前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2020/10/11 21:37 | 最終変更
さて今度はうぃきの記述に従って見ていきましょう。
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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9#cite_note-giddings1995-9
日本語版に従いますが、例によってこの頁は英語版の訳になっていますので、英語版で補正しながら見ていきます。
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https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fen.wikipedia.org%2Fwiki%2FBlack_hole_information_paradox&prev=search
『パラドックスの解決に向けた主なアプローチ
・情報は失われ回収不能説
利点:比較的議論のない半古典的重力論の計算の直接的帰結であるように見える。
短所:(量子力学の要求する:訳注)ユニタリー性に違反します。(バンク、サスキンド、ペスキンは、エネルギーと運動量の保存則や局所性にも違反していると主張しましたが、自由度の高いシステムではこの議論は正しくないようです。)
・ブラックホールの蒸発の間、情報は徐々に漏れ出す説
利点:古典的な燃焼の過程における情報の回復と質的に類似しているため、直感的に理解しやすい。
短所:古典的および半古典的近似が適切な近似であると予想される巨視的ブラックホールの場合でも、古典的および半古典的重力(ブラックホールから情報が漏れることがない)からの大きな逸脱が必要です。
・情報は、プランクサイズの残骸(レムナント:残ったもの:訳注)に保存される説
利点:情報が逃げ出すメカニズムが必要ない。
難点:蒸発するブラックホールから逃げ出すあらゆる情報を保存するため、レムナントは無限の数の内部状態を必要とする。』
↑
大きなBHがホーキング放射をしてプランクサイズ近傍に至った所で「何かがそこに残る=レムナント(残りもの)」説です。
「プランクサイズ・レムナント説」は当方が主張する「プランクレベル原始BH=CDM」説に近いのですが、いずれにせよその小さなレムナントの内部に多量の情報が存在する、、、というのは無理でしょう。
さて上記はウィキに載っている全ての対策を網羅していませんが、多くの方々は
『・・・パラドックスをどのように解決するかのアイデアには、様々なものがある。
1997年のAdS/CFT対応の提案以降、物理学者の間では、情報は保存され、ホーキング放射は正確に熱的なものではなく、量子補正を受けているとの考え方が大勢を占めていた。』
という説明、
つまりは
「・ブラックホールの蒸発の間、情報は(ホーキング放射をエンコードする形て:訳注)徐々に漏れ出す」
という説明が「お気に入り」の様であります。
ただし「放出されたホーキング放射をどのようにしてデコードしたら情報が取り出せるのか」は依然として不明のままですが、、、。