チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

マニフィカート

2021-07-26 | 高円芸術高校
今年の高円芸術高校音楽科定期演奏会で取り上げるラターのマニフィカート。

ラターはこの曲を作曲するにあたってバッハのマニフィカートBWV243aを強く意識したとか(当然か)。

以下、ラター自身の曲目解説より抜粋
~彼(バッハ)は1720年代に完璧なマニフィカートを書きあげています。私なんかが、彼の歩んだ道を辿ってもいいのだろうかと躊躇しました・・・
しかし、最終的にはこう考えるようになりました。まぁいいや、バッハは死んだ。神様は彼の作品を残した。それに私は彼と競争しているわけではないし・・・~

ラターの合唱作品は、彼自身が合唱の大家ということもあり、古い作品からの影響多いです。
しかもそれに飽き足らず、さらに合唱の可能性を探るべく新しい響きを模索し続けていると言っても過言ではないと思います。

自身もマニフィカートの中に古い聖歌の引用や、バーンスタインのミュージカルやフォーレのレクイエムからの影響もあると言っています。
一言でいえば彼のマニフィカートは古今の合唱曲の良い所ずくめと言えます。

本番は11月1日。
しっかり仕上げていけたらなと。。。


コメント
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