ＣＯＭ君同士でも相性があるのが分かった世界コンピュータ選手権でした。
ＧＰＳキラーはツツカナ君です。
ポナンザ君はＮＤＦ君にはいつも負けるとか。
激指君も強いのか弱いのか、簡単に負けてる場合があります。
ＣＯＭ君も複雑になってくるとどうしたってそうなります。
これは個性みたいなものですね。
「直せ」といわれてもなんでそうなっているのか分かりませんからね。
どうしようもありません。
もう一度生まれ変わるしかないのです。
あ、いや、つまり「一から組直さないと治らない」ということですね。
それで、これでも違いますね。
組直しても違う性格になるだけで、それがいいのか悪いのかは前もって分かりません。
そういうわけで、このあたりもなにやら「人並み」になりましたねえ、ＣＯＭ君も。
さて、ＣＯＭ君同士の戦いはすばらしい棋譜になることも、なんともしょうがない
棋譜になることもあるようです。
ＣＯＭ君は基本的に「恐れ」を知りませんから揺れ幅が大きいのです。
これはなにやら今の株式相場と似ていますね。
ＣＯＭ君取引おおはやりで、おかげでマイクロクラッシュも時々発生します。
それで市場のボラリティーが大きくなります。
そこに人間が加わると、市場は安定方向に動きます。
マイクロクラッシュ抑制装置が人間なのです。
将棋の場合ですと、人はあまりに極端な手は控えますから局面が安定します。
そうして
プログラム（人＋ＣＯＭ君）の出力になる棋譜は大抵安定したよいものに
なりそうです。
あんまりしょうもない手は人が指しませんからね。
ＣＯＭ君がハイリスクーハイリターンをねらって、人が保守的に棋譜を安定化させている。
これですばらしい棋譜が生まれます。
でもこれでは勝率ではＣＯＭ君側に有利に働きそうです。
ここらあたりをみてもＣＯＭ君とどこまでがちで競い合うのがいいのか、
思案のしどころではありまする。
ＰＳ
たとえば対ＧＰＳ戦で羽生さんに「ツツカナ君のように指したらよい。」と言うのも
なにやらおかしな話ですね。
でも「勝負にこだわる」というこは結局はそういうことになります。
そうして我々はなにもツツカナ君の将棋を見たいのではないでしょう。
「羽生さんの指しまわしで勝って欲しい」のですよね。
でもそれはもはや「大いなる矛盾」でしかないように思われます。
