チェロ奏者の憂鬱。。。

チェロ弾きの安野英之です。
演奏のほかアマチュアオーケストラ指導・指揮、音楽高校の非常勤講師などしています。

何もしない日

2013-04-30 | 音楽
土日と忙しかったので昨日は何もしなかった。

とはいえ、次の演奏会の楽譜を見たり、調べ物をしたりと、結局なんらかの形で音楽に携わっている(つもり)。
要は気が全く休まっていないのでなかなか疲れが取れないのが実情です。

テレビをボーっと見ていても、流れてくる音楽が気になり、結局ドラマ音楽の作曲家を調べ、CMの音楽なんかも同様で、YouTubeでその他の作品を聴いたり・・・

結局、世の中は音楽で満たされているので、どうしたって気になるわけです。。。

では寝てしまえば良いのですが、夢の中でも結局・・・



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話しの腰を折る

2013-04-29 | 音楽
音楽を指導していて一番心苦しいのは、一生懸命演奏しているヒトの演奏を一旦止めて、指摘しなければならない場面です。
個人レッスンなら一人ですが、オーケストラなら数十人、合唱団が入ると数百人の”話しの腰を折る”がごとく、演奏を止める場面がやってきます。

もちろん、あまり意味のないところで止めるようなことはしませんが、やっぱり気持ちよく演奏している側にとったら「なんで?」と思う方も多いでしょう。実際私も演奏家なので良く分かります。

ただ、大事なのは、わざとイヤな思いをしてもらってでも”印象”に残るように、突拍子もないところで止めていることもあります。
みなさん、演奏を止められてもイヤなカオしないでください。
その場面を聴いている聴衆はもっとつらいだろうし、演奏の質をあげよう等々という判断のもと、指導者・指揮者が止めて指摘をしているはずです。本当に一番ツラいのは演奏を止めてまで、イヤなことを言わなければならない指導する側なんです、実際。

いずれにせよ演奏を止められない、指摘されないような出来ならだれもイヤな思いしないのですが・・・



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練習の仕方

2013-04-28 | 音楽
当たり前ですが練習の仕方によって、演奏の出来には差が出てきます。

同じ大豆でも、豆腐、納豆、しょう油・・・のように、仕込み方によって出来上がりもさまざまです。
もっと言えば、大豆の作り方(栽培の仕方)次第で、豆腐の味もかわってくるはずです。
では、土壌は??水は???
等々、こだわるときりがありませんが練習以前にも、どこ出身か(どこの国か)や育ってきた音楽環境、個人の性格等、すでにある程度決まっていることもあるかもしれません。

そういったことを考えていくと、同じ練習をしたとしてもそりゃみんなオトが違うはずです。

ハナシはそれましたが、結局練習方法は個人個人で差があって然るべきです。
先生(先輩)に「これやったら?」と奨められた練習は進んでやってみて、プラスα自分流の練習をしてはいかがでしょうか?
良く「あの先生(先輩)のやり方は合わない!」なんていうヒトいますが、そのやり方をきっちりこなしたうえで言うべきかなと思いますが、どうでしょうか?
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土曜日は天理オケ

2013-04-27 | 音楽
今日の天理オケは13時から。
定期演奏会の曲を練習する。
来月に依頼演奏会もあったりで、なかなか大変ですが、団員には頑張ってもらってます。

結局アマチュアとはいえ、演奏家は誰かに必要とされていなければ意味がないと思います。
ガラガラのホールで発表会したって仕方がないわけで、必要とされて演奏する依頼演奏はある意味、定期演奏会より重要かもしれません。

その後は移動していよいよ迫ってきた大阪おうた演奏会(5月3日)の練習。
昨日仕事で弾いた「復活」の合唱団が160人ほどだったが、5月3日は全員そろえば230人!プラス児童合唱が90!!
今日も一日天理で音楽します。
ありがたいハナシです。



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自分の過去の演奏

2013-04-26 | 音楽
私は自分の過去の演奏をDVDで良く見たり、録音を聴いたり良くするようにしています。

その時は非常にこだわっていたことでも、日が経てばなんてことない場合があったり、良かれと思って(信じて)やったことが全く良くなかったりと、いろいろあります(もちろん、お客さんが呆れないレヴェルは保持しているはずですが)。
こういったことを恥ずかしがらずに直視することで、次は絶対きちんとやろう!と思う原動力に私はなっています。
外れた音程も、間抜けなカオも、思慮の足りない解釈も、無茶苦茶な指揮っぷりも、次回から修正すれば良いのです。こういったことは年を取ってくるとなかなか他人からはズバッと言ってもらえませんので、映像や録音から自分自身で反省するのに有意義かなと思います。

あと面白いのが、すごく古い自分の音源を聴いても今の自分が見え隠れしているということです。
画面や、スピーカーの奥には愛すべきヘタクソがいます。
みなさんもぜひ会いにいかれては?

