアンチエイジング
してます。 ただし、それが何時頃行われたのかは、設定が公開されていないので不明。
とは言え、少なくとも真言が生まれた前後には既にアンチエイジングを受けていたハズ。
十全の封紙
CATの10種のフェイズが全て揃っているCATの事。 八相のCATは、全てフェイズ単体のCAT。
『生のまま』
CATを封紙しない状態で遣う事を指していると思われる。 しかし、CATは不安定な存在の上、遣い手の資質が劣ると侵蝕される可能性もあるで、休眠状態で保管出来る封紙を行う方が確実。
ただし、イーハの有無によっては封紙ではなく受肉させた方が良い場合がある。 ケルベ=ロアがその実例。
遣い手を失ったCATは、浮遊霊のような存在になり、野良と呼ばれる。
出芽
しゅつが→ココではツェロルが新たなCATを排出する事を指す。
運び手の姉妹
エンドル・ファの事。 この時エンドルはノートに擁護されており、回復待ちの状態にあるが、ミルハたちはその事を知らないようだ。
自覚的に雫の能力発揮
確かに、考えるだに恐ろしい。(笑) それが自覚出来ていないから、主人公は事態に巻き込まれる。 自覚出来たら、それはもう雫ではなく予知能力だ。
兄様の期待に添う
ただし、その“期待”はミルハが考えている事とは異なりますがね。
ある一点を除き
? 何? 真言の事?
あんな巨大なモノ
物理的な大きさの意ではないハズ。
E凹のIgの格納場程度には
トコロで、チノ嬢はなんで三春の蔵の事をこんなにも良くご存知なのでしょう?
ツェロルの捜索は別働隊の仕事
四重奏団の事?
ケルベ=ロアはあの時~
この結果、ケルベ=ロアは片目に消えないキズ痕が残った。
十装備型
イーハの実装の事を指す。 本来CATにはイーハがない。 あっても自立動作しない。 自立型のイーハがあるCATは極少数。
刺し手のfirst
初代の魔眼の刺し手、エンリケ・ファの事。 “first(ファースト)”には、最初の、初代のという意味がある。
クイとタマズサも咬んでる可能性
ないと思う。 選律は道具とは別に独自に行動しているハズ。 ……まあ、ノートに操られて、という点では同舟と言えるのかな?
不完全になったあれ
オオクロの事。 不老化=アンチエイジングはナガヒサの能力。
あれだけは当初からの人間
選律はアンチエイジングを受けており、大封時から生きながらえている最長老である。
都合良く犯人と鉢合わせてるかもっ
まさに初っ端にな!
Yの欲動
ココでの“Y”は雄性遺伝子の事を指し、“欲動”とは欲が動くという意味の造語。 すなわち“Yの欲動”とは男性の性衝動の事であり、真言はミルハによってこれを抑制されている。 そのため、“枯れた感じ”になっている。
また同時に、真言は潜在的にミルハにのみこの欲動が刺激されるように調整されている。 ……いや、“調教”というべきか。(笑)
貴女方にとって遠い親戚
……と、いうコトは、カルロサやミルハの血統は、どこかの時点でドレミリアの家系につながっているというコトになる。 ってゆーか、ミルハもフルネームはクララ・ミルハ・リデルという、ドレミリアと同じ姓だし。
アリスの姓がリデルだと仮定すると、その子孫がドレミリアとミルハの家系(注:この後の記述からすると、どうやらミルハの方が直系らしい)に分かれ、ドレミリアがESに加わったのにミルハの家系からはESメンバーが出なかった。 これを妬んだカルロサが、大封を起こした……?
……考えられなくはないですね。 まあ、動機は飽くまでも犯人自身から語られるモノが唯一の真実なのですが。
ドレ
ドレミリアの事。
『今のあの彼女』
冬夏の事。
私以外に実戦闘担当は配備されてない~
チノや知狡は本来バックアップ要員のため、この時点で玄ノ森にいるWCL側の戦力はミルハのみ。 しかし、遊戯のルールに反するのでミルハは飽くまでも最終手段でなければならない。
犬番のあの娘
かれおの事。 犬とはオウト=大神を指す。
オウトの自覚が~
そりゃもうアリアリよ! 友達の少ない真言と親しくなったのも、偶然ではないハズだ。
キリアケとて汎用なだけ
違うぞミルハ! それはキリアケを読み違えてるぞ!
常駐ユーザーは……七人
F/7の事。 ↓のCATも彼らが使うCAT。 キャラクターとしては本編未登場。
尚、ねこですが~
全てF/7のCATで、箱庭構築のために配置されているCAT。 次章にてフハイのみ登場するが、他は本編未登場。
妬けるのですか?
……と、言うより、自分のオモチャは他人に遊ばれたくない、といった心理かな?
to be continued...
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #10-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
またもや小忙しい1週間でした。
株価の乱高下、プロ野球界の公式球をめぐる不祥事、トルコ情勢、川崎重工、CHAGE&ASKA復帰ライヴ中止etc……。
ってゆーか、株価と円相場はいい加減落ち着いてくれないかしらん? 夏の総選挙の前哨戦とも言うべき都議会選も始まったし、選挙の争点になりそうだよね、コレは。
しかし、それより何より気になったのが台風3号! スゴかったですね! 被害ではなくその動きがっ!(笑)
例年、この時期の台風は列島に接近する前に太平洋高気圧に押されて中国大陸や東南アジアに向かうのが常なんですが、大陸から張り出した低気圧に押し戻される形で太平洋を一直線に北上! 近畿から中部、関東にかけての広い範囲を直撃!? ……かと思いきや、上陸直前で急に方向転換。 文字通りの直角ターンで真東に。(笑)
ありえねぇ!Σ(゜Д゜;)
なんだその動き。 映画『トロン』のライトサイクルかよ!?
しかも、この台風が温帯低気圧になった13日は、全国的に猛暑に見舞われ、僕の在住地域では今年初の酷暑日(注:最高気温が35度以上)を記録しました。
マジで暑かった……。
梅雨が来る前に真夏が来ちゃったよ。(笑)
今年の夏も、異常気象が平常運行のようです……。つД`)゜。
<今週の特集>
気を取り直して今週の特集コーナー。 今回から、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載第10回です。
今回で、やっとこさ第2章が終わります。
23:みたましろ、fragment、AlterNATIVE
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:18:10
ココで節の切り替わりが入るが、前節からの続き。
山道をクルマで移動中、真言たちは何者かの襲撃を受け、姫様と克枝がそれを追い、真言は道具と共にクルマで待機する事になった。
・解説
君に何かあった時の方が問題
ココでは、真言=イツワが云々という意味ではなく、ただ単に部外者に危害が及んだ時の事後処理が面倒、という意味だと思われる。 永久や綾目の場合は、身内だったので隠滅もラクだったが、部外者の場合はさらに手間がかかるので。
ィカリ
ナゼにイが小文字になっているのかは分からないが、キサムラによるprot-ein、Anchorの事。 錨。
『小声で怒鳴った』
克枝、器用な事するなぁ。(笑)
過剰な想像力からくる不安
確かに、恐怖を別の言葉で表現しようとすると、その意味もあるだろう。
道具自身が言っている通り、それが全てではないにせよ、ヒトの想像力はありもしないモノを自分で勝手に想像して勝手に怖がっている。 心霊写真はその最たる例。 ホラー映画も然り。
不明なモノ、理解不可能な対象を理解しようとして、自分の知識の範疇にあるモノに当てはめようとする心理作用は、これとは反対の意味での恐怖だと思う。
例えば猫を飼うとかだ
ココでの“猫”は、CATの事を指していると思われる。
猫は飼い慣らすの難しい
その通り。 この後の道具の台詞にある通り、“飼っている”と思っているのは人間だけで、猫自身は“飼われている”などとは毛頭思っていない。 せいぜい、“タダで食べ物を貢いでくれる便利な存在”程度にしか思っていない。
元々、ネコ科の動物は単独生活種で、血縁以外と集団生活する事がないため、主従の意識そのモノがない。
対してイヌ科の動物は元々社会性生活種で、集団生活を前提としており、主従の意識が強い。
そのため、猫は飼い慣らすのが難しく、犬は飼い慣らし易い。
そうそう例の、~
これは、『不思議の国のアリス』に登場するチェシャ猫の事を指していると思われる。
彼女はあれで~
道具が語る克枝の形容だが、……判断は皆様各位でご自由にどうぞ。(笑)
聞いているとは思うが、~
……だからぁ、ナゼに“聞いていると思う”のでしょう道具さん? 確かに姫様や克枝からも聞いてるけどさ、なんでその事をアナタが知ってるの?
そこはかとない間隔
どれだけの間隔だよ。(笑) 逆に分かり辛いよ。
女子っていうのはこの手の話で~
はあ……。 そういうモノなんですか……?
男らしくとか女らしくとか
う~ん、まあ、確かにそうなんですがね? 飽くまでも筆者の個人的見解だが、それでも性別による役割りというのは、多かれ少なかれ男女共にお互いに求めているトコロがあると思う。 人権や社会的地位が平等になったのはとても良い事だが、だからといって性別を意識しない事は不可能だからね。
女性は男性を支える存在であって欲しいし、男性は女性を守れる存在でありたいと思う。
……飽くまでも個人的見解ですからね?
あってるのかあってないのか
だいたい合ってます。 少なくとも意味は通る。
私を、……違う
それは本音かにゃ?(笑)
・漢字/英語/用語
みたましろ
御霊代→神霊に代えて奉るもの。 神体、霊璽(れいじ/天子の印章。 御璽(ぎょじ)、霊代(たましろ)とも)の事。
fragment
フラグメント→破片、断片、かけら。 そのまま動詞として、“断片化”の意味も。
AlterNATIVE
オルタナティヴ→代わりの手段、二者択一、複数の中から一つを選ぶなどの意。
Alter
オルター→変える、変更する、改まるの意。
NATIVE
ネイティヴ→生まれ故郷、土着の、生まれつきなどの意。
呉呉も
くれぐれも
彼の時
かのとき→“あの時”と同義。
UMA
ユーマ→拙著『Wacth the Skies』を参照の事。
巧く
うまく
添い遂げる
そいとげる
鼬
いたち
塞翁が馬
さいおうがうま→“塞翁”とは、辺境の砦に住む翁(おきな)の意。 塞翁の飼育した馬が逃げ、後に駿馬を率いて帰還し、しかしその馬で息子が落馬して足を折ってしまうが、そのおかげで兵士とならずに生きながらえた、という故事に由来する慣用句で、人生の吉凶、禍福は予測出来ない事の喩え。
遍く
あまねく→全てに渡って広く、の意。
縁
ゆかり→“所縁”とも表記する。
お為ごかし
御為倒→表面上は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益を謀る事。
トウビョウ
投錨→対象にprot-ein:Anchorを打ち込む事。 これにより、対象の追跡が可能になるが、この時の克枝と姫様は音を見失ったため、ちゃんと投錨出来たかどうか分からないようだ。 この詳細については、次の節にて描かれる。
齟齬
そご
好奇心猫を殺す
イギリスの諺で、正確には“好奇心は猫をも殺す”。 元々は、16世紀に用心深い猫の様子から、心配し過ぎるのは良くないという戒めをの意味で“Care kills a cat(心配が猫を殺す)”という語が広まったが、20世紀初頭に入って、アメリカの小説や演劇で“Curiosity killed the cat(好奇心が猫を殺した)”という表現が多く用いられた事から、生命力が強いネコですら好奇心のために身を滅ぼす、という意味で広まり、現在に至る。
巧遅は拙速に如かず
こうちはせっそくにしかず→仕事の出来が良くて遅いよりも、たとえ出来は悪くとも速く出来る方が良いという事。
……そうか? まあ、出来が妥協出来る範囲であれば、だよね。
栖後奉仕
すなのとうほうし→この日の夜に行われる後片付けの本祭儀。 部外者立ち入り禁止の秘祭で、真言は同席を拒否された。
ナーバス
nervous→神経質の意。
結界
本編の描写を参照の事。
注連縄
しめなわ
紙垂
かみしで→注連縄に垂れ下がっている紙の事。
文言
もんごん
屹度
きっと
挺入れ
てこいれ
寡聞
かぶん
社
やしろ
社務所
しゃむしょ
増血食
本編中には詳しい描写がないが、額面通り血液の生成を促進するための食事メニューの事と思われる。 女性は、月経よって定期的に失血するため、体内の鉄分を失い易い。 よって、意識して鉄分を摂らないと貧血や疲労の原因になる。
特に、克枝や姫様らCAT遣いは、CATに月経をエサとして与える必要があるため、普通の女性より血が足りなくなりやすいのだと思われる。
煽る
あおる
謀ってる
たばかってる
長閑
のどか
ジェンダー
gender→性の意。
竦み
すくみ
蹌踉
よろける→両方とも、1字で“よろめ(く)”と読む。 IMEでは変換出来ず。
諸姉
しょし→諸兄と同じく、複数の女性に対する敬称だが、これは校正ミスと思われる。 性別に関係なく複数の人々に対しては、“諸氏(しょし)”を用いる。 後輩や目下の者に対しては、“諸子(しょし)”でも可。
遣わす
つかわす→本来は遣いに出す事を言うが、そのためにモノを持たせる、与える、賜うの意でこの表記を用いる。 “使わす”でも可。
眼福
がんぷく
・伏字
……ょうぶ
だいじょうぶ?
あなたに………れない
あなたに嫌われない、かな?
24:スタンド・プレイ
語り手:克枝/姫様
日付:―
PT:03:10
日付がないが、前節と同時進行のシーン。
真言たちを襲った“何者か”を追う克枝と姫様の活躍が描かれる。
このシーンは、場面転換のためのインサートシーンとしても機能しているが、ココではなく次章のオープニングに持ってきても良かったのではないかと思う。 この章を含め、本作の各章のオープニングはいわゆる“静か型”で始まっているので、こういうアクションシーンをあえてオープニングに持ってきて、いわゆる“平手打ち型”で始めるのも面白いと思う。
……まあ、そこまで引っ張る意味の無いシーンかもしれないが。
・解説
ミハルがいれば良い
二相ミルハには、いわゆるインヴィジブル能力があるので姿を隠せる。
似た匂い
……何と? いやさ誰と?
さっきの声、おと、こ?
いや、だから音ですってば。
あの連中
WCLの事。
それが連中とはイコールとは限らない
そうその通り。 音と道具“達”は、八相ともWCLとも異なる第三勢力だ。
野良
ココでは、遣い手もなく野放しになっているCATの事を指す。
あのひとこそが………だもの
普通に考えればイーハだが、これを禁忌者と考えると八相にとってはイーハもGWも同列の存在と定義している、と解釈出来る。
そして、どちらも野良に近い。
・漢字/英語/用語
スタンド・プレイ
stand play→踏み止まる、抵抗する、立ち向かう、などの意で良いと思う。 英語には、本来このような熟語はないようなので、正確な訳は不明。
戰
せん→“戦”の古語。
禁級
きんきゅう→造語。 前節で道具が言っていた“キンキュウ”の事。
読紙
よみこみ→造語。 ココではCATを呼び出す事。
常駐特禁級
要するに、常時臨戦態勢の事、と解釈して良いと思う。
双相爪
そうそうそう→造語。 アヤメの技の一種と思われる。
斥候
せっこう→“うかみ”とルビが振られているが、意味は同じ。 “うかみ”は窺い見るの意らしい。
みゅう
封紙読紙(CATロード)の際の起動音らしい。 みゃんみゃん語の一種。
限解
げんげ→造語。 “限定解除”の略。
ミャ?/ワゥ
みゃんみゃん語。 “OK?/らじゃ”のような意味と思われる。
全一
十全と同義か。
過剰同期
CATは、遣い手との親和性によってその能力を生かし切る事が出来るが、この同調が過ぎると、CATは遣い手に精神的悪影響を及ぼす。 映画『スパイダーマン2』のドクター・オクトパスを思い出せ!
神蝕
しんしょく→造語。 過剰同期によって遣い手の精神がCATに蝕まれる事。 過剰同期の末期的症状で、その人本来の意志とは無関係に行動してしまう非常に危険な状態。 多重人格というより、マインドコントロールに近いか?
絶対禁忌者
GWの八相での呼び名、……で、いいのかな? 少なくとも、同義と考えて良いと思う。
25:あきるの
語り手:冬夏
日付:4/13(木)
PT:01:38
さらに同時進行のシーン。
ヤソウのシュから逃れたい冬夏が、ついに“決断”する。
・解説
あきるの
? 分からん。 “あきる野市”じゃないよね。(笑)
帰りたくないよう
この節は、真言たちと同一時間軸で同時進行している冬夏のモノローグになっている。
ココから、冬夏がモノスゴい勢いでかぁいいキャラになっていく。(笑)
面白いのは、言っている事が真言と同じという点。 「私達は同じモノを視てる。」
・漢字/英語/用語
柵
しがらみ
あの方も
ココではミリアムの事。
あの娘も
ココでは姫様の事。
あんな事までして
眼をえぐった事。 卑尊が戻ってきた事でナガヒサが使えるようになったため、結果的に無駄な抵抗でしかなかった。
・伏字
もう……って決めたのに
考えない方が良さそうです。
●●●、
これも。
●●を放棄
これも? ……いやいや、これは“義務”とか“使命”とかでしょ!
●●●はきっとまた
カリヤ?
そっちに●●●もらうしか
? なんだろう? “そっち”がどっちなのか分からんと解読不能だ。
26:ARCHIVE
語り手:道具
日付:―
PT:02:22
さらに場面転換のためのインサートシーン。
道具が、何やら小難しいハナシをしているが、とりあえず自身の過去について語っている、という事だけは理解出来ると思う。
・解説
彼女から教授
ココではノートの事を指す。
我等が姫君
ココではミリアムの事を指す。
・漢字/英語/用語
ARCHIVE
アーカイヴ→記録保管所、公文書保管所、書庫、古文書の意。 通常は、単数形ではなく複数形で“archives”と表記する。 本作では、単数形の場合は封紙の事を指して用いられているようだ。
術中ナナ散文式
造語。 加えて意図的な当て字。 正確には、“十中七三分式”と書く。
今のトコロ詳細な解説は存在しないが、循環七音に起因するCATの分類方法の一種と思われる。
あるいは、八相のCATである十相中(十中)、遣い手がいて起動可能な七相(七)と、遣い手がなく、あるいはCATそのモノが所在不明なため起動不可能な三相(三)を分類(分)する方法(式)の事か?
