LogicalInSpace

将棋の日記

プロ将棋の印象

2009-11-17 14:57:50 | 私の将棋
私が個人的に、最近のプロ将棋の印象です。

NHKの将棋講座を購入して感じたことは、綺麗な定跡形の将棋が少ないと感じました。
なので、プロ将棋は力戦形の将棋を指している印象です。

そう考えてみると、NHKの将棋講座(先崎八段の講座)、将棋世界(勝又六段の講座)をイメージすると、綺麗な定跡形ではないけど、力戦形でもない将棋が多いイメージがしました。
それを今の棋士は現代将棋と命名している。

<綺麗な定跡とは>
矢倉の▲3七銀、矢倉の▲3七桂、矢倉の森下システム、角換わり棒銀、角換わり腰掛け銀、相掛かり、横歩取りの中座飛車、横歩取りの△3三角戦法、横歩取りの△3三桂戦法、後手四間飛車対山田定跡、後手四間飛車対居飛車穴熊、後手三間飛車対▲4五歩早仕掛けなどなど

<力戦形とは>
雁木戦法、相居飛車の△4四歩、ウソ矢倉などなど

<現代将棋とは>
一手損角換わり、ゴキゲン中飛車、早石田流(7手目の△7四歩)、相掛かりの▲2七銀、角交換振り飛車などなど


竜王戦の挑決第2局の(先)深浦王位vs森内九段の後手四間飛車、第3局の(先)森内九段vs渡辺竜王の角換わり腰掛け銀は、純粋の定跡の将棋でした。
それを見ていて新鮮に映るから、これがまた面白いです。

現代将棋は、綺麗な定跡でもなく、力戦形でもなく、何かに分類される戦形です。
しかし、何かに分類されても、少しづつ局面(形や位置)が違うので、狙いや指し方が異なってくるのが、アマチュアには分かりにくいのが、現代将棋の特徴だと感じます。


また、プロ棋士は勝ちを意識しているから、現代将棋になっていると思います。
でも、勝ちでも2種類があるイメージがあります。

先手の傾向は、勝ちやすい戦法を選択すること。
後手の傾向は、負けにくい戦法を選択すること。
プロも人間なので、当然、実践的な心理もある訳です。
先手は読み筋的には勝ちやすいと思って誘導しているけど、後手は実践的には勝ちにくい方へと誘導する。

そういう駆け引きが、プロ将棋にはある感じがします。 誰も解説はしてくれませんが・・・。
あえて言えば、先手は主導権を握れる、後手は追随していくと表現しているので・・・。


現代将棋は、戦法が多様化して、勝ちを意識しているので、アマチュアにはとても難解な将棋に見える訳で・・・。
だから、プロ棋士の解説が必要な訳で・・・。
逆にいえば、それだけ将棋は奥が深く、楽しいということだと思います。

私の個人的な印象です。