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大人の音色

2013-04-25 | 音楽
大人になると食べれるようになるものや、飲めるようになるものっていろいろあります。
コーヒーやビールのような苦いものがそうでしょうか。
あと刺激の強いモノも同様で、ワサビはじめ子どもは無理かなと思います。

オトも一緒で、苦いオトや刺激の強いオトを、効果的に意識して使えるようになると大人の音色になると思います。

どうしてもきれいなオトを出したいし、出すべきですが、演奏中にはそのオトを引き立たせるような苦いオトが必要なのです。
刺激的なオトも同様で、音量的にも、音色的にも、どこかで聴衆を裏切るくらいの刺激がなければ、飽きられてしまうかもしれません。

キレイな、やさしいオトを並べるだけでなく、苦さや刺激を時おり混ぜてみると、きっと演奏に深さが出ると思いますがいかがでしょうか?
もちろん程度問題ですが・・・



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テンポ感

2013-04-24 | 音楽
人間が生きていく上で一番大事な臓器は心臓でしょう。心臓が動いている限りは生きていられるわけです。
例えは悪いですが、血液がドロドロだろうが、何だろうが動いていれば生きていられます。

音楽も一緒で、拍を打ち続けていれば決して音楽が死ぬことはないしょう(例え音程や音色が伴わなくても)。

良い音色で、良い音程なのに、なんだかしっくりいかない演奏は、テンポ感が不自然なことが多いです。
逆に、どうしてこんな音程で感動するのかな?なんて演奏はテンポ感が良い演奏です。
巨匠たちの演奏に味があるのは、テンポ感、いわゆる間の取り方がきわめて自然で、それが説得力につながっているかなと思います。

こういった”テンポ感”や”間”を身につけたいと思うヒトは、実際演奏会に出掛けたり、レッスンを受けたりしてと自分自身で体感するのが一番です。

料理の本を見て、料理の勉強は出来ますが、本からは決してにおいはしてきません。
CDからも同様ではないでしょうか?
CDばかりをマネしていると、一度もにおいを嗅いだことがない料理を、本からの情報だけで作ったのと同じことになるのでは・・・

それの何が悪いと言われればそれまでですが・・・



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ラロのチェロ協奏曲

2013-04-23 | 音楽
昨日(4月22日)は作曲家ラロが亡くなって121年の日だった。
あまりそれは関係ない・・・

私が講師をしている天理の弦楽教室(天理教音楽研究会弦楽教室)では、ヴァイオリンの生徒はコンクール常連者がすごく多い。これはやはり教えている先生の努力の賜物で、また先生方も勝ち方を熟知されているので、遠くからも門を叩く生徒も少なくないのです。

では、チェロはというと・・・
音楽大学には数多く排出していますが、コンクールに関しては・・・

回りくどくなりましたが私の生徒(中学生)が、自分からコンクールを受けてみたいと言ってきたので、今ラロの協奏曲を練習しているのです。彼女は、実際昨年の和歌山で開催されたコンクールで入賞できました。今年は、さらに大きなコンクールに挑戦しようと腕を磨いていますが、どうなることやら・・・

結果はどうであれ、今の努力は無駄にはならないはず、ベストをつくしてほしい。
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新卒のパワー

2013-04-22 | 音楽
昨日は天理市音楽芸術協会主催の演奏会でした。
私は同団体の理事なので司会をしたり、舞台設営をしたりと演奏家のみなさんのサポートに。

出演者は、天理出身者、天理で活動されている音楽家のみなさん。
うち新卒は4人(伴奏者入れると7人で大阪教育大が5人、京都市立芸大が2人)。

ベテランはベテランらしい深みのある演奏でいかんなく実力を発揮、新卒のみなさんは、一番ノリにのっている時期なので音がまぶしいくらいでした。

最後に演奏された女性は、3人の子育てを終えて再び演奏活動を再開されるというピアニスト。
天理市出身で、奈良県立高円高校音楽科を経て、大阪教育大で学ばれたとか。
7年間で3人の子育ての間は演奏活動は休止しておられたそうですが、その間にいろいろな資格をとったりされていて、今後は演奏と資格を活かしながら活動されていくとのこと。今週の金曜日に、天理市役所のロビーコンサートにも出演して下さいます。
ある意味新卒?の彼女はアクティブで、彼女のパワーにも圧倒されました。母は強しでしょうか。

しかし、人口7万人弱の天理市に、たくさん音楽家がいるのはとても誇りです。もっと発信していかなければもったいないですね・・・


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ライバル

2013-04-21 | 音楽
先日はいずみホールでS愛大学を今春卒業した昔の教え子を聴いたが、今日は天理で同じくK芸を今春卒業した教え子の演奏を聴く。
2人は大学受験前からライバルとして切磋琢磨してきたが、本当に頑張っていると思う。

S愛出身の彼は今春から東京で研鑽を続け、K芸の彼はそのまま大学院に進学し研鑽を続ける。

2人ともずっと昔から聴いてきたが、最近はすっかり上手くなった(エラそうですが)。
なにより、2人が同じ年というのが、良い効果をもたらしたと思う。

やはり、お互い意識しないわけはないだろうし、気にはなるでしょう。
今後も良い刺激を与え合える、良いライバルであり続けてほしいものです。
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土曜日は天理オケ

