白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

今日は記念日。

2020年09月18日 | 白堊スポーツ
本日は、当ブログの16周年記念日であります。
母校・盛岡一高のスポーツ応援を目的に開設したブログですが、途中、いろんなことがありまして(笑)、現在のこのような形に落ち着いております。

「継続は力なり」
とりあえず、20周年を目標にガンバロウかな?と思っています。

そういえば、今日から秋季高校野球岩手県大会の開幕です。
久し振りのワクワク感!一高頑張れ!!!

禁煙小説ー垣谷美雨

2020年09月17日 | 読書

評価4

まさしく題名そのまま、42歳の岩崎早和子(絵本作家の夫、中学の娘あり、会社員)が禁煙に取り組むお話。20年間何度も挑戦するが禁煙できない早和子。肩身が狭くなる日々に、ついに禁煙外来へ足を向けると・・・怒涛の「あれもダメ、これもダメ」に先を読まずにはいられなかった。さて、結末は?

私は28年間タバコを吸っていて、止めてから17年が経つ元喫煙者なので、タバコを吸う人の気持ちが手に取るほどわかる。当然、禁煙を始めるシーンも我ことのように思い出した。私の場合、ま~苦も無く喫煙を止めることができたわけではない。友達と一緒に始めたのが成功のコツだったように思う。

「経験がないと書けないよな~」と思っていたら、やはり、垣谷さん、喫煙経験者だったそうだ(笑)。

最後の努力(下)ー塩野七生

2020年09月16日 | 読書

評価5

40年ぶりの一人皇帝(専制君主)となったコンスタンティヌスは、新首都コンスタンティノポリスの建設を始め、300年続いた銀本位制から金本位制への移行を断行。そして、キリスト教徒から「大帝」と呼ばれることになる彼は、325年のニケーア公会議以後、キリスト教支援策を次々と打ち出して行く。

その支援策とは、キリスト教を拡大することにより神の権威を利用して帝国の東西を統一することを目的になされたものであった。概ね下記の4項目。

1.教会の建設
2.教会への資産の寄贈
3.聖職者の公務と納税の免除
4.司教区内での司法権の許可

中世の入り口に立ったと言ってよい皇帝コンスタンティヌスだったが、北方蛮族の侵入、40年ぶりのペルシアによる反ローマ軍事行動への対応に追われて、62歳で病による死をむかえる。

共和制や帝政前半の元老院やローマ市民から統治を委託される形をとっていた時代と、人間から委託されるのではなく「神から委託される」形を目指した専制君主としてのコンスタンティヌスの策略とキリスト教との関係性がとても勉強になった37巻であった!

まぶたー小川洋子(再読)

2020年09月14日 | 読書

評価4

8つの作品からなる短編集。
前回読んだ時はどうもピンと来なかったが、小川さんのエッセイを読んだので、少しは「小川ワールド」に近づけたような気がする。「バックストローク」「飛行機で眠るのは難しい」が秀逸。現実と非現実が交差する物語。

この類の作品を吸収するには歳を取りすぎている気がしないでもないが・・・(笑)

最後の努力(中)ー塩野七生

2020年09月14日 | 読書

評価5

四頭政(テトラルキア)は4次まで進むが、一時は東西の正副帝、実質的にイタリアと北アフリカを統治したマクセンティウスなどが加わり6人が乱立。そんな中、313年のミルヴィウス橋の戦闘でマクセンティウスを下したコンスタンティヌスが西の正帝として力を蓄え東のリキニウスとの二頭政(ディアルキア)に突入。この二人の皇帝により313年には「ミラノ勅令」により、キリスト教が公認される。

その後、北方蛮族の侵略をどうにか防ぎ切ったコンスタンティヌスは、324年、ついにリキニウスとの決戦に打って出る。戦場はイスタンブール周辺。双方、陸上15万、海上300隻を数える大兵力の激突となり、戦略にたけたコンスタンティヌスが勝利する。

岩手県高校新人陸上

2020年09月13日 | 高校総体
◆女子砲丸投げ◆

盛岡一高1年・久保田美咲さん、11m15で2位!

投擲競技での上位進出、うぅ~む、長年一高陸上部を追いかけていますが記憶にないです。なかなか、一高選手の名前が出て来ないのでやきもきしていましたが、よくぞやってくれました!これからも頑張ってください!!!!

【追伸】過去の投擲部門での一高選手の入賞、調べました!
2010年新人戦、玉木里佳さん 砲丸投げ ⑤位 やり投げ ④位
2011年県高総体、玉木里佳さん 砲丸投げ⑥位

ローマ人の物語ースペシャルガイドブック

2020年09月12日 | 読書

文庫本全43巻の第1巻を読み終わったのが4月5日。
「半年ぐらいはかがるべな~」と思って読み続けて、ここまで35巻読了。残すはあと8巻。来月中にはゴールできるだろう。

ってことで、ちと、先走りながら、「スペシャル・ガイドブック」購入!ふだんは文庫サイズオンリーだが、今回は、写真、図解も多く載っているのと完読記念っつーことで単行本を購入!常に傍らにいてわが輩のローマ史探訪の友となることだろう!

最後の努力(上)ー塩野七生

2020年09月12日 | 読書

評価5

284年から21年間統治する皇帝ディオクレティアヌスからのローマは、アウグストゥスが始めた元首政から絶対君主政へと移行する。皇帝の地位の安定のための政体を始めたディオクレティアヌスは増税による軍事力の増強を図り、二頭政を経て、帝国を東西に分け、それぞれに正副皇帝を置くとした四頭政を始める。

<東方>正帝:ディオクレティアヌス 副帝:ガレリウス
<西方>正帝:マクシミアヌス    副帝:コンスタンティウス・クロルス

帝政前期の皇帝たちが取り組まなかった数々の政策に果敢に取り組んだディオクレティアヌスではあったが、軍機構と官僚機構の分離は構成員の増加を招き、その穴埋めとして人頭税などの税制改革及びインフレへの対処として史上初の統制経済も導入せざるを得なかったのである。

キリスト教徒との軋轢も増す中、ディオクレティアヌスは、305年、自ら退位を表明した上で第2次四頭政に後を託すこととなる。