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将棋の日記

第2回 将棋電王戦 第3局

2013-04-06 22:01:32 | ネットソフト情報
2013/4/6(土)に、第3局が行われました。

先手:船江五段
後手:ツツカナ

将棋ソフトのツツカナの勝ち

将棋ソフトが勝利して、皆さんはどんなお気持ちですか?
個人的には、複雑な心境です。


今日は、プログラマー寄りのブログの記事にしたいと思います。

プロ棋士を相手に2勝という事実は、将棋ソフトの評価関数がプロ棋士と互角以上の戦いが出来ることが証明したことになります。

プロ棋士は、将棋人生をかけて目の前の1局の将棋を対局する。
その重みを、改めて知ることを再認識をしました。

日本将棋連盟が主催なので、どうしても将棋の話題になることは、仕方ないのですが。
プログラマーのことに触れる機会が少ないと個人的には思います。

プログラマーの努力に敬意を表するという言い方をしますが、何に敬意を示すのでしょうか?
プロ棋士は、奨励会に入って将棋のプロを目指します。 なので、1手1手に将棋人生をかけて指します。
プロ棋士には、1手1手の読みの積み重ねに敬意を表すると思います。

将棋ソフトの分野は、人工知能、ゲームプログラムという分野になります。
私は、データベースのプログラマーでしたので、分野は異なります。
でも、プログラマーにとっては、1行1行のソースコードに敬意を表すことになります。

よく、将棋ソフトだと「人間vsソフト」や「人間vs人間」という言い方がありますが、あまりそういう表現は好きではありません。
よくプログラマーは、デジタルのイメージがありますが、本当はアナログの世界なんです。
えっ! と思うかもしれませんが、本当なのです。

例えば次の計算をプログラムをして見ましょう。
1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + 9 + 10 = 55

<C言語>
int Num;
int Sum;

Num = 0;
Sum = 0;

for(Num = 1; Num <= 10; Num++) {
  Sum = Sum + Num;
}

printf("%d\n", Sum);

こういう風に、1行1行のアナログのように考えて書くソースコードが、プログラマーという人間なんです。
プログラマーは、コンピューターを媒体にした、プログラムの表現がソースコードなのです。

私は、記者会見を聞いて、少し残念な事があります。
プロ棋士にも棋風があります。
また、将棋ソフトの開発者の個性があります。
プロ棋士ならば、将棋を見ればどんな棋風なのかは分かります。
しかし、将棋ソフトの特徴は、他の将棋ソフトと比べて、どんな点に特徴がありますか?
5つの将棋ソフトが出ていますが、開発者の個性の部分を聞いていないのですね。
それが少し残念です。


今回の将棋は、プロ棋士ならばこう指す手が、将棋ソフトの評価関数がまさった感じです。
プロ棋士が評価関数の弱点を突いた指し方ではなかった印象です。

また、優勢を築いても、油断をしてはならないです。
それは、評価関数で悪くなる変化を指さないように設定されているからです。
ある意味では、ねばり強い指し方をすると思います。

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