@幕張日記

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ニッチな業界。 Professional Congress Organizer 業界

2006-06-13 06:39:56 | @幕張の転職日記

<前の職場から見た夜景。夜景は最高だったけれど、夏の午後は拷問部屋だったビルの西側から見た、浜松町~芝公園(東京タワー)~麻布十番方面。>


 昨日は夕方から東京某所の某社で面接。
19時30分から始まった面接は、面接というより雑談だった。
人事担当者から「今日の面接には社長が出席するかも…」と言われてビビっていたが、幸いにも出席者は役員クラスと部長クラスの女性が二人。

最初こそ真面目に面接形式だったが、元々は前の職場と同じルーツを持つ某社。
16年前までは前の職場の大阪支店だった会社だから、途中から厳しく情報統制を敷いている前の職場の社員についての「あの人は今…!?」大会になってしまった。

某社については、前の職場で散々ネガティブイメージを植え付けられていたが、話した印象ではそれほどでもない様子。
何よりエレベーターホールから受付を経て会議室へ通じる道順での印象が全然違う。前の職場より遥かに良い。

前の職場は、3年前に完成したばかりの高層ビルに入居していた。
完成したばかりの真新しいビルの18階から眺める風景、殊に東京タワーの夜景は素晴らしいものであったが、オフィス自体は欠陥ビルだった。
4基のエレベーターを中心にドーナツ状に形成されたフロアは、天井から床まで嵌め込まれた巨大なガラスがビルの壁面を覆っている。
それ故に眺めは良いのだが、壁面のガラスはミラーガラスではない普通のガラスのため、西日を素通りさせて室内の気温を容赦なく上げた。
フロアにエアコンはもちろん完備されていたが、エアコンの吹き出し口は床についていて冷気と一緒に埃も巻き上げ、おまけに冷房の性能が追いつかない。
7月から9月にかけては、フロアの全エアコンの温度設定を18℃に設定して全開で運転しても、フロア内の気温が30℃を超えることが度々あった。

そんな環境だから、フロアの西側に設置されたトイレの中は悲惨だった。
個室に5分も籠ると汗びっしょりになる。
おまけにトイレと廊下を仕切る部分は素通しでドアがない。
曇りガラスを互い違いに立てて中は見えなくしているが、換気扇は付いていないから臭いは廊下へ漂ってくる。
夏の夕方になると、サウナのようになったフロア西側にはアンモニア臭が漂っているようなビルだった。

前の職場では、そこへ来客を案内するのである。
エレベーターホールから社の会議室への道順は、ざわついたフロア正面からバタバタしている全職員を見ながら会議室へ案内されるか、アンモニア臭が漂い、むせ返るような空気の中をフロア裏側から会議室へ案内されるしかなかった。

そんな前の職場と比べると、今日の面接の会社はどうだろう。
受付で内線電話を取ると、社員は裏を回って会社の正面入口から出迎えられるようにレイアウトされている。
受付から会議室に案内される間も、重厚な材質のパーティーションで区切られた廊下を通って会議室に案内されるため、中の喧騒は全く見えない。

“舞台裏を見せない努力”という面では、会議を演出する会社としては完璧である。

面談は21時過ぎまでかかった。それもあっという間で「もう遅いから次の機会にゆっくり話しましょう」という雰囲気で終わった。
終わる間際に次のステップを提示されたので、快く承諾する。
話した印象としては、次のステップを断る理由なんて見つからなかった。

もしかしたら、前の職場でのアレは洗脳だったのかもしれない。
確かに人の回転は早い会社だと思う。それは面接官も否定しなかった。
でも前の職場だって社員の平均勤務年数は5年前後。中途採用で採用される社員に限って言えば、5年どころか2年で8割は辞めている。
仕事が忙しい、キツイというこの業界の特徴はどちらも同じはずである。
だから前の職場で聞いたこの会社の噂は、案外、前の職場がライバル社へ放った牽制なのかもしれない。

縁があったら、この会社に入ろうと思うようになってきた。




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