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夕方、某会社の中途採用で役員面談を終えた後に故 野村万之丞さんの事務所の赤ママに連絡して、無理をお願いして夜の公演を見に行かせていただいた。
日テレの「ウッチャンナンチャンのウリナリ」の“ウリナリ狂言部”が縁で企画がスタートした、万之丞先生とナンチャンの狂言とコントの新機軸「現代狂言」。
万之丞先生の急逝で一時企画がストップしたものの、与十郎先生(九世万蔵)が引き継いで今回の旗揚げ公演になったのだとか。
四谷からタクシーを飛ばし、開演時間を少し過ぎたところで会場に飛び込んだ。
第一部は古典狂言の「萩大名」。
和歌を知らない田舎大名とそれを助ける太郎冠者の、茶屋の主人を巻き込んだトンチンカンなやり取りが面白い。
続いて、いよいよ現代狂言「萩代議士」。
なんとルー大柴が代議士を演じて、アドリブもそのままに国立能楽堂であの濃い持ちネタを始めてしまった。
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今回、彼の新ネタは「キャッチ、キャッチ、キャッチ、カモ~ン」。これで今年の流行語大賞を目指すのだそうな…
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いいなァ…、「キャッチ、キャッチ、キャッチ、カモ~ン」
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万蔵先生の言葉によれば「狂言とは中世のコントであり、コントは現代の狂言である」のだ。
能楽堂の舞台で見た現代狂言の、今まで見てきた古典狂言のイメージとのギャップの驚きも覚めやらぬまま、第二部の「連句」に突入。
連句は更に驚きだった。
キャイ~ンの二人が白いオーバーオールや山吹色のド派手なスーツ姿で出てくる。
“オタク”と“詐欺師”という役柄なのだが、金髪のあの髪形で山吹色の派手なスーツを着た役者が登場するのは、国立能楽堂始まって以来の快(怪?)挙かもしれない。
途中でセリフが出なくなって、これもコントの一部なのか本人のキャラなのか分からない、テレビで見るそのまんまのウド鈴木の熱演に笑いを堪えられなくなり、40分間はあっという間に過ぎていった。
アンケートに『どんな出演者を希望されますか?』との一文が合ったので、迷わず「松坂慶子さん」と書く。
昔、恵比寿にまだ事務所があった頃、事務所のあるビルの狭いエレベーターホールの前で大きなスーツケースを全開にしてヘアメイクを直していた姿が忘れられない。
スタッフにお茶菓子の大福を持ってきてくださるなど、下の者にも細かい気遣いをしてくれる素敵な女優さんなのだけれど、昼食から戻った@幕張がいきなり大女優を目の前にして「いらっしゃいませ。何をお探しですか…
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会場を出るとき、客席の奥にひっそりと置かれた万之丞先生の遺影が目にはいる。
恐らく、公演中はそこから会場を見つめていたであろう万之丞先生の奥様がロビーでお見送りをされていたので、黙礼をして能楽堂を後にした。
なんか、楽しいような、悲しいような、ちょっと複雑な気分。
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