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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

杵勝ゆかた祭り(水色地合わせ貝柄絽小紋) / 人形町「玉英堂彦九郎」の玉饅

2014-07-27 23:25:29 | 日舞&三味線
今日は久しぶりに着物を着てのおでかけということで、朝からルンルンでした
私が所属する長唄の流派では、ここ数年毎年夏に浴衣会が行われていて、今日は
それを見に行くことになっていたのです

午前中は夫がジムに行っていたので、その間に娘と遊びつつ化粧とヘアセットを
済ませて、お昼に夫が帰宅してから着付けを開始しました


以前、出演者としてではなく観客としてこちらの浴衣会を見に行ったときには、
第一回目の浴衣会、しかもお家元も見にいらっしゃるということで絽の訪問着で
お伺いしましたが、今回は回も重ねていますので、小紋でお伺いしました


こちらの小紋は夏のお茶会でおろすつもりでいたのですが、茶室の改修があって
お茶会自体が延期になってしまったので今日のゆかた会の鑑賞でおろすことに。
帯に古楽器が描かれているのでちょうど良かったかもしれませんね

夏物は地色がくすんだものが多いのですが、くすまずに綺麗な色で、それでいて
派手ではなく落ち着きのある良い色味をと悩んで決めた地色は、真夏の日差しに
とても良く映えて綺麗でした。帯の柔らかな白と相まって、涼しげな一揃いに

どちらも一緒に別誂えで作って頂いたものなので、ぴったりと合っていますね


着物はクリアな水色の駒絽地に、菖蒲・芙蓉・百合・朝顔・撫子・桔梗・菊など
初夏~初秋の花を描いた合わせ貝と、袋上げの白い波が描かれた別誂えの小紋。

帯はほんのりオフホワイトに色づいた白い駒絽地に、白と淡い翡翠色で描かれた
菊青海波をベースに、柔らかな色彩の古楽器や笛袋を描いた別誂えの名古屋帯。

帯揚げは淡いピンクの絽地に赤い絞りで桔梗が描かれた輪出し。
帯締めは白地に水色のポイント柄の夏用の組紐。

浴衣会の会場になっているのは日本橋にある小さなホール。今日は同門のお弟子
さんがお二人出演されるので、演奏を聴きにお伺いしました

長唄の会に行くのは約一年ぶり。去年の6月に南座で行われた流派の演奏会に出演
して以来です。生の三味線の音を聞くのも一年ぶり(笑)

まず楽屋にお伺いすると、ちょうどお師匠さんと同門のお弟子さんがお部屋から
出ていらしたところでご挨拶をすることができました

出演直前の時間だったので、そのままそこでお別れして私は観客席に移動。


娘を夫に預けているのであまり長時間は滞在できず、同門のお弟子さんお二人の
うち、お一人の「連獅子」の演奏を聴いて帰ることにしました。

去年お名取さんになられたのですが、以前にも増して堂々とした演奏で、日頃の
熱心なお稽古がよく表れていました

一年ぶりにお会いしたのですが、皆様お変わりなく笑顔で迎えて下さって、早く
お稽古場に戻りたいなぁと改めて思いました


ご挨拶をした同門のお弟子さんから、とても素敵な「まきもの」を頂きました。
「まきもの」とは、日舞や長唄など伝統芸能の舞台に立った方が、見に来た人に
お礼としてお渡しするもので、お菓子であることが多いです

熨斗紙は水引の上に出演した演目名、下に自分の名前(名取さんはその名前)を
書くのが決まりとなっています



今回頂いたのは人形町にある老舗和菓子司「玉英堂彦九郎」製の「玉饅」です。
このお菓子は玉英堂名物で、片手にギリギリ乗るくらいの大きなお饅頭ですが、
中を割ってみるとなんと4色の餡が詰まっているのです。皮を含めると5色で、
五味餡と書かれていました

