再生利用(リサイクル)
江戸の再生利用(リサイクル)業
http://www.gakken.co.jp/kagakusouken/spread/oedo/02/kaisetsu3.html
江戸時代は二百六十五年間続いた。
徳川幕府が政権を維持できなくなったきっかけは、亜米利加(アメリカ)の
軍艦がやって来て威嚇するという、徳川幕府にとって予想もしなかった
外交上の大事件だった。
国民の不満が噴出した革命運動によって政府を打倒したのではないから、
あのまま外からの干渉なしに放っておかれれば、まだ十年や二十年は続いた
だろう。
今になって考えると二百六十五年も平穏に続いた江戸時代には、この国を
平穏無事に維持運営するための智恵が満ちているはずだ。
しかも、学者や思想家が考える紙の上の空論と違って、とにかくも長い期間
続いた実績がある。
「こうすれば、うまくいくはず」という夢や予想ではなく、
「こうやって、うまくいっていた」という実例をいくらでも探すことができる。
不思議なことに、明治以降の日本人は、江戸時代からほとんど何も学ぼうと
しなかった。
学ぼうとしなかったどころか、江戸時代にやっていたことの長所を探しもせず
粗(アラ)探しに熱中し、旧いやり方を全て《旧弊》とか《因循姑息》とかいって
叩き壊して、新しい制度や方法に切り替えた。
新政府にしてみれば、国民がなじんでいる伝統的な方法をそのまま続けていれば、
自分たちの存在価値自体が危うくなると思ったのだろうか。すべて欧米式の方が
すぐれているいるといって、変えられる限り変えてしまった。
もちろん、江戸時代にやっていたことのすべてが良かったはずはないし、変える
ことがすべて悪いわけではない。
「再生利用(リサイクル)」を、見直してみませんか!・・・
引用・参照:
「お江戸の科学 学研 落語からお江戸を探ろう」
「雑学 大江戸庶民事情 石川 英輔 著 講談社文庫」
「大江戸開府四百年事情 石川 英輔 著 講談社文庫」
今でも和服などのリサイクルって言うか活用が凄いですよね。
婆さんの和服が孫まで仕立て直せばいつまでも着られたりしますし、痛みが激しければ布団、座布団の布や当て布に成ってりして、この布はいつの時代の布?とか考えたりします。^^;
昔は鍋の底を修理して廻る人とかも居ましたね。
昔はそれでも食べていけたのでしょうけど今は物や貨幣価値の差が激しく成立たなくなってしまったのでしょうが、考え直さないといけないと思ったりします。^^;
今は物が安くなりすぎたのでしょうか。昔は高くても凄く長持ちしましたし、高いぶんだけ大切に扱っていたような気がします。
襖の下張りから歴史的に価値の有る手紙
などが発見されますね
井戸端のところに、ゴミ置き場があって、回収していたようです。
紙もゴミではなく、クズとして再利用していますから。
くみ取りも、再利用されてました。
使い捨てなどの陰謀は、どこかの差し金でしょうね。
波士頓などの大学集中地区と観光地以外は使い捨て文化ありませんでした。
日本でもリサイクルに取り組むようになりましたが、生活が豊かになり使い捨ての時代、もう新しいものは買いません。
戊辰戦争で敗走した会津藩の武家屋敷、今や料亭に替わっていました。
賊軍として靖国にも祀られず、哀れを感じます。