-GDQ Spectors's Report #18(Free Talk #262)-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
先週は、台風に振り回された1週間でしたね。(´・ω・`)
日本列島に近い太平洋沖で、先週末から週明けにかけて発生した熱帯低気圧は、急速に発達し台風12号に。 距離が近い事もあり、すぐにでも日本列島に最接近、または上陸すると見られていた。
ただ、距離が近く、台風に発達してからの時間が短い事もあり、気圧は980hPa前後までしか発達しないだろうとの事から、昨年千葉を襲った台風15号や19号のような猛烈な暴風を伴う台風ではないだろうと見られていた。
実際、日本列島に最接近した時でも、975hPaとそれほど強い台風にはなっていない。
が、北から寒気が入り込む関係で、秋雨前線を活性化し、極めて深刻な豪雨になる予想が当初から立てられていた。
さらに、進路予想も紀伊半島を直撃し、近畿、東海、北陸、関東、東北南部の極めて広範囲を蹂躙し、各地で記録的な豪雨になると思われた。
そのため、気象庁は早い段階から警戒を呼びかけていた。
ト・コ・ロ・が。
発生翌日から、進路予想がコロコロ変わり、上陸地点が紀伊半島から東海、伊豆半島、東京湾、房総半島と、東へ東へとどんどんズレていき、最終的には房総半島の東を通過、上陸しないという事になった。
来んのかと思ってコッチ来ーへんのかい! ……って! 乳首ドリルか!Σ(゚Д゚)
それはさて置き、この時期は、まだ太平洋高気圧が日本列島付近まで張り出している事が多いので、これだけ進路が東に逸れるのはかなり珍しいと思う。
もちろん、直接的な被害が無くなったという意味では、コレはコレで良いコトなのだが、こうなってしまったのにはワケがある。
この時期、日本列島北側の中国大陸からは、北から南下する寒気があり、南海上からは太平洋高気圧の縁に沿って暖かく湿った空気が北上する。 この二つが、日本列島付近でぶつかる事で前線が形成され、全国各地で長雨が降る。
コレが、いわゆる“秋雨前線”である。
しかし今回は、台風12号の発生と前後して、太平洋高気圧の勢力がやや衰えたために日本列島から離れ、さらに北から強い寒気が南下したため、本来は西から東へほぼ一直線に流れる偏西風が蛇行。 風向きが東向きから北東向きに変化したため、この風に流されて台風12号が一直線に北上出来なくり、東に曲がって日本列島上陸を免れた、というワケだ。
まあ、おかげで台風による直接的な被害はなかったが、台風が通過した事で九州の南西に台風とは別の低気圧が新たに発生。 西日本の極めて広範囲を縦断し、各地に豪雨をもたらしたのは何かの皮肉なのだろうか?(´・ω・`)
四国では、高知で一部河川が一時氾濫危険水位に達するほど増水。 紀伊半島では、和歌山や三重で1時間当り最大120ミリ(!!)の豪雨になり、記録的短時間大雨情報が、1日で計6回(!?)も出るほどだった。 これにより、1日の降水量が最大300ミリ近くになり、9月の平均降水量の半分(!!)もの雨が降った計算になる地域も。 そのため、一部河川が氾濫し、周辺住宅が冠水した地域もあったようだ。
これでもし、台風が直撃していたらと思うと思わず背筋が寒くなる。
今年は、もう9月も終わろうかというこの時期になっても、発生した台風がまだ12個しか発生していないため、今年の台風は近年希に見る“不作”となる可能性が高い(注:台風は、平均して年間27個前後発生し、その内の1割程度が日本列島に上陸する。 今年は、今のトコロ12個発生も上陸数はゼロ)が、それでも台風は台風。 1個でも上陸すれば、甚大な被害が出る可能性は否定出来ない。
今年の台風シーズンもあと1ヵ月余り。 気を抜かず、むしろ気を引き締めて、日々の気象情報を注視しましょう。
<今週の特集>
今週の特集コーナーは、前回の続きで、インターネットライブイベント、SGDQ2020オンラインの観戦レポート後半戦! 今回は、日程4日目からの見どころを紹介していきます。
・4日目(日本時間8/20)
この日の注目、まずは『Resident Evil 3:Remake』!
言わずと知れたゾンビサバイバルゲームの代名詞、『バイオハザード』シリーズは、GDQでもド定番タイトルの一つ。
筆者も、PS1時代の1作目から3作目までは、そこそこやり込んでいる方(注:ただし、PS1版ではなく全てPC版(^ ^;))なので、この3作はスキなゲームだが、今回は今年リリースされたばかりのシリーズ3作目のリメイク版である。 もちろん、GDQ初登場である。
オリジナルの3作目は、それまでの前2作にはなかった選択肢分岐や緊急回避機能によって、アイテム集めだけではない、よりゲーム性の高いシステムになり評価が高いタイトルで、1作目は既にGC時代にリメイクされており、2作目も昨年になってようやくリメイク版がリリースされており、3作目も、リリースから20年以上が経過した今年になっていよいよリメイク版リリースとなった。
しかし、個人的にはちょっと期待ハズレ……というか、リメイクし過ぎという印象。 特に、キャラクターデザインが刷新されたのは良いのだが、ジルがなんだか若返った感があり、カルロスにいたってはチャラ男キャラが崩壊。 かなりのワイルド系イケメンになった感がある。
ゲームとしても、色々と変更点が多いようで、リメイクというよりは最早完全新作に近い印象。
実際にプレイしてみれば、その印象も少なからず変わるのかもしれないが、何事もやり過ぎは良くないと筆者は考える。
この日は他に、バカゲーブロックも行われた。
GDQでは、“Awful Game Done Quick”と題したバカゲー/クソゲーブロックがあるのだが、これはタイトルを文字ったAGDQ限定のコーナー。 なので、今回のSGDQではバカゲーブロックとしては行われていないが、古今東西のバカゲーをひとまとめにしたコーナーが設けられた。
中でも、『Night Trap』と『ALF』はかなりのバカゲー。 前者は、80年代のアメリカのTVドラマを意識した実写ムービーを使ったゲームで、ホームパーティー中のとある民家に押し入ったコソ泥どもを、罠にハメて捕らえるのが目的。 日本の『影牢』が近いのかな? とにかくそんなカンジのゲームだ。(笑)
また『ALF』は、これまた80年代に大ヒットした知る人ぞ知るアメリカンホームコメディの『アルフ』のゲーム化タイトルである。(注:ホームコメディとは、ドラマなのにあたかも観客がスタジオで見ているかのような歓声や笑い声のSEが入るドラマ形式の事。 『アルフ』は、日本でもNHKが日本語吹き替え版を放送しており、アルフの声優を所ジョージが勤めた事で有名。)
ゲームとしてはシンプルだが、まさか『アルフ』がゲーム化されているとは……。
コレを見て、筆者は初めてアルフの足の形を知った。(笑)(注:アルフは、どこからやってきたのか良く分からないナゾ生物で、ドラマでは着ぐるみを使い、下半身は常にテーブルなどに隠れていた。)
・5日目(日本時間8/21)
この日は、注目タイトルが非常に多い。 なので、時間軸が前後するが、タイトル毎に紹介していく。
まずは、プレビューでも注目タイトルに挙げた『DOOM』シリーズ3連発!
