悲報

外出中に、携帯電話が鳴り、法政大学ジャズ研究会の仲間、ベーシスト横山涼一君の訃報。思わず「うそだ！」と大声をあげ、声を出した瞬間に、そんなこと、うそで言えるはずがないと、「ほんと！」と、言って、混乱してしまった。
闘病していたことを知らなかった。

わたしのジャズデビューは、法政大学の学生会館で、横山君のベースを含むピアノトリオを率いて「いそしぎ」「マイファニーバレンタイン」「デイバイデイ」「サマータイム」を、ガタガタ震えながら歌ったのだった。学生時代から売れっ子だった彼は、その後、世良譲トリオや、小野リサさんのバックで活躍していて、数年前には、ジャズ研の仲間の追悼ライブで会って、元気だったのに。

ずっといつまでも、たまに会っては馬鹿話をして笑って音楽することができると思っていたのに。残念でならない。悲しくてならない。ジャズを愛し、ひとを愛し、酒を愛し、ユーモアたっぷりの正義漢だった。


横山君のベースが聴けます。
Moonlight In Vermont - The Sax Syndicate