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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【手打ちパスタ特別編・3月】

2019-03-26 23:14:54 | イタリア料理

最近は日程が合わずなかなか行けていなかったイタリア料理教室ですが、先日オーダーメイドレッスンをお願いすることができたので、参加できなかったレッスンの再レッスンをお願いしました


今日はイースターの時期に食べられるお料理ばかりのコース仕立てです


まずパスタは「Torta pasqualina」。イースターの日に食べるお料理で、詰め物は決まっています。やはりイースターなので、卵をたっぷり使ったお料理です


今日はパスタ生地で作りますが、素朴な仕上がりになるので、パーティー料理としておもてなしに使う場合は、少しアレンジバージョンになりますがパイ生地を使った方が美味しく出来上がります


パスタ生地は強力粉・薄力粉・塩・水・オリーブオイルを混ぜ合わせて表面が滑らかになるまで捏ね、ラップをして30分ほど休ませます。


詰め物はリコッタチーズ・茹でたほうれん草の・粉チーズ・ナツメグ・卵・塩コショウで、全てまとめてミキサーで回すだけです。


休ませた生地1:2に切り分けて大きい方を型に合わせて伸ばし、生地の中に詰め物を入れたら、くぼみを4つ作りその中に生卵を割り落とします。


小さい方の生地も伸ばしたらその上にかぶせ、下の生地と端をくっつけて内側に折りたたみ、フォークで跡をつけたら、上からオリーブオイルを塗ります。


200度のオーブンで30分焼き、粗熱が取れるまで型に入れたまま待ち、冷めてから外します。こうすることで余熱で火が入り、中の卵がちょうど良い硬さに仕上がるのだとか


続いてメインは「Costolette di Angelo con nocciolle」。イースターにはラム肉を食べますので、そんなラム肉をちょっとおしゃれに食べる一品です


塩コショウをしたラムチョップに小麦粉をつけ溶き卵にくぐらせ、みじん切りにしたヘーゼルナッツ・パン粉を混ぜて作った衣をまぶして、ニンニクで香りをつけたオイルで弱めの中火でじっくり両面を焼き上げます。


火が強いとナッツが焦げてしまうので、火加減が重要なお料理です


最後に前菜を作ります。前菜は「Insalata di asparagi e carciofi」。アスパラもカルチョーフィも春が旬なので、イースターの頃によく食べられる食材です


イタリアではホワイトアスパラガスは通年手に入りますが、グリーンアスパラガスは春だけなので、これが店に出始めると春を感じるのだそうですよ


調理自体はごくごく簡単。日本では生のカルチョーフィはあまり手に入らないので、水煮を使います。


水気を絞ってくし切りにしたカルチョーフィ、6cmほどの斜め切りにして茹でたアスパラガス、スライスしたラディッシュを合わせて、レモン汁・オリーブオイル・塩コショウを混ぜ合わせて、器に持ったらレモンの皮を散らせば完成です


全て出来上がったところで、お待ちかねの試食タイム


前菜はアスパラガスとカルチョーフィのレモンマリネ。カルチョーフィは筍のような食材なので、生のものを茹でて作れば食感も楽しめるかなぁと思います。レモンの香りが爽やかなお料理でした


パスタはトルタパスクワリーナ。「パスクワ」はイタリア語でイースターのこと。素朴なパスタ生地の中にチーズをたっぷりと使った詰め物が詰められていて、色合いもグリーンと黄色でいかにもイースターらしいですね


メインは仔羊のヘーゼルナッツ衣焼き。今まで仔羊を揚げ焼きにしたことはなかったのですが、ナッツのサクサク感と香りがラム肉にとっても良く合っていて、本当に美味しくラム肉を食べられる一品でした




「北野をどり」が始まりました

2019-03-26 16:28:50 | 京都花街

他の花街に先駆けて、京都・上七軒では春のおどりの舞台「北野をどり」の幕が開いたようです


(画像は報道系サイトからお借りしました)


「北野をどり」は毎年3月25日から4月7日までの14日間、1日2回公演が行われるおどりの舞台で、今年で67回目を迎えます


(画像は報道系サイトからお借りしました)