『DOOM64』は、N64でリリースされたシリーズ初のコンソール版だが、今回は今年リリースされたPC移植版をプレイ。 もちろん、GDQ初登場である。
オリジナル版とあまり変わっていない印象だが、グラフィックの解像度が明らかに異なるので、もしかしたらHDリマスターされているのかも。
GDQではド定番の『DOOM3』は、今回はリニューアル版としてリリースられたBFGエディションのD3ヴァニラをプレイ。 BFGエディションは、今回がGDQ初登場である。 同タイトルは、日本語版もSteamでリリースされているので、興味のある方はぜひ!
そして、『DOOM Eternal』は、今年リリースされたばかりのシリーズ最新作。 もちろん、GDQ初登場である。
今回は、いつもの火星が舞台ではなく、スタートはなんと地球。 シリーズ初の、地球が舞台である。 ゲームとしては、いつものように一人行軍スタイルに変わりは無いのだが、D3以降のNPCと協力してナゾを解くようなストーリー性は低めで、昔のD1/D2のような、とにかく画面に現れた敵をヌッ殺しまくって次へ進むだけのような、ゲーム性を重視したシステムに戻ったという印象。
それでも、独特のヴィジュアルデザインが秀逸で、シリーズではお馴染みの敵キャラも多数登場するので、旧作のファンでも楽しめる内容になっていると思う。 注目です!
今回のGDQは、全てがリモートで行われている事もあり、スピードランレースが普段より大幅に減らされたが、それでも『Mega Man 9』のスピードランレースは、今回のベストレースである。
GDQではド定番、スピードランレースも数多く行われてきた『ロックマン』シリーズだが、今回はFC時代のシリーズタイトルをリバイバルした『ロックマン9』である。
皆さんも良くご存知のタイトルなので、ゲームについては解説を省略するが、今回のレースでは抜きつ抜かれつの超デッドヒートが展開され、最後の最後にはマサカの大逆転劇が待っている。 誰が勝ったのかは、実際に動画で確かめてもらいたい。
また、『Half-Life:Alyx』も注目タイトルである。
GDQではド定番の『ハーフライフ』シリーズだが、近年は新作のリリースが無い事もあり、GDQではプレイされる機会がすっかり少なくなってしまったが、今回はスピンオフタイトルで今年リリースされたばかりの最新作が早くもGDQ初登場である。
このゲームは、HL2のヒロインであるアリックスを主人公にしたスピンオフだが、シリーズ本来のFPSではなく、なんとVR専用タイトル(!?)。 GDQ初のVRゲームである。 なので、今回のランナーもVRゴーグル装着で体を使ってプレイしている。
……ただ、VRゴーグルであればそうでもないのかもしれないが、2Dに変換した動画だと、ゲーム画面がかなり揺れるため、かなり酔いの激しい映像になっている。 一般的なFPSのプレイ動画でも酔っちゃうような、一人称視点がニガテな方はご注意を。
もう一つ、『Puzzle Bobble 2』もぜひ観て頂きたいタイトルの一つ。
GDQでは、あまりプレイされる機会のないタイトルで、確か、今回が2回目だと思うが、筆者はアーケードでもPS1でもハマったスキなパズルゲータイトル。 今回は、DKC2と同じく、日本人ランナーのPOSHI選手がプレイしている。
・6日目(日本時間8/22)
この日も、注目タイトルが目白押しである。
まずは、『Super Hark Bros』である。 タイトルからは分かり難いが、いわゆる『改造マリオ』である。
最早、GDQでは定番コーナーになった感のある『改造マリオ』だが、今回は2018年リリースのバージョンで、しかもスピードランレースである。
今回は、『スーパーマリオメーカー』のような練習無しのぶっつけ本番というワケではないので、レースとしても抜きつ抜かれつのデッドヒートが展開された。
ゲームとしても、クリア不可能としか思えないような超高難度ステージのオンパレードなので、手に汗握って楽しめるのではないかと。
今回のGDQで最注目タイトルの一つである『Pump It Up!』も、この日にボーナスゲームとしてプレイされた。
筆者はよく知らなかったのだが、このゲーム、実は結構長い歴史のある音ゲーで、韓国の某メーカーが開発したコナミの『DDR』のパクリゲーである。(注:よくコナミが許しているモンだ。 ジャレコの『VJ』は、パクリゲーとして訴訟問題にまで発展した挙句に稼動停止に追い込まれたのに)
一説には、筐体の単価が安いというコトで、南米などではコナミの『DDR』よりも普及しているそうだが、恐らくネット認証が必要無いのだろう。(注:コナミの音ゲーは、現在は全てのタイトルが事前にアーケード事業者として登録した上でネット認証が必要。 なので、個人では不正ハッキングでもしない限り筐体を買ってもプレイ出来ない)
なので、今回はランナーがアーケード筐体の実機を自宅に導入(!!)し、高難度曲をチェーンプレイ! シングル、ダブルはもちろん、2Pスイッチ(注:2人のプレーヤーが曲中に入れ替わる)などのパフォーマンスプレイもあり、必見です!