躱し
かわし
諳んずる
そらんずる→あるいは“諳んじる”。 そらで憶える、暗記する事の意。
sight
サイト→見る事、見える事、視界の意。
promote
プロモート→やはり間違い。 正確には“promotion”。
戯る
たわむる
偶さか
たまさか→たまたま、偶然の意。
僥倖
ぎょうこう→思いがけない幸せ、偶然の幸運の意。
Genius
ジーニアス→天才の意。
Insanity
インサニティ→狂気、精神異常の意。
カミヒトエ
紙一重。 ……確かに!
vulnerability
ヴァルネラビリティ→脆弱さの意。
TrojanHorse
トロイの木馬の意だが、“Trojan”だけでもその意味になるらしい。
touchstone
タッチストーン→試金石(金の品位判定に用いる擦り石の事)の意。
Fixer
フィクサー→事件の調停やもみ消しをして報酬を得る黒幕的人物の事。
Trickster
トリックスター→詐欺師の意。
helper
ヘルパー→ココでは“お手伝いさん”程度の意。
initiation
イニシエイション→開始の意。
tutorial
チュートリアル
・伏字
なんと●●●なのだろう
? なんだろう? “おバカ”?(笑)
●●の息子
西石、あるいは芽汰。 その息子は、すなわち音の事。 詳細は後述。
●●●●とは違う不正操作
エンドル、かな?
27:棘きたること
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:15:16
さて、ようやく23節の続きである。
山から戻った真言たちは、姫様の実家である綾目家に赴き、土産物屋兼お食事処の“嘉多里辺茶屋”にて、本日のお手伝いに対する“ご褒美”を頂く事になった。
微妙に重要な部分もあったりするが、ともかく姫様のアレ(笑)をお楽しみ下さい。
・解説
実際の血縁者はそんなに居ない
女系一族の上、選律や道具のようにアンチエイジングを受けて子を生さない者も多いため。
ローコストハイリターン
客商売の超理想形。 しかし、それが出来ないから自由競争市場が成立しているのも確かで、それが成立してしまうと“市場7:3の法則”が成立しないのも確か。
自由経済では、理想だがあってはならないモノだと筆者は考える。
『あれ』
ベロアの事と思われる。
在夜と道具の方言
玄ノ森が岩手県にあるので、東北地方の方言だと思われるが、岩手よりは宮城の方言に近い印象を受ける。
青森までいくとかなり訛りが強くなり、標準語から見ると何を言ってるのかサッパリだが、宮城、岩手、秋田辺りまでならココでのように何とか理解出来る程度の訛りである。
……まあ、方言はそこまで詳しくないので、ほとんどイメージですが。(←オイオイ)
ちなみに、道具が方言を話している点に関しては、追求するとキリがないので、克枝の言う通りスルーするが吉。(笑)
チャット人格
BBSやブログ、ツイッターを含めて、ネット上で発言する際に普段とは異なるキャラクターを演じる事、またはそのキャラクター。 異性を装う“ネカマ(ネットオカマの略)”なんてのもある。
いずれもネットの匿名性を利用したモノだが、時には極めて悪質な場合もあるので注意が必要である。
特徴的な制服のファミレス
アンミラとか、アメリカならフーターズとかな。 あれらが全ての始まりであったように思う。
心のどこかで罪悪感が~
後述。
カウンター的に罪悪感
……思い出せてるじゃん。 まあ、重要なのはその後の“基本的にして致命的な疑問”の方なんですが。 そこまでは思い出せなかったか。
昔から知ってる同士の間柄
知ってはいるんだよ。 知っては、ね。
嵐の後の静けさ
逆です。 正しくは“前”です。 嵐の“後”は台風一過。
直接的でピーな事
まあ、少なくともこんな回りくどい事はしないでしょうな。
ただいもん!/おかいもん!
これ以降、真言と冬夏(と、ナゼか門王水も)の決まり文句になる。
・漢字/英語/用語
棘き
おどろき→もちろん当て字。 本来は“とげ”、あるいは“いばら”と読む。
忌中
きちゅう→近親者が亡くなった際の死後49日間の事。 ただし、この後出てくる喪に服する期間、いわゆる“喪中”というのは特に日数は決まっておらず、1年後の最初の命日である一周忌までを喪中として様々な祝い事を自粛する事もある。 年賀状の喪中ハガキは、その最たる例。
忌明け
いみあけ
イクォール
equal(=)→イコールと表記するのが一般的。
直中
ただなか
古老
ころう
キャパ
キャパシティー(capacity)の略。 容量、受容力、能力の意。
ヴァリエーション
variation→変化、変異、変種、変形の意。 一般的には“バリエーション”と表記する。
姦しい
かしましい
辟易
へきえき
フラッシュバック
flash back→急激な場面転換、瞬間的切り返しの事。 元々は映画における編集技法、カットバックの一種。
ココでの真言のフラッシュバックは、しかし真言自身がスルーしてしまうので追求のしようがない。 なくても良かったのでは?
アヴァンギャルド
avant-garde→元々はフランス語で“前衛”の意。 第一次世界大戦直後のヨーロッパで起こった芸術運動で、既成概念や流派を否定し、新しい芸術を模索した一連の革新的芸術の総称。 フランスではキュビズム、抽象画、シュールレアリスムなどの前衛芸術を産み、ドイツではドイツ表現主義、新即物主義、マジックレアリスムなどを生んだ。
ココでの姫様のコスチュームがそれに当るかどうかは、……皆さま各位でご判断を。(笑)
トラディショナル
traditional→伝統的、伝承的の意。 “トラディショナル・ドール”は、ココでは伝統的な日本人形の事を指していると思われる。
座敷童
ざしきわらし→屋敷神の一種で、幼い女児の姿をして現れ、あどけないイタズラに勤しむという特徴があるが、これが現れた家は繁栄すると言われている。 ただし、怒らせると逆に没落させてしまうという怖い能力も持っている。
東北地方、特に岩手県に古くから伝えられており、その発祥地とも考えられている。 座敷もっこ、米搗きわらし、ノタバリコ、チョーピラコなど、地方によって呼び名も様々。
畏まりました
かしこまりました
殊勝
しゅしょう
彼我
ひが
諍い
あらそい
善哉
ぜんざい→元々は仏教用語で、“素晴らしい”を意味する“sadhu”というサンスクリット語(の漢訳)が語源なんだとか。(76へぇー)
戴き
いただき→一般的には“頂き”の方を用いる。
二律背反
にりつはいはん→相互に矛盾し対立する二つの命題が、同じ権利を持って主張される事。
元々はカントが提唱した哲学で、ドイツ語で“アンチノミー(antinomie)”。 本来は微妙に異なるが、英語の“アンビバレンス(ambivalence/同一の物事に対して同時、または交替的に相反する感情、態度を持つ事。 両面価値。)”と同義と考えて良いと思う。
28:刀下の鳥、林藪に交わるか鬼となるか
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:12:04
姫様たちと別れて六母屋に戻った真言の前に、家出をしてきた冬夏が現れた。 突然の再会に戸惑う真言の思いを余所に、冬夏は真言をデートに誘うのだった。
・解説
「……久しぶり。えへへ」
冬夏と真言が最後に会ったのは1章30節、貴奴と共に三春の蔵に侵入した4/9の事なので、ココでの冬夏の登場は4日ぶりの逢瀬という事になる。 ……“久しぶり”と言うには、ブランクが短いのでは?
冬夏の愚痴
真言が言う通り、“ご愁傷さま”としか言えない。(笑) 個人的にはもっと長く、イミフで支離滅裂な愚痴の羅列が原稿用紙数枚分ぐらい続いても良かったと思う。 その方が面白い。
両手をノーガート気味にだらんと垂らした
「立て! 立つんだジョー!」(by丹下)←2回目。
枯れてる感じ
現代で言うトコロの“草食系”ですね。 本作は、完結こそ2010年だが、シリーズがスタートしたのは体験版がリリースされた2006年の事。 この章がリリースされたのも、2008年の事。 当時はまだ、“草食系”という言い方があまり一般的ではなかった。
聞こえなかった。
真言の「誤解を招く」という言葉に対して冬夏が言うセリフ。 しかし、本当に聞こえてなかったかどうかは不明。
……そういうトコロが、それこそ“誤解を招く”んだよねぇ。
おっかえり~まこくん、お?
ココで唐突にミルハ投入。 偶然にしては出来過ぎ。 どこかで“視てた”か?
ぎぶあんどていくです!
この場合、何が“ぎぶ”で何を“ていく”にしているのでしょう?(笑)
「……まこ、くん?って呼ばれてる、ん、だ?」
よりにもよってソコからツッコミますか冬夏さん!? 他にもっとツッコむべきトコロがあるだろ!
……まあ、ツッコミドコロが満載過ぎてドコからツッコんで良いか迷うのは確かだが。(笑)
……ほほう……
丁寧な言い回しの中にも鋭いイヤミが効いてますね、冬夏さん。
真言の黙考
ココで、真言の黙考が入るが、特に意味はない。 時間の経過を示すためのモノで、それ以上の意味はない。 筆者も良く使う手法。 この後の、レンタカー屋に向かうシーンも然り。
あっさりOKですよ
筆者も以前は知らなかったのだが、レンタカーは基本的に予約制で、行って即借りれる、というワケではないらしい。 何年か前に、初めてレンタカーを利用した時に初めて知った。
ちなみに、その時は“何でも良い”という条件で空いてたクルマを借りれたが、店の人にやや渋られた。 しかたねーじゃん! 知らなかったんだから!
箱庭の広さを認識~
冬夏が海の広さを語るシーン。
このシーンでは、ココでの冬夏の立場、視点を通して、真言がセカイに対する認識をモノローグする。 先ほどの時間の経過を示すシーンと同じ手法を使っているが、このシーンはそれ以上の意味がある重要なシーン。
食物連鎖から逃避
その通り。 ヒトは、この地球上の食物連鎖というシステムから自らを切り離す事に成功した唯一の生命である。 だからこそ、ヒトは万物の霊長たり得たのだが、それによってヒトは自然という存在を誤解し、ヒトよりも下等な存在と見なすようになった。 生命である事によって必然的に組み込まれなければならない食物連鎖というシステムから切り離された人類は、自然さえも凌駕した神に等しい存在であると……。
が、それは大きな間違いだ。 自然が、ヒトよりも下等なワケがない。 何故ならヒトは、天候や自然災害をコントロールする事は出来ないからだ。 “光あれ”と言って太陽を昇らせる事が出来るのが神であり、ヒトにそれが出来ないのであれば、ヒトは神ではない。 下等なのは、ヒトの方なのだ。
それを間違えたがために、ヒトは今現在、破壊の限りを尽くした自然から手痛いしっぺ返しを喰らっているのである。 ヒトは自然に勝てない極めて小さな存在で、自らを食物連鎖という自然のシステムから切り離した、“不自然な存在”なのだ。
ココでの冬夏と真言は、海の広さからこの事を識るのである。
碁石松原
玄ノ森からクルマで1時間ほど移動した所にある海岸。 砂浜があり、周囲は防砂林の松原で囲まれている。 すぐ近くに海水浴客相手の道の駅やガソリンスタンド、コンビニなどがあり、観光地としてのインフラは一通り整っているようだ。 ココは、これ以降重要なロケーションとして何度も登場する。
僕は此処を知ってる
……といったトコロで、この章はココまで。 次章に続く。
・漢字/英語/用語
刀下
とうか→刃の下(もと)、刀を突きつけられている様子。 もちろん、この節に登場する冬夏とも引っ掛かっている。
林藪
りんそう→林と藪(←まんまか!)、または草深い田舎。 他に、“多くの物事の集まるトコロ”という意味も。
刀下の鳥、林藪に交わる
惨殺されるべき鳥が逃れて林藪の中に遊ぶの意。 九死に一生を得る喩え。
鬼となるか
正確には、“刀下の鬼となる”→斬られて死ぬ、惨殺されるの意。 ……それが、冬夏の運命だとでも?
和気藹々
わきあいあい
・伏字
……しづらい
? なんだろ? “理解”?
29:●●●を●●●ます(ゴカイ)
語り手:知狡(相手は現実)
日付:―
PT:01:59
というワケで、EDムービーである。
とは言っても、前章と同じく吉里吉里/KAGのエンドクレジット・プラグインを利用したテクストロールである。
知狡が、現実を相手に自らの“想い”を語る。
以下に、全文を転載する。(注:改行略)
妹よ、お前ならどうする。
否、
お前は既にその結論を出したんだ。
だから。
彼は今、此処に、在る。
旗は立てられ、
場(ステージ)は既解(きかい)へと、
確実に事が進んでいる。
妹よ、
母殿はお前を異端だと、
服(まつろ)わぬ者だと、
そう思っていたようだが、
結局彼を産んだのはお前だ。
具足の仕込みにも従順に従った。
そう、
自由奔放であるようで、
お前は実のところ我等に反駁(はんばく)していた訳じゃない。
ただ、遣り方が、道筋が、違っただけだ。
と思う。
個にして全、全にして個、
矛盾を無矛盾的に受け入れる、
ただそこに在るという事、
完全なるアリカタ。
実際には精確な理論と
しかしヒト、いや世界を含め、
不完全なぶれをも完全に盛り込んだ完全さだ。
理想値というものを構想することは出来るが
実践するのは限りなく不可能に近い。
そして何よりも、
ヒトが世界のシキを理解出来ずとも、
セカイもヒトも在るという事実、
ただそこに在るという事を無自覚的に自覚し享受する事が、
最も楽で健全なアリカタであろう。
お前は彼を寄越した。
――何を視ているんだ。
緋色の川のその流れから
抜け出せる事は出来ないと、
逆らい這い上がれないと、
再び身を沈め流されようと思ったのか?
カミの望むまま、
我が子を人柱に――?
最も其れを求めない者に、
しかして他の誰もが求める其れが与えられ、
そしてそれがよりにもよって
縁ある者同士に於(お)いて起きる事多し――
まさに神の悪戯、欲心検知畏るべし……
飯窪の長姉たる私にミタマが宿ることはなかった。
私は自分の存在意義をそれ以外で獲得せざるを得なかった。
しかし現実、
お前を妬ましく思った事など一度もない。
今の己の意味は自分で成したものだし、
元来人間に『生きる価値』というものは無い。
単に
ただ、そう、自分自身が不甲斐なく、新たな価値を纏(まと)うには、
なかなかな時間を要したというだけだ。
だから、
あの子の価値を、
存在意義を、
単なる送り手の器、プレイアァの眼としてにするには、
あまりにも――
感情移入しているのは確かだ。
あらゆる生命が単なる機構(システム)の反応だとしても、
……否、
お前には分かったのか。
そうか。
それとも、
信じているのか。
未だに子を成したことのない私では想像しか出来ないが、
親とはそういうモノなのか。
それすらもこの肉の構造に仕組まれた反応に過ぎないと、
我等の同胞は言うのだろうが――
世がすべてそれで成り立っているのなら、
そのようなものにだって価値は、
その中で生きるものにとっては意味はある。
全てが不毛ならば――
最強の白の夫に偽りの黒をと言ったそうだが、
最強の白を繋ぎとめている歪んだ愛、
切れぬ鎖から、
彼女自身をも解放させようとしているのか。
彼女が最強たるのはその存在は元より、
あの方に愛されているが故だ。
スキかキライかが運営法則の根底にあるこのセカイで、
我等にとってイドラとも言えるその位置から、
健全たるアリカタへの……
やはり、雫を確信したのか。
逃げるのではなく、直面する事で事態は打破する、
単純にして、たった一つの、最も冴えた遣り方だ。
覚悟さえ在ればそれが。
私に出来る事は何だ、現実。
只只(ただただ)、只管(ひたすら)信じていれば良いというのか。
月の雫、
此方(こちら)側では露の異称か――。
朝には消えるものならば、
夜がまた始まらん事を。
白きたまの慈悲よ在れ、
白玉楼中(はくぎょくろうちゅう)のモノとならぬを祈る、
鬼一口に喰われぬことを祈る――
30:狂うclue事象
語り手:のぎか/選律/卑尊/道具/克枝/姫様/価無
日付:―
PT:05:02
EDムービー後のお楽しみ、その1。
日付が無いが、27節の後、4/13の夜に行われた栖後奉仕終了後の親族会議の様子が描かれる。
そのため、次章の冒頭シーンと時間軸が前後している。
・解説
あの子の事
(女装した)真言の事。
魔女殿
ミリアムの事。
うちの出番ですかねぃ
“最悪の場合”らしいが、次章にて実際に選律が動く事になり、姫様が実動となる。
美歪死窪
みわいしわ→造語。 意味はよく分からんが、“窪”の文字が入っている事から、Lu=Leの復興とWCLの打倒を祈願するような意味かと思われる。
白き者達
WCLの事。
絶対禁忌者
GWの事だが、“思う”って……。 仕向けたのはアンタだろ。(笑)
狩屋の二番目
生まれてくる(ハズの)克枝の妹の事。
・漢字/英語/用語
clue
クルー→手がかり、糸口の意。
恙なく
つつがなく
パッチ
patch→本来は継ぎ布、端切れの事。 “パッチワーク”のパッチ。 転じて、コンピュータソフトのバグフィックスを行う修正プログラムの事を言う。 ココでは、その意味で用いられている。
リペア
repair→修理、修繕、手入れの意。 動詞の場合は“修理作業”の意で用いられる。
・伏字
母様達を●●した奴
殺した、ですね。
ベロアちゃんの●●が最優先
なんでしょうね? “快復”?
●相の強化
なんだろうね? 1~9までありますが?
●……●●
最初のは↑の数字。 二文字の方はその呼称。
●●君の猫
これは“冬夏”でいいと思う。 ミハルは、冬夏の資質が低いためにその能力を十分に発揮出来ていない。
●●●●した
なんだろ? “消化吸収”?
