いつもこのブログを見て頂いて有難うございます。
本日より連載 「MY HOMEへの道」を不定期に掲載させて頂きます。
このお話は、100年に一度と言われる大不況の最中、新築一戸建を買おうという
とある無鉄砲な自営業者が住宅をGETするまでの、ノンフィクションです。
第一話
セミの鳴き声が聞こえるある日。
場所はとある自営業者の事務所。
旧型のデスクトップパソコンの前でカタカタと作業を続ける自営業者の右側
の壁には、とある不動産物件資料が押しピンで貼り付けられている。
30代半ばと見えるこの自営業者、小太りだが、どうみても金持ちそうではない。
貼り付けてある不動産物件資料は、数年はそのままなのだろうか・・・
紙が劣化し、やや黄色味がかかっている・・
自営業者はふいにデスクの中から決算書ファイルと書かれたファイルを取り出し
食い入る様にページをめくっていく。
表情は 渋い
恐らく儲かっていないのだろう。
この男は飛ばし読みしたファイルを片付けると、右側の棚にあった封筒を目の
前に置いた。
住宅支援金融機構と書かれているその封筒の中から、その男は一部の冊子を
取り出し、何かを確かめながら、おもむろに電卓を叩き始めた。
何度か首をかしげながら、男は電卓を叩いている。
数分後、男は
ニヤッと不気味に笑った。
よほど紙は劣化しているのか、動かすごとにパリパリと音のする
壁に貼られてある不動産物件資料を、男は破らないように慎重に取り外し
それを目の前に置き、タバコに火をつけた。
何やら悩んでいるようである。
明るいのか暗いのか分からない表情の男は、その資料を片手に事務所を
出て行った。
この男を追ってみる・・・
男はその事務所から歩いて3分程の、誰も住んでいないであろう古民家が建っている
ある土地の前で足を止めた。
この敷地、どうみても150坪以上はある
男はようやく消えかかったタバコを片手に、資料と見比べながら境界と思われる
ポイントを見て回っている。
その後、少し距離をおいた所からその土地を眺めた後、男はもときた道へと
戻っていった・・・
しかし、その男がでかいのだろうか?いやに道が狭く感じる・・・
続く
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