そして、今回のGDQで最注目タイトルの二つ目はコレ! 『Final Fantasy VII Remake』!
何年も前から、ウワサだけが浮かんでは消えてを繰り返していた『FF7』の待望のリメイク版! 今年リリースされたばかりのタイトルで、もちろんGDQ初登場である。
筆者も、オリジナル版は結構やり込んだスキなタイトルなので、このリメイク版には期待していたのだが、前記した『バイオハザード3』と同じく、なんだか肩透かしを喰らったような印象がある。
ストーリーや設定は、多少の手直しはあるモノの、オリジナル版をシッカリと踏襲しており特に不満はないし、ビジュアルも最新のCGI技術を駆使したクォリティの高いモノになっている。(注:個人的には、ミッドガルドの昼間が思ったよりも明るいのでビックリしたが(^ ^;))
ゲームシステムは大幅に改められ、オリジナル版のターンベースRPGからアクションRPGになり、どちらかというと『キングダムハーツ』に近いゲームシステムになり、パーティのメンバーを適宜切り替えて戦闘するというシステムになったが、これは、かつては技術的に不可能だった事が今になって出来るようになったのでこうなったのだと思うし、現代の感覚にも合っていると思うので悪くは無いと思う。 ゲームとしては、リメイクというよりもほぼ完全な新作だが、むしろ、新たなゲーム性が出てコレはコレで良かったのではないだろうか?
しかし、納得いかんのはストーリーのボリューム。
筆者は、オリジナル版では序盤のミッドガルド編が大スキで、サイバーパンクの世界観の中で展開する剣と魔法のファンタジーという設定が気に入っていた。 が、それでも物語としては序盤も序盤。 ミッドガルドを脱出して、ようやく長い長いプロローグが終わり、物語りがいよいよ本番を迎えるというのに、ミッドガルド編“だけ”て……。(´・ω・`)
年末には、もうPS5もリリースされるというのに、ちゃんと続きは開発されるのでしょうか?(´・ω・`)? 続きがあるにしても、これだと最低あと2作は作らないと完結出来ないのではないかと。
完結編まで開発、リリースされれば、評価もまた変わると思うが、これだけだとちょっとどうなのよ? という印象しか無いッス。
この日は他に、『東方文化帖』を含む弾幕系STG3連発もある。 いずれも必見です!
・最終日(日本時間8/23)
最終日のこの日は、GDQ恒例のTASブロックが行われた。
TASbotとは、“Tool Assisted Speedrun”の略。 PCでゲームを操作するスクリプトプログラムを組み、コレを各コンソールに対応した専用デバイスを通じてコンソール機に送信。 ゲームを自動操作するという、本来はチート行為に当るモノ。 が、オフラインで、しかもTASを使用している事を明言した上であれば、誰に迷惑をかけるワケでもないので、自動操作ならではの人外技巧プレイが鑑賞できるオモシロ動画的な映像になるのである。
……が、いつもは2、3タイトルがプレイされるTASブロックも、今回はリモートという事もあり、1タイトルのみになってしまったのは残念この上ない。
また、その唯一のタイトルも『スーパーマリオ64』という、これまでにもTASブロックでは何度かプレイされた定番タイトルである。
一応、今回は震動パックに対応した再リリース版でプレイされ、一応GDQ初登場タイトルたが、中身は変わらないので、プレイ内容も大きな違いは無く、最速クリアパターンでのプレイである。 プレイ内容としては、もう見慣れたモノなので正直新鮮味は無い。
これでは物足りん! という方は、TASのコミュニティサイト(→コチラ)に、TAS動画が大量にあるので、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
そして、シリーズ最新作の『Pokemon Shield』がオーラスタイトルでプレイされシメとなった。
今回は全編リモートという、近年のGDQには無かったスタイルになった事で、イベントとしてどうなるのか不安だったが、大きなトラブルも無く比較的順調に進行していたし、募金額も前回のような3ミリオンとまではいかなかったが、それでも230万ドル以上という、逆風の中のチャリティイベントとしては大成功と言って良い結果になったと思う。
また、ゲームラインナップも、定番の旧作だけでなく、昨年から今年にかけてリリースされたばかりの最新作が数多くプレイされていたのが良かった。 逆風の中でも、各ランナーが果敢に挑戦している姿が見られたのは嬉しかった。
今もなお、COVID‐19パンデミックの影響は大きく、GDQのみならず、様々なイベントが延期や中止を余儀なくされ、飲食店や宿泊業を中心に、経済状態も世界的にガタガタ。 来年に延期になった東京2020でさえ、未だに開催のメドが立たない状態が続いている。
しかし、それでも今回のSGDQのように、工夫を凝らして何とかイベントを成立させようとがんばっている方々に、筆者は心からの敬意を表したい。 そして願わくば、来年新春開催予定のAGDQ2021が、本来のスタイルに戻って通常開催される事を祈る。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-GDQ Spectors's Report #17(Free Talk #261)-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
この週末は、シルバーウィーク、そして彼岸の入りとなる4連休ですが、……暑い……。つД`)゚。
誰だよ“暑さ寒さも彼岸まで”とか言いやがったヤツは。(´・ω・`)
筆者の地元では、ココ数日連日の真夏日! 隣県の三重では、猛暑日直前の最高気温34℃観測(!)だよ。
夏が終わらない……。つД`)゚。
この週末は、前線の影響で全国的に雨が降り易い傾向ですが、それも束の間、週明けからは再び晴れがちになり、気温も上がりそうな様子。 残暑が終わりそうに無い。
今週後半には、再び雨がちになりそうなので、秋らしい涼しさがやってくるのは、どうやらそれ以降という事になりそう。
もうしばらく、暑さに注意の日々が続きそうです。
それとは関係ありませんが、自民党の新総裁決定に引き続き、新総理も決まりましたね。
菅内閣発足!