本来は皮の色は白だそうですが、まきものに使うため、今回は特別に皮を赤に、
そして上に「寿」の焼き印を押して頂いたのだとか

とても華やかでおめでたく食べ応えのあるお饅頭で、目も舌もお腹も楽しませて
頂きました。どうもありがとうございました


三味線のハードケースを購入しました

2013-06-18 23:37:27 | 日舞&三味線
月末にある南座での舞台出演にあたり、京都まで三味線を運ぶために、三味線の
ハードケースを購入しました。ソフトケースは持っていましたがハードケースを
持っていなかったので、購入する良い機会でした


妊婦なのであまり大荷物を持って新幹線に乗るわけにもいかず、スーツケースは
往復ともに宅急便で送ってしまうつもりでいたのですが、楽器を送るのはいくら
日本の宅急便が優秀とはいえ、少し怖いものです

そこで、万が一にも本番に使えないという可能性が出ないよう、行きは手持ちで
京都まで運び、舞台後はハードケースに入れたまま厳重に梱包して、宅急便にて
自宅まで送る事にしました

お師匠さんにも送る際の注意などを伺って、ヤマトの楽器扱いで送ります

今までソフトケースしかなかったのでそんなこともできませんでしたが、ハード
ケースがあれば今後の持ち運びも安心になります。そのぶん重いですけれど…


私の舞台用の三味線は、最も音色が良いとされる、紅木製の棹で出来ています。
紅木はインドでしか採れない貴重な木。密度が高いうえに堅く歪みづらいため、
三味線の棹として好まれています。近年はワシントン条約の対象になって入手が
難しくなっているそうです


その紅木の中でも価値が高いとされる、虎の毛並みのような虎目模様(トチ)が
美しいものです。その貴重な素材に合わせて棹の接続部分は金細、胴は花梨材で
「子持ち綾杉」という一番音色の良くなる彫りが内側に施されたもの、糸巻きは
全て本象牙という最高級品です

いつもお世話になっている三味線屋さんも「これは本当に、とっても良い三味線
なんですよ。簡単に手に出来るものではありませんから、何代も大事になさって
下さいね。」とおっしゃっていました

三味線を始めたばかりの頃、長く続けるお稽古事になるのが分かっていたので、
思いきって最初から一番良い舞台用の三味線を購入したのです。いまだ三味線に
対して弾く腕が不釣合いなのが残念ですが…

これ一丁で車が一台買えてしまうほど高価なものなので、万が一にも破損したら
泣くに泣けません。できる限りの手を尽くして、安全に運びたいと思います


踊り初めに参加しました

2013-01-27 23:12:35 | 日舞&三味線
今日は日舞のお稽古場の踊り初めがありました。毎年1月の最後の日曜日に開催
されているもので、同門の皆様が華やかに装って集まります


例年は小紋に伊達衿をつけ袋帯を締めて参加していました。というのも、舞台は
板張りで、所作の中には膝をついたり横座りになったりというものも多くあり、
よっぽど綺麗に拭き掃除がされていなければ着物が汚れてしまうからです

踊っていると足袋の裏が汚れることからも分かるように、どうしても舞台上には
ほこりなどがあり、それに着物を擦り付けることになると思うと、訪問着などは
怖くて着られなかったのです

ですが、今年は立ったままで踊るような振りだけだったので、初めて訪問着での
参加に挑戦してみました


この着物は一昨年の三味線の舞台用に誂えた着物で、馴染みの百貨店を通して、
私の大好きな「千總」に別誂えをお願いしました。これが初めての別誂えです。
せっかく全て好きに決められるならと、既製品では絶対見かけないような地色を
選びました

図案は、祇園の舞妓さんがお正月に来ていた色紋付の写真をお渡しして、それを
ベースに書いていただいたものです。その着物は紫色だったのですが、私は同じ
くらいの濃さで別の色を選びました。

今まで二回程着ているのですが、鶸色や黄色など色物の帯を合わせていたので、
今回はもっとすっきりした装いになるように心がけました。

そのおかげで踊り初めの場では着物も帯もたくさんの方にお褒め頂いて、着物は
特に地色を褒めてくださる方が多くて、少ししたら染め直しを考えていることを
お話ししたら「もったいないから40歳まではこのままで着たほうが良いわ」と
おっしゃって頂きました。

