Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

11月の和小物たち

2014-11-30 23:35:32 | 着物
今月は思いがけず着物を着る機会が多くあって、3回も着ることができました
その時に活躍してくれた和小物達を、仕舞う前に撮影しました


11月の豆簪は4枚の紅葉し始めた楓を模したものです。祇園の「金竹堂」さん製。
帯に挟む扇子は紅葉した伸びやかな楓の枝の柄です。浅草の「文扇堂」さん製。
懐中時計に付ける根付は黄色い楓。京都旅行でお土産物屋さんで購入しました。


手拭いは生成り地にオレンジの濃淡で楓が描かれたものです。濱文様シリーズ。
小風呂敷はオレンジ地に紅葉した楓と兎が描かれたもの。濱文様シリーズ。
ハンカチは生成りの薄手のガーゼのような生地に、色づいた楓が描かれたもの。
懐紙は色づいた楓と落ち葉拾いの熊手。
一筆箋は吹寄せ、紅葉と御所車、落ち葉の丸の3種類。

また来年活躍してくれる時期まで、綺麗にして大切に仕舞っておきます


お茶のお稽古(千總:山吹色七宝花束文柄小紋)

2014-11-29 23:56:19 | 着物
今日は午前中は娘の予防接種やドルパ用の写真撮影など、やらなければいけない
ことをしっかり済ませて、午後からはお茶のお稽古へ行ってきました

先週は体調不良でお休みをしてしまったので、今日は気を取り直して、着物での
お稽古です。やはりお稽古のために着物を着ると、気が引き締まります


こちらの着物はその地色からかいつも秋か春に着ることが多い気がします。秋の
黄色く色づいた木にも良く合いますし、春にはたんぽぽのお花のような明るさを
演出してくれるのがお気に入りです


これはかなり昔に買ったもので、たぶん初めての千總の小紋だったと思います。

昔に仕立てた小紋はあまり考えず袖を1尺3寸にしてしまっていたので、こちらも
袖がその丈なのですが、可愛い柄なので長めにしておけば娘に譲り易かったなと
ちょっと後悔しています。娘が20代になったら着せようかな

この着物は帯合わせが意外と難しくて、黒か白以外だと、赤に近いような朱か、
はっきりとした黄緑くらいしか合いません

今日は今までこの着物に合わせたことがなかったので、別誂えの染め帯を合わせ
ました。この帯は今年に入ってから登場回数が多いのですが、やはりこだわって
作っただけあって、既製品の帯とは比べ物にならないほど組み合わせ易いです


着物はシボの高い濃い目の山吹色の縮緬地に、飾り紐の付いた橘・桜・菊などの
花束と摺り疋田の破れ七宝が描かれた、可愛らしい色使いの「千總」製の小紋

帯は黒い塩瀬地に、お太鼓は几帳と投扇興、前帯の関東腹には貝桶と合わせ貝、
関西腹には源氏香が描かれたもので、いつもの工房で別誂えをお願いしたもの

帯揚げは菊唐草地模様のある白い綸子地に赤い絞りで蝶々が表現された輪出し。
帯締めは黄緑~白のグラデーションになった組み紐。

今日のお稽古は炉になって二回目のお稽古ということで、四方卓を使った濃茶の
お点前をさせて頂きました。濃茶は3人分くらいを点てるのはそれなりに出来るの
ですが、お客様が1人の場合、1人分だけ点てるとなるとお湯の量の加減がとても
難しいです

お菓子は秋らしい色合いの可愛らしいもので「伊勢屋」製の「木枯らし」です。
お軸は「無孔笛最難吹(むこてき もっとも ふきがたし)」と書かれた短冊。
茶花はローズピンクの藪椿と錦木が活けられていました。

今月は3週間連続で着物を着られているので、まるで出産前に戻ったかのようで、
とっても嬉しいです。出産後は数年はあまり着られないかと思っていたのですが
夫の協力のおかげですね来月は何回着られるかな


【イタリア料理教室:手打ちパスタ中級編・11月】

2014-11-28 23:58:40 | イタリア料理
今日の夜は娘を預けて、イタリア料理教室へ行かせてもらいました。最近は月に
3回くらいお教室に通うことが多かったのですが、なんと来月は4回も通うことに
なっていて、小さな子がいながらこんなことが出来るのも、周りのおかげです

12月で昨年受けそびれたコースはほとんど終わるので、その後は7月まで月に2回
ペースで通い、それからはしばらくイタリア料理教室は回数を減らして、今度は
1年ほど茶懐石を習ってみたいと思っています。その後はフレンチかお花かなぁ

小さな子がいると待ち時間が長くて終わり時間の確定しない和のお稽古事に復帰
するのはなかなか難しくて、こういったレッスン時間の決まっているお稽古事が
中心になってしまいます

