前の会社の同僚U嬢に誕生日祝いのメールを打っていてふと考えた。
『チャンスの女神には前髪しかない』
チャンスの女神って誰だっけ?
要するにチャンスは一瞬に通り過ぎるから、しっかりとそのチャンスを掴め! タイミングを逸して後から追いかけてもダメ、って意味なんだけど、前髪しかなくて後頭部がツルツルの女神って…?
勝利の女神と言ったら言わずと知れた『ニケ(NIKE)』である。翼の腕で今にも飛び立とうとする彼女の像は、首から上がないのでどのような顔をしていたかは判らないが、その像は旅行会社時代に何度か実物を見た事がある。でもチャンスの女神って、像も絵も見たことがない。
こんな時にはネット検索。
最近は ブログも増えてすごく便利になった。んん~っと、チャンスの女神... Lady luck... 前髪...っと…。
ん!? 出てこないゾ。
「チャンスの~」という諺を引用したページはいくつもヒットするのに、その由来を書いたページが見つからない。キーワードを「Lady luck」「forelock」「proverb」にしてみたが、これは!というものが見つからない。
諺じゃないのか?
半ば諦めかけたところで、某ブログでヒントを発見。それによると、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉が出典らしい。
ローマ神話に出てくる『運命と豊穣多産の女神、フォートゥナ(Fortuna)』とギリシャ神話に出てくる『正義と運命を司る女神、テュケ(Tyche)』は同じ女神を指し、盲目の、または目隠しをした女神なのだが、それが『“一瞬の時”を司る、カイロス(Kairos)』という長い前髪を持つ神と混ぜこぜになった、つまり、「一瞬のうちに駆け抜けるカイロスを、彼の長い前髪を掴んで捕まえろ」=「好機を逃すな」という事になったらしい。
(この辺はブログ「たとえばこんな■イタリア語」を参考にしました)
http://dicotomia.exblog.jp/m2004-11-01/#964097
シェイクスピアの物語にもこの言葉が出てくるらしいが、@幕張もシェイクスピアを読んだのは随分昔なのでどの物語に出てくる言葉なのか解らない。どなたかご存知の方、どの物語に出てくるのか教えてくださいな。
ちなみに『カイロス(Kairos)』とはギリシャ語で「ものごとの本質が輝く時」という意味もあるらしい。また「富」や「財産」、「幸運」を意味する英語の『Fortune』は『フォートゥナ(Fortuna)』が語源なのだそうな。
最後に調べている最中に偶然見つけた諺を。
『 Fortune favors the brave. 』
“運命の女神は勇者に味方する”
転職活動中の@幕張には心に響く言葉。
のち