おやままさおの部屋

阿蘇の大自然の中でゆっくりのんびりセカンドライフ

無理はいかんよ、アラカン

2012年03月03日 09時25分07秒 | 日記
一昨日の夕方、冬用仕様の体重を何とか減らそうと長めのウォーキングに出た。最近、1時間の行程中、半分くらいジョッグを入れるようにしている。

体重82kgの重い体になっているので、走ることは心臓に無理をきたしているのかもしれない。その晩から調子が悪くなって体が鉛のように重く感じるようになった。

体調の変化は晩酌の量でわかる。

いつもは缶ビール1本と芋焼酎のお湯割り2杯。ビールはプリン体カットのグリーンラベルの発泡酒を飲んでいる

一昨日は缶ビールだけ。昨晩は焼酎も飲んだが、1杯止まり。

昼間の午睡も2時間と長めに取った。というよりも体が重くて、目覚めてもぼーっとしていて(いつもぼーっとしてるじゃないのーとは妻の声)ベッドに臥せていた。

もう62歳、決して無理はできない歳になっているのだろうあーあ

ベッドで眠れぬ時、読書する。今久坂部羊の「廃用身」という小説(?)を読んでいるが、どうも薄気味悪い。

初めて聞く言葉で、重度の疾患で腕や足が神経麻痺して全く用を成さなくなったものをいうのだそうだ。リハビリしても復活が望めない患者にこれを切断すること。それを「Aケア」と呼ぶのだが1例目の手術で、患者は両足を切断した後、心の様子も怒りっぽい正確が穏やかになり、腿の付け根からの切断にも関わらず、残された両腕で歩行を積極的に試みる。足が駄目だった時には寝たきりで人生を悲観的に送っていたその人が見違えるような生き方に変わったというのだ。

これを見た老人施設の他の人もAケアを希望するようになり、そのデイケアに通う老人の多くが足や腕を切断するようになっていく。

確かにこれは小説だが、書いている久坂部は医者で、書いた意図はこのケアではなくキュアだろうが、それも介護者(施設のスタッフや家族)の負担を軽くするためでもあるというのだ。

私は身長174cm、体重82kg。もし寝たきりになったら妻や施設の介護スタッフに迷惑をかけるだろう。だから動かない重い両足を切断する・・・

ドイツの戦前のファシズム的志向ともいえまいかーユダヤの強制収容所でやっていたというのならスンナリ理解できるのだが。現代の合理主義社会では「無駄」は極力「排除」すべきなんだろうか。根底にあるのは「安楽死」と通じるものがあるように感じる。