白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

風が強く吹いているー三浦しをん

2019年12月06日 | 読書

評価5

部員が10人しかいない寛政大が初の箱根駅伝に挑む青春小説!

竹青荘(ちくせいそう)に住む4年・清瀬が10人目の住民を探していたところ、高校時代に全国に名を馳せたランナーの新入生・走(かける)を見つけて強引に入居させる。実は格安な家賃と引き換えに竹青荘の住人は寛政大陸上部員となることになっていて、ついに数が揃ったことで清瀬が「箱根挑戦!」をぶち上げるのだった。しかし、2人以外の陸上経験者は1人だけ。あとは司法試験合格者、クイズおたく、ニコチン中毒、漫画おたく等々、とても1年足らずで箱根本戦、いや予選会すら目指せるメンバーとは思えないのだが、ところがドッコイ(笑)。ま~あり得ない話なのですが、読めば必ず感動します!涙出てきます!是非読んでみてください!

実は、三浦しをんさん、これまで直木賞を取った「まほろ駅前多田便利軒」しか読んだことがなくて、これが私的には好みではなかった(面白くなかった)ので敬遠していた作家さんだったのですが、直球勝負のスポーツ青春物にビックリ!これから他の作品も読んでみようと思います。

【追伸】あと数冊「駅伝物」を読んで箱根駅伝本番に備えます(笑)。