@幕張日記

@幕張が日々を想いのままに綴る日記

善光寺初詣、余談。 ~ 犬の話 ~

2007-01-05 22:25:26 | @幕張動物日記
 昨日の善光寺初詣に行った時、またまたオモロイ犬を見つけたので写真を撮ってきました。
犬の種類は「グレート・ピレネーズ」という文字通りピレネー山脈で生まれた大型犬。


前にも「車内に置いてあった犬のぬいぐるみが動いた・・・」っていう記事を書いたけれど、今回も前を走る大型SUVの中でのっそりと動き始めて、
後を走る@幕張をビックリさせたのがこのピレネー犬だった。


               



父が狩猟をやっていた関係で、昔からポインターやセッターなんかの中型犬を飼ってきた@幕張の実家。
今は父が狩猟を止めてしまったので、天寿を迎えた犬たちの後には猫が家族の一員となっているけれど、実は@幕張は犬も猫も好き。

このまま信州の実家に居続けるなら、久々に犬も飼ってみたいと思った一瞬だったりして。
 

イノシシ暴走族、パトカーに突っ込む。

2006-11-27 05:22:35 | @幕張動物日記
 週末に珍妙な事故があった。
@幕張が住む丘の上から2~3㎞離れた場所で、イノシシが警察のパトカーに撥ねられた。
新聞の記事によると、週末の早朝に国道を巡回中していたパトカーにガードレールの隙間から飛び出したイノシシが激突し、そのまま逃走したのだとか。
ぶつかってきたイノシシは、体高がパトカーのボンネットとほぼ同じ高さだったらしいからかなりの大型。
新聞には、フロントバンパーが凹んだパトカーの写真が大きく出ている。



          



夏、肌ざわりの冷たい道路で寝ていてはねられたとか、道路を横断中にはねられた、という事故はたまに聞くけれど、車に突進してはねられた、というのは初めて聞く話。
車の往来の多い道路とはいえ、朝の3時なら車もまばらだったはずなのに、なんでまたパトカーなんかに突っ込んだんだろう?
パトカーの巡回なんて山の中でも40㎞ぐらいでゆっくり走るし、イノシシも車が来ると逃げるから、パトカーに当たったのは偶然もいいところ。


この辺りでは国道や鉄道が動物のケモノ道と交差している場所で、最近もクマがJRの普通電車にはねられる事故も起きている。
野生の王国・信州では、山の中では車や歩行者以外に動物にも気をつけないと。



  
 < 事故の現場はこの辺らしい。イノシシはススキの茂る右側の空き地から飛び出したとか。 国道の右奥には国道と並行してJRの線路がある。 >


ニホンカモシカ 民家の近くで再登場!

2006-11-21 23:32:20 | @幕張動物日記
  


 今年の春に、クマと間違えた@幕張を散々ビビらせてくれたニホンカモシカに再び会った。
日本固有種で、しかも生息数が減少したために特別天然記念物に指定・保護されながら、近年はこの地域の生息数が増えすぎたからという
人間様の勝手な都合で年に数回は駆除されている可哀そうな動物でもある。


写真は11月初めに撮影したもの。
本当はすごく臆病な動物のに、なぜかこの日は民家から300mほど離れた高速道路のすぐ近くに雄雌2頭が現れた。


    
< 左側の山の開けている場所に小さくカモシカが見える。 >           < カモシカが現れたのは高速道路のすぐ脇、カメラの後方には民家が建ち並ぶ場所。 >


現れた場所は高速道路と並んで走る側道のすぐ脇。
山の中にぽつんと窪地になっている場所で、周辺に木がないため中央の小高い丘に登ると周囲を良く見渡せる場所。
その場所は周囲に木がないため、逆に側道からでもすごく目立つ場所だった。
そこにたった大きな雄カモシカは、じっとしたまま身じろぎもしない。

