Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

作陶会で掻き落としとロクロに挑戦 / おうちごはん(夫作)

2012-09-30 23:33:30 | 日記
私のお茶のお師匠さんの本業が陶芸家であることは以前もブログに書いた
ことがあるのですが、お師匠さんは年に1回ほど、茶道の弟子を対象とした
作陶会を開いてくださいます。

今日はその作陶会に参加するべく、朝早くから高速を使って、お師匠さんの
工房まで行ってきました少し距離があるので、ちょっとした遠足気分です。
今日は午前と午後に分けて、2種類の作品作りに挑戦します。

まず午前中は「掻き落とし」とよばれる技法に挑戦しました。赤土で作られた
お皿の上に白化粧土を塗ったものをご用意くださって、この白化粧土を削り
落としていくことで、好きな模様をお皿に描くことができるというもの。


まずは真っ白なキャンパスを前に、どんな絵を書いていくか決めておきます。
そして筆に赤い染料を含ませて、フリーハンドでだいたいの下絵を描きます。
この染料は高温で焼く過程で消えてなくなります。


染料がにじみ易いので、下絵はあくまで下絵としてかなりざっくりとしたもの
しか描けませんが、私が考えたデザインはあまり難しいものではないので、
ざっくりと描いてもそれなりにイメージがつかめます。琳派調で「梅に流水」
と名づけてみました


下絵を元に、竹串やヘラなど色々な太さの道具を使って、白化粧土を削って
いきます。最初はこわごわやっていましたが、そんなに繊細なデザインでは
ないので、数分も経つとかなり大胆に削り始めました(笑)


木の幹や流水は単純なラインだからか思い通りに出来たのですが、梅の花
は意外とバランスが難しく失敗もあり、当初の予定とは変えて、紅梅と白梅
が両方咲く「思いがまま」という品種の梅のようにしてしまいました


せっかくなので表だけではなく裏面にも模様を描くことにしました。あまり時間
をかけられないので、縁取りだけにして、模様も幾何学的なものにします。


単純なラインだからか、かなり適当に大胆に彫っていき、数分で作業が終了。
こうして伏せた状態だと何の模様かわかりづらいですが…


起こして見るとこんな感じ。青海波模様です。それなりに上手くいったかな


ちなみに夫は、かなり大胆な線とデザインで、葡萄の絵皿にしていました。
やっぱり男性は思い切りが違いますねぇ


ちょうどお昼の時間になったので、お師匠さんがご用意くださったお弁当
一休み。1時間半ほど集中して掻き落としの作業をしていたので、それなりに
疲れていたようで、ご飯を食べたらほっとしました


ご飯を食べた後は「セルフサービスでお茶でもどうぞ」とおっしゃって頂き、
ほとんどが社中の人たちばかりなので、交代制で盆略点前でお茶を点て、
皆さんで頂くことになりました



お床には「名月清風共我家(めいげつせいふう ともにわがいえ)」と書か
れたお軸が掛けてあり、籠の花入れに秋草が生けられて、中秋の名月の
趣向を楽しませて頂きました


お菓子も可愛らしいうさぎのお饅頭と、栗の形を模したお煎餅でした。

お弁当もお菓子もお茶も頂いてお腹もいっぱい、ちょっと眠くなったところで
午後からはロクロでの茶碗作りに挑戦します。


自分がロクロの作業をしている時は写真が取れなかったので、夫が作業
しているところをパチリロクロに土を備え付けるところまではお師匠さんが
事前に準備をしてくださったので、私達は一番楽しい形成作業だけをさせて
頂くことができました

1時間ほどの作業のなかで、3つのお茶碗を作ることができました。ロクロは
力加減がとても大切で、力を入れすぎるとすぐに崩れますし、かなり集中
できるので、ストレス解消にも良さそうですね。


私は普通の抹茶茶碗、少しくびれの入った抹茶茶碗、うどんを食べるのに
ちょうどよさそうな丼の3種類を作りました。この中から2つ選べるというので、
くびれの入ったものと丼を残すことにしました。

先ほどの絵皿とともに、焼く作業はお師匠さんがしてくださるので、どちらも
おいしいとこ取りの作業のみさせて頂いて、大満足で帰宅しました

焼き上がりは年末頃になるそうなので、お正月に絵皿やお茶碗を使うのが
今からとっても楽しみです


帰宅してからは、夫が夕飯を作ってくれました。お師匠さんの家のお庭に
大きいかぼすの木があって実をいくつか頂いたので、夫は秋刀魚を焼いて
かぼすを添えたかったようですが、私が「パスタが食べたい」と騒いだ
ので、仕方なく(?)パスタを作ってくれました。


