出逢い工房 竹山

伝えたい 和のこころ
竹山の季節便りと 出逢い日記

遅咲きの 山吹と高砂百合(鉄砲百合)

2012年08月22日 18時48分19秒 | Weblog

竹山の庭に 春4月中旬頃に咲いた山吹(やまぶき)の花が また咲きました。

日本の色、やまぶきの 赤みを帯びた黄色は 私の大好きな色です。

日本の染色では くちなしの実を煎じて染め、わずかに蘇芳(すおう)を重ねると赤みが加わり 

やまぶき色を作ってきました。

(蘇芳はインド南部やマレー半島に生育する樹木の芯に含まれる

赤い色素と 椿の木を燃やした灰を使って発色させたもの。)

この花を見ると 心が明るくなるように思えます。

特にこの八重の山吹は おとなりのおじさんに株分けしてもらったもの。もう5年ほどになるでしょうか.

純白の大きな花が この時期の花の女王だとばかり 咲き誇っています。

鉄砲百合は6月から7月の開花。この花は 高砂百合(たかさごゆり)だと判明しました。別名、細葉鉄砲百合とも

呼ぶのだそうですが 竹山の庭には今年初めて咲いたと思います。

もうすぐ 秋の花が 静かに咲き始めます。

            「花は嘆かず」  

       わたしは  今を生きる姿を  花に見る

       花の命は短くて など嘆かず  今を生きる

       花の姿を  賛美する

       ああ

       咲くもよし

       散るもよし

       花は嘆かず  

       今を生きる

             坂村真民詩集 『二度とない人生だから』 より