いわゆるカモシカの『寒立ち』というやつで、顔だけ動かして周囲に敵がいないか休息しながら警戒する行為だといわれている。
そのすぐ後ろでは一回り小さな雌カモシカが葛の葉を食べているので、雌が採餌する間は雄カモシカが周囲の警戒行動をするとともに、
自分の縄張りを誇示する示威行動をしていた…、とも考えられる。



  

  
                                                       < カモシカはウシ科の動物。どことなく、シルエットは似ているような気も・・・ >



さてこのニホンカモシカ、「~シカ」という名前なのに実はシカではない。
同じウシ科ではあるものの、ウシ科ヤギ亜科のヒツジやウシ科ヤギ属のヤギに近く、“カモシカ”とはいってもウシ亜目シカ科のホンシュウジカとはだいぶ違っている。

ニホンカモシカの身体はズングリムックリの胴太・短足で、見るからに急峻な崖を歩く逞しい腰つきだ。
ほっそりとした美しい脚を「カモシカのような脚」などと例えるけれど、実際のカモシカの脚は太ももが発達して全体的に太くて短く、お世辞にも美しいとは言えない。

せめて「鹿のような脚」とか、百歩譲って「ヤギのような脚」といえばかどは立たない気がするが、この逞しくて太い脚を目の前にして「カモシカのような脚」などと
うっかり言おうものなら、世の女性に袋だたきにされても文句は言えないかもしれない。

シカはジャンプが得意で、1m位の高さがある柵などは簡単に乗り越えてしまうが、カモシカはそこまでジャンプができない。
その代り足の蹄が開くため、シカが立ち入れないような傾斜地でもしっかり蹄で大地を掴んで歩くことができる。

どちらかというとシカが森や草原をテリトリーとするのに対し、カモシカはもっと標高の高い山岳地をテリトリーにしている印象がある。
もっとも、実際にはシカとカモシカの生息地域は大きく重なっているので、彼らの生活を調べることができる糞を見ただけでは
どちらの糞なのか見分けがつかないこともしばしば。


それにしてもこの2頭のニホンカモシカ、雌が草を食べ始めてから1時間以上もここにいた。
人や車を恐れる風もなく、道路際を@幕張が歩いていても一瞥をするだけで身動き一つしない。
試しにカモシカに向けて手を振ったり、カメラのフラッシュを光らせたり、声を出したりしてみたものの逃げる気配がない。

野生の動物にはそれぞれ、安全距離という天敵から身を守るための範囲があるんだけど、このカモシカはその範囲がすごく狭い。
それはたぶん、人間が道路から外れないことを学習してるのではないか…などと勝手に思ってみたりしている。



  

  
左から雄カモシカ、雄ヤギ、雄シカ。すべて同じウシ科の動物なのに、比べると随分と違う。


  

  
左から雌カモシカ、雌ヤギ、雌シカ。


化け狐“玄蕃之丞”の里に住むキツネ

2006-11-02 23:30:32 | @幕張動物日記
 近くの生コン工場跡地の横を通った時のこと。
100mほど先の跡地に一匹の犬が座っている。
耳先と鼻先は鋭く尖り、背中は茶色で腹が白い犬…  コリーか?


           ンッ? ・・・犬??
           



    
…んなわきゃない。
遠目に犬に見えたのは、この界隈を縄張りにするキツネ。
生コン工場の跡地のどこかに巣を掘っていて、昨年は三匹の子キツネを育てていた肝っ玉かーちゃんだ。



          


今年も数匹の子キツネを育てていたらしく、近所の畑には小さな足跡をいくつも見かけていた。
そんな子キツネも今は巣立って母キツネだけになっているらしい。
天気も良くて暖かい日だったので、温まったアスファルトの上で日向ぼっこでもしていたのか。


車を陰に停めて望遠レンズでこっそり狙って写真を撮っていたのに、車の場所が風上になっていたのか臭いで気づかれてしまいました。


夜の珍客、アマガエル現る。

2006-08-16 22:44:31 | @幕張動物日記
  

  夜中に玄関で見つけたアマガエル。
何やら物言いたげにこちらを見ていたので、思わず写真に撮ってしまいました。
信州信濃の山奥にある@幕張の実家ですが、最近はアマガエルを見るのも珍しい。
わが家の食いしん坊猫に見つかると食べられちゃうので、早速庭の中へ消えていきました。