31:-ess、+antiESS=Evolutionarily Stable Strategy
語り手:芽汰(音の父)と道具/終盤にノートと道具
日付:―
PT:03:52
EDムービー後のお楽しみ、その2。
過去に遡り、音の出生と道具が面倒をみる事になった過程が描かれる。
初見では「ふ~~ん。」程度の印象でしかないかもしれないが、音=貴奴である事を理解していると、かなり衝撃的な内容である。
・解説
18年前
音の生まれた年。
僕等の上の方
ココではミリアムの事を指す。
あの彼女
ココでは選律の事を指す。
穏やかならぬ御誕生
冬夏の出生の事。 あの容姿で生まれたので、そりゃあ決して穏やかなモノではなかっただろう。
イチとかニとか
数字は概念であり、本来は存在しないモノである。 そのため、数学も概念でしかなく足し算や引き算は飽くまでもムカシのエラい人が決めたルール、屁理屈でしかない。
事実です。
完全とは不完全さをも完全に内包
何を以って“完全”とするかは、実は個人差がかなり激しかったりする。 本人にとっては“完全”と思える事も、他人から見たら不完全を指摘される事も間々ある。 これは、映画『マトリックス・リローデッド』の設計者や、映画『トロン:レガシー』のフリンも同じ事を言っている。 詳しくは各映画本編を参照の事。
・漢字/英語/用語
ess
↓の下の略称。
antiESS
-essと同義。
Evolutionarily Stable Strategy
エヴォリューショナリー・ステイブル・ストラテジー→直訳すると、“進化した着実な戦略”。 “Stable”を“馬小屋”と訳してはいけない。(笑)
ちなみに、-essとantiESSは同義。 なので、-essとantiESSを足すと-antiESSとなり、=+essとなる。
巷間
こうかん
身盗りの生やし
みどりのはやし→造語。 GW=音の事。 八相の家に生まれる男子は、全てGWになるそうな。
ちなみに、ココでのルビ表記にミスがある。 “みどりりのはやし”になってしまっている。
また、語源である“緑の林”は、盗賊の異称なんだそうだ。
依って
よって→法に依って、と言う時に用いる。
混淆
こんこう
Trismegitus
三重偉大の事。
禍を留
かをる→音の母親の名前。
某は斯く語りき
『ツァラトゥストラはかく語りき』の事。 ドイツの哲学者、フリードリッヒ・ニーチェが1885年に発表した著書のタイトル。 永劫回帰を4部構成の散文的な物語として書いている。
ちなみに、“ツァラトゥストラ”はゾロアスター教の開祖である“ザラスシュトラ”をドイツ語読みしたモノ。
芽汰
西石芽汰(めいた)→音の父。
託けて
かこつけて→こういう字を書くんですね。
現世/うつしよ
・伏字
●●。
おん、ですね。
●●でも好い
おと、だね。
この子の名は●
音、です。
●が●●だったら●●●と
子、男子、緑の林、がそれぞれ当てはまる。
この子は●●●●る
? なんだろ? “早死にす”る?(←オイオイ) あるいは“排斥され”る?
●●の猫
綾目か玖威、どちらかだと思う。
次の子は●●
女子、ですね。
彼女達に●●●●る
なんだ? ……あ、“間引かれ”る?
●の息子
六、ですね。
というワケで、(これでも)シリーズ最短の2章は以上。
シリーズ最長の3章に続く。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #09-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
先週も多種多様なニュースがあって、なんだか小忙しい1週間でしたね。 株価とかアベノミクスとかセンター試験廃止案とか。
しかし、そんな世相もドコ吹く風。 あっしの注目は何と言ってもコレですよ。(↓) 1111枚目!
それはさて置き、7月から放送開始予定のTVアニメ版『恋愛ラボ』。 そのキーヴィジュアル第2弾が公開されました。
よりにもよってコレを取り上げるの!?Σ(゜Д゜;)
いや、だってホラ、一応原作紹介した立場だし……。
それはともかく、以前ご覧頂いたキーヴィジュアル第1弾とは打って変わって、ようやくマトモな絵になりました。(笑)
……まあ、下半身はほとんど隠れちゃってるので“ゴマカシ”が効いてるだけかもですが。(´・ω・`)
でもまあ、何にしても“時既に遅し”ですよね。 なんたって、1枚目がアレだったワケだし。 声優陣総入れ替えは変わらんワケだし。
どうしよう。 駄作臭しかしない……。
機会があったら観ようかなと思う程度で、積極的に観る気はしないです。 皆さんにも、オススメはしません。
はぁ~~~……。 どうしてこんなコトに……。
……って、アレ? これって注目してないよね?
注目ニュースに注目してない?(´・ω・`)
ちなみに、原作の方はTVアニメのOA開始と前後して、最新刊の8巻がリリースされる予定です。
また、先頃最新第4巻がリリースされた、同じ宮原るりの『僕らはみんな河合荘』。 四コマではなく、YKで連載されているストーリーマンガですが、『恋愛ラボ』アニメ化の影響か、たまたま店に既刊全巻が入荷したので読んでみました。 ……でもって買いました。 オススメです! 『恋愛ラボ』とは方向性の異なるラブコメですが、宮原らしい下ネタギャグ(笑)が最高です!
個人的には、律ちゃんよりも麻弓さんがイチオシ。 挟まれたい。(笑) 性格はおっさんだけど。(笑)
でも、ヘンタイだけど意外と良い人のシロさんとお似合いだと思う。 良い“女王様と奴隷”になると思う。(笑)
ちなみに、宮原本人は「私の中のおっさんと乙女が協力して描いてる」とコメントしていますが、……いやいないから! アンタの中には乙女いないから!(笑) おっさん8割、後はせいぜい中二病の妄想中学生ぐらいしかいないから!
ともかくオススメです!
合言葉は、“下半身新品”!(笑)
<今週の特集>
気を取り直して今週の特集コーナー。 今回から、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載再開です。
17:(月と月/Chrono/ひとのため)×Dialogue
語り手:真言
日付:4/12(水)
PT:05:10
前節の続き。
風呂から上がった真言は、大神と電話で話す。
この節の2人の会話は、分かり難いが大神がオウトである事を念頭に置けば、大神が何を言わんとしているのか分かるようになると思う。
それにしても、大神もいい加減理屈っぽいヒトですね。
・解説
大神のルールの話
言ってるコトは至極マトモで正しい。 筆者も同意見。
二重、ん、三重に係ってる
裏庭の猫、萌え店長(ミルハ)、真言(イツワ)。 ……かな? 三重偉大! 何せ猫“三昧”ですからね!
ああ……そうか……
誤魔化す大神。 ネタバレにはまだ早いと判断したか。
みんながそれを望んでる
望んでない人もいるけどね。 ちなみに、筆者は最初から冬夏イチオシだったので望んでいなかった。
胡蝶の夢
“胡蝶”とは蝶の事。 荘子が夢で胡蝶になり、自分自身を客観視して自分と蝶の区別がつかなくなった、という故事に由来し、現実と夢の区別がつかなくなる事、あるいはその感覚を指す。 現実認識の哲学。 デカルトの“我思う、故に我在り”、映画『マトリックス』など。
荘子の故事についての詳しくは、PS1ゲーム『女神異聞録ペルソナ』のオープニングムービーを参照の事。
ちなみに、この場合の喩えとしては不適当。 真言の自我は真言の肉体を離れておらず、胡蝶になったワケではないので自身を客観視しているワケではない。
心当たりがないでもない
そりゃそうだ。 何せ大神は当事者の一人。 これまで遊戯に関わるのを拒んでいただけ。
『物差し』
この喩えも、やはり価値観の相違を示すモノ。 本作のテーマではあるんだろうが、メインではないのでしっかりと語り切れていないというか、逆に語り過ぎて分かり難くなってるというか。(笑) 4章の道具の話然り。
あ、悪ぃ急用だ。
この裏側って、結局描かれてないんだよね。 この“急用”が突発的なモノ(注:実際に別口からもたらされた)なのか、それとも故意(注:電話を終わらせるための口実)なのかが判別出来ない。
まあ、どっちであっても大差ないのだが。
・漢字/英語/用語
Chrono
クロノ→“chrono”という単語は存在しないが、近い単語として“chronicle(クロニクル/年代記)”、“chronological(クロノロジカル/年代順の)”、などがあるが、個人的には“chronometer(クロノメーター/経度測定用の精密な時計)”なんか良いのではないかと。(笑) いずれも時間に関係している事だけは確か。
また、発音をそのまま日本語に変えて、“黒の(=イツワ)”という意味にもなる。
Dialogue
ダイアログ→台詞の意。
プロモート
promote→本来は昇進、昇格の意だが、促進、助長、奨励の意もある。 ココでは“プロモーター”、“プロモーション”の意味で用いられてる。 意味が通らないワケではないが、より正確には“プロモーション”の方を用いるべき。
18:grin like a Cheshire cat(It's a grin without a 『CAT』)
語り手:音
日付:―
PT:00:38
場面転換のためのインサートシーン。
久々の音視点である。
・解説
節題の訳
“チェシャ猫のようにニヤリと笑う(それは『CAT』を伴わない笑み)”……で、どうだろう?
彼奴
ココでは道具の事を指す。
くう
全部で8回です。
・漢字/英語/用語
キンキュウ
禁級。
ジュウゼン
十全。
19:弦召そ待つ、朦朧の過去、恍惚の夢
語り手:真言/現実/知狡/ミルハ/イツワ(?)
日付:4/12(水)
PT:03:10
17節の続き。
節題通り、真言の見た夢のシーンである。
ただ、残念ながらシーン構成が不適当。 詳細は後述するが、ココから数節は時系列がぐちゃぐちゃになっている。
また、後半部分はナゼか現実と知狡の過去。 現実が真言を身篭り、飯窪家を出る決意をした行が語られる。
真言の夢としては不適当だが、強いて言えばイツワの記憶と言って差し支えはないか? そうと考えれば、終盤にイツワらしき語り手が登場するのも理解出来る。
・解説
真言の夢
本来、夢というのは無意識なモノであって夢を意識する事は出来ない。 が、これはある種の訓練によって可能な事である。
ココで真言が言っているように、夢という自覚を持つ事で覚醒するのが常だが、覚醒する事なく、まどろんでいる状態で文字通りの“夢うつつ”を意識する事で、夢を“意識的に”コントロール出来るようになるのだそうな。
その訓練方法として、見た夢を“起きた瞬間に”ノートや日記にメモする、というのを繰り返すと良いとか。
まあ、寝ぼけ眼状態で字を書く事自体、かなり難易度高めではあるのだが。(笑)
今朝喰った飯
その日の朝食の内容を寝るまで憶えていられない事。 年齢を重ねるとよくある事で、ある種の老化現象と思われる。
記憶は未だ断片
その通り、ココで真言が見ている夢は、真言の幼少期の記憶の断片に過ぎず、時系列もあやふやな記憶が脈絡なく湧き出しているモノと思われる。 夢ではよくある事だ。
・漢字/英語/用語
弦召そ
つるめそ→または“弦売僧”。 犬神人(いぬじにん)の異称。 弓の弦などを作り、「つる召そう」と言って行商したのが由来。 本来の表記は送り仮名無しで良い。
ちなみに“犬神人”とは、中世に京都の祇園にある八坂神社に雇われていた奴隷民の事。 祇園祭の際は、道路を掃除する係だったそうな。
朦朧
もうろう
恍惚
こうこつ
覚束無く
おぼつかなく
滑稽
こっけい
混沌
こんとん
微睡み
まどろみ
枷
かせ
軛
くびき→元々は、牛車や馬車を引く牛や馬の首と車を繋ぐための横木の事。 転じて自由を束縛するモノの喩え。
スヌーズ
snooze→元々はうたた寝、居眠りの意。 転じて、目覚まし時計で一旦アラームを切ってもしばらくすると再びアラームが鳴る二度寝防止機能の事を指す。
・伏字
●●の●●●
茶黒のオウト、か?
●の●●●の身体
黒のイツワの身体、かな?
●●ちゃん
マコちゃん
●と●の●が●●●
??
20:試射の武闘、死者の舞踏、その前夜災:Ⅰ
語り手:オウト
日付:4/12(水)
PT:01:45
オウトによる設定解説、その1。
この節では“Ⅰ”となっているが、これ以降事ある毎にこの節題の節が度々出てくる。
語り手は全てオウトで統一されており、物語りの表を形成している真言の視点とは別に、同時進行しているオウトの思考、あるいは様子を通して本作の世界観設定が随時語られる。
ココでは、Lu=LeからWCLが派生する経緯が語られている。
・解説
妹の為にしたあの行為
パラミアキス・フィーメイルをクララに受肉させた事。 これにより、クララは“クララ・ミルハ・リデル”となり、ヒトにしてCATの最強の白となった。
突如その短い人生を終えた
大封末期、クララが突然死した事を指す。 これにより、カルロサはパラミアキスをクララに受肉させ、生き返らせた。
しかし、コトの真偽は不明。 色々調べてみたが、これに関する詳細は、今のトコロ記述されているテクストはない。 何らかのかく乱のためのウソ情報とも考えられる。
本作では、意図的にウソ情報も含まれている記述が多いので。
契りを結べない身
すなわちED。 だから、極度のシスコンでも法的倫理的に何ら問題はないワケだ。(←オイオイ)
MとWの狭間に咬むるるE
これも未だによく分からない。 何の略?
・漢字/英語/用語
簒奪
さんだつ→不当に帝位を奪い取る事。 ココでは、どうやら“略奪”と混同して用いられているっぽい。
夭折
ようせつ→年が若くて死ぬ事。 若死に。
而して
しこうして→しかくして。 そうして、それからの意。
乍ら
ながら
21:十三(昼、夕、そして夜まで、つづくゲェム。)
語り手:チノ/ミルハ
日付:―
PT:08:53
16節の続きで、真言の裏でミルハとチノがミーティングしているシーン。
終盤には、チノが再び価値観の相違について語っており、“判断基準としてのルール”という意味でミルハや(後のシーンの)道具と同じ事を言っていたりするが、それより何より相っ変わらずこの二人の会話は長い上に理解し難い! たった9分足らずの短いシーンなのに、メモを取るだけで3時間もかかった……。つД`)゜。
また、ココまでの18~21節の構成は、明らかに構成ミスである。 時系列がぐちゃぐちゃで非常に分かり難い。
具体的には、17節の睡眠前の真言と大神の電話での会話の後、音の独り言(18節)、大神の独り言(20節)、そしてチノとミルハの深夜の打ち合わせ(21節)が同時進行しており、さらにこれらと同時進行、あるいは直後になる真言の夢と起床(19節)があり、時系列的には19節が一番最後にならなければならない。
が、本編ではこれが2番目に来てしまっているため、その後の20~21節の前後の脈絡が不明瞭になってしまっている。
時系列シャッフルは、本作ではほとんど基本フォーマットになっているが、ココは用いるべきパートではないと筆者は考える。 時系列通りに並べて然るべき。
またそうする事によって、この日の夜がいかに“長い一夜”であったかが明確になるハズである。
・解説
十三
13→今回の遊戯、『No.13』を指しているモノと思われる。
あれの進行がやや自動的に過ぎる
F/7シリーズ、フハイの事を指していると思われる。 F/7シリーズは完全なスタンドアローンで、ミルハでもその稼動に介入する事が一切出来ない。
あの女
ノートの事を指していると思われる。
どの彼を引く
詳しくは次章にて語られるが、いずれの場合も真言に選択の余地はなく、ミルハの想い描いた通りの結果になる事が前提になっている。 因果的決定論。
フラグの起動
上記の決定の事。
かれおの報告
もちろん、この章のオープニングで語られた大神の正体の事。 メインに絡むか否かは大神の選択次第で、しかしかれおとの関係があるので選択させないように“仕向ける”事は可能である。
オウト発見は、ミルハにとっては全くの予定外なので、介入されると不確定要素が爆発的に増えるため、目的達成が困難になるとかれおは判断したようだ。
私が仕切りとして経験浅い
オウトが語っていた通り、一度死んだ事があるため。
経験は黄金なり
そんな格言はないと思う。
あの、あれのあれである~
要するにオウトの事。
『ねこざんまい』
……ナニをどうやっても文字が潰れてしまってルビが読めん。 “寵児の墓地”? 違うか?
兄様はこの國の文化がお気に入り
そのため、ミルハがカルロサの機嫌を取ろうと和名(コードネーム)を付けた。 一人のキャラクターに対する呼び名が単純に倍化するため、混同を招き易く混乱の原因になり得る。 本作が難解になっている要因の一つ。
メンバーリスト
ココでは割愛するが、本文では真名の表記がない。
Sc/TO
いずれもWCLが定める遊戯に参加するメンバーの役職。 RPGでいうトコロのクラス、ジョブに相当すると思われるが、これらに関する詳細な設定は現時点で公開されておらず、それぞれがどのような役職なのかは正直不明。 ある程度の想像は出来るが、意味はないので割愛する。 設定が公開されるまで待て。
元ES
“ES”は八人姉妹(Eight Sisters)の略。
WW
White Wingの略、かな?
ヤソウ/ハッソウ
いずれも八相の事。 どっちでもいいですが。
ウタをヨめない連中
いったい誰の事を指しているのやら。 ……カヴンのメンバー?(笑)
あれらも毎年ご苦労な事
八相が行っているハチミツぶんぶんの事。
D
循環七音のレ=Dogの事で、ココではオウトの事を指している。 ルビでは“ド”となっているが、混同を招くので本書では発音を無視する。
ちなみに、音階のドレミはイタリア語表記。 英語表記ではアルファベットのCDE、ドイツ語表記では英語表記と同じアルファベットだが、発音がドイツ語のツェー、デー、エーとなる。 日本語表記はハニホヘトイロ。
始祖のように希少事象の~
始祖アリスが最初の呼び水であるナルデアナ・ドルミナの助けを借りてパラミアキスを成立させた行の事を指す。
自國語にローカライズし~
日本語が他言語よりも極めて優れているのは、ココでのローカライズのように、どんな言語でも発音を日本語表記で日本語化出来る点にある。 他言語では、そもそも日本語ほど文字毎の発音がハッキリしているワケではない(注:同じ文字でも、文字の組み合わせによって発音が大きく変化する事がある)ので、そもそも他言語を自言語化する事が出来ない。
しかし、日本語は極めて便利な言語であるにも関わらず、日本が島国だったために海外での流通が遅れに遅れ、結局この言語を公用語として用いている国は我が国ニッポン、ただ一国だけである。
もちろん、逆に言えば日本が島国だったために日本語が中国語(漢字)を取り入れて独自に発展したとも言えるのだが。
兄様お気に入りのあの妖怪絵図
江戸時代の浮世絵師、鳥山 石燕(とりやま せきえん)が著した『画図百鬼夜行』、『今昔画図続百鬼』などの妖怪図画集の事を指すと思われる。
『粋』
「粋とは江戸より伝わる和の美学。 一朝一夕で修得できるものではないのさ。」(byノダミキ)
『次のゲェム』
ノートの思惑。 『interlude』を挟んだ次、『No.14』(仮)の事。 本書では詳細を割愛する。
Noteが単体で動いてる~
いやいやミルハさん? 可能性ドコロか結構な大所帯で動いてますぜ? アナタの与り知らぬトコロで、ね。
機械の如き、執着なしが~
個殺して望みましょう。
自分以外は全て他者
同意。
・漢字/英語/用語
躱す
かわす
励起
れいき
首実検
くびじっけん→本当かどうか確かめる事。
hybridize
ハイブリダイズ→(主に動植物に対して)種のかけ合わせ、雑種を作る事。 ココでは、大神とかれおが子を生す事を指している。
機微
きび→容易には察せられない微妙な事情の意。
鬱憤
うっぷん
蔑称
べっしょう→蔑んだ名称、相手をバカにした言い方。
拘泥
こうでい→こだわる事。 小さい事に執着して融通の効かない事。
impersonation
インパーソネーション→ものまねの意。 チノが異常なまでに声帯模写が得意という設定は、この後の節でも説明される。
鈍麻
どんま→感覚が鈍くなる事。
paradaigm shift
パラダイム・シフト→その時代や分野において、当然の事と考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的に、もしくは劇的に変化する事。 “パラダイム・チェンジ”とも言う。
chaos
カオス、またはケイオス→混沌の意。
Deus ex machina
デウス・エクス・マキーナ→ギリシャ神話のラストにいきなり登場し、世界を勝手に終わらせてしまう機械仕掛けの神様の事。
元々は古代ギリシャ時代の舞台劇において、劇の最後をドンちゃん騒ぎで終わらせる舞台装置の事をこう呼んでいたが、これが神格化されてギリシャ神話に組み込まれた。 日本でも、歌舞伎においてどんでん返しという場面転換に用いる舞台装置があったし、往年の伝説的バラエティTV番組、『8時だよ!全員集合!』では、コントのオチとして似たような舞台装置がよく用いられていた。
元々は、ラテン語で「機械仕掛けから出てくる神」の意。
円卓
えんたく→読んで字の如く丸い円形の卓の事。 ココではいわゆる“ちゃぶ台”と同義で用いられている。
殲滅
せんめつ
アルファベータ26数
アルファベット26文字の事。
アナグラム
anagram→単語、あるいは文章の綴りを入れ替えて別の単語、あるいは文章にする言葉遊びの事。
踏韻
とういん→造語。 “韻を踏む”の意。
籠絡
ろうらく→または“篭絡”。
狂歌絵
きょうかえ→“狂歌”とは、江戸時代初期~中期に流行語や俗語を用いて読まれた卑俗的な内容の短歌の事。 “狂歌絵”という単語は存在しない造語だが、おどけた描きぶりの戯画として狂画(きょうが)というのもあり、あるいはこの二つを合わせたモノの意か。
imitative magic
イミテイティヴ・マジック→模倣の魔法。
contagious magic
コンタジウス・マジック→感染呪術。
巷説
こうせつ
パラドックス
paradox→逆説の意。
烏滸がましく
おこがましく→IMEでは変換出来ず。
側女
そばめ→読んで字の如し。
厭う
いとう
邪
よこしま
獄卒
ごくそつ→地獄で亡者を責め立てる鬼の事。
羅刹
らせつ
rule
ルール
『シカイシャホン』
死海写本、または死海文書(しかいもんじょ)→1947年から1956年にかけて死海の北西にある遺跡キルベト・クムラン周辺(注:現在のパレスチナ)で発見された972の写本群の総称。 主にヘブライ語聖書(旧約聖書)と聖書関連の文書からなっている。
炭素年代測定法により、紀元前150~70年頃のモノと鑑定されたが、旧約聖書の正典はもちろん、外典や偽典の一部も含まれており、旧約聖書のオリジナルに最も近い写本と考えられているが、陰謀や偽造など諸説入り乱れており、現在も決着付かずのまま。
夜伽
よとぎ→夜寝付けずに付き添うこと。またはそれをする人の事。
綻び
ほころび
・伏字/異意
兄様や●●
現実(?)
