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おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

元朝にて

2016年01月01日 07時54分03秒 | 日記


新年明けましておめでとうございます

旧年中はわが稚拙なるブログ愛読いただきまして有難うございました。

本年もどうぞ宜しくお願いを申しあげます。



さて年末に湯布院へ行って参りました

天気は上々で11号線を北上し、別府方面へ向かい1時間半位でしたか到着致しました。

車を町の中心部において、散策。

人通りは平日関係なく観光バスが次々にやって来てまして、多数の観光客が降り立ち
通りは満杯状態。見かけた客はほとんどが韓国からの客でした。

よく見て回るといい品でも値が安く、買い物しやすい店もあります。

以前来たことのある店に立ち寄ると金属を加工してバラに鳥が留っている壁飾りがあ
って、見惚れていると値段も3千円足らずで自分で張り付けられるし、お持ち帰りが
できそうだったので即断で購入。

次は依然立ち寄って食べたどぶろく饅頭屋さんに行ってみました。
ところが店は普通どおり電気が点いていて店員も揃っているのにドアに「臨時休業」
の張り紙がしてあります。店員さんに合図を送りますが絶対目を合わせようとしません。

事情があるなら電気を消して、店を閉じなきゃあ・・・

諦めて次へー

今度は昔懐かしいかりん糖屋さんに入った。いろんなお菓子を置いてありました。
この1年酒をほとんど飲んでいない。病気したこともあり飲めなくなったので「転向」を
余儀なくされたのです。

甘党になって特に和菓子には目がなくなりました

店の方と話していると思いがけずにこういうところに話がいきました。


「病気して酒が飲めなくなりまして、こうして甘い物を探しては食べています。」

「そうですか、甘い物も食べると気持ちが落ち着くし、元気になりますからー」

「そうなんですよ、しかも体にエネルギーが蓄えられるし・・・」

「私の妹が突然がんになってしまい今治療をしているのですが、化学療法がきつく
心身とも弱っているのですが、自分が一所懸命がんばっていることに『ご褒美を
与えるためにも』といってお菓子をよく食べていますよ」

そうなんだ、自分へのご褒美なんだ。先の見えない病気との闘いに心身とも疲れ果
ててしまう状況下、一寸した体と心への御礼と気遣い、これが「力」になるのだーと。

突然、店先で涙が溢れてきました。「いかん!!」

心に中に沈んでいたものが誘い水でふいに溢れ出たのでしょう。

ここでいっぱい買い物して、そして心を満タンにして帰りました。

その後、治療のために大学病院に行くことになりました。いつも通っている田舎の
病院が年末大学病院から週一通ってくる主治医の先生が休まれるからとの理由でー

病院で診察を受ける時に、待合室で待っていて時間がかかりそうなので妻が「タリーズ」
にコーヒーを買いに行きました。

帰ってきて興奮して報告しました。


「あのね、面白いことあったわよ!私が店によって何にしようか見ていると大きな蛾が
飛んで来たのよ。それで若い店員がパ二くって,『どうしようどうしよう』と騒ぎ出し
た。

田舎に住んでいて自家菜園で農事もやる妻慌てず騒がず、「私に任せなさい」とカウン
ターの中に入り、掃除で使う柄の長い箒で冷静沈着に処理したというのです。

若い二人の店員もあっ気にとられて見ていたらしく、気付くと蛾は新聞紙に包まれてゴ
ミ箱の中へ葬り去られていたとのこと。

感謝感激されたらしく、帰りにコーヒーにご夫婦でお食べくださいと大きなビスケットを
頂いたとのことでした。

人生生きているといろんなことがあるもんですね。

また今年も日常のよしなしごとを書こうと思っています。お付き合いください。

最近読んだ本。

白石一郎の『刀』。これは白石が若いころに書いたものだろう。性的エネルギーが満ち溢
れている作品。

池波正太郎の『憲法一羽流』。まあまあかな・・・

宮部みゆきの『震える岩』。これは良かった。流石、宮部推理小説家としての力量を感じ
る良作。緻密でストーリーも面白かった。

海音寺潮五郎と司馬遼太郎の対談『日本歴史を点検する』。
司馬の出身大阪を中心とした視座で日本を俯瞰する歴史観は興味が湧いた。

あさのあつこ『木練柿こねりがき』これも面白かった。好きな作家の一人だ。