2013-04-20 | 音楽
今日は天理オケの練習日。
17:00からブラームスの3番と5月12日の依頼演奏分を天理市文化センターで。

ブラームスは聴くより演奏する方がずっとムツカシイのでなかななか大変です・・・
料理と同じで、下拵えで手を抜くとえらいことになりますので、今日もきっちり練習したいと思っています。

天理オケの前には天理高校弦楽部の部室へ行って練習します。
こちらは同部員と同OBによる合同の演奏会が6月1日にあるのでその練習。
現在出演者は40人ほど。弦楽合奏にしては大きい編成なので産みの苦しみは少なくないですが、その分やりがいもあります。
高校生から、プロで活躍しているOB、趣味で弾いているOB、久しぶりに楽器を持つOBのみんなに楽しんでもらえる練習を心がけたい。

今日は(も)1日中天理で音楽出来る。ありがたいハナシです。



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弦を替えた

2013-04-19 | 音楽
やっと弦を替えた。
まず上2本から替えて一日、そして次の日に下2本と二日に分けて。

一度に全部替えるとコマが(に)なかなかなじまずに、音程が合いづらいのと、新品はちょっと音がギャンギャンいうきらいがありますので。

で昨日、無事本番をむかえたわけですが、随分楽器にもなじんでいてゴキゲンでした。

突発的に切れた時を除き、日程的に本番少し前に張り替える方が良いと思います。
ってみなさんご存知でしょうが・・・

で、昨日の本番でチェロの一番低い弦を切った方がおられました。
チェロは小編成の4人で演奏していてのことだったので、なかなか大変だったようでした(私は降り番だった)。。。

明日は我が身。注意せねば。



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Fancy Concertのご案内

2013-04-18 | 音楽
Fancy Concertのご案内
 
4月21日に奈良県天理市にゆかりのある奏者が出演するFancy Concertが開催されます。
この演奏会は天理市音楽芸術協会主催で、同会は天理市の音楽芸術振興の為に活動しています。

今回のこの演奏会にはベテランから今春大学を卒業したばかりの若い音楽家まで出演いたします。
入場無料です。ぜひお誘いあわせのうえご来場下さい。

日時:4月21日 開演:14:00
会場:天理市民会館3階大会議室
出演:村田一季、田原紀子、廣澤祥子、長野夏弥、向井淳、澤田好子、孫工恵嗣、谷本妙子ほか

プログラム
バルトーク:ルーマニア舞曲 
 ヴァイオリン:村田一季 伴奏:安田美香

ドビュッシー:小組曲
 ピアノ:田中紀子、廣澤祥子

モーツァルト:ホルン協奏曲4番より 1楽章
 ホルン:長野夏弥 伴奏:安田美香

ドビュッシー:「プレリュード」ベルガマスク組曲より
 ピアノ:向井淳

ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲より 1楽章
 ヴァイオリン:澤田好子 伴奏:山本香菜

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲より 1楽章
 チェロ:孫工恵嗣 伴奏:菱谷祐衣

バッハ:パルティータ1番
 ピアノ:谷本妙子

同協会は会員も募っております。当日気軽におたずね下さい。
私も天理市音楽芸術協会の理事をしておりますので、当日はウラカタや司会をしている予定です。
ご来場心よりお待ちしています。
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調子が良い時・悪い時

2013-04-17 | 音楽
楽器を演奏していて今日は調子が良いだとか悪いと感じるのはあると思います(体調はベストと仮定して)。

調子の悪い時はどうするか?実は悪い時の方がずっと良いのです。
調子が悪いのではなく”自分の耳”や”自分のアタマ”が調子良すぎて、出している音に満足できていないのです。
こんな時は細かく細部まで聴こえているので、悪い部分が突出して聴こえている状態なのです。

逆に調子が良いと思っている時は、耳がバカになっていて、なんでも上手く聴こえてしまっている状態かもしれません・・・

みなさんも経験でありません?
レッスンや合奏で今日は怒られる、恥かく!と思っていると案外ほめられたりこなせたりするのに、今日は大丈夫と思っていると怒られたり大恥をかく・・・

あくまでこれは一例ですので、すべてに当てはまるわけではありませんが、悪い部分が聴こえているということは、そこを直せば良いのです。

みなさん、今日はどちらですか?
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弦の替え時

2013-04-16 | 音楽
ソリストは張り替えたばかりの新品でも、オトが気に入らなければすぐに張り替えてしまいますが、貧乏音楽家はそんなに頻繁には・・・
で、注文して手元にあるのにもかかわらず、なんだかもったいなくてなかなか張り替えられない・・・

目の前の食べ物を食べると無くなるから食べないみたいなアホです。

弦が摩擦で減らないように、弾くのやめようか?
そうだ、弾かなければ弓の毛も減らないし一石二鳥だ!
これで間違ったオトも絶対出ないし、一石三鳥だぁ!!

とわけのわかんないこと言ってる間に張り替えれば良かったか・・・

毎回弦を張り替えるときは清水の舞台から飛び降りるつもりで張り替えています、私は。
それに、なんだかヘンに愛着あるんです、古い弦は。
捨てられない汚いタオルって一枚二枚ありません?ヘンな愛着があって。。。










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