アカカンガルーの『ハッチ』を見に行ってきました。

2006-07-09 23:20:17 | @幕張動物日記
 小布施からの帰り途、最近テレビで話題のアカカンガルーの『ハッチ』を見に行ってきました。
元々、日テレの番組「天才!志村どうぶつ園」から人気に火が付いたのが、ぐうたらな格好で寝てばかりいる5歳の中年アカカンガルーの『ハッチ』だった。
須坂市の臥竜公園にある須坂市動物園で飼育されている『ハッチ』は最近、神戸市立王子動物園から『クララ』という2歳の雌カンガルーを嫁に迎えたとかで、動物園内で盛大?に行われた結婚式では動物園職員がカンガルーの着ぐるみで結婚式に参列するなどしたため、NHKを始め地元民放各局が報道していたのだ。
去年大人気だった千葉市立動物園のレッサーパンダ『風太』と同じく、意外と身近にいた『ハッチ』。
動物園に行くと、入園料はなんと大人200円。

               安 い ! 

  

さて、問題のオヤジカンガルーのハッチ。
動物園随一の人気者だけあって檻の前には観客がズラリと並んでいたのだが、そんな観客には無関心そうな顔をしたハッチは無心に砂を掘っている。
時々、飼育員のおにーさんがハッチを撫でるのだけれど、その度にハッチは面倒臭そうにイヤイヤをする姿が可笑しくてたまらない。
そのうち、掘った窪みの大きさを確認するように穴の周囲をぐるりと回ると、まさに人間のオヤジが「どっこらしょっ」とでもいうような仕草で窪みの上に横になってしまった。
しばらくして熟睡モードに入ったのか、やおら寝返りを打つと仰向け状態になったままで寝込むハッチ。


  

         どこから、 どうみてもオヤジの寝相そのもの。

           右にだらりと垂れ下がった大きな○玉袋が哀愁を誘うなぁ…

嫁さんのクララが時折近くに行くものの、オヤジカンガルーのハッチは素知らぬ顔で熟睡中。
1時間ほど見ていたものの、ハッチはずーーっと寝たまんまでした。
他にも須坂市動物園には真っ白な白孔雀や銀ぎつねなどの珍しい動物や、天然記念物の川上犬やウサギなど、子供が触れる可愛い動物達がたくさんです。

  

出た~! ク、クマ、くま、熊!? イ、イノシシ!?  ……ありゃっ?

2006-06-20 23:02:22 | @幕張動物日記
 目の前にある背丈ほどもある草が不自然に揺れ、10mほど先にある桜の木の枝が下に引っ張られるように動いている。
草がガサガサと不自然に動いたり、木の枝が下に引っ張られているのは動物が草をかき分け、樹木の葉や実を食べている証拠だ。
鳥やウサギのような小動物の動きではない、まして風の動きでもない草のざわめき。

血中のアドレナリンが急激に増え、周囲の状況を把握しながらこの場からどうやって逃げようか瞬時にいくつか考える。
頭はグルグルとフル回転しているのだけれど、身体は硬直していた。

なぜなら、目の前の草の中でガサガサ動いているのは紛れもなき大型動物。
自分の記憶によれば、朝の4時にこんな山際の林道周辺にいる野生の大型動物なんて熊か猪しかいないはず。
この休耕畑では毎年何回か熊が目撃されていて、ここ数日間も有線放送で「熊が出没しているので注意を」と呼びかけていた。
また去年の今頃には、@幕張自身が隣の休耕畑で熊の足跡と猪の足跡を発見している。

ヤツとの距離がもう少しあれば、大声を出せば向こうが逃げてくれる。
しかし今日は違う。こちらが気づいた時には10mほど離れていたのに、ヤツは徐々に近づいてきてもう5mほどの距離しかない。

            これでは距離が近すぎる。

ヤツを驚かせようと大声を出すのは、この距離では却って危険だった。
もしヤツが本当に熊や猪なら、大声に驚いたヤツが逆上して襲ってくるのは目に見えている。
山中で熊や猪に襲われた人達だって、ほとんどが出合い頭に襲われているから。
ここは徐々に距離を開け、万一の際には後ろに張り巡らされたフェンスによじ登るのが最も安全に思えた。
…そう考えているうちに、草の隙間を黒い影がよぎった。

         
          熊か……?  猪か……?