……まあ、予想通りっちゃ予想通りなんですが。(´・ω・`)
先週の週明けに行われた自民党両院議員総会において、自民党総裁選の投開票が行われ、菅前官房長官が377票の圧倒的な得票数で当選。 自民党新総裁の就任が決定した。
同じく出馬していた岸田氏は89票で2位。 石破氏は、68票で3位という結果に終わった。
自民党内の主要派閥がこぞって菅氏支援を表明していたため、菅氏の377票という得票数は、前日までにほぼ確定値として予想されていたが、問題だったのは地方票である。
これまでも、自民党総裁選では投開票前に地方票の情勢がマスコミに漏れ、得票数からある程度の当落が分かってはいたが、今回は都道府県毎に各3票、合計141票“しか”なかったため、地方票の得票数だけでは情勢が判断し難かったという特徴がある。
しかし、前記したように党内の主要派閥がこぞって菅氏支援を早々に公表していたので、地方票は最早意味をなさず、今回のデキレース的な結果になったのだと筆者は考える。
とは言え、それは菅陣営に限った事で、岸田、石破両氏にとっては、地方票は極めて重要な死活問題であった。
議員票が得られない事が早々に分かっていたため、岸田、石破両氏は、党内の票固めは早々に諦め、総裁選の告示と同時に地方行脚に出発。 期間が短かったため、東京近郊に集中した感はあるが、それでも可能な限りの地方票獲得に奔走したのが印象的だった。
その結果、地方票では菅氏が89票でトップだったが、石破氏が42票で2位。 3位の岸田氏は、僅か10票しか獲得出来なかった。
結果的に、地方に強い石破氏がその本領を遺憾なく発揮し、岸田氏の知名度の低さが露呈する結果となった感は否めない。
しかし、それでも岸田氏がトータルで2位になったのは、議員票で最後まで動静が不明瞭だった浮動票が全て岸田氏に流れ、地方票での大差を埋めたのではないかと。
メディアなどでは、これを菅陣営から流れた“施し票”と見る見方が強いが、岸田陣営では、当初から80票程度の得票数を予想しており、89票という最終結果は、意外にも十分満足のいくモノだったようだ。
この、岸田、石破両氏による2位争いというのは、両氏にとって“今後”を占う意味でも極めて重要な意味があった。
前記したように、今回の総裁選はスタート前から菅氏有利が報じられており、実際に支援を表明する派閥も多かったため、岸田、石破両氏も、それこそ前回の総選挙で小池都知事が設立した希望の党に当時の民進党が合流を図るも、小池都知事自身の“排除発言”で自滅したように、極めてインパクトの強い失言や暴言、不祥事が起きない限り、菅氏の当選はデキレースと悟り、早々に議員票獲得を諦めて地方票獲得に奔走した。 それは、当選はムリでも、得票数で2位になり、“次”に繋がる結果を残したかったからだ。
結果的に、これまで印象の薄かった岸田氏も、メディアに多数取り上げられるなどして、今回の総裁選を通して大きく知名度が上がったハズである。
以前記したように、今回の総裁選は、安倍前総理の健康状態悪化に伴う任期途中での辞任が理由であり、安倍前総理の残りの任期を穴埋めするための総裁選である。 そして、安倍前総理の総裁任期は、あと1年である。
と、ゆーコトはつまり、今回の総裁選で当選した菅新総裁の任期は、あと1年しかないというコト。 これは同時に、あと1年以内に、必ずもう一度総裁選が行われるという事である。 これは、菅新総裁に続投の意思があろうが無かろうか関係無く、必ず行われるモノである。
と、いう事は、岸田、石破両氏にとってみれば、今回がダメでも、また来年にはすぐに次のチャンスが訪れるというコト。 ならば、今回は諦めても、次の総裁選に繋がる結果を残す事に注力する事は、決して悪い事では無い。
そしてその結果、岸田氏が2位、石破氏が3位となり、岸田氏にとっては、初出馬の総裁選で十分満足感の得られる結果になったという事。 そして、この結果が“次”への足がかりになるのである。
新総裁誕生後、臨時国会で主犯指名選挙が行われ、得票多数で第99代内閣総理大臣として菅新総理が誕生した。
菅新総理の出身地である秋田では、複数のパブリックビューイングが開設(!)され、多くの市民が新総理誕生の瞬間を見守った。
また、新総理決定後は、花火で祝砲(!!)が打ち上げられたほど。 秋田出身としては初の総理大臣就任なので、地元が寄せる期待はかなりのモノがあるようだ。
海外メディアも、新総理誕生と同時に速報で報道。 菅新総理に対しては、官房長官時代を指して「裏の戦略家、影の権力者」という評も多かったが、菅新総理の好物を引き合いに出し、「パンケーキ好きだが甘くない」と表現。 概ね高評価のようだ。
それはさて置き、党役員人事や、進内閣の組閣人事にも注目が集まったが、コチラは予想通りの部分もあれば予想外の部分もあった。
党役員人事では、今回の菅新総裁誕生を影で操ったとされる二階氏が幹事長に再任。 政調会長には、文科相経験のある下村氏が就任した。
これ以外も、留任や横滑りが多く、あまり目新しさは感じられないが、ベテラン議員で固めた手堅い人事という印象がある。
組閣人事では、注目されていた“ポスト菅官房長官”に加藤前厚労相が就任。 加藤氏は、第2次安倍内閣発足時に、菅氏の下で副官房長官を3年勤めた経験があり、なるほど手堅い人選である。
