Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

お茶のお稽古(別誂え・萱草色地貝桶柄小紋)

2015-02-28 23:02:38 | 着物
今日は着物を着て朝一番でお茶のお稽古場に行かせてもらいました。実は今日、
お師匠さんの奥様が開催される着付け教室がお稽古場であったのです

着付け自体は、かなり昔に1年ほど別のお教室へ通っていましたので問題はないの
ですが、楽な半襟の付け方やちょっとした着付けのポイントなどを教えて頂ける
ということでしたので、申し込みしました


今日は2月最後のお稽古日となり、週明けには上巳の節句がありますので、着物は
雛祭りを意識したひと揃えを選びました

雛祭りの時期のために誂えた着物で、誂えてからは毎年着ています。立ち雛など
誰にでも見てわかる絵が描かれたものだと本当に季節限定になってしまうので、
私はたいていその行事にからむ周辺のものを題材に描いてもらって、組み合わせ
次第で別の季節にも着られるようにしています


蛤で出来た合わせ貝とその入れ物である貝桶は、平安時代には貴族の女性の遊び
道具でしたし、雛飾りのお道具にもあるように、時代が下ってもお嫁入り道具の
中でも大切なものでした

もともと帯のほうを先に持っていて、これに合わせた着物が欲しいなぁと思って
着物を別誂えで作ったものです


着物は牡丹唐草地紋のある生地を萱草色(明るい橙色)に染め上げ、四季の花が
描きこまれた貝桶を、動きのある飾り紐を添えて描きあげた別誂えの小紋。

帯は地模様のある柔らかなオフホワイト地に、金糸なども使い可愛らしい模様の
小さめの合わせ貝が織り上げられている名門「藤原織物」製の唐織の名古屋帯。

帯揚げは菱形地模様のある白い綸子地にピンクで葵の柄が絞り出された輪出し。
帯締めは明るい朱色の組紐。

半襟付けやワインポイントレッスンなどを2時間ほどで色々と教えて頂いてから、
続いてお茶のお稽古をして頂きました

今日のお稽古は大炉を使った逆勝手の濃茶点前でした。逆勝手で濃茶だと本当に
混乱して、いつもならやらないミスの連発…来年は気をつけようと思います

お菓子はもうすぐ雛祭りなので、桜の葉が香る「道明寺」です。「伊勢家」製。
お軸は珍しく日本画が掛けられていました。横山大観作の「無我」の写しです。
茶花はとても小ぶりな可愛らしい「春風」椿が5輪活けられていました。

いつも土曜日はイタリア料理教室の復習メニューを作っているのですが、今夜は
明日のランチパーティーの仕込がありますので、簡単に済ませました

今夜と明日は大忙しです。がんばるぞ~


紀州漆器「入子二段重(朱)」

2015-02-27 23:02:01 | 日記
先日は雛祭りのおもてなしのための器たちをご紹介しましたが、今日は雛祭りと
その後の和食のおもてなしにも使えるようにと買ったものをご紹介します


こちらは紀州塗りの漆器の重箱で、11センチ四方のコンパクトなサイズのもの。
台形の二段重になっていて上段と下段はサイズが違うので、大きいほうに小さい
ほうを仕舞い込むことができます


和のおもてなしではお皿を色々と出すとごちゃごちゃしてしまうので、すっきり
見せられる方法はないかなと考えていたところ、この可愛らしい重箱を見つけて
一目ぼれしてしまいました

赤・黒・白の3色があったのですが、年末に買った越前塗りのお椀が赤ですので、
それに合わせて赤を選びました

丁寧な塗りが施されていてとても可愛らしいので、いつかお茶名を頂いたときに
お礼で開く茶会などで、点心席にでも使えるかなと思っています

今回は赤を5組購入しましたが、いずれお椀は黒い日月椀も買おうと思っていて、
それに合わせて黒も5組欲しいところ

一度には買えませんが、少しずつ漆器も揃えていきたいと考えています


イタリア料理教室【シチリア料理中級編・2月】

2015-02-26 23:58:09 | イタリア料理
今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室に行かせてもらいました


今日はシチリア料理を習います。シチリア料理はこれで20レッスン以上も習って
いることになりますので、シチリア料理だけで60品以上作れることに。なかなか
日本でそれだけのシチリア料理を知っている人も少ないのではないでしょうか


まずは前菜から作っていきます。今日の前菜は「Arancini bianco」。シチリアで
一番メジャーなアランチーニは、サフランでリゾットに色付けをした黄色いもの
ですが、今日は色づけをしない白いアランチーニを作ります