●●が視れば『蒼白穿』
伏字は分からん。 WCLの誰かだとは思うのだが……? 『蒼白穿』(そうはくせん)の由来もよく分からん。(注:穿は穿つ、穴を開けるの意だが、ペイルホワイトは対象の強制改宗を行うCATで、穿つ要素は何処にもない。 公開済みの資料にも、“優しく包み込む”という真逆とも言える表現が用いられている。)
22:誰がめもくるまたした?
語り手:真言
日付:4/13(木)
PT:30:39
長い長い夜が明けた翌日、真言は克枝の要請に応えて前日の式の後片付けを手伝う事になった。
長い夜が明けたばかりだが、この節も長い。 2章の最長節である。
・解説
めもくるまたした?
サッパリ分からん。 “眼も狂ました”? 造語か、あるいは方言か、そうでなければ古語か?
借り物の制服は~
筆者もクリーニングに出した経験はほとんどないが、今は半日もあれば仕上がるようになってるハズ。
知狡さん、顔色はあまり良くなさそう
キリアケとの親和性が低い知狡は、CATを使うのに身体的負担が大きいようだ。
盤に焼いて
動画などのデジタルデータをDVDなどに焼く事。
そう言えば、何で“焼く”なんですかね? 英語でも“burn(焼く)”って言うし。 レコードやカセットテープ、VHSは、普通に“録る”なのに。 HDDでも言わないよね? 光学式リムーバブルメディアに限った表現なのはナゼ?
まめに消化
この辺りのチノ嬢の説明は、言わばカヴァーストーリー。 実際には、ミルハとチノは前節のようなミーティングに終始しているが、真言には説明出来ないので。
ご相伴に預かりまして
いや、その用法はどうかと思う。(笑) 普通に“お供した”とかで良いのでは?
音は魔法という与太話
チノ嬢の本音か?
夢見も宜しいようで
……あれは良い夢だったのか?
道具の登場
彼女はいったい何時何処で、どのようにして、真言がこの日の後片付けを手伝う事を知ったのだろう?
若人
わこうど→ココで道具が言っている事に対しては反論アリ。 謙遜は大事ですよ。 謙虚な若者は好感が持てる。 生意気なガキンチョほど憎たらしい輩はいない。 かといって、年長者だから尊大な態度をとって良いのとはワケが違う。 “老いては子に従え”とも言うしね。
結局、程度の差こそあれ、誰であっても適度に謙虚である事は往々にして相手の好感度が上がる要素になり得るのだ。 むしろ“老化は静かに”ッ!
少年と呼んで差し支えのない~
いや、その論法だと、暗に見下してる言い方にならないかい?
道具のスタンス
ココでの道具は、真言に対して積極的に情報開示しており、八相の立場とは思えないほどオープンである。 しかし、その裏にカルロサと結託している背景がある事を考えると、自ずからこのスタンスが独自の目的意識の上に成立している事が読み取れる。
道具もまた、(冬夏とは別の意味で)ヤソウのシュから逃れたいのだ。
僕等の身内みたいなもの
あるいは、身内になる事を望んでいるのか?
君は優しいな、少年
額面通りに受け取ってはいけない。 “優しい”には二つの意味があり、この場合は裏の意味。 ある意味見下した言い方の方。
臆病で狡い
真言の本心だろうが、そこまでひねた言い方をしなくても良いと思う。 まあ、道具の言い方にはその意味も含んでいるのだろうが。
事後承諾、いやさ既成事実
まあ、この場合はどっちでも意味は同じなんじゃなかろうか。
姫様ちゃん、腕怪我してる?
この時の姫様はアヤメを常駐させているため、身体的に常に負荷がかかっている状態と言える。 この包帯は、本編中では詳しい説明がないが、それに対する応急処置の意味があると思われる。
すべてはさいこうです
異意もあるだろうが、深読みするとドツボにはまりそうなので、ココでは額面通りに全ては“最高です”と解釈するが吉と判断しました。
男子というのはブルマ好き
すまぬが筆者は否定させて頂く。 どちらかと言えばスパッツ派なので。(←オイオイ) ってゆーか道具さん、なんて爆弾を投下するかね?
あの人に話した
ココでは選律の事を指す。
狩屋が言い渋る理由
ココでの克枝の態度についてだが、常識的に考えて、八相は公然と存在している組織ではなく、特に無関係な一般人を巻き込まないためにも、ある程度秘匿されて然るべき存在である。 おかしな集団幻覚でも見ているヤヴァい組織と思われてもしょうがない存在だからだ。
そのため、真言の事を八相やWCLとは全く無関係な一般人だと思っている克枝は、道具や姫様がオープンに情報開示し過ぎる事に戸惑い、真言に対する情報提供を渋るのである。 克枝は、八相の中でも一番の常識人なのだ。 ……とてもそうは見えんが。(笑)
微笑ましい遣り取り
んーなワケあるかーッ!
その場に留まりたくば走り続ける事
例えば、ルームランナーを想像してみよう。
通常、家庭用のルームランナーは人力オンリーのモノだが、トレーニングジムに置いてあるそれは、電気モーターによってベルトが自動で駆動するようになっている。 つまり、上に乗った人が走っていなくても、ベルトが勝手に動いているワケだ。
この動きに流される事なく、ベルトの上にずっと立っているためには、ベルトの動きに合わせて、あるいはそれ以上のスピードで“走り続けなければならない”。
時間の流れにしても同じで、時間は人の意志とは無関係に、常に流れ続けている。 これに逆らい、時間の経過を拒みたければ、時間の流れ以上の速度で“走り続けなければならない”。
時間は常に有限で、現状維持には必ず限界が存在する。 その限界を超えて現状維持を続けたければ、前に進むよりも速い速度で“後退し続けなければならない”。
だが、現実にはそれは不可能な事である。 ルームランナーのモーターは、電力が供給され続ける限り疲れを知らないが、その上に乗っている人には体力の限界がある。 時間を超越するためには、物質界で最も速いとされている光の速度を超える必要があるが、光よりも速い物質は存在しない。 その速度に、人体が耐えられるとも思えない。 人の肉体は、前進するのに適した構造で、後退速度は必然的に前進速度を上回る事が出来ない。
現状維持とは有限で、いずれその内に(良くも悪くも)変化を要求されるのである。
この完全過ぎるが故に~
これには反論あり。 この世界は、常に不完全である。 あるいは、ヒトが求める“完全の度合い”は、常にその限界値よりも程度が低い。 世の中にあるありとあらゆる製品が、常に改良、改変され続けているのは、メーカーが求めていた“完全の度合い”が低かった事を自覚するからだ。 そして、それはどんなに改良しても常に新たな、次のレベルとしての“完全”が見出されるのである。
故に、世界が完全過ぎるが故に出来損ないに視えるゲェムなのではなく、完全に視えるゲェムが出来損なったのが世界なのである。
シモというか卑猥系
男根型のアメとか、乳房型のチョコとか。(笑)
しかし、性器信仰は日本各地に点在しており、本来は安産祈願、豊穣祈願がメイン。
筆者の在住地域(から、しばらく離れたトコロ)にもそういう神社があるが、タテマエはどうであれ、みやげ物屋の品揃えはなかなかのアレでネタとしては笑える。
そう言えば、ずいぶん前にバレンタインのチョコに“おっぱいチョコ”もらった事があったなぁ。 もちろん義理ですが、何か?(´・ω・`)
八つの玉を孕ませた犬
ヤツフサ(八房)の事。 『南総里見八犬伝』に登場する犬で、人語を解し、安房の国主の娘、伏姫と婚儀し八犬士の聖玉を産ませた。
だぁん!!!
突然の急展開。 だから字がデカいって!
パンク修理
今なら、自転車でも自動車でも注入式のパンク修理剤があるのでカンタンに直る。 少なくとも、タイヤ交換無しで通常走行に支障がない程度には出来る。 ってゆーか、自転車のパンク修理を自分でやる事の方が、クルマのタイヤ交換より希だと思う。 筆者はどちらも自分でやってたが。
これはキンキュウを要する事態
詳細は後述。
おと、いや、こえ!?
違います。 音です。(笑)
寧ろうっすらと笑みを~
そりゃそうだ。 何せ、仕組んだのは道具自身ですからネ!
何が起きた、否、起きてる?
真言だけが置いてけぼり。
この作品の欠点、というか、この作品を難解にしている一番の要因は、本作独自の設定を説明するために必要な“質問者”が不在な点である。
通常、独自の設定を展開する作品では、その説明のために読者の疑問を代弁する“質問者”の役割りを担うキャラクターを立てて、そのキャラクターに台詞として質問させる手法が一般的に用いられる。
例えば、『ハリー・ポッター』シリーズでは、主人公のハリーが自らの素性を知らないという設定によって強力な資質を持ちながらも“魔法初心者”なので、魔法に関する諸々を質問させ、ガリ勉キャラのハーマイオニーや、偉大な魔法使いであるダンブルドア校長がこれに答える、という手法が用いられている。
しかし、本作では真言は確かにCATやWCLなどに対して何の知識もない“初心者”で、十分な知識を持っている道具やミルハが答える役に適しているが、答える役である道具やミルハ自身が、真言を“巻き込んでいる側”で意図的に回答を明言するのを避けているので、真言の“質問者”としての役割りは決定的に不足してしまっている。 真言に何の情報も与えられないまま、事態だけがどんどん先に進んでしまう。 そのため、真言もその場その場での適切な質問を出来ないため、ここのように読者同様真言も置いてけぼりにされたまま事態だけが進行してしまうのである。
もちろん、それこそが3章、4章のサプライズ展開の前フリになっているのは確かだが、読者に不親切な構成と言わざるを得ない。
筆者が本書の執筆を思い立った動機は、まさにこの“質問者”の役割を誰かがやらなければならないと感じたからである。
数学の問題は、答えだけを書いても正解にはならず、解法を併記した問題を含む一連を以って、初めて“正解”と見なされるからである。
・漢字/英語/用語
殆ど
ほとんど
かさばらして
嵩張らして→かさばる、荷物が多くなるの意。 平仮名の方が意味が通り難いってどうなんなん?
柳に風と受け流す
少しも逆らわずに巧みに受け流すの意。 “柳に風”だけでも可。
鷹揚
おうよう
煩悶
はんもん→煩い悶える事。 悶え苦しむ事。 ちなみに、この後出てくる4つの諺(乗りかかった船/賽は投げられた/覆水盆に返らず/毒を喰らわば皿まで)は、いずれも意味が微妙に、あるいは大きく異なる。
長閑
のどか
滅多矢鱈
めったやたら
齧りついて
かぶりついて
tension
テンション→本来は精神的に緊張する、張り詰めるの意だが、日本語では高揚感の意で用いられる事が多い。 電気の電圧の意もあるので、あながち間違いとは言い切れない、と思う。
idling
アイドリング→本来、英語には“アイドリング”という単語はなく、これは和製英語。 仕事をしていない、遊んでいる、休んでいるという意味の“idle”をムリヤリ現在進行形にして、クルマやバイクのエンジンを低回転で空回りさせておく事をアイドリングと呼ぶようになった。
英語では、“stand idle”が正しい表現。
奇矯
ききょう→言動が普通と違っている事。 突飛な事。 ……って、チノ嬢に関してはその境界線に明確な定義はあるのかしらん?(笑)
僭越
せんえつ
是
ぜ→道理に適った事、良い事、正しい事の意。 ココでは、“良し”と同義で用いていると思われる。
木天蓼
もくてんりょう→マタタビの事。
デリケェト
delicate→デリケート。 繊細、微妙、鋭敏、敏感の意。
屡屡
しばしば→間違い。 二つ重ねず、“屡”の一文字のみで“しばしば”と読む。
Good Luck
グッドラック→幸あれ。
勿論
もちろん
一家言
いっかげん→その人独特の意見や主張。 また、ひとかどの見識のある意見。
詳らか
つまびらか
迂遠
うえん
諒解
りょうかい
元服
げんぷく→男子が髪を結うなどして成人の表示を行う事。 戦国、江戸時代の成人式で、11~16歳の間に行うのが一般的だった。
往事
おうじ→過去の出来事の意だが、時間の場合は“往時”と表記する。 この場合は後者の方が適切。
+α
プラス・アルファ→追加要素の意。
中央弁
標準語と同義と思われる。
呉れ給え
くれたまえ
自我
じが→ego(エゴ)とルビが振られているが、この精神的概念に対する解釈はフロイト派とユング派で大きく異なる。 長い上難しい説明になるので詳細は割愛するが、どちらも基本的にはその人のこころの中心、精神的本質と考えてもらって良い。(注:かなり大雑把な解釈ではあるが。)
契る
ちぎる→将来を約束するという意味もあるが、男女間の場合、多くは性的関係を持つ事を指す。
其れ
それ
畏れ
おそれ→本来は神や聖霊などの尊い存在に対する畏敬の意。 畏れ敬う。
纏って
まとって
偶々
たまたま
伝手
つて
遭って
あって→用法間違い。 この場合は“逢って(会って)”、もしくは“遇って”と表記する方が適切。 “遭って”は、事故や良くない事、本来は避けたい事に遭遇した時に用いる。
含蓄
がんちく
況してや
ましてや
デジャ‐ビュ
惜しい! 微妙に表記間違い! 正しくはデジャ・ヴ。 ハイフンではなく・(中点)を用いる。
御法度
ごはっと
歯牙
しが
而して
しかして
窘め
たしなめ
深慮遠謀
しんりょえんぼう→よくよく考える事。
製作者
“メイカー”とルビが振られているが、これは正しい。 しかし、一般的な“メーカー”と表記した方が、分かりやすく誤解なく伝わる。 筆者は“メーカー”の表記を使う。
藪蛇
やぶへび
『ねこまたのしっぽ』
綾目家で売っているみやげ物のお菓子。 本編の記述から察するに、どうやら『東京ばなな』のパクリ商品らしい。
ねこまた
猫又→猫がものすごく長生きすると為る妖怪。 ただし、近年は『女神転生』の影響かその容姿がセクシーな女性として描かれる事が多い。 個人的には、『デビルサマナー』版のネコマタが……。
アグレッシヴ
aggressive→積極的、活発な、能動的。 良い意味で用いられる。
疵物
きずもの
甚だ
はなはだ
芳しくない
かんばしくない
・伏字
私の……が第イ…
私のアヤメが第一相、ですね。
ニ…もゴ…もきづけなくても
二相(ミハル=冬夏の事)も五相(タマズサ=選律の事)も気付けなくても、だね。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #08-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
まー先週は良いニュースも悪いニュースもテンコ盛りの1週間でしたね。
まずは悪いニュースから。
木曜日、株価が急落しました。 1100円以上の下げ幅は、史上11番目の規模だそうです。
……ね? だから言ったでしょ? 株価というモノは、高騰の後には暴落があるモノなのです。 経済を学んだ事がある者ならば、誰でも知ってるコトなのに……。
それにしても、木曜日に急落て……。
まさに“ブラックサーズデー”。 世界恐慌が再び始まるのか?
週明けの月曜日が勝負ですな。
アメリカ中南部、オクラホマ州で大規模な竜巻が発生。 90人以上が犠牲に。
元々、アメリカのあの地域のこの時期は竜巻シーズンで、こういうコトは過去に何度もあったんですが、今回はとにかく竜巻がデカかった。 底部の直径は、実に3km(!?)にもなったとか。
96年公開の映画『ツイスター』では、直径約1マイル(注:約1.6km)という巨大竜巻が描かれていたが、今回のはその倍近いサイズ。
今年も、相変わらずの異常気象のようです。
亡くなられた方のご冥福と、被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
続いて明るいニュース。
マイクロソフトが、X‐BOX360の後継機を発表しました。
既に、SCEIがPS4を発表している事から、これに対抗するための発表と思われますが、……いやどうだろう? 360は良いマシンだけど、既にリリースされているニンテンドーの新型WiiやPS4を脅かせる存在になれるのだろうか?
