小さな日記

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おもてなし

2008年07月18日 | Weblog
歌舞伎の余韻は、じわじわと続いている。なぜ、学芸会と感じたのか、なにをわたしは受け取ったのか。歌舞伎の帰途もきょう起きてからも、わたしも母もとても上機嫌で、笑いが止まらない。なにか、とても大切に扱われた気分。上質の贅沢なおもてなしを受けた気分。お土産をいただいたことすら気づかずに帰ってみて開けたら、心づくしの手料理が詰まっていたような。。。

舞台挨拶もなく、ただ芝居を見てきただけなのに、こんな後味は初めてのこと。歌舞伎というものがそうなのか、きのうのがそうなのか、わたしにはわからない。ただ、舞台というものが、今までは発表だったり表現だったり娯楽だったり、なにかを提供されるものだったのが、おもてなしと感じたのだ。海老蔵、玉三郎が主役の「高野聖」も、二人の演技は秀逸で、わたしはオペラグラスで表情をずっと追ったが、それはそれは繊細で素晴らしかったのだが、二人の役者の自己顕示というものを微塵も感じなかった。歌舞伎一族が一丸となって、観客のために尽くしてくれている感じ。その謙虚さが、他の舞台からは感じたことがない部分だ。常連の贔屓客からわたしのようなドしろうとにまで平等に心を尽くしてくれている感じ。。。

分相応という言葉。歌舞伎の分をしっかり心得ていて、ぶれがないということだ。
すごいものだと、今更感動に浸っている。

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