舞鶴市のお隣、綾部市に入った山深い所に「黒谷」という場所があります。
ここは手漉き和紙がとても有名で、その商品は都会でも多く販売される他、海外にも輸出されているそうです。
川が流れるとてものどかな所です。
今から800年前、平家の落ち武者がこの辺りに身を隠し
自生していた「楮」(こうぞ)を使って紙作りを始めたとされています。
その後、江戸時代中期に地域を治める山家藩が
紙の製造に力を入れたことから発展していったようです。
「黒谷和紙会館」では和紙の販売も行われていて
習字用紙からハガキやポチ袋などを購入することができます。
インテリアに使う和紙を見に行きましたが
この日はあいにく休館日でした(日・祝日休み)
会館に張ってある案内図を見て上林の
「黒谷和紙工芸の里」という所まで行ってみることにしました。
山道を車で走ること20分少々・・・やっと着きました。
廃校になった学校を利用した黒谷和紙の展示館と工房、和紙工芸研修センター
生徒さんに紙すきを教える施設にもなっているそうです。
学校の各教室が展示室や研修室、作業室などになっています。
和紙の原料「楮」(こうぞ)が黒谷和紙になるまでの
作業工程を見ることができます。
和紙の販売も行われています。
早速「雲龍紙」を購入!
他にも便箋や封筒、小物や雑貨等がありました。
この辺りの小学校の卒業証書は
ここで作られた手漉き和紙で作られたものを頂けるのだそうです。
実際に紙すきをしている所を見せていただきました。
暑い時期は紙の原料のこうぞが腐りやすいので
大変なのだそうです。
なかなか力の要りそうな作業です。
静かな山奥にひっそりとある工房ですが
和紙をすく音と空気が何とも良い感じでした。
黒谷和紙は遠くはルーブル美術館の修復等にも使われているのがそうです。
凄いかも~!