以前にも書いたけど、現在のゲーム業界はスマホの急速な普及によってアプリゲームにシェアを奪われ、特に日本では海外ほどPCゲームが普及していないためにコンシューマゲーム機市場が大打撃を受けていますが、問題はやっぱソフトなんだよね。 PS4も、『GT6』がPS3プラットフォームでのリリースになってのっけから苦戦しそう。
まあ、PS4もX箱も、リリースからしばらくは“様子見”ですな。
そして、なんと言ってもこのニュース。
日本人登山家、エベレスト登頂世界最高齢記録樹立ッ!!
おん歳80歳! それまでの76歳を抜いて、大幅に記録を更新しました!
おめでとうございますっ!!
モノスゴい大記録。 今後、半世紀は破られないでしょうね。
つか、80でエベレスト登ろうなんて誰も考えないよ、フツー。
でもまあ、こういうニュースを見ると、高齢化社会なんて何の問題もないんちゃう? とか思えてきてしまいます。
まだまだ若いモンには負けないでほしいですね。
……といったトコロで、今週の特集コーナーをどうぞ。
<今週の特集>
それはともかく今週の特集コーナー。 今回も、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第8回です。
08:Re "T" same MAG_ (for"0")
語り手:ノート(相手はエンドル)
日付:―
PT:03:14
再び場面転換のためのインサートシーン。
エンドルに対し、ノートが過去の経緯を簡単に説明する。
本作では後頭部しか出てこないが、この時エンドルは長い長い回復待ちの状態で、現在の状況を良く知らないので、設定説明に都合が良かったのだろう。
・解説
『八人姉妹』の生き残りさん
本作では、八人姉妹の生き残りとして本編に登場するのはミリアムのみで、エンドル・ファはこの節で語られている通り生きてはいるが、本人は未登場のまま物語は終わる。 本作におけるエンドルの存在は、飽くまでも『Interlude』の前フリでしかない。
この二人以外の八人姉妹は、既に死亡が確認されている(注:三春家の祖であるドレミリア・リデル、イサリー)、あるいは行方不明(注:ヴィヴ・アヴァ)、もしくは改宗(注:ダーカ・イァンナ・ルー=愛染アイ、オズマ・イース=八重洲うら、ヨルド・モネ=灰野ささこ)された事が確認されている。
またそのCATは、WCLはドレミリアのベール以外の所在を把握している。
『ツェロルの悪夢』
暴走/神蝕したツェロルからナナムシルalt=イツワとオウトが排出された事を言う。 ……と、思われる。
貴女を不正操作した者
選律の事。
『彼女の肉じゃない方』
分からん。 “彼女”が誰の事を指しているかによって意味が全く変わってくるので、早急な考察は逆に危険。 捨て置くべし。
操作の解除――いえ上書きか
事実、エンドルは『No.13』終了後にリライトを受け、『Interlude』から登場する。
・漢字/英語/用語
Re "T" same MAG_ (for"0")
こーゆーイミフなサブタイトル多い。 正直お手上げです。
ガルガル
CAT、WE:2の事。 エンドルと同じく、名前だけで本編には未登場。
パストラリー
造語。 pastが過去を意味する事から、過去の、昔の、原初の、といった意味ではないかと思われる。 またそうと考える事で、“~の猫”が始祖アリスのCAT、パラミアキスと同義と考える事が出来、また同時にツェロルそのモノを指しているとも考えられる。
触媒存在(カタリシス)
1章37節のカタルシスの項を参照されたし。
GlamSight
“glam”は魅力的なの意。 sightは視界。 なので、何をどう間違っても魔眼質の意味はない。
……まあ、妖艶な、いわゆる“眼ヂカラ”という意味では、流し目も魔眼質と言え……いやいや! ナイナイ!(笑)
『よすが』
便、あるいは縁、因とも。 頼りにしている相手。 ゆかり、たよりの意。
励起
れいき
ダーカ・イァンナ
ダーカ・イァンナ・ルー。 愛染アイの真名。
マラキタルシシム
CAT、WE:4。 ダーカ・イァンナの改宗時にリライトを受け、v☆という名前に変わった。 遣い手は変わらずアイのまま。
恢復
かいふく→“回復”と同義。 当て字ではないが、常用外。 この表記の場合、より厳密には“くわいふく”と発音するそうな。
ベール
CAT、WE:8。 ドレミリアのCATだが、ドレミリアと別離させられた後行方不明。 WCLは、その所在を把握していない。
boot
ブート→軍隊に入隊した者に対する最初の基礎訓練を行う期間を“ブートキャンプ”(注:ビリー隊長のアレもこれが元)と言うが、この場合はコンピュータなどを起動する事の意。 その場合、より正確には“bootstrapping”と表記する。 詳しくは拙著、小説『with you...』を参照の事。
R e setup
Re-setup=再セットアップ。 なんでこんなスペース挟んだ表記になってんだ? 校正ミス?
"R"or"W"
これも分からん。 “Red or White”か?
既解
きかい→造語だが、“既に解っている”の意。
自欠た
じかけた→造語。 ただし、本来は“欠けた”と表記するのが正しい。 イツワの事を指していると思われる。
序にして結
これは微妙におかしい。 確かに、読者にとっては本作が“序”だが、作品世界の住人にとっての“序”はこれよりも遥か昔、大封以前の事である。 なので、その時の事を知っているハズのノートのセリフとしては、場違いと言わざるを得ない。
001:GM
GMは“GameMaster(ゲーム・マスター)”の略。 近年のネットゲームの普及により、GMの事をゲームの管理者と捉えている向きが多いようだが、それは微妙に間違い。 本来、GMはTRPGの用語で、ゲームの管理者である事に代わりはないが、プレーヤーを楽しませる司会者、進行役の意味合いが強い。
ココでのGMは、前後の文脈から前者の意味で用いられているように感じる。
・伏字
ゲェムには●と●が必要
? なんだろ? 盤と駒?
すべては●●のため
再興、で良いのか?
アキかけたシキのアイ
カタカナに漢字を当てはめる事によって意味が変わる。開きかけた式の愛、飽きかけた死期の哀など、他にも色々と想像出来る。
●●●のより完全なる~
“あの方の願い”という前置きがあるので、ミルハで良いと思う。
09:フロウ
語り手:選律/克枝/姫様
日付:4/12(水)
PT:06:08
07節の続き。
真言を見送った克枝の前に、選律と姫様が現れる。
・解説
選の字
克枝語。 選律の事。
タマ様
克枝語。 五相タマズサの事。
選律の方言
八相の内、玉梓家を始めとしたいくつかの家は関西地方在住という設定で、祭りの時期にのみ玄ノ森にやって来て滞在する。 そのため、選律や価無の口調には関西系の訛りがある。
ただし、キャラクター毎に訛りが微妙に違っており、選律は京都弁に近いが、価無のそれはまんま大阪弁である。
この事から、玉梓家は京都、玖威家は大阪に居を構えていると想像出来る。
が、道具は訛りのない標準語を(意図的に)話しているため、奇士家の所在地は不明である。
それを言い訳にして勝手する輩
ココでは誰を指して言っているワケではないが、全く以ってその通り。 道徳や倫理、戒律や人道といった価値観の相違によって起こる人と人との摩擦を避けるため、法律やマナー、ルールといった形(注:克枝が言うトコロの“テンプレ”)で一定の基準を設ける必要があった。 これが、後々道具が言う“ルールの成り立ち”であり、世の中にあるありとあらゆる“ルール”の存在意義である。 だから、その成り立ちが理解出来ないからといって、無視して良いとは限らないのである。 逆に言えば、ルールに従うためにはそもそもの“ルールの成り立ち”を理解する必要があると言える。
自分勝手が許されるのは、言葉も分からない乳幼児期まででしかない。
何か企んでるみたい
克枝……スルド過ぎ……。
『意味の在る深刻な嘘』
……え? 詐欺ってコト??
兄ぃ――てか、あのその~
この克枝のセリフで、選律がこの場にいる意味が理解出来ると思う。
タマズサは、歌と舞踏の補助を受ける事によって空間内の一斉スキャンが可能で、これによって資質者の検索を行う。 ハチミツぶんぶんは、このための通過儀礼である。
加えて、その場に真言を居合わせる事によって、真言が何者なのか?を確定させようとした。 しかし……。
きづかなかた
克枝語。 “気付かなかった”の意。
特に引っ掛かってない
チョーカーの効果か、それとも選律の意図的な隠匿か?
そういう趣味
え? 選の字それは、どっちのイミで?(´・ω・`)?? 女装を肯定するか否定するかで極端に意味が変わってくるんですけど!?
どっかの殺人鬼
特に何を指して、という意味はないが、チャールズ・マンソンはともかく、確かにジョン・ゲイシーやテッド・バンディ、佐川一成などは、正直“殺人鬼”と言われてもそれを疑いたくなるような容姿である。
そんな下手を打つとは……
これが選律の本心であるなら、選律の“目的”がサイコウにあり、そのための不正操作だと理解出来る。 サイコウを急いたのは、肉の限界が近いからか。
あのお方
ミリアムの事と思われる。
あの件
例の人死にの事。 姫様と克枝が音を追っているが、この時点ではその手がかりすら掴めていない。 道具が音を匿っているから。
ナナは何も~
選律の衝撃的なセリフ! “ナナ”とは名無、ノートの事を指すが、ノートは道具だけでなく選律にも接触していた! 結局、選律もその思惑をノートに利用されているのである。
どこまで暗躍するんだノート。 お前は『ひぐらしのなく頃に』の野村か!?
例の件は別件
……と、思っているのは選律やのぎかだけ。 実際には、道具とノートの思惑が介入した根幹を同じくする事象。
・漢字/英語/用語
フロウ
flow→液体が絶えず流れる様子。 流れ、流動の意。 fro→“to and fro”で、あちらこちらへ、行ったり来たりの意。 本文の内容的には前者か?
見目麗しゅう
みめうるわしゅう
清濁
せいだく
中心教義
本文中ではセントラルドグマとルビが振られているが、その通りである。 詳しくは1章23節の解説を参照の事。
偶々
たまたま
晒す
さらす→“曝す”と表記しても可だが、この場合は開示のニュアンスが強いので前者が正しい? 後者は暴露の意味合いが強いように思うので。
怪訝しい
あやしい→本来は“けげん”と読むが、意味としては大差ないので当て字として通用してると思う。
『つぎめ』
継目→本来は“繋ぎ目”の意味だが、ココでは“跡を継ぐ”の意味で用いられている。 もちろん用法間違い。 本来は“跡目(あとめ)”を用いるべき。
……いや、もしかして本当に“繋ぎ目”の方なのか? しばらく後の選律のセリフ(注:『つぎめ』が『つぎめ』じゃなくなっちゃうよぅ)を加味すると、その公算が高い。
溶媒
ようばい→可溶性物質を均一に溶解した液体。 溶解した物質を“溶質”、溶かした液体を“溶媒”という。 いずれも意味としては同じ。
大悟
だいご、またはたいご→迷いを去って真理を悟る事。 大いなる悟りの意。 主に仏教用語。
頓悟
とんご→修行の段階を経ずに一挙に悟りを開く事。 主に仏教用語。
ペダン……ちっく
ペダンチック(pedantic)→学者ぶるさま。 衒学的(注:げんがく。 学問のある事をてらい、ひけらかし、自慢する事)。 またそういう人をペダント(pedant)、衒学者と呼ぶ。 少々ドコロかだいぶ違うと思うぞ選の字?
本読み
本来はいわゆるギョーカイ用語で、台本の読み合わせの事を言う。 映画やドラマ、演劇などにおいて、身振り手振りを用いずに台本を読むだけのリハーサルの事。 ココではチュートリアルの意か?
衒学
げんがく→前記参照。
貴く
とうとく→貴重の意。 敬う場合は“尊く”と表記する。
出で立ち
いでたち
プライオリティー
priority→優先権の意。
誼
よしみ
・伏字
●●も解る人だけ~
? なんだろ? ねこ? うた?
●●●はそう都合良く~
? なんだ? 分からん。
仕切は●●●●だから
キサムラ、かえ?
10:舞台は跳ねて、汚れた手を取り合うことも無し
語り手:冬夏(相手は姫様)
日付:4/12(水)
PT:01:36
時間軸的には、前節に続くシーン。
控え室で休んでいる冬夏の下に、姫様が姿を現す。
このシーンの冬夏の態度は、真言に対するそれとは打って変わって非常に刺々しく、姫様に対する憎悪すら感じる。
冬夏は、自分を含めた八相の存在を嫌っており、その呪縛から逃れたいと考えているので、八相のシキタリを愚直なまでに守っている姫様の存在は、余計に疎ましく感じるのかもしれない。
また、この節のイベントカットを観て、「あれ? 冬夏の左目の眼帯は?」と思った方も多いかと思われるが、これで正しい。 このカットは、“鏡に映った像”のため。
プレーヤーがいる位置に冬夏本人がおり、その背後にいる姫様の視点で描かれている。
上手い演出ですね。
・解説
貴女では気付けなくても
姫様のセリフだが、挑戦的であると同時に冬夏にとっては(ある意味)屈辱的。 魔眼質者としての能力が劣っていると言われているのだから。
もちろん、三春家の資質者はその通り、他の八相よりも代々能力が劣っているのだが。
それだと二重の意味で屈辱的だね。
・漢字/英語/用語
疵痕
きずあと→用法間違い。 “疵”は、本来無機物についたキズの事を指す時に用いる漢字。 怪我などの肉体的な損傷の場合は、普通に“傷”の方を用いる。
まあ、この時の冬夏の左目はナガヒサによる義眼のハズなので、あながち間違いとは言い切れないのだが。(笑)
他に、切り傷の場合は“創”。 宝石や信頼の場合は“瑕”を用いる。
11:TRICKSTERのミサキ
語り手:道具/のぎか
日付:―
PT:02:26
場面転換のためのインサートシーンだが、結構重要なシーン。
道具が三春家を訪れ、のぎかと話すが、音の素性について結構詳しく語っており、音の正体を理解する重要な手がかりになる。
しかし、その重要性を理解出来ないのぎかさんは、道具の話しを軽くあしらって去ってしまう。 だからアンタは“お飾り”なんだよ。
・解説
ミサキ
“岬”ではなく“見先”、あるいは“御先(御前)”だと思う。 前者は予知能力的な未来を見通す力を意味する造語で、後者は先駆者の意味がある。 また、後者には神の使いと信じられた動物の事を指し、稲荷の狐や烏の事を指す意もある。
東北地方(すなわち玄ノ森がある地域)には、新年11日に田んぼに出て、「おみさき、おみさき」と呼ぶ風習が残っているとか。
神の使いという行から、ココではCATを指しているとも考えられる。 またそうと考えると、“TRICKSTERのミサキ”は“道具のCAT”と翻訳出来、キサムラの事を指しているとも考えられる。
一眷属の婿殿の旧姓
貴奴の姓である西石の事を指す。 詳細は後述。
玖威と永久の婿達は兄弟
すなわち、西石家から婿取りした結果、両家は親戚同士になったワケだ。
私は……憶えがないわ
……うん。 アンタはそういう人だ。 つか、アンタこそ健忘症じゃないのか?(笑)
どうぞ無視なさってくださいよ
その方が、道具にとっては何かと都合が良いでしょうからね。
あの後援者
ノートの事かな?
道具の鼻歌
作品中、“なーなーなななな”の歌詞で何度か登場するのだが、……特にこれといった意味はないと思う。 作者が個人的に“ふ~んふ~んふふふん”みたいな表記を嫌っただけだと思う。
・漢字/英語/用語
TRICKSTER
トリックスターだと思うが、スペルミス。 本来は“trickstar”。 詐欺師、ペテン師の意。 ココでは、道具の事を指していると思われる。
罷り
まかり→本来は貴人の前から退出する事を言うが、文脈によって地方官に任ぜられてその地に赴く事の意もある。 この場合は、もちろん後者の意味。
籠もって
こもって→“籠って”と表記しても良い。
軽挙妄動
けいきょもうどう
12:眼kaには雨後の蠢きそのうらで
語り手:真言
日付:4/12(水)
PT:18:58
07節の続き。
六母屋に戻った真言は、宿の屋上で夕暮れ時の空を見上げて一人佇み、独考に耽る。
・解説
眼kaには雨後の蠢きそのうらで
いよいよ以って節題がイミフになってきた。(笑) 読み方以外何にも分からん。
モノ視る物差しは~
この辺りの記述は、“物事の多角的な視点による分析”と同じ事を説明していると言える。 事象に対して主観的な一方向からだけの視点で理解しようとせず、客観的な視点にシフトする事によって事象を多角的に捉える感覚、とでも言えば分かり易いか?
「――まるで、猫」
この辺りから、真言の思考がポンポン飛ぶので分かり難い文章になっているが、脳空転が始まっていると解釈するのが一番理解し易いかも。 また、深読みすると逆にドツボにハマり易いので、額面通りに捉えた方が良いと思う。 ヒトの思考って、結構そんなトコあるしね。
ちなみに、この後の「誰の台詞だっけ?」というのは筆者は知らない。
いかに技術が進歩しようと模倣は模倣
確かにその通りなのだが、テクノロジーの進歩発展無くしては人類の繁栄が無かったのも確かで、昨今ではリアルよりもヴァーチャルが好まれる傾向にあるのも、また事実である。 ギャルゲーとかネトゲとかね。 モニター越しのシュミラークルとシュミレーション(模造と模倣)によって構築されるヴァーチャルの方が、辛くて苦しいリアルよりも楽しいに決まってるから。 夢と現実の境界線は、テクノロジーの進歩発展と共に、次第にその敷居を低くしているのである。
よるはみかた
夜は味方。 ミルハの言だっけ?
吹き替え無しの洋画
違うぞ真言! その場合は字幕有りも含んでしまう! “字幕無しの洋画”と表現すべき。
『メインのイベント』
逆だね。 “イベントのメイン”と表記すべき。
言葉や理屈では説明できんから感得
……いや真言? キミはちゃんと説明してるぞ? ちゃんと、『あれ』を“猫”と認識したじゃないか。 理屈はともかく、言葉には出来てるじゃないか。
……ただし、この時の真言にはCATが何であるかは理解出来ていないので、その認識が正しいのか否かすら分かっていない。 なので、こういう結論になっているのである。
あれは海に……そして花火?
この辺りの描写に、真言の記憶の奥底にあった過去の出来事の断片が見え隠れする。 失われていた記憶は、後の覚醒(4章)を左右する重要な要素である。
きぃの自己申告
ココで、“2コ下の女子”として貴奴の名前が挙がるが、もちろん誤り。 実際のは冬夏である。 当時の貴奴は音であり、(少なくとも外見上は)男子だった。
白の城
後述。
克枝の電話
ココで、唐突に克枝から電話がかかってくる。 どんな作品でもよくある手法だが、読者に与えるべき情報が出切ってしまう前に中断させる手法としてよく用いられる。 ココでのこれも同じ。 作家にとっては、何の違和感も無くキャラクターの思考を中断させる事が出来るので非常に便利な手法である。 携帯電話が一般的になった現代では、その傾向が特に強くなった感がある。
ちなみに、電話の内容はこれ以降のシーンの前フリ。
初日からワンクッション的に配置される休日
明らかにご都合主義設定。 実際には、そんな休日は聞いた事も無い。
已むに已まれぬ事情
それも式の一部で、八相の都合ですからね。
手伝えってのはダシ!
