吾妻ひでお「失踪日記」
「失踪日記」の中で著者の吾妻氏がアルコール依存症(以下アル症)によって病院に入れられるというエピソードがある。
アル症は薬物依存であり、不治の病とされている。
つまり、一度なったら、死ぬまで酒を飲まない状態を保って
はじめて「アル症を克服した」と言えるわけである。
正確には死んでからでは言えないので、他人がそう言うだけである。
おそらく経験則的に「アル症とされた人が、その後、一定期間断酒をして、以前のように、節度を持って酒と付き合えるようになった」という事例が皆無か、または極めて少ないということなのだろう。
アル症はWHOの基準によると
過去1年間に、次の6項目の内、3項目以上が経験されるか、出現した時だけにアルコール依存症と診断する。
①飲酒への強い欲望または強迫感
②飲酒開始のコントロールまたは飲酒終了・飲酒量のコントロールが困難
③アルコールを中止・減量したときの離脱症候群の出現や離脱症状を軽減するか避ける意図で飲酒すること。
④耐性の証拠
⑤飲酒のために、他の楽しみや趣味を次第に無視する。飲んでいる時間が多くなり、酔いが醒めるのに時間を要するようになる
⑥明らかに有害な結果が起きているのに、アルコールを飲む。例えば、過度の飲酒による臓器障害、または大量飲酒による精神障害など。
だそうである。
ちなみにアル症になるといっても、「平成○○年○○月○○日○○時○○分アル症になった」
というように、デジタル式に、電球のスイッチを入れるようになるわけではない。
病気というのはそういうものだ。風邪だって、かかったした時と全快した時の時間を正確に特定できるわけではない。
酒を飲むと楽しくなるひと。顔があまり赤くならず、酒に強く二日酔いになりにくい人が大量飲酒→耐性強化→連続飲酒(就寝時以外すべて飲酒状態)→アル症と診断という経過をたどりやすいとされているらしい。
酒には「味を楽しむ」という点があるが、アル症の人はただ「酔い」を求めてパカパカ粗末に飲むそうだ。
スピリタスを水で適量に薄めて飲む私には耳の痛い話だ。
私は飲酒に対して、強迫感はない。
飲酒開始も割合コントロールできる。
離脱(酔いがさめると不快症状が出る。いわゆる禁断症状)もない。
ただ、飲酒終了のコントロールが難しい。
呑み始めると、潰れるか、なくなるまで呑んでしまうことが多い。
ほろ酔いでやめることが難しいと感じている。
ただ、二日酔いの経験は1度あるくらいだ。
だから、「1杯だけ」よりも「今日は飲まない」のほうがより達成しやすい。
「一杯目、人、酒を飲む、二杯目、酒、酒を飲む、三杯目、酒、人を飲む」の格言どおりであって、
一杯目でやめることが難しい。
「あと少しなら大丈夫だろう」が泥酔につながる。
酔うと気が大きくなるので、飲む勢いが増すし、なぜかジャンクフードがおいしく感じられるので
それも良くない。私は家で酒を飲むと必ず、ポテチを食べてしまう。
ゆえに原則禁酒で行くことが望ましい。
私はある程度酒に強いし、味よりも酔いを求める傾向があるので
アル症になりうる人の基本要件は満たしているだろうと思う。
「オレは大丈夫」と思うことなく、
自制していく必要を感じている。
「失踪日記」の中で著者の吾妻氏がアルコール依存症(以下アル症)によって病院に入れられるというエピソードがある。
アル症は薬物依存であり、不治の病とされている。
つまり、一度なったら、死ぬまで酒を飲まない状態を保って
はじめて「アル症を克服した」と言えるわけである。
正確には死んでからでは言えないので、他人がそう言うだけである。
おそらく経験則的に「アル症とされた人が、その後、一定期間断酒をして、以前のように、節度を持って酒と付き合えるようになった」という事例が皆無か、または極めて少ないということなのだろう。
アル症はWHOの基準によると
過去1年間に、次の6項目の内、3項目以上が経験されるか、出現した時だけにアルコール依存症と診断する。
①飲酒への強い欲望または強迫感
②飲酒開始のコントロールまたは飲酒終了・飲酒量のコントロールが困難
③アルコールを中止・減量したときの離脱症候群の出現や離脱症状を軽減するか避ける意図で飲酒すること。
④耐性の証拠
⑤飲酒のために、他の楽しみや趣味を次第に無視する。飲んでいる時間が多くなり、酔いが醒めるのに時間を要するようになる
⑥明らかに有害な結果が起きているのに、アルコールを飲む。例えば、過度の飲酒による臓器障害、または大量飲酒による精神障害など。
だそうである。
ちなみにアル症になるといっても、「平成○○年○○月○○日○○時○○分アル症になった」
というように、デジタル式に、電球のスイッチを入れるようになるわけではない。
病気というのはそういうものだ。風邪だって、かかったした時と全快した時の時間を正確に特定できるわけではない。
酒を飲むと楽しくなるひと。顔があまり赤くならず、酒に強く二日酔いになりにくい人が大量飲酒→耐性強化→連続飲酒(就寝時以外すべて飲酒状態)→アル症と診断という経過をたどりやすいとされているらしい。
酒には「味を楽しむ」という点があるが、アル症の人はただ「酔い」を求めてパカパカ粗末に飲むそうだ。
スピリタスを水で適量に薄めて飲む私には耳の痛い話だ。
私は飲酒に対して、強迫感はない。
飲酒開始も割合コントロールできる。
離脱(酔いがさめると不快症状が出る。いわゆる禁断症状)もない。
ただ、飲酒終了のコントロールが難しい。
呑み始めると、潰れるか、なくなるまで呑んでしまうことが多い。
ほろ酔いでやめることが難しいと感じている。
ただ、二日酔いの経験は1度あるくらいだ。
だから、「1杯だけ」よりも「今日は飲まない」のほうがより達成しやすい。
「一杯目、人、酒を飲む、二杯目、酒、酒を飲む、三杯目、酒、人を飲む」の格言どおりであって、
一杯目でやめることが難しい。
「あと少しなら大丈夫だろう」が泥酔につながる。
酔うと気が大きくなるので、飲む勢いが増すし、なぜかジャンクフードがおいしく感じられるので
それも良くない。私は家で酒を飲むと必ず、ポテチを食べてしまう。
ゆえに原則禁酒で行くことが望ましい。
私はある程度酒に強いし、味よりも酔いを求める傾向があるので
アル症になりうる人の基本要件は満たしているだろうと思う。
「オレは大丈夫」と思うことなく、
自制していく必要を感じている。