MAMI’S CAFE

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優しい気持ち

2016年01月10日 | Weblog
レッスンの後

今日は、夕食買って帰ろう
と、スーパーに寄った時

入り口から、白い杖の盲目の女性と
一緒になりました

一人で、買い物カゴを持ち
商品の頭を触って、カゴに入れています

野菜以外の商品は
殆どがビニールか、タッパーに入っていて
目でしか商品を区別する事ができません

子供がいたり、商品の段ボールにぶつかりそうになったり、
私は彼女が気になり、お買い物どころでは
ありませんでした

男性の店員さんが、声を掛けました
「何か欲しいものがあったら言ってください」

「お寿司は何が残っていますか?」

そのやりとりを聞いて

私はホッとして、その場を離れました

でも、また気になり戻ってみると

お惣菜のところで、タッパーの上を撫でながら首をかしげていました

私はおもわず
「お惣菜、何がいいですか?」

と尋ねると、手にした商品を
「これは、カキフライですか?」
と、聞かれたので

「それは、鳥の竜田揚げですが
カキフライとりましょうか?」

と聞くと

「これがいいです。ありがとうございます」
とニッコリされました

その後も、なんとなく彼女の後ろを歩いていました

私の買い物カゴには何も入っていません

慌てて、お寿司だけ入れて

同じレジで会計を済ませ、

「袋に入れましょうか?」

と声を掛けると

「ありがとうございます。大丈夫です
気遣って頂いて本当にありがとうございました」

彼女は優しく笑いました

私は車に乗った後、なぜか涙が溢れてきてしまいました

車の多い、道も狭く、暗くて白い杖に気づく人も少ない場所

彼女は、いつも一人で買い物に来ている

どうやって声をかけようか
余計なお世話だと叱られないだろうか
そんな事を気にして
後ろを歩くだけだった勇気のない
情けない自分

彼女の優しい笑顔と強さに
私は形の無い大切なものをもらった気がしました

ありがとうね
なんか。優しい気持ち。


コメント (4)
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