小さな日記

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若杉友子さんの食養

2011年10月01日 | 情報

きょうは、若杉友子さんの新刊、「体温を上げる料理教室」を読みました。若杉さんは、食養を世に広めた桜沢如一さんの教えを学び、陰陽の教えに基づいた野草料理などで有名な方。74歳の今も、スクワット70回、縄跳び100回、農作業しながら自給自足の生活をなさっている。

その元気の秘訣が、食事であると、彼女は説く。戦後、欧米に憧れ、肉、卵、牛乳を食べなくてはというカロリー栄養学に犯された全国半病人の日本に警鐘を鳴らす。自然農法(無肥料、無農薬)の創始者、福岡正信氏との交流からも影響を受けている。

この本を買おうと思ったのは「納豆や豆腐は体を冷やす」という説明文を読んだから。放射能防御に、大豆が脚光を浴びていて、我が家も豆腐や油揚げが常備しているから、冷えるのは困るなぁと思ったのだ。

マクロビオティックとか、ローフードとか、発酵食とか、いろいろな食事の仕方があるけれど、若杉さんのはまた一味違う。常識を覆す教えがたくさん!整体にも通じる陰陽の考え方が興味深い。わたしのアンテナにひっかかったことを書いておこう。

○ 圧力釜で炊いた玄米を食べると血が酸性化して髪の毛が脱色する。玄米菜食のひとに白髪が多いのはこのせい。玄米は一晩水につけて時間をかけて炊く。

○ 有機栽培の野菜は、農薬や化学肥料を使わないが、鶏糞や牛糞を使う。鶏や牛が、自然の牧草を食べていればよいが、人工の合成飼料で薬漬けになって飼育されていることもある。成長ホルモン剤や女性ホルモン剤をたくさん与えられていることもあるので、有機といっても要注意。

○農家が仕入れるメーカーの種の9割以上が輸入されていて、そのほとんどが人工的に操作された一代交配のF1種子。これらは種子消毒もされていて、力がなく危ない。

○肉食と砂糖で血が汚れて生理の血も臭かったり汚い。生理痛、無月経、生理不順は血が汚れているから。

○水分を摂り過ぎると血が薄くなりバテやすくなる。昔は体育の時間も水はあまり飲むなと言われたが、今は水分補給をうるさく言われる。それは、なぜかといえば、もともと子どもの体は陽性なのだがそこに肉食をしてますます陽性を強めて体が焼けるから、水を欲する。水をたくさん摂ると、血が薄まって体力がなくなる。(だから熱中症で倒れるのかな?)

○陰性のエネルギーは上昇性、遠心力を持っていて、緩む、広がる力。陽性のエネルギーは下降性、求心力を持っていて、縮む、引き締める力。赤ちゃんが生まれるのは満月(極陽)が多く、ひとが死ぬのは新月(極陰)の闇が多い。全て、自然界の陰陽に則っるのが生き物の自然の姿。不自然なことばかりするから不自然な現象が起き、病気も出る。

○食物は、酸性、アルカリ性に分けるが、陰性、陽性にも分けられる。この組み合わせで、体に与える影響が決まる。体質も陰陽ある。病気も。陰陽のバランスがいいのが健康体。

○石塚左玄の食養道歌から 「春苦味、夏は酢の物、秋カラミ、冬は油と合点して食え」(秋のカラミは塩辛い意味)「減塩をして大豆、ジャガイモ、果物食べればたちまち具合悪くなる」

○小笠原流では、「ご飯三口に菜が一箸」という。日本人の腸は長く、穀物7分、副食3分が適している。

○酸は肝臓。苦味は心臓。甘みは脾臓。辛味は肺。塩辛さは腎臓。

○酢飲み健康法は、血が溶け濃度が薄くなり、貧血が起き、体力が落ち、失禁、尿漏れから不整脈につながる。酢大豆は、陰性の酢と陰性の大豆なので、極陰となるから、陰性体質のひとが摂ると心臓、胃、腸を壊す。今時の健康法は、高カロリーのひとのための、極陽の健康法ばかりだから、心臓疾患があるひとには危ない。

○理想的な食事の基本は一汁一菜。味噌は、身の礎。

○魚介類については、川魚は海の魚に比べると陰性なので、少しは安全だが、じゃこ、煮干、干物は血を酸化させるので、食べないほうがいい。

○子どもは陽性だから、赤味の魚、赤身の肉など極陽の食物を摂ると、アレルギー体質になっていく。おとなになってから、喘息、花粉症、癌などが出てくる。

○無精卵は絶対食べてはいけない。卵の陽性を食べ続けると、陰性の砂糖をたっぷり使った甘いお菓子や生野菜や果物が食べたくなる。陰から陽、陽から陰と、繰り返し、陰性と陽性の病気の両方を体内に作っていく。

○しいたけ、マッシュルーム、えのきだけは食べないほうがいい。極陰性。肺がんと関係している。

○トマト、バナナ、ほうれんそうは、三大シュウ酸といわれていて、肝臓の悪い人は胆嚢、胆管に石、腎臓の悪い人は腎臓に石、男の人は、尿道結石の原因になる。 結石を分解する酵素を含んだ野菜は切干大根。

○「はしりのものを食うと死に急ぐ」 もやしやカイワレ大根は未完熟で、陰性体質になり、寿命を縮める。

○昔のキャベツは陽性。今のF1の種で農薬30回もかけて作るキャベツは陰性。紫キャベツは極陰性。生で食べるのはもってのほか。

○たまねぎも昔と今では違うので、生で食べない方がいい。コバルト60を照射したものが多い。

○陰性のさつまいもは砂糖で炊きあわてはいけない。ジャガイモも、陰性のひとは食べないほうがいい。

○さといもも陰性食品だが、体の毒素を排出してくれる。

○陰性体質のひとが食べないほうがいい野菜  アスパラガス、グリンピース、セロリ、ピーマン、大和芋、長芋、ギンナン、三つ葉

わたしは、どちらかといえば、体質は陽性ではないかと思う。でも、性格は陰性っぽい。冷え性とは思わないが、夏の暑い日、手の平がほてったのは、極度の冷え性だからという説もあって、よくわからない。

この本を読んでわかったのは、栄養が足りてないんじゃないかとあれこれ料理の品数、食材の品数を増やす必要は全くないということ。ただし、本当に良い食材を求めて、良い調味料を使って、少ない量を食べるのがいいのかと思った。肥満は、栄養失調というけれど、まさしく、本当に必要な栄養が摂れていないから、満足がいかずに食べ続けて肥満になるのかもしれない。満足のいく食事とは、命の力をいただく力強い食事なのだ。見てください。若杉さんの力強さ!

若杉友子さん野草料理教室6月


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