また、帯をとても気に入ってくださった方がいらっしゃり、この方は私と着物の
趣味が近いようで「この帯本当に素敵。あなたがいつも着ている着物も帯も、
全部欲しいものばかりよ」と嬉しいお言葉を頂きました。

先日偶然にも出会ってしまって急いで仕立てをして頂いた帯ですが、この着物に
合わせて踊り初めに締めることが出来て本当によかったです


着物は鮮やかなロイヤルブルーのような青い縮緬地に、貝桶と、流水上に浮かぶ
四季の花々を描いたもので「千總」製の別誂えの訪問着。刺繍も上前と後ろ、
そして肩にもたっぷりと入っています。
伊達衿は着物の一番目立つ柄に色を合わせて、深めの橙色にしました。

帯は銀通しの白地に格子取の場を設け、その中に松竹梅・雪輪・唐草・華紋を
金糸や綺麗な色糸を使って織り上げた、華やかながらも品格のある、西陣の名門
「藤原織物」の唐織の袋帯。
帯揚げは流水を表現した鶸色の総絞り。
帯締めは橙色と白と金のグラデーションになった礼装用の平組紐。


(この写真が一番実物に近い色です)

お稽古場に着くと、まずはお師匠さんにご挨拶をして、御年賀をお渡しします。
もう一月も終わりなので、今までのお稽古にてお正月のご挨拶は済ませているの
ですが、踊り初めでは改めてお正月のご挨拶をします。


その後は、お名取のおねえさんの前でご挨拶をして、お屠蘇を注いで頂きます。
お屠蘇を頂いてから踊るので、空腹で行かないように気をつけておかないと、
踊った後に気持ち悪くなります(笑)


お稽古場は20~30代の若い女性が多いので、皆様が晴れ着を着て集まると本当に
華やかになります。男性も4名いらっしゃるので、なお一層華やかでした


踊る順番が書かれた番組表は、毎年大きいお師匠さん(お師匠さんのお師匠さん)
がとても美しい字で書いてくださいます。私が踊らせて頂く「藤娘」は比較的
初めのほうでした。




男性の踊りや、綺麗どころによる華やかなおどり、そして小さいお嬢さんによる
可愛らしい踊りなど、沢山拝見して楽しませて頂きました。やはりその中でも、
お名取のおにいさんおねえさん方の踊りは素晴らしく、同じ踊りを踊っていても
どうしてこんなに違うのかと、色々と勉強になりました



私は藤娘の最初と最後の部分だけを、おねえさんと一緒に躍らせて頂きました。
こちらのおねえさんは春にある本舞台で藤娘を踊られるそうで、華やかな踊りを
見られるのが今から楽しみです


全ての演目が終わったところで、テーブルを出して宴会が始まります。皆さんは
お酒が入るので毎年とても賑やかで、毎回楽しい宴会が2時間ほど続くのですが、
私は体調の心配があり、今年は初めてお酒を飲まない踊り初めになりました


お弁当は毎年、お師匠さんが「亀戸枡本」さんの二段重ねのものを用意して
くださいます。ボリュームたっぷりなので今日はほとんど食べれずに、家に持ち
帰って夫と一緒に食べました。


帰る前には、お師匠さんからお年賀を頂きます。浅草仲見世の「評判堂」さんの
もので、お正月らしく可愛らしい飾り付けがなされたお菓子の籠盛りでした


今日は朝から夜までの長時間で少し疲れましたが、とっても楽しい一日を過ごさ
せて頂きました。同門の皆様が全員集まるのは年に1~2回しかありませんので、
沢山お話をさせて頂けて嬉しかったです

今年も一年、お稽古をがんばって行こうと思います


「ひな祭会」のお稽古

2013-01-21 23:25:33 | 日舞&三味線
来る3月2日、雛祭りの前日に、とある区のひな祭りイベントで、三味線の演奏を
させて頂くことになりましたお師匠さん&同門の皆様に加えて、お師匠さんが
懇意にしていらっしゃる女流のプロの方&そのお弟子さん達とご一緒します

