記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

昭和21年春、サザエさんの連載が始まった頃の岩田屋「おつとめ奉仕」広告チラシ

2022年05月18日 15時00分42秒 | 福博まちの記憶

数年前に入手したまま未整理だったものを整理中。岩田屋呉服店時代の案内状やハガキに混じって、岩田屋百貨店の「百貨五十銭・一圓均一」の古い広告チラシを発掘!

チラシ下部に「1946年4月」の日付記載あり。ということは、終戦間もない昭和21年4月28日〜5月4日にかけての「おつとめ奉仕」広告!戦後の統制下、品物がない中で京阪神・東京から大量に仕入れた日用品・家庭用品などを安値販売したようです。

当時の天神界隈はまだ焼け野原が広がり、闇市などがある時代。新天町もまだ建設中です。今なら、いわゆるゴールデン・ウィークの真っ最中ですが、日本国憲法の公布・施行前なので、祝日や休日でもない平日の売り出し。

裏面を観察すると、春の呉服一掃セールに加えて、食料品の御用聞きも行なっていたようで興味深い内容です。時期的には、ちょうど長谷川町子さんが夕刊フクニチ新聞で「サザエさん」の連載を開始した頃。原作でマスオさんとお見合いするという食堂は、この頃はまだ営業再開していないようですね。

占領軍の接収の話もあった頃の岩田屋。面白いので、もう少し観察してみようと思います。

 

西日本新聞me「追跡 天神ビッグバ」拙著連載「天神の過去と今をつなぐ」連載終了(2022年6月末まで公開中!)
 

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