他にほうれん草のピューレを入れて緑色にしてベシャメルソースを詰めたもの、
また、トマトピューレを入れて作った赤いものもあるそうで、アランチーニにも
色々な種類があるのですね



まずは小鍋にオリーブオイルを入れて熱し、みじん切りにした玉ねぎを入れて、
弱火でじっくりと炒めます。次にお米を入れてさらに炒め、お米が熱くなったら
白ワインを入れてアルコールを飛ばします。



水を入れて、沸騰してから弱火で12分ほど炊いていきます。この後に揚げるので
普通のリゾットよりも固めに炊き上げ、水分はなるべく飛ばしておきます。火を
止めたら仕上げにバターを混ぜて、塩コショウで味を調えます。

手で握れるくらいの温度になるまで冷蔵庫で冷やしておきます。


冷やすあいだにパスタの準備をします。今日のパスタは「Pasta con verdure」。
シチリアで良く食べられているパスタでミネストローネのなかにパスタを入れた
ようなスープパスタです。普通の日に食べる家庭料理なので似たようなパスタが
イタリア全土にあるそうです



鍋にオリーブオイルをひきスライスしたニンニクを入れて熱し、オイルに香りを
移します。そこに1cm角に切った玉ねぎと人参を入れて弱火でじっくり炒めて、
旨味を引きだします。いんげんも加えてさらに炒めます。



トマト缶とたっぷりの水を入れて、下味の塩コショウを加えたら、沸騰してから
弱火で10分ほど煮込み、さらにカリフラワー・じゃがいもを加えて柔らかくなる
まで煮込みます。これでパスタソースは完成です


続いてメイン料理を作ります。今日のメインは「Calamari al sugo con olive」。
イタリアでは通年手に入るヤリイカを使ったお料理ですが、カレー粉が入るのが
シチリア独特の調理法でしょうか。

シチリアにはアラブから香辛料がたくさん入ってくるので、こういった香辛料を
使ったお料理が他の地域よりもたくさんあるのです



鍋におリーブオイルをひき、みじん切りにした玉ねぎとニンニクを入れて弱火で
じっくりと炒めて旨味を引き出します。2cm位の輪切りにしたヤリイカを加えて
さらに炒めたら、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。


トマト缶・カレー粉・水・オリーブ・ケッパーを加えたら、下味の塩コショウを
してヤリイカが柔らかくなるまで煮込めば完成です



次にアランチーニを形成します。手の上に広げたリゾットの上に1cm角に切った
ハム・モツァレラチーズ・グリーンピースを乗せて包み込み俵型に形成します。


アランチーニと言えばイタリア語で「小さいオレンジ」という意味ですが、形は
丸だけではないようで、味によって形を変えることが多いとか。揚げてしまうと
中身がわからないので、形に変化を付けて区別するということでしょうか



形成したものに小麦粉・卵・パン粉の順番で衣を付けたら、約170度の油で表面が
キツネ色になるまで揚げれば完成です


最後はパスタを仕上げます。たっぷりのお水を入れて煮込んでいたパスタソース
ですが、最終的にはこのくらいの水加減になります。



パスタはどんなものでも良いのですが、ショートパスタが良く合うようですね。
今日はニョケッティ・サルディという、サルディーニャ島の伝統パスタの乾麺を
使っています。

パスタを茹でたらソースと良く混ぜ合わせ、塩コショウで味を調えたら仕上げに
オリーブオイルで乳化させて、盛り付け後に粉チーズをかければ完成~


前菜はアランチーニ・ビアンコ。今日は基本のトマトソースを添えて頂きます。
以前習ったサフランリゾットのアランチーニは中にミートソースを包んでいたの
ですが、今日の中身はハムやチーズなので、さっぱりしたお味でした


パスタは彩り野菜のスープパスタ。日本人がイメージするスープパスタよりは
だいぶ水分が少ないのですが、お味は確かにミネストローネ系でした。作り方も
実際にミネストローネを作ってそこにパスタを加えるやり方もあるそうです


メインはヤリイカとオリーブのトマト煮 カレー風味。ほんのりとカレーの香りが
してスパイシーでとっても美味しいのですが、我が家は夫がイカを食べないので
おそらくホタテで代用して作ることになりそうです

イタリアではイカやタコを使ったお料理がたくさんあるので、それらが全て作れ
ないのはもったいないのですが、嫌いなものを食べさせるわけにもいかないので
仕方ないですね