今日はキャベツとサーモンの豆乳クリームパスタ。生サーモンと豆乳から
良いダシが出ていて、スープパスタ仕立てでとっても美味しかったです


メインは豚スペアリブ。バルサミコとオリーブオイルでマリネしたルッコラと
プチトマトを添えて。

スペアリブは玉ねぎ・にんにく・生姜などをミキサーにかけて、赤ワインや
醤油やみりん、隠し味にハチミツを入れたタレに1時間漬けて、両面焼いた
後に圧力鍋で煮込み、さらに最後はオーブンで表面パリパリに焼きました。
これがとっても美味しくて、我が家の肉料理の定番になりそうです


食後はDVDを見るときのおつまみに、ジャーマンポテトを作ってくれました。
いつもはカリカリジャーマンポテトですが、今日は少し柔らかめに。


久しぶりにDVDを見る時間が取れたので、今日はほっこりするような
映画が見たいということになって、「ヒューゴの不思議な発明」という映画
を借りました。

パリが舞台のアメリカ映画なのでどんな感じなのかと思っていたのですが、
なにやら聞こえてくる英語が全てイギリス英語。「あれれぇ~?」と思って
調べてみると、出演している主要キャストはほとんどイギリス人だそうです。

ストーリーも映像の処理の仕方も全体的に「ハリーポッター」っぽい感じ。
私はこういう映画が好きなので、とても楽しく見られました

夫もハリーポッターシリーズなどは昔本で読んでいたので、ファンタジーは
好きなようです。ネバーエンディングストーリーが一番好きだとか。

今日は遠出して作陶をして美味しいご飯を食べて楽しい映画も見られて。
台風は来ましたが、すごく楽しい一日でした


ドレスの撮影 / 今週のお花 / 月見団子を作りました

2012-09-29 23:29:35 | 日記
今日は久しぶりに予定が全く無い土曜日で、珍しく夫も土曜日に仕事に行く
ことになったので、ひとりでゆったりと過ごす一日になりました

朝は夫を見送ってからもう一眠りして、起きてから実家へ行ってきました。
午前中にオークション出品用のドレスの撮影を済ませ、お昼ご飯を食べさせ
てもらって、姪と一緒に庭や畑でお花を摘んで遊びました

姪は何でもお揃いにしたい時期のようで、私が摘む花を「私にも取って」と
せがむので、全部持ちやすいよう小さめのものを選んで摘んであげました。
コスモスを大事そうに持ちながら少し先を歩く姪の後姿は、とても可愛かった
です。やっぱり女の子なんですね


今週のお花は淡いピンクのコスモス、穂が開いた薄、曼珠沙華の3種類。
コスモスはとても元気が良くて、小さな蕾がたくさん付いているので、長い
期間楽しめそうです。薄はお月見用に

今年は遅い遅いと思っていた曼珠沙華(彼岸花)ですが、今日になってよう
やく数輪咲き始めました。大半がまだつぼみでしたので、来週末あたりが
見頃でしょうか。夫は彼岸花の形がとても気に入ったようで「芸術的だ~」
と言って、見入っていました。

帰宅してお花のお手入れをしてからは、お掃除やお洗濯を済ませたあと、
三味線の自主稽古をしました。なかなか予定が合わずにお稽古に行けて
いないのですが、下浚い(リハーサル)がもう1週間後に迫っていますので、
自分でなんとかお稽古をしておかなければ

自主稽古のあとはなんだか眠くなってしまって、気が付いたらまた2時間程
眠っていたようです。今日はどうにも眠くてたまりません

起きると外が薄暗くなっていたので、慌てて月見団子を作り始めました。
中秋の名月は明日ですが、明日は用事があり帰宅時間が読めないのと、
台風が来るので月見はできないだろうと思い、今日お月見をすることに。

だんご粉と水をあわせて捏ねて、形を作ってから茹でると、かなり簡単に
月見団子が出来上がりました。


せっかくなのでお皿に盛って、薄と一緒に和室に飾りました。月の位置が
高すぎて一緒に写真を撮ることはできませんでしたが、雰囲気はバッチリ
秋らしくて良い風情ですね


夫はきなこよりもみたらしのほうが好きなので、みたらしダレも作っておき、
夜に帰宅した夫と一緒にお団子を食べました。「お団子はもうないの」と
言うほど気に入ってくれたようで、作った甲斐がありました

来年はもう少し多めに作ってあげようかな


9月の和小物たち / ブールミッシュのスカイツリーマカロン / おうちごはん(秋の味覚大特集)/ 日舞のお稽古【藤娘2回目】

2012-09-28 23:55:46 | 着物
もうすっかり秋になってきたな~と思っていたら、今週末で9月が終わります。
年々季節の巡りが早くなっているような気がしますね

