先日20日に、天理出身のヴァイオリニストのリサイタルに行って来ました。
会場は阿倍野区民センター(小ホール)で、私もつい最近(2月26日)チェロのアンサンブルで演奏しましたが(たった1曲!)程よい大きさで、響きも良くて、とても雰囲気の良いホールです。
彼女の演奏は時に大胆に、時に繊細にと・・・とてもメリハリのついた素晴らしい演奏でした。
その中でも私が特に感心したのはベートーヴェンのクロイツェルソナタと、ラヴェルのツィガーヌです。
クロイツェル2楽章のMinore部分でのピアノとのバランス、歌い方(フレーズの持って行き方)はまさに大人の演奏!
とても素敵だったし、一方3楽章のタランテラでは若さあふれる躍動感の中、制御しきっている右手のテクニックに脱帽(見習いたい!)。
1楽章のアタマこそ、演奏会冒頭で若干カタかったものの、30分ちょっとこのソナタとしっかり向き合って演奏した彼女に素直に拍手です!!
後半は小品をならべた形でしたが、個人的にはツィガーヌが特に感心しました。
さまざまなテクニックを駆使する難曲として有名ですが、彼女はこの難曲を色彩豊かに演奏し、テクニックだけが前面に出るようなことは決してなく、本質に迫った演奏だったかなと思いました(エラそうですが・・・)。
また、全曲にわたり献身的なサポートをしたピアニストも素晴らしかった。
またこのコンビで聴きたいものです。。。
演奏以外で感心したのは、彼女がみんなに愛されていたこと。
彼女のルーツである天理の先生、そして高円高校や相愛大学の先生方も聴きに来られていました。
大阪での演奏会にも関わらず、彼女の独奏を一目見ようと天理・奈良の先生方もはせ参じたわけで(不肖私も?)、それに応えて素晴らしい演奏をした彼女はとっても先生孝行だなと。
もちろん現在の仕事仲間はじめ、この演奏会に関わったみなさんにも愛されているのはもちろんです。。。
彼女のお母様にもに久々にご挨拶できました。これもうれしかったです。
で、彼女とは来月一緒にカルテットを演奏します!私!!
こんな立派な演奏をするヴァイオリニストがセカンドヴァイオリンをつとめるというカルテットを・・・
しっかり練習しておきます。。。はい。。。。。
小さいころから知っている彼女がこんなに素晴らしい演奏家になって・・・
素直にうれしかった!