読書
すまんっ!
大ファンである荻原浩さんでは、あるが、なんともかんとも、「砂の王国」の下巻にはこの評価を下さざるを得ない。再びすまんっ(汗)。
「どんな展開で結末をむかえるのだろう?」と期待を込めて読み始めた下巻であったが、話の核がなく、ただダラダラと新興宗教団体の活動が膨らんで行く様が綴られ、ただダラダラと創設者である事務局長の山崎が教祖の仲村、師範代の龍斎に疎まれ、信者の敵となって追い詰められる様が綴られて行くだけ。
山中で踊り狂う若者たちの場面やその場に教祖が簡易トイレを運び込ませて、若者達の心を掴む場面を見て、「なんだがな~」とは思っていたが・・・そして、途中何度も出て来る「貝殻で塔を建てる」場面、そして、別れた妻が登場する場面に意味があったのか?全部が全部何の脈絡もなく長編に押し込めたシーンとしか思えない。あまりにもひどい出来にかなりガッカリ(泣)。
ただ一つの救いは解説が
盛岡一高OBの斎藤環さん(精神科医)だったこと!