落ち着け克枝。(笑)
たまには自分の意志と~
違うぞ真言! その意思は姫様と克枝の意思であって、真言の自立意思ではない。 お前はまた流されてるぞ!? ちなみに、“意志”は表記間違い。 思考の場合は“意思”の方を用いる。 “意志”は、何かを成し遂げようとする時に用いる表記。
(絡む口実が……増えた)
何せ相手は真言。 呼び水たる月の雫だからこそのこの都合の良さ。 姫様にとっても、ミルハにとっても、ね。
午後六時の音楽
地域によって違うんですかね? 筆者の在住地域では、午後5時である。
・漢字/英語/用語
契機
きっかけ→正しいが、Win7のIMEではナゼか変換出来ず。 98やXPは変換出てきたハズなのに……。
因子
いんし→本編中にはファクターとルビが振ってあるが、どちらも要因、要素の意。
為人
ひととなり→……あり? 反対じゃね? “人と為り”なら分かるが……?
睥睨
へいげい→横目で睨む事、流し目に見る事、あたりを睨みつけて勢いを示す事の意。 天下を睥睨する。 つまり、相手を威圧する時に使う語。 用法としては正しいと思う。
厭世家
えんせいか→厭世とは、世の中をイヤなモノと思う事で、悲観的で、世をいとう傾向の強い人の事を厭世家と呼ぶ。 楽天家の対義語。 本文中は“ペシミスト(pessimist)”というルビが振ってあるが、厭世観の事を“ペシミズム(pessimism)”と呼ぶ。
憂う
うれう
対比
本文中には“コントラスト”とルビが振られているが、ルビの振り方にバグがあり、画面上では“コンテスト”に見える。(注:トとラが重なってテに見える) こういうバグは、本編中に結構残っているのでお間違いの無きよう。
捏ねず
こねず
誰そ彼
たそがれ→一般には、夕暮れ時の薄暗くなってきた時間帯の事を“黄昏時”と表記するが、同じ時間帯を指す語として、人の顔が見分け難くなった事を意味する“誰そ彼”という表記を用いる事もある。 前者は人生や時代の晩年期の意味でも用いるので、この場合は時間帯のみを指す後者の方が本来は正しいように思う。
暗喩
あんゆ
禅の公案
禅宗で、参禅者に示して座禅、工夫させる課題。 古徳の言行を内容とする難問の事。 ……らしい。
頓に
とみに
堂堂巡り
どうどうめぐり→“堂々巡り”と表記しても良い。
齟齬
そご→食い違い、行き違いの意。
懐古
かいこ
回顧
かいこ
懊悩
おうのう→悩み悶える事。 またそのさま。
摩滅
まめつ→すれて潰れる事。 磨り減って無くなる事。
改竄
かいざん→ほとんどの場合、“竄”は平仮名表記にするのが一般的。
残滓
ざんし→残りカス、残ったカスの意。
デ・ジャビュ
deja vu(フランス語)→既視感の意だが、表記間違い。 本来は、“デジャ・ヴ”、あるいは“デジャ・ビュ”と表記するのが正しい。
リアス式海岸
氷河の浸食によって入り組んだ入江が形成された海岸の事。 北欧に多く見られる地形で、日本では東北地方の太平洋側、岩手県の海岸で見られる。
莫迦
ばか→一般には“馬鹿”とも表記するが、本来はこの表記が正しい。 無知を意味するサンスクリット語の“moha(慕何)”、あるいは“mahallaka(摩訶羅)”に由来する語なんだそうな。 “馬鹿”の方は、言わば当て字らしい。
『どんと祭』
表記間違い。 正確には“どんど祭”。 小正月(1/15)に使用済みの門松や注連縄(しめなわ)等を焼却破棄する祭で、“どんど焼”、あるいは単に“どんど”とも言うが、いずれにしても“どんと”とは言わない。
これを行う場所を“どんど場”といい、ほとんどの場合は地域の外れに道祖神(注:どうそじん。 この場合は“さえのかみ”と読む)を祀って焼却場とした。
投げる
玄ノ森の方言で、捨てるの意らしい。 筆者の在住地域では、机や椅子などを持ち上げて移動させる事を“釣る”と言う。 それと同じ。
常態
じょうたい
ぞっこん(死語)
確かに死語だ。(笑)
挙って
?? 分からん。 きょって? あがって? どっちにしても文脈的にイミフ。 もしかして、“揃って”の誤記か?
潜入の時然り
ルビ間違い。 “然り”だけでしかりと読む。 時を“とき”と平仮名で表記すべき。
看過
かんか
13:秋風立つ萌し七日と夢心地に
語り手:真言(幼少期)/相手は不明だが、あるいは幼少期の冬夏か?
日付:4/12(水)
PT:00:20
場面転換のためのインサートシーン。
この章は、“時間を盗む演出”としてのインサートシーンの使い方が正しく、前章よりも読み易く感じる。
それはともかく、真言の過去、幼少期の記憶が語られる節だが、前節で真言が“思い出した”のがコレ、ってコトなんだと思う。
・解説
あのおねえちゃん
これが誰の事を指しているのか? ミルハか、それとも道具か?
あのひと?
これも誰の事なのか? カルロサか?
・漢字/英語/用語
萌し
きざし→“兆し”と同義。 発芽の時などはこの表記を用いる。
・伏字
●●ちゃん
冬夏であれ姫様であれ音であれ、この時の出会いは真言や彼女たちとは異なる人物たちによる思惑によって作られた出会いである。 遊戯は、この時から既に始まっていたのだ。
14:白猫ラヴ、じょしのつごうによるからみをゆだぬる
語り手:真言
日付:4/12(水)
PT:07:48
13節の続き。
屋上から降りた真言は、部屋に向かう途中チノに遭遇。 続けて、自室では門王水のいつもの“弄り”が始まる。
・解説
じょしのつごうによるからみをゆだぬる
“女子の都合に夜から身を委ぬる”、あるいは“女子の都合による絡みを委ぬる”。
後者だったら、何やら淫靡だねぇ?(下記参照)
あまり香を残すと~
もちろん、他の女性の匂いの事。 女性は、男性に比べて匂いに敏感なのだ、というのを何かの本で読んだような気がする。 何の本に書かれていたのかサッパリ憶えていないので、確認のしようも無いが。
「突然ですが、添い寝たーいむ!!」
ホンマ突然やな! 何やらもっともらしい理由を並べ立てるミルハだが、真言が言う通り単にイジりたいだけなんだよ、この人はっ!
「まこくんは、いま、楽しい?」
真言に何かしらの自覚があれば、今のこの状況(注:宮さんとのコレではなくて!)は、確かにある意味楽しい状況ではないだろうか? しかし、この時の真言には何の自覚も無いので、そもそも何が楽しいのか? すら分からない。
だが、それを知っているミルハは……、
「宮は俄然、愉しくなってきたよ」/
……と、こうなる。
・漢字/用語
cooking
クッキング→まんま調理の意。 ちなみに、ココでのチノ嬢の所作、なんか妙にエロい。 間違いなく誘ってますね!(笑)
惚気
のろけ
良き哉
よきかな
うるわすう/うるさしゅう
いずれも“麗しゅう”の言い間違い。
15:しろのくろにくるクロノクロニクル
語り手:??/イツワ?/??
日付:―
PT:02:00
場面転換のためのインサートシーン。
3人の異なる人物によって、それぞれの視点でミルハについて語られる。
前半部分は、例によってイミフな単語の羅列が続く節。 途中、循環七音とかも出てくるが、翻訳は不可能に近い。 文字通りの歌としての讃頌であり、時代劇なんかの大仰な芝居がかった挨拶みたいなモノ、と解釈するのが一番手っ取り早いかも。
中盤部分は、節題からイツワが語り手かもと思ったが、もしかしたらオウトかも。 伏字部分が未だに分からんです。
終盤部分の夜伽話(よとぎばなし)は、イツワ(黒ねこ)がカルロサとミルハ(兄妹)によって放たれたエンリケ・ファ(きりふだ)との死闘の末、八相を排出(9つに裂かれた)した過程を描いたモノ。 イツワのイーハ(ねこの10番目)は、八相を排出した後エンリケ・ファの肉体を乗っ取って生き残った。 イーハ以外(9枚のカミ)は、Lu=Leによって回収されるも、九相コトハネだけが行方不明になった。
そしてイーハは、飯窪家の祖(飯守女)と結婚して子孫を残し、子孫の男子にのみ転生するようになった。
・解説
Pメイル
パラミアキス・メイルの事。
(不全の6はこれが出来ない)
“不全の6”とは、六相クイの事であり、音の事でもある。 だから、“喰って身にする”ためには、クイや音は物理的に喰う、すなわち相手を殺す必要がある。
音が二人も殺す事になったのはこのため。
そしてだれもいなくなりました
言うまでもなく、アガサ・クリスティの名作ミステリー小説、『そして誰もいなくなった』の文字り。 よく引用されるタイトルである。
・漢字/英語/用語
クロニクル
chronicle→年代記の意。 “しろ”はミルハ、“クロ”はイツワを指していると思われる。
讃頌
さんしょう→人の徳を歌などを作り、言葉を尽くして褒め称える事。 その通り、この節は言葉を尽くしてミルハを褒め称えている。
傅く
かしずく
侍らさん
はべらさん→はべらせるの意。
於菟啼く
おとなく→音無く
唆魅宣
さみせん→三味線? 猫だから?(笑)
戰い
たたかい→“戦い”と同義。 常用外。
・伏字
●●も●●●●も●●●●●●●と
うわ! 分かんね!(笑) なんだろ? 人名ではなく何かの単語か?
みっつには●●●を
特に当てはまる字はない。 “みっつ”は三相ナガヒサを指し、生存能力を司るフェイズであるため、対応する肉体部位がそもそもない。 強いて言えば“ライフ”か?
16:水中ヒヒル
語り手:真言
日付:4/12(水)
PT:20:09
14節の続き。
お待ちかねの混浴シーンである。(笑)
真言と門王水の爛れた時間をお楽しみ下さい。
・解説
競泳用スク水
元々は水泳競技用の水着だったが、いわゆる旧スク水が児ポ法の関係とかで廃止になり、現行のスク水になった。 個人的にはこっちの方がスキ。(←オイオイ)
大変に好い感じです……
ありがとう、てかごちそうサマです?(笑)
色と顔が判れば
この“色”とは毛色の事。 “顔”とは左眼の傷の有無。 ミルハは、真言が視た猫の正体に薄々感付いている。
あれのどこに猫関係の要素が
この辺りの会話は、真言が指している猫とミルハの指している猫の意味が異なる。 前者は動物の猫で、後者はCAT。 だから、微妙に会話が噛み合っていない。
感覚を共有
冬夏の言う、「私達は同じモノを視てる」。
翻訳ソフト
プロダクツやフリーウェアなどで多数のソフトが存在するが、インターネットブラウザに常駐する形で導入されるgoogleツールバーを導入すると、他言語表記のウェブページを翻訳してくれる機能が追加される。 ただし、ココでミルハが言っている通り、単語を直訳するだけなので、意味不明な単語の羅列にしかならない場合がほとんど。 特に日本語は、英語やフランス語、ドイツ語などとは文法からして異なる言語のため、元々翻訳が難しいのもその原因。 中国語は、日本語と同じく漢字を用いる言語だが、文法そのモノは英語に近いため、実は日本語よりも翻訳し易い。 いわゆるマルチランゲージのソフトウェアでも、中国語には対応しているのに日本語には対応してない事が多いのはこのため。 翻訳し難いので、日本語は非対応になる事が多い。
訳者の趣味嗜好
これだと少々語弊がある。 正確には、“解釈の相違”。 特に西洋の言語は、一つの単語に複数の意味があり、文脈によって意味が(時には大きく)変わる事が多いので、訳者の解釈の違いによって相当する日本語が大きく変わる事が多い。
この辺りの詳しくは、拙著『異説「ブレードランナー」論:完全版』を参照の事。
伝達は難しい
確かにその通りなのだが、だからといって言葉によるコミュニケーションを諦めてしまってはいけない。 チノ嬢みたく、世の中は察しの良い人ばかりではないからだ。 むしろ、察しの悪い人の方が圧倒的に多い。 だから、想いは言語化して出力しなければ相手には伝わらないのである。 それを諦めてしまう事はディスコミュニケーションを起すだけで何のメリットもなく、『ひぐらしのなく頃に』における悲劇と惨劇の原因になるだけなのだ。
文字言語を図像
言ってるコトはともかく、ココでのミルハは妙にエロいです。(笑)
根源的な理解
ガンダムにおける“ニュータイプ理論”と同義。 しかし、それが出来れば苦労はない。 それが出来ないから、いつまで経っても世界から戦争がなくならない。
「ぅえ゛くしゅ!!」
ミルハのくしゃみ。 オッサンみたいなくしゃみするなぁ。(笑) てかだから字でけぇよ!
根拠自体を感得
そりゃ感得してるでしょ。 何せ姫様は、あの砂浜にいた一人ですから。
身体的個性として受け入れるしかない
それは、暗にイツワの発現を望んでいるというコトですね?
イカス!
古! 今時言わんだろ! 一応説明すると、80年代の若者言葉で、現代でいうトコロの“イケてる”(注:これももう古いか?)の意。 その昔、『イカすバンド天国』、略して“イカ天”なる公開オーディション番組なんかもありましたね。
先刻の眼鏡女子ですっけ?
この辺りのミルハの独り言は、ハチミツぶんぶんの本意を知っている(ハズ)のミルハであれば、判って当然の事。 しかし、それをこの場で、真言相手に言うのはミルハのミスである。 真言の問いをスルーしたのも、自分のミスに気付いたからではなかろうか?
あるいは、何かの危機感を持ったからか?(ミルハ:「察しが――良い女と聞いてます。」)
前も……って事!?
(笑) なんだその泡姫的行為。 金払うからやってくれ!(←それこそマテコラ)
そんなに……したいなんて
だからナニを!?
覚られましたか!?
うん、ミルハは気付いただろうね。 つか、ミルハ自身も思い出したっぽい。
どう転ぼうと、宮達は見捨てません
そりゃそうだ。 何せ、WCLにとっては全てが予定調和。 どっちの場合でも対処可能になってるのだから。 全ては余興。 全ては遊戯。
マルチシナリオであってもモノエンディングなんだよね、この遊戯って。
音は魔法なあ
違うぞ真言? “ウタはマホウ”だ。
優先順位が僕の基準とは違う
その通り。 知らぬは真言ばかりなりってね。 ……って、ああそうか。 道具の考察は、価値基準と同時に優先順位の意もあるのか。(注:4章参照)
・漢字/英語/用語
ヒヒル
蛾→読んで字の如し蛾の古称。 特にカイコの成虫、蚕蛾の事を指す。
蚕の繭から生糸を生成する時は、糸を紡ぎ易いように繭を一度煮る。 “水中のヒヒル”とは、茹でられている蚕の事を指し、この節における混浴をしている真言自身の事を寓意していると思われる。
沖る
おきる、あるいは“冲る”→ひらめき飛び上がる。
繁繁
しげしげ→“繁々”と表記しても可。
ノーガード
両手ぶらり戦法! 「立てぇ! 立つんだジョーッ!」(by丹下)
疚しい
やましい
迎合
げいごう→他人の意向を迎えてこれに合うようにする事。
樟蚕
くすさん→ヤママユガ科の大形の蛾。 広げた羽の幅は、10~12cm(!)にもなるそうな。
守宮
やもり→有鱗目トカゲ亜目の爬虫類の総称で、世界で600種以上が確認されている。
“イモリ”というよく似た名前の種もあるが、コチラは両生類なので根本的に異なる種で、しかも日本の固有種なので海外にはいない。
蝙蝠
こうもり
ソース
source→元々は水が湧き出る水源の事。 転じて原因、出所、出典の意。 コンピュータプログラムを記述したtxtファイルを“プログラム・ソース”と言ったりする。
また、“根源”という意味で用いられる事も多く、映画『マトリックス』のセリフに登場したり、valve社が開発したゲームエンジン(注:ゲームプログラムの核になるシステムの事。 いわゆるメイン・ルーチンと同義と考えてもらって良い。)の名称にもなっている。
諒解
りょうかい→“了解”と同義。
兎に角
とにかく
判り
わかり→判別の意ではこの表記を用いる。
心許ない
こころもとない
禁忌
きんき→英語の“タブー”と同義。
匙
さじ
不立文字
ふりゅうもんじ→以心伝心と共に、禅宗の立場を示す標語。 梧道は文字、言説を以って伝える事が出来ず、心から心へと伝えるものである、の意。
饒舌
じょうぜつ
矢鱈
やたら
嚔
くしゃみ→本来は、くしゃみの古称である“くさめ”と読む。
鷹揚
おうよう→大雑把、大まかの意。 “大様(おおよう)”とも表記する。
諾々
だくだく→「はいはい」と人の言う通りに従う事。
恣意
しい→勝手、気ままの意。
イニシアチブ
initiative→率先、主導権、発意の意。 一般的には“イニシアティブ”と表記する事が多いが、広辞苑の見出し語はこれで合ってました。
恢復
かいふく
路/みち→旅路、行く末などの意。
・伏字
「既に候…は限…~
このミルハの独り言なのだが、……すまぬ、全く分からん。
まあまだ…全な~
まあまだ十全なわけじゃないし、意図的に逃避してるからだね、……かな?
それは――…や~
それは――はやすぎるな、……だね。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
さて来週は、以前からお報せしていた通り、当ブログのレギュラー記事250回記念特別編、『GT5:The Speed King』の第2弾をお送りする予定です。 お楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-"Sight of OMEGA" Ultimate Analyse #07-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
円安と株高が止まりません。 為替は102円台に突入。 株価は1万5000円台まで回復だとか。
リーマンショック以前の水準ですね。
先の総選挙以降、政権交代による期待感からこのような結果になったようですが、それにしても僅か半年足らずで……。
高騰です。 急騰過ぎます。 暴落の不安がさらに募る……。
世界恐慌も、ブラックマンデーも、バブル崩壊も、その直前には高騰があり、投資家が無節操に投資した結果です。 だから、節操のある投資家は、頃合いを見計らって大量に株を売る。 そして株価は暴落する。
今の格差社会というのは、結局そーゆー“引き際の正しかった人々”によってもたらされたモノなのではないかと僕は思うのですよ。
……ってゆーか、そもそも今のアベノミクスだって、元々は日銀の景気回復策に内閣が便乗したモノだし、政権交代以降、アベっちは実は何も決めてないし何もやってない。 景気対策だけじゃなくて、外交関係も含めて、ね。
今の為替と株価も、結局のトコロ支えているのは“期待感”だけであって、政策の具体的な成果とは呼び難いと僕は思う。
仮に、この水準が小幅な上下だけで半年も続けば、本当の意味での“景気回復”と呼べると思うけど、今のこれは、やはり不要な高騰と評価すべきだと思う。
投資家の皆さま、慎重な判断をよろしくお願い致します。(願)
そして、“為替”と言えば『海腹川背』です!(←え!?)