さいわい和のお稽古事は60代70代まで気長に続けられるものなので、焦らずに、
1~2年して子育てがある程度落ち着いてから再開しようと思っています


今日は手打ちパスタのコースを受講します。イタリアでは何種類手打ちパスタが
作れるかというのが昔のマンマがお嫁さんを見るポイントだと聞きますが、この
くらい作れたら合格かなぁ(笑)


まずパスタ生地から準備していきます。今日のパスタは「Agnolotti dal plin」。
ピエモンテの郷土料理でアニョロッティという名前のラビオリの一種のパスタ。
プリンはピエモンテの方言で「つまむ」という意味があって、その言葉の通りに
最後は手でつまんで形成します


ボウルの強力粉・全卵・卵黄・塩・オリーブオイルを入れてよく混ぜ合わせて、
ひとまとまりになったら、表面が滑らかになるまでしっかりと捏ねていきます。
捏ね終わった生地はラップに包んで冷蔵庫で1~2時間休ませます。


本来は詰め物には玉ねぎ・人参・セロリなどの香味野菜に加え、豚・牛・ウサギ
などの数種類のお肉を一緒にグツグツと煮てミキサーにかけるのが定番ですが、
今日はその簡易版で少ない材料で作ります



フライパンにオリーブオイルをしき、みじん切りにした玉ねぎ・ローズマリー・
ローリエを入れて弱火でじっくりと炒めます。合挽き肉を加えて炒めお肉の色が
変わったら、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。塩コショウで味を調え
水分を出来るだけ飛ばして火を止めます。


冷ましてから茹でて刻んだほうれん草と一緒にミキサーで回し、卵・粉チーズ・ナツメグを加えて更にミキサーにかけ、絞り袋に入れておきます。



次はメイン料理を作っていきます。今日のメインは「Baccala alla vicentina」。
ヴェネト州・ヴィチェンツァの郷土料理で、本来は干しダラを使って作ります

昔ながらの作り方は、干しダラを水に漬けて水を毎日変えながら3日かけて戻し、
それをさらに牛乳で煮てぐちゃぐちゃになったものをポレンタ(とうもろこしの
粉を煮てとろみを出したもの)と一緒に食べます。

最近のレストランなどでは生のタラを使って形の残った状態で出すことが多く、
じゃがいもを入れることで少~しとろみをつけます。今日はその作り方を教えて
頂くことになっていますので、甘塩タラを使います。



フライパンにオリーブオイルをしきスライスした玉ねぎとニンニクを炒めます。
弱火でじっくりと味を引きだすように。じゃがいもは1cm角に切って水にさらし
柔らかくなるまで下茹でをしておきます。



タラは両面に塩コショウをして小麦粉をまぶしてから、オリーブオイルをしいた
フライパンで両面をソテーします。ソテーしたら白ワインを入れてアルコールを
飛ばして火を止めます。




耐熱皿にオリーブオイルをしき、炒めた玉ねぎとゆでたジャガイモ、ソテーした
タラとフライパンに残っていた白ワインを入れたら、牛乳・粉チーズ・パン粉・
みじん切りのイタリアンパセリを加え、180度のオーブンで20分焼けば完成


続いて前菜を作ります。今日の前菜は「Uova in fughetto」。フンゲットとは、
キノコを軽くソテーしたものを指します。

北イタリアにあるフリウリ=ベネツィア=ジュリア州で食べられる家庭料理で、
卵料理なのでイースターのころに食べるのが定番ですが、キノコをポルチーニに
変える場合には、秋にも食べることがあります。卵は半熟にするのが定番です

フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけ、香りをオイルに移し
たら、エリンギを入れてソテーし、塩コショウで味を調えます。



白ワインを入れてアルコールを飛ばし、トマト缶と水を加えて数分軽く煮れば、
ソースの完成です


卵はトロトロの半熟に仕上げますので、お鍋にたっぷりのお湯をわかしてから、
冷蔵庫から取り出したばかりの卵をそーっと入れて、5分半~6分ほど茹でます。
あとは盛り付ければ完成


最後にパスタを形成します。生地を適当な大きさにカットし、パスタマシーンに
通る程度の厚さまで手で押して伸ばし、目盛りを下げながら、何度かマシーンに
通していきます。



今日は幅の細いシートを作りたいので、いつもはパスタマシーンの幅に合わせて
折りたたみますが、今日はその半分くらいの幅に畳み、目盛りを下げながらまた
何度かマシーンに通して細長い薄いシートを作ります。



