Matthewの映画日記?

Matthewの独断と偏見に満ちたお気楽日記

『クライマーズ・ハイ』

2008-07-16 00:11:04 | '08 映画 (邦画)
『クライマーズ・ハイ』観てきました。

『日航機墜落事故』を追う地元紙の新聞記者の話です。


あらすじは

群馬県にある北関東新聞社の新聞記者・悠木は、山登りを趣味とする男だ。その日も会社の友人と山に行く約束をしており、駅へ向かおうとしていた、その時、警察担当記者・佐山から「県警に動きあり、飛行機が消えたらしい」との電話が入った直後、「日航の旅客機が、レーダーから忽然と消え、墜落した模様。」との社内に緊急速報が流れる。編集部が慌しくなり、山登りなどしている場合ではなくなり、友人と待ち合わせの駅へ断りに向かおうとする悠木に、社長から声がかかり「日航機墜落事故の全権」を任される。そんな中、墜落現場が群馬の御巣鷹山とわかり、警察から電話をかけてきた佐山と編集室にいた、もう一人の記者がカメラマンとして、御巣鷹山へと向かう。そこで、佐山たちの目にした惨状とは。悠木たち編集の伝えようとするものとは・・・「チェック、ダブルチェック!!」



全国紙と地方紙との闘い(?)と、社内の中でも、若手記者とベテラン記者との攻防といった人間関係が、実にリアルに描かれていて、記者たちの良い記事(一面を飾る)を書こうとする意地が凄まじいものだなと思いました。
御巣鷹の現場に登り、記事を送るため、無線を持たない北関東新聞の記者は、その日のうちに下山し、電話をするのにも苦労する。今では、携帯も普及し、そんなことはなくなったのでしょうが、大変なご苦労だったなと思いました。映画の中で、御巣鷹に登った記者の一人が、錯乱状態になりますが、実際、普通の神経では、それもやむ無しと思います。死体を見るのが初めてだったうえ、あの惨状では(その記者のセリフを聞いただけでゾッとしました)
どこまで実写だったのか分かりませんが、御巣鷹の現場に散らばる機体の破片や荷物・なぎ倒された樹木や地表、物凄くリアルに描かれていました(死体に関しては映りません)こんな中、生き残った人がいたことが、信じられません。
一番に現場に駆けつけ、気を落ち着かせてから書いた佐山の記事には、胸を打つものがありました。その記事を「自衛隊をヨイショしている」と載せなかった次長は、昔はどうあれ、記者のかざかみにもおけないと思いました。

最後の方に、搭乗者の遺書を読み上げるシーンがあるのですが、TVでも特番などで取り上げられ、何度も耳にしたことのあるものでしたが、あの遺書を書いた人は凄いなぁと思います。機体が急速に落下していく中、家族へ自分の思いを伝える。残念だけど、死ぬと覚悟した時に「自分は幸せだった」と言える。大きい人だなあと思いました。そして、あの惨状の中、よく遺書が残されていた。

自分は最後の瞬間に、「幸せだった」と言えるだろうか?

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2 コメント

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シビアな世界 (翠雲)
2008-07-27 23:59:42
こんにちわ、コメントをありがとうございました。
TBは繁栄されませんでした。最近くあるんですよ…あのブログ。
せっかくしていただいたのに、申し訳ありません。
お詫びを申し上げます。

新聞記者のすさまじい世界を垣間見た映画でしたね。
同じ会社で、同じ記者仲間で、あそこまで正面切って喧嘩できるとは…!
一面を良いものにしようと皆が戦っている。
それはわかりますが、それもずーっとですよね。
凄い情熱とバイタリティだな、と感心しました。
私にはできないことだ…。
新聞の使命とか人間としてとか、主人公の公私(あれもこれもばらされていて、ほとんど私、状態でしたが)(笑)にわたってよく描かれた映画だったと思います。
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こんばんは (Matthew)
2008-07-28 00:32:56
翆雲さん、こんばんは。
TBについては、記事にもかかれていましたよね。お詫びいただいて、ありがとうございます。気になさらなくて、大丈夫ですよ。

本当に主人公の私事が、包み隠さずバラされていた感じでしたね。自分も出来るものなら、仕事仲間とぶつかりたいです(人間関係って大変ですよね)新聞記者みたいな仕事は、そんな人間関係とか気にしていたら、良い記事は書けないし、自分色は出せないし、特殊なんでしょうね。それでも、あそこまで(一応)上司に、噛みつけるって凄いですよね。

コメントいただき、ありがとうございました。
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