また、総裁選出馬の可能性も取り沙汰されていた河野前防衛相は、行革担当相に任命。 菅新総理としては、河野氏の“突破力”に期待しているそうだが、この人は時々いらんコトを言うコトあるので、個人的には期待と不安が入り混じった人事であるように感じる。
麻生副総理兼財務相や、小泉環境相など、前政権から8人が留任。 3人が横滑りで別の閣僚に再任。 安倍前総理の実弟である岸信夫氏を含む5人が初入閣だが、いずれも複数回当選の中堅以上の議員。 そして、過去に大臣を経験した事がある4人が再入閣し、合計20人の閣僚が菅内閣の閣僚に決定した。
中でも、今回は菅新総理のキモ入りで行政のデジタル化を推進するデジタル担当大臣と、2025年の開催が決定した大阪万博を支援する万博担当大臣が新設されたが、菅新総理が予てから推進していた女性活躍の場という意味では、女性閣僚が2人に止まったのは残念この上ない。
ちなみに、岸田氏は党役員人事では政調会長から外され、組閣人事でも入閣無し。
ある意味、これで動き易くなり、地方公演などで地方での知名度を上げる活動がやり易くなったかもしれないが、メディアに露出する機会は大幅に減る可能性が高いので、また以前の影の薄い存在に戻ってしまいそうで心配である。
それはともかく、ただそれでも世論調査では菅新内閣の支持率は64%と高く、もちろんご祝儀支持率もあるだろうが、辞任表明前の安倍政権と比較すると20ポイント以上。 辞任表明後の安倍政権と比較しても、14ポイントも上昇したのは、携帯電話料金の引き下げなど、国民にとって目に見えて分かり易い政策を複数掲げているからだろう。
いずれにしても、COVID-19や、それに伴う経済問題、外交問題や政府内の不祥事の後始末等々、問題山積で、菅新政権は前途多難な船出になった事は間違いない。 菅新総理には、心してかかっていただきたいと思う。
<今週の特集>
今週は、特集コーナーがありましてよ?(´・ω・`)
今週の特集コーナーは、先日予想以上の盛り上がりを見せて閉幕したインターネットチャリティライブイベント、SGDQ2020オンラインの観戦記です。
運営、ゲームプレイ、インタビュー、プライズ紹介に至るまで、感染症対策のため、全てがリモートで行われる事になった今回のSGDQ。 ずいぶん先送りにしてしまっていましたが、今回はその見どころなどをリポートしていきます。
合言葉は、SGDQ HAIKU!(注:意味は、以下に紹介するリプレイ動画を観て頂ければ分かります)
※以下に掲載しているリンクは、全て紹介しているゲームの冒頭部分からのTwitchのリプレイ動画です。 リンクをクリックして頂くだけで、間もなくゲームが始まります。 便利に活用して頂けたら幸いです。
・概要
スピードランとは、PCやコンソールなどのゲームを、オープニングからエンディングまで、いかに早くクリアするか、そのタイムを競うeスポーツの一種である。
GDQ=Games Done Quickは、このスピードランを得意とするゲーマー達がアメリカ国内に設置した会場で一堂に会し、自身の得意なゲームのスピードランを披露、インターネットのライブ配信サービスでネット配信し、視聴者から寄付を募るというチャリティイベントである。
このイベントは、新春と夏、毎年2回行われ、新年に行われるのをAGDQ=Awesome Game Done Quickと呼び、夏に行われるのをSGDQ=Summer Games Done Quickと呼ぶ。
今年は、1月のAGDQ2020は通常通り開催されたが、直後からCOVID‐19の感染が拡大し、アメリカでも大人数でのイベントが開催出来なくなり、6月末の開催予定だったSGDQ2020も開催延期。 開催に向けた模索が続いたが、結局一つの会場に大人数が集まるイベントは開催不可能と判断。 無観客も難しいという事になり、最終的に当初の予定から1ヵ月半遅れの先月17日、全てをリモートで行う“SGDQ2020オンライン”として開催された。
10年ほど前にGDQが始まった当初は、まだスポンサーもほとんどなく、イベント規模も小さかったので、今回のようなオンライン形式だったが、近年はホテルの大広間を借り切って行う大規模なイベントになっており、それがすっかり定着していたので、今回のオンライン形式が逆に新鮮に感じた視聴者も多かった事だと思う。
筆者も、以前のオンライン時代のGDQはほとんど観た事が無いので、今回のSGDQ2020がどうなるのか不安だったが、特に大きな混乱は無く、多少の不手際はあったが、概ね順調だったのではないかと。
まあ、考えてみれば、運営も参加したランナーも、普段からTwitchやYouTube、ニコニコ動画などの動画サイトでライブ配信をやっている人たちばかり。 会場に集まってやるより、今回のようなオンラインの方が、普段から慣れているライブ配信と同じ感覚でやれて良かったのかもしれない。
ただ、イベントの主目的である募金に関しては、少なからず残念な結果になった感は否めない。
SGDQでは毎回、国際医療支援団体の国境無き医師団に寄付するための募金が集められているが、昨年のSGDQ2019では、GDQ史上初の3ミリオンを達成。 今年の新春に開催されたAGDQ2020でも3ミリオンを達成し、今回は3回連続の3ミリオン達成に期待が集まっていた。
が、今回は1ヵ月半の延期であったり、オンライン方式であったり、またCOVID‐19の感染拡大で世界的に景気が低迷している事もあり、今回はとにかく募金の集まりが悪かった。