夏に3DSで新作が出るそうですね! SFC版を遊んでいた僕としては、実に興味津々です。
これはアレか? 「3DS買え」ってコトなのか?(´・ω・`)
……考えときます。
それとはさらに関係ありませんが、『GT』シリーズ最新作、『GT6』のリリースが発表されました。 年内リリース予定だそうです。
マジでッ!?Σ(゜Д゜;)
しかも、同じ頃にリリースが予定されているPS4のロンチタイトルかと思ったら、『GT5』と同じPS3プラットフォームになるとか。
どうやら、『GT』シリーズ誕生15周年に合わせたかっただけのようです。(´・ω・`)
……マテコラ。
ってゆーかさ、あっしはまだ『GT5』終わってないんですけどぉー?
まあ、ゲームエンジンも一新するらしいので、リリース直後は(『GT5』と同じく)バグだらけで遊べたもんじゃないだろうコトは想像に難しくないので、ファーストバージョンは見送りですね~。
バグが出切った頃に買いたいと思います。
ちなみに、収録車種は『GT5』+αのトータル1200車種以上で、エアロが相当数追加されるらしいです。
<今週の特集>
それはともかく今週の特集コーナー。 今回も、『アルティメット・アナライズ』シリーズ第4弾、同人ヴィジュアルノベル『Omegaの視界』の徹底解説連載、第7回です。
今回から、ようやく第2章に突入です。
まだまだ先は長い……。
第2章:アキかけたシキのアイ
総節数:31節
総PT:3:38:22
01:ula、七の刀のおもいで
語り手:真言
日付:―
PT:02:05
さて、第2章の開幕である。
このプレタイトルシーンは、実は第3章のラストシーンである。
元々、第2章と第3章は一つの章として構想されていたが、制作サイドの都合で分割されてリリースされた結果、現在の4章構成が出来上がったのは皮肉と言えるかもしれない。
浜辺で一人佇む真言が、門王水への想いをモノローグする。
ちなみに、この節の後ムービーが挿入されるが、本来はこの章のPVとして制作、公開されたモノであり、特にコレといって解説する事もないので、詳細は割愛する。 この節も含めて、比較的分かり易い内容だしね。
・解説
あなた
ココではミルハの事を指す。
逆説的に優位性を保つ
若者によくある心理作用である。
例えば、特定の分野では人より劣っていても、何か別の特定の分野では人より僅かばかり優れている事を棚に上げ、自分が他人よりも優れている事を誇示する行為、あるいはその誇大自己的心理作用は、人間誰しもあり得る事である。 真言の場合は、これとは逆に他人より劣っている事、すなわち自己卑下を以って誇大自己としているが、他人との相違点を利用しているという点に共通項があり、自己顕示的心理作用となり得る。
「どうせ私は○○ですよ~だっ!」ってヤツだ。
コイとアイ
“愛という字は真心で、恋という字は下心”と、サザンオールスターズも歌っている。
恋は飽くまでも性的関係が最終目標にあるが、愛はそうではなく、言い換えれば“相手を思いやる心”である。 だから、兄弟愛や親子愛、師弟愛が成立する。 ……と、筆者は考える。 これが恋として成立してしまっては、倫理上よろしくないドコロか、場合によっては犯罪になるからだ。
真言の場合は、“恋以上愛未満”だろうね。 ……逆か?(笑)
・漢字/英語/用語
ula
? ロシア語の“バンザイ”? あるいは何かの略? もしくは、単に“裏”?
七の刀
? 何でしょうね?
自尊心
ルビにある通り“プライド”の意。
苛む
さいなむ
寂寥感
せきりょうかん→ものさびしいさま。 ひっそりしている様子。
途轍もなく
とてつもなく
捩る
よじる→“攀じる”とも表記する。
礎
いしずえ
砂の城
詳細は後述。
喪失って
なくなって→本来は送り仮名無しで“そうしつ”と読むが、当て字としては意味を失っていないので成立していると思う。
02:Re:prologue ゲームのつづき。
語り手:??
日付:―
PT:00:37
相変わらず語り手不明だが、この節は1章2節と対を成すモノであり、基本的な文章フォーマットも同じ。 なので、文面こそ違えど、同節と同じと考えて良いと思う。
・解説
舞姫/皮眼/后星
その他大量の当て字が出てくるが、ルビに従って読めばおk。 当て字を正しい漢字に脳内変換出来れば、自ずから意味は判読出来る。
みたびかわる風景
?? 何か意味がありそうだが……。
・漢字/英語/用語
Re:prologue
再序章→“Re”は接頭語として動詞の前に置く事で、再び、さらに、し直すという意味を与える事が出来る。 また、“prologue”は序章の正式なスペルだが、prologとueを省略して表記しても良い。
猜疑
さいぎ→そねみ疑う事。 猜疑心。
Re-combinant
?? combined(結合した、組み合わされた)の間違い? “再結合”の意味にしたかったのかな?
03:我がハイは●●でもある
語り手:ミルハ/イツワ/終盤にチノ/幼少期の冬夏と真言
日付:―
PT:06:08
ミルハとイツワの過去の幻影。 二人の“密約”が語られている。
この会話内容からも分かる通り、今回の遊戯はイツワ自身が望んだモノであり、イツワにとっては必要な事だった。 ミルハは、体よくそれを利用したワケだ。
しかし、この会話がどの時点で成立しているのかが未だに分からない。
イツワは、八相を排出した後エンリケ・ファの肉体を乗っ取って飯窪家の始祖となるも、ココで説明がある通りY=男性性にしか継承されないので、真言が生まれるまでイツワという存在はこの世に存在していなかったのと同義である。 が、真言はイツワ覚醒までの擬似人格であり、イツワとしての覚醒は、同時に真言という個性の消失を意味するので、真言が真言のままであった幼少期には、イツワはまだ覚醒出来ていなかったハズである。
もちろん、第4章で明かされる真実(注:後述)を加味すれば、幼少期に一時的にイツワとしてのイーハが覚醒しても、脳空転によってその時の記憶が失われ、真言に戻る事は可能なのかもしれないが……とにかくややこしくて分かり難い事だけが確かだ。
ココでの語り手を、ミルハではなくカルロサと考えてもこれは同じ。
なお、この節の“不明瞭”の部分は、想像は出来るが確信が持てないので考察、解説を割愛する。
・解説
我の片割れ
オウトの事。
そもそも私達は一つ
CATは、受肉しているモノといないモノ、イーハがあるモノといないモノなど様々な在り方が存在するが、これらを総称してCATと呼ぶ。 そして、その最初の一匹となったのが始祖アリスのCAT、パラミアキスである。 さらに、そこから派生して雄性のパラミアキスをパラミアキス・メイル。 雌性のパラミアキスとパラミアキス・フィーメイルと呼び、この両者を総じてパラミアキス=アンセスターと呼ぶ。 恐らく、メイルとフィーメイルに分かたれたために、両者を単純にパラミアキスと総称する事が難しくなったためだと思われる。
で、ミルハはフィーメイルであると同時にアンセスターであり、イツワは受肉したメイル、すなわちナナムシルである。
ので、二人は根源を同じくする存在なのである。
争う理由は最早ない
?? よく分からんが、イツワはエンリケに憑依後存在していなかったも同然なので、WCLに改宗したのはこの節の時のハズ。
元の肉
エンリケ・ファの事。
今の肉
真言の事。
十全の名で呼ばぬ
イツワは、エンリケ・ファとの戦いによってフェイズを分割され、八相を排出させられた。 そのため、現在のイツワは正確にはイーハのみの存在である。
十全への再結合を手伝おう
Lu=Leを打倒し、八相を回収する事。 だから、八相だけでは足りないため、九相コトハネの発見が遊戯開始の鏑矢となった。
ミルハの“表向きの目的”と言えるかもしれない。
WE
ワンダー・エイトの略。 八相とは異なる8体のCATで、ミリアムやドレミリアを含む八人姉妹が遣っていたCAT。 現在は、WCLの四重奏団らが遣っている。
此処
ココでは玄ノ森の事を指す。
本来の肉
イツワの元々の肉体。 しかし、エンリケとの戦闘時に破壊されて残っていないハズでは? ってゆーか、イツワは最初から受肉した事が無く、実体のないCATのハズだが?
・漢字/英語/用語
我がハイ
灰?
インストールウィザード
コンピュータにアプリケーションなどのソフトウェアをインストールするためのバッチファイルの事。 ほとんどのインストールウィザードはexe形式で配布される。
ココでは“準備中”となっているので、インストール環境を構築、あるいはシステムチェックしている段階なのではないかと思われる。
悉皆
しっかい→皆、残らず、ことごとくの意。
其処彼処
そこかしこ
庇護
ひご
D
ド→循環七音の二位。 レ(Dog)に当る。
ムーヴ
move→移動の意。 ココでは、コンピュータのデジタルデータを移動元から削除して移動先へコピーする事を指す。
run
ラン→本文の通り走るの意。 ココでは、コンピュータプログラムを実行するコマンドを指す。
ばぐ
bug→虫の意。 ココでは、エラーの原因となるプログラム上のミスの事を指す。
範疇錯誤
はんちゅうさくご→?? よく分からないが、範疇を誤解している、という意味か?
而して
しかして
テトライ
Ig:TYPE・E テトルジャトートリスの事。 みみみが遣う封紙用のIg。
甚だ
はなはだ
ARCHIVE
アーカイヴ→記録保管所、公文書の意。 ココでは、WCLの書庫の事を指していると思われる。
バイアス
bias→先入観、ひいき目、偏見の意。
過つ
あやまつ
scan
スキャン→細かく調べる、走査の意。
firewall
ファイアウォール→炎の壁の意だが、ココではコンピュータ端末への不正アクセスを防ぐネットワークセキュリティの事を指す。
torpor
無気力、マヒ状態の意。
rites
儀式、儀礼の意。本来は単数形だが、単数でも複数形で表記するのが一般的らしい。
proxy
委任、代理の意。
prompt
本来の意味は迅速な、素早いの意だが、ココではコンピュータ用語の入力促進記号の事を指す。 ユーザーに入力待ち状態である事を示す記号の事。
001:GMナンバーたるあの方
ノートの事。
・伏字
●●でもある
ネコ。 イツワは、受肉した事によって魔眼質者であると同時にCATでもある極めて特殊な個体。
●●年前
当てはまる数値は不明。 分からなくても特に問題ではない。
●にして●たる
個にして全たる、かな?
『●●』が君を産むまで
現実の事。
04:犬と(猫と)少年(と少女)のアポクリファ~WOLF=FLOW~
語り手:大神
日付:4/11(火)
PT:13:12
さて、新章に突入してココからがようやく“本編”になるが、イキナリ主人公不在のシーンである。(笑)
真言の唯一の友人、大神は、都心に残ったかれおと親しくなり、彼女の“同僚”を紹介される。 それは、ある“確認”のためだったのだが……?
このシーンは、前章のラストと時間軸が前後しており、シキが始まる前日、真言が門王水や知狡に弄られながら準備していた時と同時進行の大神らの様子が描かれているが、大神=オウトが本人の口から語られるという衝撃の展開である。
こういうサプライズな開幕も珍しいと思う。
・解説
時間感覚なんかとうの昔になくした俺
この台詞は微妙にイミフである。
オウトはイツワの言わば分身だが、分かたれて間もなく失踪し、転生を繰り返して現在の大神に憑いている。 そのため、ヒトとしての生を何度も繰り返してきたハズなので、依代の死、あるいは転生を自覚した時点で、再びある程度の時間感覚が必要になる。 ヒトとして生きるには、時間という尺度を意識せずにはいられないからだ。
逆に、ミルハや選律、道具のようにアンチエイジングを受けた魔眼質者にとっては、一つの生が延々続いているのと同義なので、時間感覚が不要、あるいは邪魔になるので失われていても不思議ではない。
俺との出会いだけがフラグイベント
大事な片割れ同士ですからね!
眼鏡じゃなくてコンタクトの日
確かにもったいない。(笑)
そっち系アレルギー
ココでは、機械オンチと同義と考えて良い。
こっち側の人間
……コレ、どっちのイミで、なんでしょうかね?(笑)
能力ポイントの割り振り
本編中に、大神や真言の台詞として度々登場するが、ゲーム、特にキャラクター作成機能があるRPGなどにおいて、一定の数値をスキなステータスに割り振ってキャラクターを作成する事は、そのまま本作におけるCATの能力にも当てはまる。 本来、CATには10種類のステータスが設定されており、どのステータスに特化させるかによってCATの能力や役割りが決定される。
ただし、八相のCATはイツワから分離されたために特定のステータスのみの存在で、割り振り出来るステータスそのモノがない。
ミルハは、全てのステータスが他のCATを遥かに凌駕する高い数値に設定されており、故に“最強の白”と呼ばれる。
その過渡期を見届けている者
この台詞から、大神が前世までの記憶をほぼ完璧に有している事が分かる。 大神は真言の同級生なので、現在の肉体年齢は19歳のハズ。 なので、本作の設定年代から考えて、ドット絵はかろうじて物心が付いていたかどうかという年齢。 レコードは、確実に物心付く前。 モノクロTVは生まれる前である。
ばんわー
この節のみみみの第一声。 こんばんわの意だが、先ほど大神は“こんにちは”と言ってなかったか?(笑) 時間的には、夕方が近いハズなのでみみみの方が適当やも知れず。
リセットされてゼロからの出発
これは、『ひぐらしのなく頃に』の事を指していると思われる。
本作が『ひぐらしのなく頃に』と決定的に異なるのは、遊戯自体は何度も繰り返されており、その舞台となる箱庭も毎度設定、構築されているが、時間軸そのモノは一切リセットされず、過去から現在に至るまでの歴史の中で、遊戯開始のキッカケとなる出来事、あるいはプレーヤーが魔眼質者としてある程度成長するのを待ってから始められる。
そのため、本作は『ひぐらしのなく頃に』の世界観のベーシックを構築しているリフレインドラマの定義を全く満たしておらず、これが両者の決定的な違いになっている。 この節で大神が思考している事は、その多くが本作の世界観のベーシックを説明している内容になっている。
WCぃのなか
みみみ……。 その台詞はマズいって。(笑) そりゃあもう、かれおもフォローに四苦八苦である。
いーくんから借りたSF物
特定のタイトルを指しているワケではないが、80年代までのSFは、こういう世界観の作品が多かった。 90年代、特に後半に入ってからはこうした世界観のSF作品は激減し現在に至るが、ジョージ・ルーカスの初監督作品である『THX‐1138』は、まさに完全管理された世界からの脱却と、未確定で活性化した世界への復活回帰を描いた作品である。
俺の遣り方
“やりかた”と読む。 ココで大神が言っている事は、まんまWCLのやり方を嫌って決別したオウトの言、そのモノと言える。 全てを完全掌握し、徹底管理するのがWCLの最終目標である。
黒の断片
イツワのイーハ、すなわち真言の事。
黒の9
九相コトハネの事。
D
循環七音のレ、Dogの事。 このルビは誤解を招くだけなのでない方が良い。 ドイツ語表記の“ツェー”、“デー”と表記すべきだった。
茶黒の首
さくろのおうと→オウトの事。
黒の10
イツワのイーハ、すなわち真言の事。
ミアキス
パラミアキスの略。 orgは始祖アリスが呼び降ろした最初のCATでアンセスターと同義。 altはツェロ・ルー神蝕後にorgから萌芽したCAT、すなわちイツワとオウトの事。
資格者/視覚者
前者は遊戯のコマ。 後者は遊戯の観測者。 真言は前者であり、視界の司会としての後者でもある。
・漢字/英語/用語
アポクリファ
apocrypha→聖書外典の事。
WOLF
ウルフ→狼の意。
FLOW
フロウ→(液体が)流れるの意。 本文では、両者をイコールで結んでいるが、これは飽くまでも後者が前者のバックワードになっている事を示すモノで、言葉遊び以上の意味はないと思われる。 “狼が流れる”ってイミフだし。(笑)
ただし、ココでの犬=狼はオウトである大神を指し、猫はCATでもあるイツワ=真言である。 少年は大神と真言の事を指し、少女はミルハ、あるいはかれおの事を指していると思われる。
辞して
じして
かれおん
かれおの愛称。 命名は大神。 大神は、近しい相手に(勝手に)ニックネームを付けるクセがある。(注:例/真言→いーくん、ミルハ→萌え店長など)
取り敢えず
とりあえず
GW
ココではゴールデンウィークの略。 音の事ではない。
●●事典
コレは、伏字ではなく代数。
無聊
ぶりょう→①心配事があって楽しくない事。 ②つれづれな事。 退屈。
OVA
Original Video Annimationの略→TV‐OAや劇場公開もなく、ビデオソフトでのみリリースされるアニメ作品の事で、実写のVシネマに相当する。 しかし、シリーズモノでもリリーススパンが月1本ペースになる事が多く、製作期間の長さからTVアニメよりもクォリティの高い作品が多い。 ただし、予算が少ないため劇場用には劣る。
ノープロ
ノー・プロブレムの略→1章5節では誤表記があったが、この節では正しくなった。
タレント
talent→本文にある通り、才能や技術の意。 転じて、TVやラジオの番組の出演者を指す語になった。
概ね
おおむね
人品骨柄
じんぴんこつがら→人柄の意。
なっしんぐ
nothing→用法としては合ってる。 ……かな?