食後はコーヒーを入れて頂いてホッとひと息。シチリア料理コースも残すところ
あと3回となって、少し寂しい気がしますが、また何年かしたら新しいメニューに
入れ替わるのではないかと期待して、それを待つことにします


北野天満宮の梅花祭

2015-02-25 23:09:59 | 京都花街
今日2月25日は、平安時代の文人・菅原道真公の忌日にあたります。

菅原道真公といえば朝廷で右大臣にまでのぼりつめた貴族であり、漢学者・文人
としても高名な方ですね

しかしながら時の権力者であった藤原家の思惑によって晩年は大宰府に流され、
失意のうちに無くなったといわれています

その後、当時の都であった京では道真公の左遷に関わった貴族たちの相次ぐ死、
日照りによる不作、疫病の流行などと、不可解な出来事が続きます。極めつけは
清涼殿への落雷。この落雷によって藤原家の貴族が即死。落雷のショックで時の
天皇であった醍醐天皇もまもなく亡くなりました

これらすべては道真公の祟りと考えられて、落雷事件以降、道真公は雷神として
都人に恐れられていました

そんな中、道長の乳母とされる多治比文子の枕元へ道真公が立ち、「北野の地に
祀ってくれれば心も安らぐだろう」と伝えたことから、朝廷が北野の地に社殿を
造営し、道真を雷神として祭ったのが京都の北野天満宮の始まりです。

その後、歌人であり優秀な学者でもあったことから学問の神とされて、現在では
京都以外にも道真公を祀った天満宮があります


(画像は報道系サイトからお借りしました)

京都の北野天満宮では、毎年2月25日は祭祀が行われ、道真公が梅の花をこよなく
愛したことから「梅花御供」を神前にお供えします。それに加えてちょうど梅の
咲く時期でもあることから、この祭祀は梅花祭とも呼ばれています


(画像は報道系サイトからお借りしました)

この梅花祭りでは、北野天満宮のすぐそばにある上七軒から芸舞妓さんが総出で
参加される野点が開催され、毎年賑わいを見せています

もともと上七軒は、室町時代に行われた北野天満宮の再建で残った機材を使って
7軒の御茶屋を建てたのが始まりですので、北野天満宮とは縁が深いのです

梅の花とともに生きた花を愛でられる、とても素敵な野点でしょうね


春の「をどり」の衣装合わせ

2015-02-24 23:05:29 | 京都花街
京都花街の春の風物詩「をどり」の衣装合わせが、ここ数日のあいだに各花街で
続けて行われていました

この衣装合わせはその名の通り衣装合わせが目的でもあるのですが、その一番の
目的は各をどりのパンフレット用の写真撮影。この日にとった写真が、その年の
パンフレットに掲載されるのです


(報道系サイトより画像をお借りしました)

トップバッターは19日に行われた「北野をどり」の衣装合わせ。

他の花街に先駆けて3月下旬から開催される上七軒の「北野をどり」。規模は少し
小さめのようですが、西陣の旦那衆のお膝元であるいうことで、衣装も芸も目の
肥えた旦那衆のおめがねに叶う素晴らしさとか


(報道系サイトより画像をお借りしました)

続いて20日には「京おどり」の衣装合わせが行われました。

宮川町の「京おどり」は祇園甲部に次ぐ規模で、芸舞妓数も50名を超えますが、
こちらは少し緊張のほぐれる、なんとも親しみやすい華やかな舞台です。いつも
こちらの総踊りで見られる舞妓さん方の自前の衣装を楽しみにしています


(報道系サイトより画像をお借りしました)

そして今日、24日にはいよいよ「都をどり」の衣装合わせも。

祇園甲部の「都をどり」は五花街の中で一番規模が大きくかつ開催期間が長く、
さらに一日の公演数も多いをどりです。芸舞妓は総勢100名を超え、歌舞練場の
大きな舞台に所狭しと並ぶその姿は圧巻です

挙げる手の角度までぴったりと合った総踊りなどは本当に見事の一言です



(報道系サイトより画像をお借りしました)

また毎年新調される総踊りの衣装は、最近では基本は水色地に肩から枝垂れ桜が
描かれるのがお決まりですが、裾や袖の柄は毎年変わるので、それも楽しみ

先斗町の鴨川をどりは少し時期が遅く、5月に行われます。祇園東の祇園をどりは
毎年秋頃に開催されるのでなかなか見に行く機会がありませんが、こうして春の
をどりの衣装合わせが始まったという話を聞くと、春が来たなぁと感じます