普段であれば、オープニングから100ドル単位、1000ドル単位の募金が立て続けに入り、多少の中だるみはあっても、5日目までには100万ドル達成。 6日目には150万ドルを超え、最終日には数時間で100万ドル以上を集めて最終的にオーラスゲーム中に3ミリオン達成、というパターンだった。
しかし、今回は初日からペースが鈍り、2日目の夜(注:日本時間)になってようやく25万ドル達成。 4日目になっても50万ドルに到達する程度。 100万ドルに達したのは、6日目になってからだった。
最終日になって、スポンサーが1万ドル単位の募金を複数回(!?)入れた事で、オーラスゲームでようやく200万ドルを達成。 最終的に、230万ドル以上を集める結果になったが、3回連続の3ミリオンは達成出来ず、記録は2回連続でストップとなった。(注:200万ドル達成は7回連続)
もちろん、延期やオンライン形式、景気悪化などのマイナス要素が満載の中でのこの結果なので、むしろ上出来と見る事も出来るとは思う。 それに、募金した視聴者は、世界60ヵ国以上(!)になったので、このご時勢ではこれでも大成功と言えるだろう。
次回のAGDQでは、通常通りの開催になり、3ミリオン達成や、GDQ史上最高額の達成に期待したいと思う。
・見どころ
さてココからは、初日から順に、日程順に今回の見どころをいくつかピックアップして紹介していきます。
・初日(日本時間8/17)
まずは初日。
この日の注目は、『Streets of Rage 4』である。
今年リリースされたばかりの最新作で、『ダブルドラゴン』や『バトルトード』などに代表される横スクロール型のストリートアクションゲームのシリーズ最新作。 なので、最新作ではあるが、ゲームとしてはよくあるゲームの現代版といった印象。 しかし、1対1の格闘ゲームモードもあったりして、中々に遊べる内容になっていると思う。
また、今回はGDQ生みの親であり、現在は総監督を務めているマイク・ウヤマ氏がプレイ! 個人的には、すっかり元気を取り戻したウヤマ氏を見られて嬉しかったです。
この日は他に、『Shovel Knight:King of Cards』もプレイされた。 コチラも、昨年リリースされたばかりのシリーズ最新作でGDQ初登場タイトルである。
・2日目(日本時間8/18)
2日目の注目は、『Ori and the Will of the Wisps』。
GDQでは、これまでにも何度もプレイされてきた『Ori~』だが、コチラは今年リリースされたばかりのシリーズ最新作。
元々、『Ori~』は横スクロールアクションながら細かく作り込まれた美しいグラフィックが秀逸なタイトルだが、この続編でも全作同様グラフィックが非常に良い。 また、ストーリーも良く出来ており、非常に惹き付けられる。
衝撃のラストシーン。 哀しくも美しい、そして未来への希望を予感させるエンディングに泣け!
また、プレビューで“注目”と書いた『Alien: Isolation』もこの日にプレイされたが、やはりスピードランではホラー系は面白さが半減ですね。(^ ^;)
・3日目(日本時間8/19)
この日の注目タイトルは、まずは『Donkey Kong Country 2』!
DKCシリーズは、GDQではド定番なので、ゲームとしては目新しさは無いが、今回はランナーがいつもと違う。 世界最大のスピードランコミュニティであるSpeedRun.com(注:コミュニティサイトはコチラ)において、DKC2のワープレスカテゴリーの現役世界記録保持者で日本人ランナーのTonkotsu選手がプレイ! 自身の世界記録更新にチャレンジする。
実際に記録を更新出来たか否かは、動画でチェックして頂きたいが、今回はリモート開催のため、日本やヨーロッパなどの海外ランナーも参加し易かったのではないかと。
また、もう一つの注目はなんと言ってもコレ! 『Trackmania Nations Forever』! 筆者も大いにハマったレーシングゲームである。
元々、レーシングゲームは誰がプレイしても最速タイムに限界があり、スピードランでは(一部を除いて)敬遠されがちなゲームジャンル。 このTMNFも、本来はどんなに上手くても最速タイムに物理限界があるゲームなので、スピードランでは敬遠されそうだが、一部のトラック(=コース)にショートカットが可能なポイントがあるため、これが出来るか否かでスピードランが成立する。
そのため、前記したSpeedRun.comでも、多くのシリーズタイトルのスピードランレコードが記録されている。
今回は、TMNFにデフォルトで設定されているトラックのほぼ全て(注:一部を除く)を順番にプレイ。 トータルタイムを計測する。
筆者もかなりやり込んだので、設定されている目標タイムはほとんどクリアしたが、ショートカットが可能な事は知らなかったので、見ていてとても新鮮だった。
また、プレイ後は今回は実践されなかった超絶ショートカットのショーケースもあるので、そちらも合わせてごらん頂きたい。
といったトコロで、今週はココまで。 続きはまた来週。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-Free Talk #260-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
日本全国に甚大な被害をもたらした台風10号。 皆さんのお住まいの地域はどうでしたか?
