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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

【訪問着の別誂え(フルオーダー)第3弾】《図案編》

2013-03-18 23:52:30 | 着物
ここ数年の間、毎年春ごろから準備を始めている訪問着の別誂えですが、今年も
そろそろ準備をする時期になりました。別誂えを担当してくださるのは、いつも
お世話になっている京都の「公庄工房」様です

今年作っていただこうと思っている訪問着は、自分の中でもなかなか良い図案が
決まらず、図案確定まで時間が掛かりそうでしたので、いつもより少し早い2月
から依頼を始めていました。

基本的な図案としては、以前に公庄工房様がお作りになった古楽器をメインに
した訪問着をベースにして頂くのですが、合わせる花などがうまくできるのか
どうかがとても心配だったのです

ですが、公庄工房様にご相談して、まずは草案を作ってみましょう、と言って
早速送って頂いたところ、予想以上に素晴らしくまとまった図案が届きました


上前は琵琶をメインに、後ろ前まで鼓・竜笛・法螺貝・鈴・笙などが配されて、
王朝風に絵巻物や桧扇が添えられています。また、それらの柄を取り囲むのは、
ヱ霞の合間に現れる梅・松・楓・桜といった華やかな四季折々の木々たちです。
樹下に流水をあしらい、さながら花の中での管弦の宴といった雰囲気です

また右袖の肩~後ろ袖にかけては、私が習っていることもあって、古楽器では
ないのですが、三味線を描いてくださいました

この図案を元に公庄工房様と電話でご相談した結果、上前の琵琶は正倉院にある
「螺鈿紫檀五絃琵琶」に変更して、左袖の肩~前袖にかけては、琴を描いて頂く
ことになりました

上半身にも楽器を入れることで、少し盛りだくさん過ぎるかな~?とも思って
いるのですが、今回お願いした変更を採用した図案をまた送ってくださるそう
なので、それを見てから最終的な判断をしようと思っています。

今回は、とってもぼんやりとしたイメージしかお伝えしていなかったのですが、
それでもここまで完成度の高い図案をご提案くださる公庄工房様のセンスは、
やはりさすがだな~と思いました

来年は公庄工房様が得意とされる琳派調の訪問着製作を考えていますが、まずは
古楽器文様が欲しかったので、今年はこの訪問着に全力を注ぎます