小さな日記

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おばあちゃんの気持ち

2010年01月21日 | ハンドメイド
ミシン使いが楽しくなって、唱歌のCDを聴きながら切りためた5cm四方のはぎれをランダムに繋ぎ合わせていたら、突然、お人形の布団のことを思い出した。

わたしの母方の祖母は、母の弟と同居していて、夏に1ヶ月ほど、わたしの家に来てくれていた。それも、毎年というわけでもなかったように思う。祖母の思い出は、女学校時代のいろんなエピソードを話してくれたこと。何度でも同じ話をねだってしてもらった。それが楽しかった。

小学校低学年のころだった。誕生日とかクリスマスでもないのに、祖母からわたしに小荷物が届いた。開けると、柔らかい絹地のお人形のお布団セットが入っていた。もちろん、祖母の手縫い。何処を探しても売っていないわたしだけのお布団。とても嬉しかった。

そのお布団、どうなってしまったのか、消息は不明だ。きょう、突然そのお布団を思い出し、それを縫う祖母の気持ちはどんなだったろうと想像してみた。

大学受験間近の二月におばあちゃんは逝ってしまった。わたしは、会うこともなく、お葬式にも行けなかった。お布団のことも、ずっと忘れていた。

おばあちゃん、ありがとう。

ところで、最近の子どもは、お人形遊びってするのかしら?

画像は7cm四方のパッチ。