昨年も参加させて頂いた会なのですが、良い部分だけを抜き出した曲をいくつか
演奏して、三味線に馴染みの無い方々にも、聴いて楽しんで頂く趣向です

基本は全員での合奏となり弾けるものだけ参加するというスタイルなのですが、
お師匠さんからは「楽譜を見れば弾けるでしょう」という、無言の全曲参加の
プレッシャーがかかっています…


今回演奏させて頂くのは、「越後獅子」「鶴亀」「末広狩」「小鍛冶」の4曲。
「越後獅子」は最近お稽古して頂いている曲なので良いのですが、残りの3曲は
曲自体もあまりわかっておらず、譜面を見るのはもちろん初めて

今日のお稽古では、お師匠さんの演奏に合わせて初見で全曲を弾いてみました。
うちのお師匠さんはスパルタなのです

曲がわかっていないうちは、譜面を追いながらだと次の音が予想できないので、
まずは曲を頭に入れることからスタートです。あと1ヶ月で4曲...できるかなぁ

しかも、来月はお師匠さんが歌舞伎の地方公演に出演されるので、お稽古が無い
のです。かなり不安もありますが、譜面を見て良いことと合奏であるというのが
心強いところ。弾けないところはエアー三味線になってしまう可能性も…(笑)
地道に自主稽古をしようと思います

それにしても、三味線ではこうしてたくさんの発表の場を設けて頂けることで、
ずいぶんと上達が早い気がします。決してまだ上手ではありませんが、普通に
お稽古をしているだけの場合とは、確実にスピードが違うはずです

色々な場を設けてくださるお師匠さんに、感謝しています


同僚とランチ@維新號 甬江 / 藤娘のお稽古【4回目】

2013-01-18 23:32:49 | 日舞&三味線
今日は同じチームの目上の方&同僚と一緒にランチにでかけました



お店はコレド日本橋に入っている中華料理店「維新號 甬江」です。混んでいる
時間帯だったようで、普通のテーブル席が満席のため個室の円卓を使わせて頂く
ことになりました。3人で円卓...ちょっと寂しかったです(笑)



私は酢豚のランチセットをオーダーしました。家でしばらく酢豚を作っていない
ので、つい食べたくなってしまって。豚がとても柔らかくて、ソースもしっかり
したお味で美味しかったです

新年になって初めてのランチ会ということで休暇中の話題で盛り上がりました
目上の方のご主人は、最近京都でのお茶屋遊びにはまっていらっしゃるようで、
いったいどのくらいかかるものなのかと質問されました。

遊びの内容をお伺いして、色々と周りから聞いた話をもとに想像できる金額を
お伝えしたところ、驚いていらっしゃいました。京都から東京まで芸舞妓さんを
呼んだりしているようで、かなりの常連さんなのでしょうね。羨ましいです

仕事が終わって帰宅すると、今朝とはうって変わって、マンション前の道の雪が
きれいに片付けられ、歩きやすくなっていました。昼間に溶けたのかなと思って
いたのですが、どうやら夫が、今朝雪かきをしてくれたようなのです

ここ数日は、滑ると危ないので替えの靴を持ってぺったんこ靴で出勤していたの
ですが、夫は毎朝「滑らないように気を付けてね」と心配してくれていました。
どうやら私が滑らないようになかなか溶けない部分を雪かきしてくれたようで、
おかげで明日からはヒールを履いて出勤できそうです

夫のこうした優しい気遣いにいつも癒されています。本当にどうもありがとう

夜からは、日本舞踊のお稽古へ行って来ました。月末にある踊り初めに向けて、
藤娘の最初と最後の部分だけを集中的にお稽古して頂いています。そんなに長く
ないので、当日までには覚えられそうです

踊り始めが終わったら、中間部分の振り入れに入ります。今年は舞台に出る予定
がないので、気軽に楽しみながらお稽古できるのが嬉しいですね。藤娘はいつか
本舞台で踊ってみたい演目です