新学期が始まって約一週間がたち、日常が戻ってきました。
中三になった末っ子息子は朝読書の時間に、
先日買った「虐殺の世界史」を持って行くらしい。
いつまでたっても幼い・・・末っ子息子。
さて、この本が怖いとほざく息子に、
「本当に恐ろしいのはこういう本だよ」・・・と薦めてみたのが、
冒頭の本です。
原発の放射能漏れが気になった昨今ですが、
以前、核燃料を作っている工場で放射性物質の臨界事故があった件、
その時に被曝された方の治療記録です。
最初に読んだのはこの本が出てすぐのことなので、10年位も前になりますが、
ときどき、手に取っています。
NHKで放送された番組をまとめたものですが、
被曝した体にどういうことが起きるのか、
・・・破壊された染色体の写真を見て、
目に見えない放射線の恐ろしさをまざまざと見せ付けられました。
それ以来、人間の力でコントロールできなくなるような
原子力発電所には疑問を持っておりました。
だからといって、
今回の原発の件について、怒っているわけではありません。
むしろ、この本を読んでいたからこそ、
報道の仕方が人々を混乱させたのではないかと、
冷静にニュースを見ることができたように思います。
今回被曝された方が、何事もないよう、願っています。