ぐだふたぬーん
good afternoon→こんにちわの意。 ただし、大神のコレは発音崩し過ぎ。
VT
video tape(ビデオ・テープ)の略だと思われるが、一般的には単にビデオ、あるいはVHSの方が通じ易い。 もちろん、ビデオテープにはベータや8ミリ、DVCなどもあるので、これらも総じてVTと呼ぶ事に支障はない。
CG
一般に、CGというと映画などの映像メディアにおける実写の代用としての3Dのコンピュータ・グラフィックの事と思われがちだが、CGは飽くまでも2Dのコンピュータ・グラフィックの事を指し、3Dの方は正確にはCGI=コンピュータ・ジェネレイテッド・イメージと呼ぶ。
ココでは2Dの事を指し、FC時代の16色やPC‐98時代の256色の事を言っている。
ドット打ち
2DのCGをピクセル単位で描画する事。 この手法で描画されたCGをドット絵と呼び、ゲーム会社ではドット打ちする役職を“ドッター”と呼んでいた。
御緩
“おゆるり”とルビが振ってあるが、造語。 いわゆる“ゆとり世代”と同義と考えて良いと思う。
至言
しげん→ある事柄をこの上なく適切に言い表した言葉の事。 全く以ってその通りだよ。 甘やかされて育った若者を見ると、その誇大化した自己中心的思考と行動にそれをまざまざと実感出来る。
えん
縁→元々は仏教用語。
ふぇろう
fellow→ココでのように仲間、同僚の意もあるが、アイツ、ヤツといった軽蔑の意を込めた2人称としても用いられる。
PT
本文にある通り、パーティーの略。 主にネットゲーム用語。
流暢
りゅうちょう
コミュ
コミュニティの略。
不肖
ふしょう
不束
ふつつか
顕される
あらわされる→用法間違い。 コレは、功績に対して用いる語。 態度や行動、言動の場合は“表す”で良い。
対受動事象下
造語。 どうやら“後始末”の意味らしい。
和名
“コードネーム”と読む。 ミルハが日本の文化や日本語を愛しているカルロサの機嫌を取ろうと、仲間たちに日本語の名前を与えた。 もちろん、日本での活動をし易くする、という意味もあるのだろうが。
セカンドネーム
苗字の事だと思うが、間違い。 英語には、このような語はない。 苗字の意は、“ラスト・ネーム”である。
ちなみに、いわゆる下の名前は“ファースト・ネーム”。 その間に入る洗礼名は“ミドル・ネーム”という。
ゲェム
よくある表記間違い。 “game”をより正確に発音表記するならば、“ゲェィム”が一番近い。
元E.S
E.Sは、“Eight Sisters”、八人姉妹の略。
畏るべし
おそるべし→本来は“神を畏れる”の意だが、ココでは雫の神がかり的な力に対してなのである意味正しい。
惹かれ
ひかれ
惚気
のろけ
sensible
センシブル→思慮のある、分別のある、物のわかったの意。 ……え? みみみが?
プレイアァ
よくある表記間違い。 “player”をより正確に発音表記するならば“プレイア”、もしくは“プレイヤー”の方が近い。
05:Cherub-Ero(s)-Loa
語り手:価無/ベロア
日付:―
PT:02:48
さらに、主人公不在のままインサートシーン。
この節は、第1章36節の終盤で真言が見かけた“喋る猫”に続くシーンで、真言が去った後を価無とベロアの視点で描いている。
場面転換としての意味合いがあるが、それ以上に価無とベロアのキャラクター紹介の意味合いが強い。 新章に突入して新たに立ち絵が登場するキャラクターが多いので、冒頭でこれを一気に紹介してしまおう、という作者の意図が窺える。
・解説
向こうからきたにーちゃん
真言の事。
コドモばっかで話にならへん
価無はアンチエイジングを受けているワケではないので、実年齢の話しではなく精神年齢の話し。 女性は精神的にも肉体的にも男性より早熟で、同年代の男性を幼く見る傾向が強い。
逆に、男性は女性に対して母性を求める傾向が強いので、未成年期は特に年上の女性に惹かれ易い。
心理学的にも、これは立証されている。
雌よりも雄がする
全く以ってその通り。
例えば、クジャクの美しい扇状の尾羽を持っているのはメスではなくオス。 南米のゴクラクチョウは、美しい姿で求愛のダンス(注:ディスプレイ行動)をする事で有名だが、ダンスをするのはオスで、メスの外見はオスに比べてチョー地味な外見である。
ただし、いずれの例もメスの同意無しには生殖は成立せず、オスはメスの気を惹くために容姿やディスプレイ行動が多様化した。
したがって、自然界にはレイプは存在しない。 強姦するのは霊長類ヒト科だけで、犬猫畜生はそもそもそんな事をしようとも思わない。 どっちが“ケダモノ”なのやら……。
コドモの男子よりは大人
ヒトはそれを、“耳年増”と呼ぶ。
『あれ』/『そう』
ココでの『あれ』は真言の事。 『そう』はイーハの事。 すなわち、ベロアは既に真言の正体にカン付いている。
・漢字/用語
Cherub-Ero(s)-Loa
シェロブ・エロス・ロア→この語自体には特に意味はないが、発音を変えると意味を持つ語になる。 ケルベ・ロアの事。
淑女
しゅくじょ→本文のルビにある通り、レディーの意味。
肉をえてイシキの~
誤記と思われる。 正しくは“肉を得てイシキの~”。
残滓
ざんし
prot-ein
プロト・アイン、もしくはプロテイン→四相キサムラによって合成される霊薬、すなわちエリクサーの事。 元々、魔女はシャーマン=巫女に近い存在で、その儀式において神や精霊と交信するための霊薬をしばしば用いた。 これはまた、万病を治療する万能薬(注:医者と治療薬)でもあったが、この霊薬こそがエリクサーであり、万能第五要素、投射の粉末、あるいは“賢者の石”と呼ばれるモノである。
本作ではこれを発展させて、CAT、もしくは遣い手の能力を一時的に上昇、あるいは抑制する霊薬を設定し、“prot-ein”と呼んでいる。
ちなみに、“プロテイン”はたんぱく質の意で、牛乳などから抽出した高たんぱくのプロテイン錠剤、あるいはドリンクは、トレーニングと併用する事で筋肉量を増強する役割りを持つ。
06:月狂跳(Lunatic-Leep)(WCL所蔵、単純資料類):アリスの猫
語り手:―
日付:―
PT:01:08
主人公不在のインサートシーンはまだまだ続く。
この節は、WCLが保管しているLu=Le、及び八相のCATについてまとめた資料の抜粋という形で、特に特定のキャラクターが語り手になっているワケではない。
フィクションに客観的視点によるシーン、あるいは説明を入れる事で作品にリアリティを与える“フェイク・ドキュメンタリー”の手法は、映画『ブレアウィッチ・プロジェクト』を例に挙げるまでもなく、これまで様々な作品で用いられてきた手法である。
同人ヴィジュアル・ノベルでは、『ひぐらしのなく頃に』が“Tips”という形でこれを導入し成功した。
本作でも、これと同じ手法がこのように用いられている。
・解説
四番目のD
Dは循環七音のド、すなわちCATの事。 四番目とは、八相の四番目、すなわち四相キサムラの事であり、“四番目のD”とは道具とそのCAT、キサムラの事を指していると思われる。
先に述べたように、この節の語り手は不明(あるいは不在)だが、文脈から察すると、差出人はあるいはノートか?
……と、考えれば、以下の内容の意味が何となく分かってくると思う。
これ以上のこの節の解説は不可能、というか、逆に分かり難くなるので以下は本文の転載のみに止める。
E凹:Y誕生にて、
オウのゲェム(Game"O")の為に用意
"R"or"W"の振り分け、
次世代upgrade(※例のLinkableFrom)のテスト、
青写真の為に資料として
真贋不明点は魔眼者の質を以て感得するのが最良、不立文字
prot-eins『●●』は黙殺すること
Re-combinant_は続行せよ
箒及び音の管理も手抜かること無きよう
※筆者考察
以上は、ノートから道具への指示と思われる。
この一文より以下は、現在WCLが掌握している資質者とCATの現状に関するメモであり、記された通りの意味と思われる。
○最初のねこナナムシルorg
ナナムシルの何代目かのユーザーだった魔女
ツェロル・アナザーを侵蝕、暴走状態に。
WCL(の前身)の関与があった可能性有り。
最初の出芽体は双生で、ナナムシルorgに最も近い
能力継承をしている模様。
それ以降は無軌道に増殖、ツェロルのヒトとしての自我は
既に崩壊している。
増殖するねこにもPHESE:10はない。
以降増殖するねこは同胞の魔女に下賜される。
○ナナムシルalt=黒のイツワ
(出芽双体のもう一方『茶黒のオウト』はDへ調整中消失)
ツェロルの正常な自我を受け継いでおりヒトの自律意思があるが、
メンタリティとしてはパラミアキスの性質が色濃く顕現し
♂である。
※未詳。真贋不明
○ナナムシルcat=素晴らしき8匹(Wonderful=Eight)
イツワより8体のみ出芽。出芽する度に肉体外見がヒトに近づき
(侵蝕部の排出だったか?)、
イツワの最終的な姿はほぼヒトであった。
イツワはねことしての能力に加え真のPHASE:10を持つ。
8匹はケルベ=ロアのみ試験的にヒトの手による
PHASE:10を実装
※未詳。真贋不明
8体を下賜され「八人姉妹」誕生。
○ツェロル
八人姉妹の行方不明の誰かが持ち出したと思われる
Kaleido含めScが検索中
※既知の通り●●●
○WCLによる大封時のLu=Leの8匹及び八人姉妹、
今劇に於ける現状
・ケルベ=ロア
(ミリアム・シュブ)―――ねこと共に逃亡中
・ガルガル
(エンドル・ファ)―――不正操作されている模様。
ねこは不明。八相の庇護下にある鍋島竹争か?
・ハスマリム
(オズマ・イース)―――WC傘下に改宗済、今Covenに参加
・マラキタルシシム
(ダーカ・イァンナ)―――WC傘下に改宗済、今Covenに参加
・デュナム
(ヴィヴ・アヴァ)―――不明(死亡?)ねこは回収済
・プロン
(イサリー)―――不明(死亡?)ねこは回収済
・アルク=ベー
(ヨルド・モネ)―――WC傘下に改宗済、今Covenに参加
・ベール
(ドレミリア・リデル)―――三春の始祖、
ねこ含め既に死亡しているが、イーハの誕生にやや遅れて、
(作成中にて以下略)
07:異志と病床としての是界
語り手:真言
日付:4/12(水)
PT:13:45
やっとこさ主人公復帰。
長かった……。
1章38節の続きで、真言が“目撃”した式、“神使八乃舞”の詳細が描かれるシーン。 そこで真言が視たモノとは……ッ!?
本編中には詳しい説明がないが、選律のCAT、タマズサは、音楽と舞によってその能力を増幅させる事が出来る。 そのため、一定空間内に集まった群衆を一斉スキャンするには、この式が何かと都合が良いのである。
真言が視たのは、選律がタマズサを使って新入生たちを一斉スキャンし、新たな資質者を捜索している様子である。
また、このシーンがある事によって、“ウタはマホウ”という本作のテーマであった(ハズの)事も説明され、これは後のカラオケのシーン(注:3章)等によってさらに補強される。
さらに、本作のクライマックス、第4章のラストバトルのシーンでは、このシーンにあるように真言が冬夏のウタによって力を得て、ミルハを倒す、というシーンになるのではないかと筆者は考えていた。
その考えは、残念ながら裏切られるのだが、本作における“ウタはマホウ”というテーマを一貫させるためにも、あのラストバトルでは冬夏(と、克枝)が歌うべきだった。
何故ならこのシーンが、その前フリとして生きる事になるからだ。
・解説
鏡をずっと視てると気持ち悪くなる
筆者には経験がないのでよく分からないが、そういうモンなんですかね?(´・ω・`)??
ただ、ココでの真言は“自己の客観視”という言葉の意味を思考的なモノではなく視覚的なモノと混同しているように感じる。 自己の客観視自体は、“物事の多角的な視点による分析”として極めて重要で、常に意識して損はないモノである。
から、姫様ちゃんに~
脱字。 “だから”と表記したかったっぽい。
謎は謎だよ
この場合の“謎”は、ハチミツぶんぶんを機密漏えい的に真言に見せた姫様の意図の事を指す。
姫様は既に真言の正体をある程度察しているが、確証が欲しかったのか? 一概に、真言がその意図を訊けないのが悪いとは言い切れない事だけは確か。
他言語域でのミュージカルかオペラ
個人的には、オペラに近い印象を持っている。 ミュージカルは比較的分かり易い作品が多いが、オペラは言語が何であれ音としての価値しか分からない作品が多く、まさにココでのハチミツぶんぶんと同じである。 最低限、原語のままでも良いので歌詞カード参照の必要がある。 ……と、思う。
ギャップ萌えというやつ?
……いやいや真言さん? そいつは既にそのケが発症してるってコトですぜ?
何とかの穴って洋画
映画『マルコビッチの穴』の事と思われる。 筆者は未見なので、それ以上の事は分かりません。
(たまあずさのつかわし、~
タマズサの起動音か何かと思われる。
瞬間的に現実逃避する~
ヒトは、危機的状況に陥った時にその状況打開の為に必要な経験情報を脳内で高速検索する事があり、その結果として現状とは全く無関係の経験情報、または思考が表層化するため、ある種の現実逃避となる事がある。
いわゆる走馬灯現象も、この延長線上にある現象と言われている。
憑き村或いは~
やはりタマズサの起動音、あるいはそれに類似する呪文と思われる。 なので、意味はあるが重要ではないので詳細は割愛する。
レトロな近未来風
どっち!?(笑) まあ、要するに“レトロ・フィーチャー”ってコトなんだろう。(注:詳しくは拙著『「メトロポリス」伝説』を参照の事。 ただ今MFD‐WEBにてPDF版絶賛公開中!)
高周波なんだか重低音なんだか
どちらもヒトの可聴域から外れているために音として認識する事は出来ないが、良くも悪くも心身に影響を与える事はよく知られている。 肩こりの治療に使う低周波治療器は、その最たる例。
典型的な巻き込まれ型の主人公
物語では至極一般的に用いられている手法だが、これは同時に主人公の存在が物語を進行させているとも言える。 すなわち、巻き込まれ型の主人公は得てして呼び水たる月の雫でもあるのだ。
現実の境界
現実認識の哲学。 我思う故に我あり。
現実と虚構の境界線を認識するのは主体だが、それを識るためには主体とは異なる客観が必要で、現実は主観と客観の相互作用によって認識、区別されるモノである。
……と、筆者は考える。
『それ』が。
ココでは、真言の目の前に出現したCAT、タマズサの事を指す。
先にも記した通り、選律が遣うCATで、主に不正操作を行うが、音波(歌)によって増幅された力によって空間内を一斉スキャンする事が出来る。
ココでは、新入生に対して資質者の捜索を行っている。
在る意味救い
身体が意のままに動いてたら、思わず叫びたくなるような状況なので。
『何かが視えている』
このシーン、ぜひ動画で観たいですね。 アニメ化されたら、イメージ通りに完璧に再現して欲しい。
……まあ、アニメ化すると作品としての面白さは半減するでしょうが。(笑)
白一二三四五六七八九十黒
一~十は八相のCATを指し、黒=イツワを構成する要素である事を示す。 が、問題は白である。
確かに、イツワはミルハ=パラミアキス・アンセスターと根幹を同じくするモノだが、八相はミルハを含めたWCLを敵視しているので、同一として考えているとは考え難い。
よって、ココではオウトの事を指しているのではないかとも思われる。 オウトはイツワの双体であり、茶黒と呼ばれているが視覚的には白として認識されているっぽいので。
3、ω、Σ~
この辺りの呪文も、意味は想像は出来るが確かな根拠はないので詳細を割愛する。 考え始めるとキリがないので、あまり気にしない方が良いと思う。
視えてないってことか
いやいやまこクン、お隣の方はやってる張本人デスカラネ!?
みせたかったモノ
「私達は同じモノを視ている。」
冬夏には知られずに~
……いや、冬夏なら見たがるんじゃないか? 真言の女装。(笑)
事実、制服着せようとしてたしね。 知ったらさぞや悔しがる事だろう。(笑)
アメンボアカイナ
何でしたっけ? 発声練習の文句でしたか?
黒衣の人物と猫
……コレ、結局誰だったんでしょうね? 結局、最後まで説明無しのままなんですよね。
木彫りのあれ
確かに、筆者の通ってた学校でもそうでしたが、コレって全国共通なんですか?
・漢字/英語/用語
是界
しかい→造語なので意味はよく分からない。 が、ともかく“ぜかい”と読んではいけない。
永い
ながい→用法間違い。 対象の長短の場合は普通に“長い”で良い。 “永い”だと永久や永遠といった時間的な長短の意味になってしまい、死や終焉による不変の意になってしまうので。
唆し
そそのかし
トランス
trance→ダンスミュージックの一ジャンルで、テクノから派生したジャンル。 テクノが短いフレーズを延々ループさせるミニマルスタイルであるのに対し、シャッフルを効かせたシンセや16ビートのリズムセクションなどの比較的長いフレーズで構成されている楽曲が多い。
90年代初頭のテクノムーヴメントと平行してゴア・トランスやエピック・トランスなどの複数のジャンルが流行し、90年代後半に一時的に衰退するも、00年代に入って再び復権し、いわゆる“四つ打ち系トランス”がムーヴメントを巻き起こし、アイドルポップスなどにも影響を与えて現在に至る。
ちなみに“トランス”は、元々は陶酔や恍惚を意味する単語。
混淆
こんこう→入り混じる事。 意味、形の似ている単語や句が組み合わさって新しい言い方を作る事。 “混交”、あるいは“渾淆”とも表記する。
昂揚
こうよう→高揚と同義。
件
くだん
ロジカル
logical→論理的な、理に適った、筋の通ったの意。
怒涛
どとう
モアレ
moire(フランス語)→点、または線が幾何学的に規則正しく分布したものを重ね合わせた時に生じる縞状の斑紋の事。 印刷物をスキャニングする際に、紙の乱反射によってスキャニング結果がこのような状態になり易い。 そのため、スキャナー製品にはモアレを防ぐ機能が実装されている。
ココでは、目がチカチカして対象を正確に視覚に認識出来ない感覚を指して用いていると思われる。
モアレは元々、ドレスに使う絹織物の一種の事なのだそうだ。
怪訝しい
おかしい→面白いの意味ではなく、変に感じる方。 “怪訝(けげん)”と同義。
サラウンド
surround→音声の記録、再生方法の一種で、モノラル(1ch)やステレオ(2ch)よりも多くのチャンネル(2.1ch以上)を有するシステムの事。 マルチスピーカーサラウンド、ドルビーデジタルなど。
辛労
しんろう
顕れた
あらわれた→ココでは“顕現”と同義として用いられているが、本来は善行、徳に対して用いる。
髭
ひげ
ぜえええれんふりいいいでん
ゼーレンフリーデン→SeelenFrieden? だとすると、ドイツ語で“魂の平和(平穏、安心)”って意味になるんだが?
是認
ぜにん→良しと認める事。
ごたまぜ
ごちゃ混ぜと同義だが、方言的なモノか?
レヴェル
レベル(level)→ご存知RPGのキャラクターの成長度や段階の意味で用いられる事が多いが、本来は水平面、あるいは水準の意で、水平器の事を指す語。 発音表記としては正確。
にべもなく
愛嬌もない、思いやりのない、取り付きようのないの意。
“にべ”とは海魚の一種(ニベ科)の事で、この魚の浮き袋から取れる粘着性の高い粘液を膠(にかわ)と呼ぶ。 アッサリした態度を意味する“にべ(膠)も無い”が略されて、“にべもなく”という表現になった。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!