シートは長いとやりづらいので適当な長さに切り、下半分の中央に詰め物を絞り
出していきます。生地を止める部分にハケで水をつけて、下から上に折り上げ、
あいだに残った空気を抜いたらパイカッターで端を落とします。



詰め物と詰め物のあいだにそれぞれハケで水を付け、そこをつまむようにして、
ラビオリを包むようにして形成していきます。長い豆のさやのようですね



つまんだ部分をパイカッターで切ったら完成です。ころころした可愛いパスタが
出来上がりました。作るのが楽しくて夢中になってたくさん作ってしまいます。
こういう可愛いパスタだと、また家で作るのが楽しみになります



パスタを茹でているあいだにソースを作りますね。このパスタは詰め物を楽しむ
ものなので、ソースはシンプルなバターベース。フライパンで溶かしたバターに
セージを加えるだけ。


パスタが茹で上がったら少々の茹で汁と一緒に混ぜ合わせます。少し水分がある
ほうがソースっぽくなって美味しいですよ。盛り付けに粉チーズをかけて完成。

全て出来上がったところで、早速お待ちかねの試食タイムです


前菜は卵のフンゲット風。とろ~り半熟卵にトマトベースのソースが良く合い、
エリンギのプリプリ感も相性バツグンで美味しかったです。ディナーに卵料理の
イメージは余り無いのですが、これなら良いかもキノコは他のものでもOK


パスタはアニョロッティ・ダル・プリン。見た目が可愛いだけでなくて、味も
とっても美味しいです。詰め物の味付けがしっかりしているので、ソースはこの
シンプルなバターベースが一番合います


メインはタラとじゃがいものヴィチェンツァ風。一見するとグラタンのようにも
見えますが、表面に牛乳の膜が張っているだけで、膜の下はジャガイモで少~し
とろみがついたミルクスープです。

タラと牛乳は相性が良いですね。いかにも冬らしい一品で体が温まりました


食後は紅茶を淹れて頂いてホッと一息。来月は久しぶりにレッスンの回数が多い
のでとっても楽しみです。7月に新設されたコースを6月まで受ければ、週末毎に
違うイタリアンをコース仕立てで作るという目標が達成されます

娘が大きくなったら、毎週一緒にお料理してこの味を伝えて行きたいです




三回目の結婚記念日でした

2014-11-27 23:30:00 | 日記
今日は三回目の結婚記念日でした。

平日ですし、お祝いのランチは先週末に済ませていたので、今日は特別なことは
しないつもりでいたのですが、夫はきちんと考えていてくれたようです


平日なのでお食事は特別なものではありませんでしたが、シャンパンを用意して
くれていました。生産者から直接買ったので、作り手さんのサイン入りのもの。
とってもまろやかで熟成感があって、美味しかったです


食後のデザートは「ピエール・エルメ」のケーキ、エモーション・モンブラン。
マロンクリームにマスカルポーネクリーム、イチゴ入り野バラの実のコンポート
などなど、様々な味が盛り込まれたカップです

買いに行くのに少~し遠いので普段使いにはしないお店ですが、こういう日には
食べたくなるお店です

仕事のあと娘を寝かしつけてからなのであまりゆっくりするほど時間が無かった
のですが、食事をしながらこの3年間を振り返って、いろいろな出来事を思い出し
ては懐かしく語り合いました

結婚してから3年経ち、お付き合いを始めてからは5年半が経っても、夫はいつでも
優しく気遣ってくれて、相変わらずとても大事にしてくれています

男性として、夫として、娘の父親として私にとって彼以上の人はいないだろうと
思っています

娘が生まれてからは以前のように二人きりの時間はなかなか取れませんが、少し
ずつでもそういった時間を大切にして、いずれ子供が巣立って夫婦二人の生活に
戻っても、ずっと仲良く楽しく過ごしていけるような二人でいたいです

3年間どうもありがとう。これからもずっと、よろしくね


11月のデスク飾り

2014-11-26 23:25:28 | 季節行事
11月もそろそろ終わりに近づき、世間では紅葉もピークを過ぎたということで、
11月のデスク飾りを仕舞う前に撮影しました


11月らしく紅葉をテーマにした飾り物です。「丸窓から見える景色」といった
風情のもので、奥に紅葉した楓の木、手前には朱傘が差しかけられていて、その
下には緋毛氈の上に茶釜・茶碗・柄杓が置かれており「秋の野点」が表現されて
います。飾り物の奥の壁には、一面の紅葉の写真を張りました

直径12cmくらいの小さな世界ですが、晩秋らしい景色が上手に表現されていて、
とっても可愛らしいものです。すべてちりめんと紙と緋毛氈で作られています。
京都の「夢み屋」さん製。

また来年活躍してくれる時期まで、綺麗にして大切に仕舞っておきます