1952年に北野天満宮で50年に一度行われる「大萬燈祭」の記念として初演されたのが始まりで、上七軒は場所柄西陣の旦那衆が通う花街でもあるため、その芸は渋さが身上なのだそうです


数年前までは設備の関係で4月中旬に行われていましたが、2010年からは、当初と同じ3月25日公演開始となっています


今年は第1部に満開の桜の庭で繰り広げられる夫婦の痴話喧嘩を描いた舞踊劇「花折女房」、第2部に京の四季折々の名所を描いた純舞踊「京洛の四季」、そしてフィナーレは総踊りの「上七軒夜曲」で締めくくります


他の花街とは離れていますので、上七軒には私もまだ一度訪れたことがあるだけなのですが、市の中心部から離れているからか、良い意味で近代化されていない伝統をしっかりと守り続けている花街という印象があります


その反面、夏には誰でも入ることの出来るビアガーデンを開催したりと、とても身近に花街を感じることのできる場所でもありますね


桜の開花を追いかけるように、京都にも本格的な春がやってきました






森のお祭り

2019-03-24 23:19:04 | 日記

今日は朝から少し騒がしいなぁと思っていたら、目の前の森にある広場や併設されている博物館でお祭りが開催されていました


お天気も良いので本当は公園に出かけようと考えていたのですが、太鼓の音が聞こえてきた途端、子供たちは森を目指してまっしぐら


豊かな木々を背景に、力強い和太鼓の演奏が行われていました。森の木にこだまして、心地よい音がよく響きます


博物館では色々な体験ができるようになっていて、子供たちはまず拓本に挑戦しました


濡らした半紙に布を当て、版に乗せて叩いていくと、模様が映ります。その上から染料をポンポンと叩いて載せていくと、綺麗な拓本が出来上がります


娘はピカチュー、息子はパンダ、私はお花を選びました。何色使ってもいいのだと私の拓本を見て初めて気づいた娘は、お花でもう一度挑戦して、綺麗な拓本を作っていました


続いては紋切り。折りたたんだ折り紙に型紙をあてて、その通りに切っていくと、ひらけば綺麗な文様になっているというもの


娘は真剣な顔つきではさみを持ち、最後まで自分でやり通しました(お花の方は難しいので私が作りましたが)


5月が近いからか、兜の試着もできるようになっていて、息子に着せようと思ったのですが、大人3人がかりで着せられたからか嫌がってしまい、結局兜は被らずじまい…子供の機嫌は難しいですね


森の広場では縄文土器を火にくべていたので何かなぁと思ったら、なんとこの中でアサリを煮てアサリ汁を作っているのだそうです


このあたりは縄文時代の貝塚があり、縄文時代はこのようにして獲ったアサリを食べていたのだそうですよ


アサリ、じゃがいも、ネギ、きのこの入った優しいお味の汁を味見させてもらいました。温かくてとても美味しかったです




お茶のお稽古(別誂え・水色地桜尽くし柄小紋) / おうちごはん(フランス料理:2019年3月)