9月の和装時に使った和小物たちを、仕舞う前に撮影しました。


9月の豆簪は2種類。一輪の紫の桔梗と、萩と紫桔梗で、祇園の金竹堂製。
扇子は先月と同じく、薄や桔梗や萩などの秋草の絵。浅草の文扇堂さん製。
懐中時計につける根付は、9月前半はうさぎ、後半は紫の桔梗です。


手拭いは生成り地に桔梗やアザミなどの秋草が描かれた濱文様シリーズ。
小風呂敷は紺地に月とうさぎと芝草でお月見が描かれた濱文様シリーズ。
ハンカチはピンク地に薄や桔梗など、沢山の秋草が友禅で描かれたもの。
懐紙は紫の桔梗柄。
一筆箋は丸窓に桔梗、塗り盆に桔梗、萩と流水、の3種類。

また来年も活躍してくれるように、綺麗にして大切に仕舞いました



先日高校の友人と集まった際、その中の1人からお菓子をもらいました。
突然の病気で春から1ヶ月以上入院していたのですが、夏前に無事退院し、
今は仕事にも復帰出来ています。入院中にお見舞いを持って行ったので、
快気祝いということで頂きました


「ブールミッシュ」のスカイツリーマカロン。スカイツリーに上ったのかな
スカイツリー関連のものは初めてもらったので、嬉しいです。

マカロンはピスタチオ・フランボワーズ・ヴァニーユ・シトロン・ショコラの
5種類入りです。同僚達にもおすそ分けして、私はシトロンを食べました
こういうメレンゲ菓子の場合だと、なぜか柑橘系を選ぶことが多い私です。
メレンゲ菓子は大好き

学生時代オーストラリアでホームステイしていたときに、ステイ先のお家の
おばあちゃまが作ってくれた、上にミントソースのかかったメレンゲケーキが
今でも忘れられません。「パブロバ」というオーストラリアの伝統菓子です。

またいつか食べたいなぁ

今日も比較的早く帰宅できたので、夕飯を作るべくスーパーへ買出しに。
メニューを何にしようかなと考えていたら、栗が目に飛び込んできました。
そこで、今日は秋の味覚を沢山取り入れたメニューにしようと思い立ち、
他の食材も買い込んで帰宅しました。


今日は秋鮭のちゃんちゃん焼き、里芋の煮物、小松菜の白和え、栗ごはん、
きのこと大根のお味噌汁という、秋の味覚満載の和食一汁三菜でした。

鮭・里芋・小松菜・栗・きのこ。全部のお皿に旬のものを入れてみました。
栗ごはんには収穫されたばかりの新米を開けて使いましたが、やはり古米
とはお米のハリがぜんぜん違いますね

玄米で保存してその都度精米すれば違うのでしょうが(実家ではそうです)、
新居には精米機がないので、白米の状態で保存していると、やはり品質は
落ちていってしまうようです


それにしても栗は剥くのが大変です。20個以上剥いたのですが、皮むきの
道具がないので、包丁とスプーンで頑張ったら、1時間半もかかりました
若干腱鞘炎が悪化したような…

ご飯を食べてからは、浴衣に着替えて車に乗って、日舞のお稽古場へ。
今日は『藤娘』の2回目のお稽古です

先週と今週は花道で踊る部分の振りのお稽古で、藤の花を持って踊ります。
来週からは手拭いを使った振りに入るのですが、手拭いを使う曲はもう3年
近くやっていないので、うまく扱えるかドキドキします

先週お稽古をした部分はほとんど覚えていたので、今週お稽古した部分を
忘れないように、お稽古場で少しおさらいしました。やはりお稽古が終わって
すぐにおさらいすると、忘れる量がグンと減りますね

帰り支度をしていると、私がお稽古場に入門するきっかけになったお名取の
おねえさんがお声をかけて下さり、「お稽古を見いていてびっくりしたの。
この前の舞台を境にググーンと伸びたね。去年の舞台と比べて格段にうまく
なってる。体の芯がしっかりしてきたのね。」と言ってくださいました

すごく嬉しくて、帰ってからも自宅で3回もおさらいしてしまいました(笑)


帰宅した夫が栗ごはんだけ食べたいと言うのでお茶碗に盛ったのですが、
「美味しい美味しい」と言って、寝る前なのに一膳食べきってしまいました

他のメニューと新たに盛った栗ごはんは、明日の朝食べてくれるそうです


横濱フランセのビスキュイフランセ / おうちごはん(豚肉ともやしの中華風蒸し)

2012-09-27 23:03:38 | 日記
先日兄のお嫁さんから、浴衣のお礼にロクシタンのハンドクリームと一緒に
「横濱フランセ」さんの綺麗なお菓子、「ビスキュイ・フランセ」を頂きました。
色とりどりでとても可愛らしくて、開けた瞬間に嬉しくなってしまいました


