
昨日は週一の治療日。
前々日に突然我が家にやってきた猿軍団には驚いた。
何度か畑を襲われて被害を出した(あくまで自家菜園で自給用)ことがあるし、
一度は正月帰省中に大軍団2分隊の合同訓練?と思われるような100匹近くの集団
が一帯を暴れまわった。
この時はご近所どこも規制しておられ人がいない野生獣にとっては「天国」だっ
たのかもしれない。
その時に対策として100金ショップで短銃と詰め替え用火薬があったのでサル退治
に鉄砲(ただし飛び道具ではないので脅しのためだけの底浅いシロモノ)を使おう
と思ったけど探したら無いんだ!!!これがー
随分時がたっていた、久し振りのご登場だったので慌てた。
追いかけると猿は木に登って興奮して枝を揺さぶったり叫び声をあげたりでこちら
を威嚇しる。妻は怖くて近寄れないし、私も石でも投げようかとつかんだが筋力が
落ちているので距離の半分までも届かず切歯扼腕



昨日病院から家に帰ると、庭から畑に下りた妻が叫んだ。
「ニンジンがやられているよー!」妻は不吉な予感があったのだろう。人参だけが
四分の一が抜かれて遊ばれていた。食べた後は殆ど見られず、サルの子供が手遊び
したのだろうか? ちゃんと親はしつけろよ!!font>
さて読書録。
藤沢周平の短編集「夜消える」人情ものの超短編集、藤沢流ペーソスあふれる作品
集で軽く読め、少しの感動を頂いた。
司馬遼太郎、『一六の話』。司馬は簡単には語れない。
作品は再読だけど、感動に色褪せはなかった。
理・化・哲の鉄人には立花隆がいるし、文芸評論には吉本隆明いるが歴史学ではやはり
この人司馬遼太郎だろう。
深い史料の渉猟、読書の量の凄さ彼の部屋をテレビで見たことあるけどちょっとした
図書館だった。深い思索の末の俯瞰総論的述作。実に思い切った表現で歴史的事実・事件
をぶった切っていく。そこが痛快で何とも言えない快感があるのだ。前半は仏教の蘊蓄。
そして出身の大阪論。
最後は自分の死を意識していたのだろうか。若い人たち語る珠玉の詞群。
近代は人間を神を凌駕したと錯覚した時代だった。
司馬は言う、
「おそらく自然に対していばりかえっていた時代は、21世紀に近づくに
つれて終わっていくにちがいない」と。
しかしどうだろう、司馬の予見は当たっているだろうか?21世紀も15年過ぎた。
3・11は何だったのだろう?
世界中で猛威を振るっている異常気象による大災害は?12月になってまで台風の
心配をしなければならない時代になっている事実。
北京のスモッグは世界を覆っていくのでは・・・
次は出久根達郎の「おんな飛脚人」。
読む前は不安だった。珍しい女性の飛脚、実際いたのだろうか?これで時代小説
ストーリは極端すぎない?
読んでいくと話が章だてになっていて、飛脚屋に飛び込んだ足の速い女まどかと
出自が怪しい韋駄天の清太郎。江戸の人情の温かみが溢れる作品で良かった。
今日の新聞を読んでいたら出久根の文字を発見。この師走28日に来熊し講演する
という。やったーっ!聴きに行こうーっと。