
3ヶ月ほど前に、「今、あなたがしたいことは何ですか?」と問われ、
何気なく、「街歩きです。」と言ってはみたものの、
仕事が休みの日にはたまった家事を片付けたり、
お子達の行事などで落ち着かなかったり、
天候に阻まれたり・・・と、結局腰が重かったわけですが、
先日、家事もそこそこに、街歩きに出かけました。
行き先は、前々から興味のあった「谷根千(やねせん)」。
東京都文京区、台東区のあたり、「谷中・根津・千駄木」の通称でございます。
神奈川県の我が家からだと、
都心へ出て、千代田線に乗り換えて、まずは根津駅で下車。ここまで約1時間。
谷根千を歩くにあたり、一応地図は手に入れておいたのですが、
現地で地図を出すというのもなんとなく気が引けるもので、
あえて地図は家に置いてきて、現地でのカンに頼って歩くことにしました。
そんなわけで、根津駅でまず目にしたものは「根津神社・つつじまつり」。
まずは、ここに行ってみましょう。
ご親切なことに「つつじまつり」の看板が道に分かりやすく掲げられています。
その途中で・・・「文京区伝統工芸展」なる看板があり、興味をひかれて中へ・・・。
即売会を兼ねた展示でしたが、見ている人がいなくて、
ゆっくり見ることができるのは良いけれど、ちょっと寂しい。
自分は工芸品など好きなので、立ち寄ることができて良かったです。
知人にハガキを出したいと思っていたので、そこで手刷りの絵葉書を買いました。
見ているうちに、いつの間にか年配の女性達がわさわさと訪れ、
なんとなく人寄せパンダ的になって気分を良くしてそこを後にしました。
さて、根津神社。
自分は神社仏閣・歴史には疎いのですが、
こちらの神社は徳川5代将軍綱吉に関係があるようですね。
ちょうど本殿から雅楽の生演奏が聞こえ、
建物は荘厳で、桜も咲き、参拝者の数はそれほど多くなくて、
雰囲気がすごく良かったのであります。
またこの日は、暖かな日差しも降りそそいでおりました。
一角にある鳥居は人も少ないので心置きなく、くぐれましたよ~。
そして、目的のつつじまつり・・・つつじどこ
・・・そうです、まだ季節早く、つつじはほとんど咲いていなかったのです。
つつじの園に入るには200円払うのですが、
入り口で女性に「まだ時期じゃないわね。」と話しかけられ、
一瞬、入場をためらいましたが、
ここへ来ること自体がもうあるかないかなので、予定通り入場しました。
入るときに、巫女さんらしき方が、「咲いている時期にまたこの券で入れますよ」と
言ってくださったので、その点では親切ですね。
誰もいないつつじまつり。それはそれで乙なものでした。
のんびりのんびり坂をあがり、ちょびっと咲いているつつじを眺め、
つぼみが凝縮されたようなつつじも、いとおかし。
ちょっと早めに咲き誇るつつじもあり(冒頭写真)。
坂の上からの眺めはこんな感じで、
だ~れもいません。贅沢すぎる・・・咲いてなくたって、よいのです。
多分、花の最盛期には、人混みに揉まれてしまうのではないかしら。
それはそれでつつじの美しさを愛でればいいのですが。
ふと、・・・先ほど入り口で会った女性が、坂の向こうに見えました。
自分の後に入場したのでしょう・・・咲いていない様子に後悔していないかしら。
あまりにものんびりしすぎて、時計を見るともう正午を過ぎていた。
このペースで谷根千、歩けるのかな? ~つづく~