亜米利加・合衆国からみた日本・・・「新聞記事」
Opinion
The Myth of Japan’s Failure
By EAMONN FINGLETON
Published: January 6, 2012
Tokyo
合衆国人は日本を《 落ちた大国 》と、捉え「冷笑の的」と
しているようです
紐育時報(ニューヨーク・タイムズ)が合衆国人向けに書いた意見記事です。
The Myth of Japan's Failure(以下、拙補訳!)
◆亜米利加(合衆国)人は日本を、意気消沈し後退した国として見ている。
住宅価格は一時の最高値には戻らず、株価も同じである。
1990年以降は「失われた数十年」であり、
日本は「落ちた大国」であり、
経済面では「冷笑の的」となっている。
さらに反面教師としてとらえてきた。
◆しかし日本をそのように見ることは神話である。
「失われた数十年」の間も、
日本経済はよくやってきた。
いくつかの重要な尺度では、合衆国よりもよくなしとげた。
◆それはケネディやダレスの空港から日本の空港に着いたときに明白である。
さらに日本人のほうが身なりがよく、 Porsche、Audi、mercedes-Benz を
含む最新の車を持っている。
平均寿命の伸び、高速通信網施設、通貨高、失業率、
500feet(152m)以上の新築高層建物数、海外経常余剰額と
いった数字でも裏付けられている。
◆高価で高機能な製品を真っ先に導入し、Michelinが評価する
最高の飲食店の数も巴里に勝っている。
保険制度など健康管理、環境も向上している。
◆ではなぜそのように現実と印象が異なるのか?。
◆多くの欧米人は、心理的に、日本を軽く扱おうとする。
これは東京を拠点とする外交官、学者の間でさえも明白な、
物の見方である。
◆心理は別にして、日本を「落ちた巨人」に仕立てることにより、
問題の言い訳にできたり、主張を正当化できる。
◆日本の貿易交渉担当者にかかる圧力を軽くできる。
◆日本は確固として洗練された産業基盤を確立した。
この種の製造は高度に資本集積で知識集積であり、
50~60年代に合衆国の経済界・経営者の本質で
あったものである。
◆日本は警告としてではなく、ひな形として取り上げられるべきである。
日本の社会基盤整備の継続的な上昇傾向は間違いなく啓示である。
《 7月4日は合衆国の独立記念日 》
普通の亜米利加・合衆国人は日本には興味はありませんが、
高い教育を受けた合衆国人にとっては、同盟国であり、経済大国でも
ある日本は知っておかなければならない国のひとつであるはずです。
ところが、商取引相手、自称・知識人、外交官にいたるまで、
合衆国の日本に対する認識が間違っているのではないかというのです。
合衆国人は日本の株価や住宅価格だけを見て、そして人口減少や
高齢化の予測、さらにはそれらに対する政府の無策ぶりから、
日本経済さらに日本がもうだめだと判断してしまってるようです。
しかし実際に日本に来てみると、合衆国で感じた印象(image)と
大きな格差(gap)があることに気付きます。
それではじめて自分の認識が間違っていたことに気付くのです。
この原因のひとつは、日本から合衆国に情報が十分に伝わっていない
ことです。
日本在住の報道関係者が日本を理解していないか、合衆国でも理解しようと
しないことが原因でしょう。
おそらく興味がないか、見下しているのでしょう。
世界で最も重要と言われる同盟関係にある二国間の
緊張関係(communication)でさえ、この程度ということがよくわかります。
《 引用:参考・参照 》
◆ゆうくんの部屋
http://yukun.cocolog-nifty.com/mortgage/2012/01/post-36d3.html
◆翻訳している頁もあります。
「日本の失敗という神話(1)」(MikSの浅横日記)
http://shin-nikki.blog.so-net.ne.jp/2012-01-07