2019-03-23 23:11:45 | 着物

今日は午前中は何も用事がなかったので、夫が子供達を遊びに連れ出してくれているあいだに、掃除や洗濯を済ませました


娘をバレエに送っていき、午後からは着物に着替えてお茶のお稽古へ


東京でももう桜が咲き始めましたので、今日は桜柄の一枚を選びました。桜柄は時期を逃すとあっという間に着るタイミングが無くなってしまいますね


こちらの着物は桜の時期に着られるように、帯と一緒に別誂えをしたひと揃えです。青空に映える満開の桜の下でのお花見をイメージしました


着物は地紋のある朱子地を春の空のような綺麗な水色に染め上げ、弧を描いた桜の枝や散り落ちる花びら、そして舞い踊る可愛らしい蝶を描いた別誂えの小紋。


帯はしっかりとした塩瀬地を深みのある山吹色に染め上げ、色とりどりの柄が配された幔幕と、その後ろに静かに佇む松樹を描いた別誂えの染め名古屋帯。


帯揚げは菱形地紋のある白い綸子地に、ピンクの絞りで葵柄が表現された輪出し。


帯締めはピンク~白のグラデーションになった組紐。


今日のお稽古は四ヶ伝のひとつ、和巾点前をさせて頂きました。11代の玄々斎が孝明天皇に献茶した際に拝領した布を、翌年に披露するために考案したお点前です


お菓子は「道明寺」で伊勢屋製。

お軸は「春水満四澤(しゅんすい したくにみつ)」と書かれた墨跡。

茶花はラッパ水仙が活けられていました。



夕方は娘の英会話に付き添いました。今日で今年度のレッスンが終わり、4月から新しい先生になるのですぐに馴染める少し不安ですが、同じクラスにお友達も出来たようなので、しばらく見守っていこうと思います


夜は子供たちの寝支度を早めに済ませて、ゆっくりディナーを楽しみました


今日のお料理のレッスン記事はこちら↓

【フランス料理教室・2019年3月】


今日は先日習ったばかりのシャンパーニュ地方料理なので、百貨店や専門店を回って特産品を大急ぎで集めました


前菜一皿目はシャンパーニュ地方特産品盛り合わせ。普段はあまり入荷のないシャウルスが偶然手に入ったのが幸いでした。グジェールは専門店で購入。


レッスンではブーダンブランというソーセージが出ましたが、少しお野菜っぽいものがほしかったので、シャンパーニュの特産品であるビーツとじゃがいも両方をつかったビーツのポタージュを作りました。ピンク色で可愛いです


前菜2皿目は海の幸のグラタン。ちょっと焼き色をつけ過ぎてしまって見た目が良くないのですが、お味はとっても美味しいです。JL Coquetの素敵なお皿に合うようなグラタン皿が欲しいです


メインの前に、お口直しのシャンパンのグラニテ。アルコールを飛ばしていないのでダイレクトにシャンパンの味がします。ロゼで作ったのですが、凍らせると色があまり出ませんね


メインは鶏肉のシャンパーニュ風煮込み。柔らかく煮込まれたお肉と濃厚なソースの組み合わせは夫から大好評でした。ベーコンではなく自家製のパンチェッタを使ったので、より深い味わいに


デザートはビスキュイ・ド・シャンパーニュ。本来は食紅を入れてピンク色にするのですが、夫が気にするので、ラズベリーパウダーを入れてほのかなピンク色に。おかげでラズベリー味になってしまいましたが…




桜が開花しました

2019-03-22 13:07:38 | 季節行事

春の代名詞である桜ですが、今年は3月21日の昨日、東京京が開花宣言をしましたね


春にたくさんの人々の目を楽しませてくれる桜ですが、もともと桜の「さ」とは山の神様、「くら」は座する場所という意味なのだそうで、あの花の咲いている辺りに山の神様がいるというのが名前の由来なのだとか


古来の日本で桜といえば、主流は野生種の山桜。花と葉がほとんど同時に出たり色が少し濃かったり、また咲く時期もかなりばらつきがあるようですね


それに対して今の桜の主流は染井吉野。日本に自生していた江戸彼岸と大島桜の交配で生まれたとされており、江戸末期から明治初期にかけて、江戸の染井村で育成されたのが始まりです


園芸品種で種子では増えず、接木で増やすしかないものですが、葉が出るまえに花が咲く華やかさから人気を博し、明治の中頃から急激に植えられ始めました


原木からのクローンのため開花時期は気象条件の同じ場所ならほとんど同じで、一斉に咲いて一斉に散るのが特徴です


淡いピンク色の桜が満開になると、まるで一面霞がかかったように見えて、昼は春の青空に良く映えますし、夜には少しの明かりでもまるで花が光っているかのように明るく見えます


日本人は花を愛でるのが好きですが、ことに江戸時代からは、花見といえば桜


江戸時代の女性達は花見のために新しい着物を誂えたり、もっと裕福な女性達はいくつもの新しい着物を綱にかけて幕の代わりにする「小袖幕」を張ったりと、花見は特別なイベントだったようです