日本の南海上で発生した台風10号は、太平洋高気圧の縁に沿って北上し沖縄方面に進行。 大東島地方、奄美群島を暴風圏に巻き込みながらさらに北上を続けた。
この間、台風10号は発達を続け、最終的に気圧920hPaまで発達したが、先週末から週明けにかけて、九州の西の海上を北上。 鹿児島や長崎に記録的な暴風雨をもたらした。
長崎に最接近した時には、気圧が945hPaまで衰退するも、瞬間最大風速は59.4m/s(!)、降り始めからの最大雨量は560ミリ(!!)にも達した。
この暴風雨の影響で、宮崎では土砂崩れが発生し、建設会社の男女4人が巻き込まれ行方不明に。 懸命の捜索が続くも、コレを書いている時点でも行方が分かっていない。
また、暴風雨は九州と中国地方の極めて広範囲で大規模な停電を引き起こし、一時は最大で約40万戸(!?)が停電。 完全復旧に数日を要する事態となった。
こうした被害のため、九州各地の合計850万人に避難勧告や避難指示が出されたが、現在も収束のメドが立たないCOVID‐19パンデミックの影響で、避難所が通常の半分程度に収容人数を制限。 定員オーバーのため、避難所に行っても受け入れを断られる事例が各地で相次いだ。
沖縄では、こうした事態をいち早く予測した住民が、自宅よりも頑丈なホテルに自主避難する事例が多数あり、COVID‐19パンデミックの影響で連日閑古鳥が鳴いていた宿泊施設がにわかに満室になったそうな。
良いコトなのか悪いコトなのか?(´・ω・`)
また、今回の台風10号は、危険半円と言われる台風の進行方向向かって右側の半径が異常に大きく、風はそれほどでもなかった近畿や東海、関東に至るまでの極めて広範囲で断続的な大雨となり、特に三重では県全域が大雨に見舞われ、最大で200ミリ以上の降雨量となり、市街地の一部地域が冠水するほどの騒ぎになった。
筆者の在住地域でも、台風の接近中、最接近、通過後に至るまで、毎日のように雨が降り、一時は文字通りバケツをひっくり返したかのような、滝のような猛烈な豪雨になった時もあった。
その後、台風は日本列島に上陸する事なく(注:台風の上陸には定義があり、台風の目が陸地に乗らないと“上陸”とはならない。 離島や小さな半島は、陸地であっても全て対象外で、上陸ではなく全て“通過”と記録される)、朝鮮半島の東側を掠めて日本海に抜け、朝鮮半島の付け根付近から中国大陸に上陸。 その後衰退し、ほどなく温帯低気圧になって消滅した。
面白いのは、北朝鮮で再び緊急放送が行われた事。
慢性的な電力不足に陥っている北朝鮮では、TVは午後から夕方までの数時間しか放送がないのだが、梅雨時期の豪雨に引き続き、今回も現地リポートを交えて台風情報を延々伝える緊急放送が行われた。 極めて異例な事だが、これはどうやらジョンウンの指示によるモノで、慢性的な食糧不足に悩まされている北朝鮮の食糧事情を鑑み、農業被害を最小限に抑えたい狙いがあるようだが、それとは別に、海外へのアピールもあるかもしれない。 「我々はこんなにも被害を受けて大変です! だから“人道的支援”を!」と、国内よりは国連制裁に賛同する諸外国に被災状況をアピールする目的もあるのではないだろうか?
いずれにしても、甚大な被害をもたらした台風10号だが、台風シーズンはまだまだ始まったばかり。 今後は、既に発生し、台風が去った週明けからこの週末にかけて、全国各地に1時間当り最大で120ミリ以上(!?)の豪雨をもたらしている秋雨前線と影響し合って、7月の長雨に勝るとも劣らないほどの豪雨や暴風が予測される。(注:元々、1年の内で最も降水量が多いのは、梅雨時の6~7月ではなく、台風シーズン前半の今、9月である)
特に、いわゆるゲリラ豪雨は、現在の気象観測技術でもその傾向が分かる程度で、発生場所や日時までは特定出来ないのが現状。
空が急速に暗くなる、急に冷たい風が吹く、遠くでカミナリの音がするなど、ゲリラ豪雨には前兆現象があるので、気象情報を逐一確認し、これらの前兆現象に注意して、1秒でも早く避難をするよう心がけましょう。
それとは関係ありませんが、先週告示された自民党総裁選は、いよいよ明日、両院議員総会で投開票が行われ、自民党の新総裁が決定します。
菅官房長官が立候補したのにはかなり驚いたが、石破、岸田の両氏は、予てからの公言通りに出馬。 また、出馬の可能性が取り沙汰されていた河野防衛相は、所属派閥である麻生派が早々に菅候補支援を表明したために、派閥の意向に足並みを揃える形で出馬断念。 その河野氏に投票する意向を示していた小泉環境相も、自身の出馬を否定し、菅候補支援を表明した。
この他、自民党の細田派(注:安倍総理の出身派閥)や二階派、竹下派など、主要5派閥中4派閥が菅氏支援を表明。 これに、石原派が加わり、コレだけで自民党所属議員票394票に地方票141票を加えた総票数の過半数を占める計算になり、投開票前に既に大勢が決したような感がある。
自民党のある議員は、「幕が上がる前に劇が終わっていた」と皮肉った。
ただ、そうなると石破、岸田の両氏が、まるで総裁選の体裁を整えるためだけの当て馬のような印象になってしまうが、そんな事も無い。
問題は、2位争いである。
前記したように、菅氏は議員票だけで過半数を獲得出来る状況にあるが、自身の派閥票や浮動票、そして地方票に関しては、今のトコロどうなるかはフタを開けてみないと分からないというのが実状である。 そのため、石破、岸田両氏は、告示直後から関東圏を中心に地方行脚を行い、地方票の抱え込みに奔走している。
菅氏は、現職の官房長官という立場上、毎日2回の記者会見があったり、公務や閣議にも出席しないといけないので、東京を離れる事が出来ず党内のあいさつ回りばかりしており、地方行脚が出来ていない。 そのため、石破、岸田両氏は、党内のあいさつ回りは早々に切り上げ、地方行脚で地方票の抱え込みを図りたい考えである。
それというのも、二人には“次”があるからだ。
特に岸田氏は、今回が初めての総裁選出馬で、これまで知名度が低く、世論調査でも3候補の中でダントツの最下位だが、今回出馬した事で、メディアにも多数取り上げられ、一般の認知度も高くなっている事から、今回は総裁になれなくても、ココで目立って、少なくとも恥ずかしくない程度の票数を得られれば、“次の総裁選”も出馬出来、あるいは“次の総裁”も可能性が見えるのではないか? と、考えているのかもしれない。
石破氏にとっても、地方票を1票でも多く獲得し、“次”のライバルをこの時点で蹴落としておきたい思惑はあるだろう。
今回の総裁選は、石破、岸田両氏の2位争いが最大の見所になるのかもしれない。
以前記したように、今回の総裁選は、安倍総理の早期辞任を受けて行われるモノで、今回の総裁選で決まる新総裁の任期は、来年秋までの安倍総理の残りの任期に限ったモノ。 すなわち、来年の今頃には、必ずもう一度総裁選を行わなければならない。 そのため、今回の総裁選は来年秋までの“つなぎ総裁”という見方が強い。 だから、安倍総理に最も近く、安倍政権の政策方針を心得ている菅氏擁立に各派閥が同意したのかもしれない。
実際、菅氏は無派閥で、菅氏を慕う若手や中堅議員で構成される支援グループがあるにはあるが、人数は少なく、派閥としての後ろ盾は(名目上は)皆無なのである。 それなのに、議員票だけで過半数の得票が確実なほど、複数の派閥が告示前から支援を表明しているのは、菅氏に期待というよりも、現政権の方向性を大きく変える事なく、これまで通りの体制を維持するだろうという予測の上での支援である事は明白である。
そうなると、最早話題は誰が新総裁に選ばれるか?ではなく、新総裁となった菅氏がどんな自民党役員人事、そして組閣を行うのか?という点に注目が集まるのは必然である。
個人的には、現政権、そして現総裁と大きな変更は無いと思うが、問題は、“菅政権には菅官房長官が居ない”という点である。
安倍総理を影で支え、意地の悪いメディアの矢面に立ち、総理の防波堤であり続けた必殺仕事人である菅官房長官は、菅政権にはいないのである。 菅氏が、官房長官に誰を任命するのか? これにより、菅政権の今後、特に、来年の総裁選までの期間限定政権なのか、あるいは来年の総裁選以降も再選するつもりがあるのか、菅氏の真意が垣間見えるのではないかと思う。
いずれにしても明日、皆さんがこれを読む頃には、あるいは新総裁が決まっていると思う。
これからの日本を背負って立つ新しい顔が決まるまで、もう間もなくである。
といったトコロで、今週はココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!