ラングドシャかと思っていたら、もっと軽い、メレンゲで出来たお菓子でした。
どちらかというとマカロンに近い食感なのですが、口に入れるとすぐに溶けて
しまうような、そんな不思議なお菓子

お味はバニラ・ストロベリー・抹茶・レモン・チョコレートの5種類があって、
私はレモンが一番気に入りました。とても軽い一口サイズのお菓子なので、
一度のティータイムで5種類とも食べられてしまうところが危険です(笑)

とっても可愛くて美味しいお菓子、ありがとうございました


今日は会社で夕飯を食べようかとも思ったのですが、冷蔵庫の余り食材を
なんとかしたかったので、少し遅くなりましたが帰宅して夕飯を作りました。


今日は豚肉ともやしの中華風蒸し、長いもの中華風ホイル焼き、ワカメの
酢の物、大根とニラの中華スープ、という中華風一汁三菜を用意しました。
全部簡単にできるものばかりだったので、30分で作り終わりました

これで冷蔵庫の余り食材はほぼ消費できました。明日は何を作ろうかな


9月のデスク飾り / 源吉兆庵の秋のお菓子

2012-09-26 23:52:50 | 季節行事
9月に入っても暑い日が続いていましたが、どうやら先週の雨の日々から
季節は秋に移っていたようです。今朝は玄関の扉を開けた瞬間、秋独特の
風の香りがして、通勤路で感じる空気や日差しも秋のものになっていました。
やはりことわざ通り、日本の季節はお彼岸で区切られているのでしょうか

それにしても、今年は彼岸花が遅いそうです。例年であればお彼岸の頃に
なると、「昨日までなかったのに!?」と思うほど突然あちこちに咲き出すの
ですが、今年はまだあの赤い色が見えません

昔は秋は寂しくて好きではなかったのですが、和の文化に心惹かれるように
なってからは、街や山を紅葉が美しく彩り、袷着物を楽しめるようになる秋が、
だんだんと好きになってきました。今朝などは「今年の紅葉は綺麗かなぁ」と
気の早い期待もしてしまいました(笑)

そして、美味しい食べ物がたくさん収穫されるのも、もちろん秋ですよね~
自分でお料理をするようになってからは、季節の食材に敏感になりました。
秋は栗・きのこ・秋刀魚・里芋などなど、数え切れないくらいの旬の食材が
出回るので、今から何を作ろうか楽しみです

さて、そんな秋を感じ始める9月の風物詩といえば、中秋の名月のお月見
日本では月にうさぎが住むといわれていますので、お月見とうさぎはセット
のような扱いになっていますね


9月のデスクで癒しを与えてくれたのは、そんなお月見を表した飾り物です。
桔梗・薄・紅葉・萩などの秋草を投げ入れた手桶と、「えいやっ」と杵と臼で
お餅をつく可愛らしいうさぎの親子、そして夜空に浮かぶまん丸お月様。
ちりめんで出来た可愛らしくほっこりとする飾り物です

秋草手桶は京都「夢み屋」さん製。兎の餅つきは京都「龍虎堂」さん製。
まん丸お月様は自分で黄色い厚紙を切り抜きました

今年の中秋の名月は9月30日の日曜日。
お仕事がお休みの方も多くいらっしゃるでしょうから、ご自宅でゆっくりと、
ススキを飾り、お酒と里芋(またはお団子)を用意して、綺麗な月を眺めて
みては如何でしょうか



今日のおやつは、和菓子を頂きました


和菓子の老舗「源吉兆庵」さんの、「梨乃菓」と「津弥栗」の2種類です。

梨乃菓はラ・フランスを使ったムースとゼリーの中間のようなお菓子で、
口あたりの良い上品なムースと、ラ・フランス独特の良い香りが広がって、
つるんと美味しく頂きました

津弥栗は少し固めの栗きんとんの中に、しっかりと蜜で煮込まれた渋皮栗
が入っていて、思わず日本茶が欲しくなるような、和菓子らしいものでした。
この時期に食べる栗菓子は、秋を先取りした気分になれて嬉しいですね

夜は夫も早めに帰宅したので、一緒に晩御飯を食べることになりました。
私は昼間にたくさん食べてしまって、あまりお腹が空いていなかったので、
夫がラーメンを作ってくれました。


大好きなこってりとんこつスープのラーメンに、ニラとモヤシの野菜炒めを
乗せて、昨夜から一晩じっくりと漬け込んだ半熟煮卵も添えました

煮卵はとろーり半熟で、たった一晩でしたが味もしっかりと染み込んでいて、
夫が「これすごく美味しい売れるんじゃない」と言ってくれました(笑)
気に入ってもらえてよかったです

卵はあと4個漬けてあるので、2日目、3日目でどのくらい味が染み込むか、
試してみようと思います