小さな日記

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願望に惑わされる弱さ

2011年10月02日 | 情報

きのうの上杉さんの本には、食べてはいけない食材の表がついてきて、その多さにびっくりする。常用していたものも多い。ざっと見て、ホ・オポノポノでクリーニングしながら頭に入れた。本を読んでいる最中もずっとクリーニング。それなら読まないほうがいいかというと、そうではない。読んで、ひらめいた時に思い出すように。

食事も、考え方で、あれはとりなさい、あれはだめ、全く矛盾する情報が飛び交う。原発事故もそうだ。メルトダウンしてない。してる。いや、メルトアウト、違う、メルトスルーだった。日にちがたつにつれ、情報が交錯していった。放射能の健康への影響も、プルトニウムは重くて飛散しないし、飲んでも健康被害はないと断言する専門家もいた。(朝まで生テレでわたしははっきり聞いた)それが、プルトも、ストロンチウムもあちこちで観測されている。当然だと思うけれど、テレビや新聞で、東電や政府が発表しなければ、おおかたのひとはデマだと思っている。

自分で納得して暮らすためには、自分で納得する現実認識がなくてはいけない。納得感、腑に落ちるという感覚を大切にしたい。それだから、クリーニングが必要なのだ。頭で、自分の知識の及ぶ範囲であれこれ判断しようとしても、納得感にはたどりつけない。

この311で、仙台空港が大波に襲われる映像をテレビで見ても、実感がわかない自分がいた。実感がわかないことに苛立った。被災している方たちに申し訳なく思った。共感したかった。でも、本当にそれが現実味を感じることができたのは、しばらくたって、津波から逃げた方たちの言葉を聞いてからだった。それまでは、頭で想像して、どんなにか大変なことだろうと悲しいだけだった。

放射能は目に見えないし、味もない。だから、年月が経つにつれ、健康被害が広がり増幅していくということは、今まで放射能被害ということが頭になかったひとには、現実味が稀薄だろう。わたしは、広島、長崎のみならず、劣化ウラン弾の被害をずっと読んだり聞いたり見たりしてきたから、あの3月の爆発で、日本がもう元通りにはならないことが現実としてしっかり感じられた。知識もあった。それなのに、政府や東電の「たいしたことない」広報に、「わたしが培ってきた放射能の知識は間違ってたのかしら?」とか、「わたしが思うほどひどくないのかもしれない」と心が動かされた。

それは、願望があったからだ。「微量ですから健康被害はありません」 あぁ、本当にそうであったならどんなにかいいだろう。ブログにも、あまり深刻な心配や不安を書かないようにしていた。読む人に悪いと思った。確か、こんなに大きな爆発なのに、たったこれだけの線量なんて、ラッキーだった、日本は恵まれているのかもしれない、などと、変なことを思った記憶がある。あとで、やはり、とんでもない数値だったとわかるのだけれど。東北関東、太平洋が、チェルノブイリ以上に汚染されていた。

月日がたつにつれ、ひどい状況がわかり、自分の弱さを悔いた。すがるように、「たいしたことない」ことを信じようとした自分の弱さ。

次に直面したのは、政府がパニックを起さないためにトリッキーな広報をしているのか、本当に情報がなくて、知識もなくてヨーソ剤も出さない、放射能拡散するような対応を重ねるのか、どちらなのかわからなかった。そこに、政府は、日本国の存続とは、日本経済の安泰であって、日本国民の無事ではないのだという認識が欠けていた。これだけは、まさかと思っていた。甘い。おひとよし。いや、これも、まさか、自分の国がそこまでひどくあってほしくないという心の奥の願望が、目くらましになっていたのだ。

今は、日本国民の弱いものから、何千人、何万人、いや数百万人、健康被害にあおうと、死のうと、生き延びた者がもう一度高度経済成長させて、日本を復興させたいというのが、政府の意図だと認識している。そして、日本国民の多くが、そういう政治のあり方に、知ってか知らずか、まぁ、勝手にやってくれ、こっちは生きるのに精一杯なんだから、と、無関心であるのも、現実だ。

脱原発は、当然のこととわたしは思っている。でも、今、大切なのは、放射能防御を怠らないで、とにかく、健やかに生き延びることだと思う。除染ボランティアを推進するのも、いかがなものかと腹立たしく思う。これから子どもを作るひとたちには絶対やってほしくない。テレビで映る除染風景に、マスクをはずしているひとが多いのが気になる。除染は、汚染が消えてなくなることではなく、汚染物を移動させるだけだから、移動して集めた場所でまた二次災害が起きるリスクが高い。また地震や台風がくるのだから。

政府も何も、わたしたち個人を放射能から守ってくれるものはない。それをはっきり心に留めて、放射能防御の暮らしを徹底させたい。

埼玉の小学校6年生の少女が、駅伝の練習中に突然死のニュース。http://mainichi.jp/area/saitama/news/20111001ddlk11040304000c.html

低線量内部被曝から子どもを守るために というリーフレットが印刷できるサイト 監修 崎山比早子医学博士http://blog.goo.ne.jp/saypeace/e/8c1e550ab666c7359171f924b0adcdc7

ぜひ、印刷して周囲の方に配ってください。


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