-Free Talk #259-
皆さんおはこんばんちわ!
asayanことasami hiroakiでっす!(・ω・)ノ
台風ですッ!Σ(゚Д゚;)
台風8号が去ったと思ったら台風9号。 そして今度は台風10号。 しかも、今回の台風は観測史上最強クラス(!?)になる可能性がある。
小笠原の南で発生した台風10号は、北北西に進路を取り、ゆっくりと移動しながら急速に発達。 これを書いている時点で、気圧は920hPa(!)、最大風速は55m/s(!!)、瞬間最大風速は、なんと驚愕の80m/s(!?)。 風速15m/s以上の強風域は半径500kmにも及び、東京から九州までがすっぽり入ってしまうほどのサイズ。 これは、2005年にアメリカ東海岸を襲った史上最強ハリケーン、カトリーナを超える。Σ(゚Д゚;)!? あるいは、2013年にフィリピンのレイテ島を襲った瞬間最大風速90m/sの台風に匹敵するレベルである。
もちろん、この勢力のまま日本列島に上陸する事は無いだろうが、多少勢力が衰えても、極めて強い勢力を維持する事は間違いない。 もしかしたら、“あの”伊勢湾台風を超えるような勢力で上陸する可能性もあるかもしれなくも無いかもしれないかもしれない。(←どっちやねん!)
台風で恐ろしいのは、風邪よりも雨である。
もちろん、強風も怖い。 風速80m/sという事は、時速に直すとなんと288km/h(!)にもなる。 これは、新幹線に匹敵するレベルで、もしも鉢植えとか瓦とか看板とかが飛ばされたら、新幹線のスピードで飛んでくるというコト。 これにぶつかったら、間違いなく大ケガ。 打ちドコロが悪ければ、最悪死亡である。
が、それほどの強風が吹くのは、範囲としてはかなり小さい。 前記したように、今回の台風10号の強風域は半径500kmと巨大だが、風速25m/s以上の暴風域はその半分以下。 さらに、風速80m/sというのはあくまでも瞬間最大なので、常時それほどの暴風が吹き荒れているワケではない。
注意は必要だが、頑丈な建物の中で台風が過ぎ去るのをただじっと耐え忍ぶ事で、被害は最小限に抑える事が可能である。
しかし、雨はそうはいかない。
強風域は半径500kmだが、雨が降る範囲は、関東以西の太平洋側、ほぼ全域である。 それも、しとしと降るような雨ではなく、あの長い長い梅雨時期を思い出させるほどの豪雨。
九州や四国、中国では、最大600ミリ以上。(!) 台風から遠く離れた近畿や中部、関東でも、地域によっては最大400ミリ近く降る可能性もある。
説明するまでも無く、これだけの雨が降れば冠水や浸水。 河川の氾濫やえっ水、最悪堤防決壊もあり得る。
これほどの暴風、そして大雨になるのにはワケがある。
台風は、海面からの水蒸気が上昇気流を発生させ、積乱雲が発達する事で熱帯低気圧、そして台風へと発達する。 そして、台風に発達するほどの水蒸気を発生させるには、海面温度が27℃を超える事が条件である。 トコロが近年、日本近海の海面温度が上昇傾向にあり、27℃を超える事が多くなった。 特に今年は海面温度が高く、27℃ドコロか30℃に達する海域も広がっており、発生した大量の水蒸気が台風を活性化。 風速、雨量が強大化するのである。
これを、地球温暖化の影響と断じてしまうのは早計かもしれないが、原因の一つになっている事は間違いないと思う。
ちなみに、近年サンマやウナギなどの水産資源の漁獲量が激減しているのも、これが原因の一つではないかと。
魚だって、水温が高いトコロは暑いからイヤでしょう。(´・ω・`)
台風10号は、この週末に沖縄、奄美地方を直撃。 週明けには、長崎沖に最接近、あるいは上陸する可能性も無きにしも非ず。
最新の台風情報を常に確認し、最大級の警戒と早め早めの避難をッ!
くれぐれも、くれぐれもご注意をッ!!
といったトコロで、今週はワケあって時間が無いのでココまで。
楽しんで頂けましたか?
ご意見ご感想、ご質問等があればコメにどうぞ。
来週もお楽しみに!
それでは皆さんまた来週。
お相手は、asayanことasami hiroakiでした。
SeeYa!(・ω・)ノシ
Thanks for youre reading,
See you next week!