記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

現地に行けないので、1940年の前田虹映「唐津くんち」絵葉書を眺めてみる

2022年11月03日 21時59分36秒 | 吉田初三郎

2022年11月、唐津市で唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」が3年ぶりに通常開催されて、大勢の人出で賑わっています。今年はぜひ行きたいと思ってましたが無理そうなので、代わりにライフワークで研究している鳥瞰図絵師・前田虹映作の『唐津くんち』絵葉書を眺めてます。

1940年頃の唐津市役所発行…なのに題名は「山笠絵葉書」の謎があり、ずっと気になっています。

山口県柳井市出身の前田虹映は、吉田初三郎門下の10指を超える弟子の代表格で「初三郎代理」としても活躍。1936年に独立後は瀬戸内海沿岸の高松市や尾道市、福岡県や大分県などの西日本エリアの作品を中心に鳥瞰図や絵葉書作品を100点余描き遺し、絹本肉筆画が現地に遺っているものも多数。その代表格が、福岡市博物館や太宰府天満宮の収蔵品。いずれも虹映の長男・稀さんと共に現地を訪れて確認したのは2005年から2007年にかけて。唐津市にも2006年に稀さんと一緒に訪問し、肉筆画情報などを捜索したものの発見できず。

その後も、絵葉書と対になる鳥瞰図パンフは未発見。しかし絹本肉筆画が10数年前に業者間で取り引きされた情報だけが出てきて、気がつけばそれから10年以上進展がないのが残念。90歳を超えた稀さんがお元気なうちに何か見つかればいいのですが‥‥。

鳥瞰図絵師「前田虹映」公式サイトは、ご長男・稀さんのご意向により現在は私が管理中。

 

にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)

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