黒い氷 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 16-3)オーサ・ラーソン早川書房 このアイテムの詳細を見る |
かなり前から読んでいた「黒い氷」を、やっと読み終わりました(かなり止めてました)
この作品、読み始めてから続き物(事件は一話完結のようです)だったとわかりました。
今作は、続きもの(?)の三作目です。
原作者は、スウェーデンの作家さんです。
あらすじは、
弁護士として働いていたレベッカは、前作で顔面に傷を負ってしまう。しかも、命の危機にさらされ、友人の横たわる死体を見たとき、心が壊れてしまい、精神病院に入るが、なんとか回復・退院したものの、顔面の傷と神経が参っていて、弁護士を辞め、故郷のキールナに戻って来た。
しかし、地元の検事長に、法律家ということで、検事として働くように強く乞われ、キールナで特別検事として働くことになった。
そんな時、キールナの凍結した湖の上の箱舟(橇付き釣り小屋)の中で、女性の惨殺死体が発見され、殺人事件に関わることとなる。
そして、被害女性の身元を調べる中、彼女はキールナ出身の成功者マウリ・カリス率いるカリス鉱業の情報部長インナ・ヴァトラングとわかる。
そして、さらに彼女の事件を探るうちに、ある事件と事件がつながり・・・
途中から(今回の事件ではなく)読み始めたので、ストーリーに対して惹きこまれ感が薄かったのか、本当に読み終えるのに時間がかかってしまいました。
ストーリー自体は、面白かったし、登場人物たちも良く描かれていて、良い作品だと思いました。
ただ、レベッカの心情や、思索の描写が、間々に挟まれて、事件を追いたいのか、レベッカを描きたいのか、良くわからないところが、残念でした。
前2冊を、読んでいないため、なんだろうとは思いますが・・・
前2作同様、この作品も、原作(スウェーデン語?)の英訳版の邦訳ということで、ニュアンスが微妙に違うかもしれないですね。
レベッカシリーズ 第1作
オーロラの向こう側 (ハヤカワ・ミステリ文庫)オーサ・ラーソン早川書房 このアイテムの詳細を見る |
レベッカシリーズ 第2作
赤い夏の日 (ハヤカワ・ミステリ文庫)オーサ・ラーソン早川書房 このアイテムの詳細を見る |