小さな日記

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食べ物、薬、お金

2009年10月14日 | Weblog
特定保健用食品(トクホ)のエコナが自主回収している。母も賞味期限切れのエコナを恥ずかしそうに棚の奥から取り出してきた。

トクホというのは、時間をかけてじっくり搾り出したゴマ油とか、丁寧に育てた土で無農薬無肥料で作ったナスとかには、絶対につかない。自然では、トクホではない。なにか、身体に良いとされるものを添加したり、人工的に加工した食品にだけ、「トクホ」はつくのだ。

そんなことをするなら、薬食品となづけてくれればいいのにと思う。
薬効があるものには、必ず副作用がある。それをいつも覚悟しなくてはならない。

健康に良いから、全国民にお奨めですよ、と、政府が推薦してるように感じたけれど、副作用覚悟で、薬のように食べればなんらかの効用があるはずなので、すごく困ってるひとは試してね、というのが、トクホなんだろう。

母(87歳)は、「高価だと効果がある」という世代的刷り込みからいまだ解放されていない。そういうひとが多くて、トクホがつくと、高価格にしても売れるから、企業は、不必要なものまで添加、加工してトクホマークを得ようとする。

自民党政権の遺産のひとつだ。