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ブラックホール情報パラドックス

2022-11-21 10:32:40 | 日記

前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2020/10/4 12:06 | 最終変更

 

皆さんホーキング放射でBHが蒸発して「この世界から消えてなくなる事」にはそんなに反発しない、「問題だ」とは思わない様です。

ただその時に「BHに入り込んだはずの情報が消えている様に見える事が問題である。」とそう主張されている様に見えます。

ホーキング博士の「ブラックホール情報パラドックス」とは/ファビオ・パクチ
https://www.ted.com/talks/fabio_pacucci_hawking_s_black_hole_paradox_explained/transcript?language=ja#t-8743

この動画はたぶん「難しい内容をほぼ正確にやさしく説明している」とおもわれ、そうしてまた「業界の考え方はこうである」ということも教えてくれています。

それで、当方が理解できた範囲で申し上げれば「BHに入り込んだ、吸収された粒子の世界線、それは粒子の情報を運んでいたものですが、それがBHの中心にある特異点で消える」。

それで、それだけなら単に「粒子の情報が見えなくなった」ということで「ふたをしてお終い」になる話でした。

ところがホーキング放射でそのBHが消える、と。

そうなると「BHのどこかに保存されていたはずの粒子の情報が消えている様にみえる」。

これは「量子力学にとっては問題である」とそういう舞台設定に見えます。

逆に言いますと「量子力学と言うものは、どこまでも粒子の世界線を追いかける事が出来る」と主張している事になります。

もちろん、その粒子がほかの粒子と相互作用して別の種類の粒子に変わる事は許しており、その状況も計算できる、と言うのが量子力学である、と言えます。

その場合は「世界線は交わってそうして又離れていく。」

しかしその世界線が消える、という事はない、という事です。

しかし、BHに粒子が入り込んだ場合は世界線が消えていくように見える、という所に「ブラックホール情報パラドックスの本質がある」という事になります。

 

 

 

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