思わず身を乗り出して覗き込む。
と、ちょうど草の間から黒い顔を出したヤツと目が合った。

         
             ん、ニホンカモシカ…?!

そういえば、この辺にニホンカモシカもいたっけ。
拍子抜け、というよりはホッとして身体の力が一気に抜けていく。

どうやら、このニホンカモシカ、休耕畑の奥の森の中から草や木の葉を食べながら移動してきた様子。
本来は警戒心が強くて臆病なはずなのに、葉を食べるのに夢中になっていて近くの@幕張に気づかなかったようだ。

ヤツもびっくりしたらしい。
子牛ほども大きさのある大きなニホンカモシカは、@幕張と目が合うとくるりと踵を返して山の中へ一目散に逃げて行った。

          ビビった。久々に緊張した。

         へっぴり腰で撮影した写真もブレまくり。

スズメバチ来襲!

2006-06-10 06:56:13 | @幕張動物日記


 昨夜、スズメバチに襲われた。
外に出ていた猫を呼びに玄関を出たところ、いきなり2匹のスズメバチが@幕張めがけて襲ってきたのだ。

ここ数日、庭の周辺に4cmほどの大きなスズメバチが飛来してきているのには気づいていた。庭の物干し竿や竹の穴に出入りしていて、庭のどこかに巣穴を作っているのでは…と戦々恐々していたのだが、まさか夜に襲ってくるとは思わなかった。
どうやら、玄関の灯りに反応して飛んできたようなのだが、@幕張の頭の周囲を旋回し始めて明らかに威嚇行動を取っている。

おもわず野太い声が裏返って「うっひゃー」と叫んでしまう。
慌てて室内に逃げ込むと、スズメバチは玄関の窓ガラスに沿って飛び回っていた。

1匹ならまだしも2匹が同時に襲ってくるので、もうどうにもならない。
玄関のドアを少しだけ開けると、隙間から殺虫剤を噴射。
玄関から手だけ出して周囲に殺虫剤を噴射すると、目の前に1匹のスズメバチが落ちてきた。もう1匹は逃げたらしい。

          もう、本気でビビった一瞬。
 

道路に落ちてた丸いモノ ~ アナグマ ~

2006-05-12 12:41:26 | @幕張動物日記

[どうやら、暖かい道路の上で昼寝をしていたらしい…]

 冬季閉鎖が解除された高ボッチ高原に半年振りに行ってみた。
冬の間に鳥獣保護区域の中で何度も県によるニホンシカやカモシカの駆除が行われ、昨年の秋には多くの見かけたニホンシカの群はどこか遠くに行ってしまったらしい。森の中や牧場で多く見かけたシカ達の糞や足跡など、生活の痕跡も見当たらなかった。

動物を探しながらゆっくり車を走らせていると、道路の真ん中にフワフワとした得体の知れない丸い物が転がっている。
こちらが気付くとほぼ同時に、道路上の丸い物体から縞々の細長い顔と短い手足が現れ、ヨタヨタと山の中へ走り出した。

           アナグマだ。別名は「狢(むじな)。」

丸くて太い尻尾や短くて黒い手足は狸に良く似ているが、両目から後頭部に縞のある細長い顔は、アナグマの特徴。狸に比べても動きは緩慢で、道路から山の中に逃げ込もうとして坂をずり落ちてしまう。お尻をフリフリ、もがきながら2メートル程の坂を登ろうと悪戦苦闘している姿はなんともいえないほど可愛らしいが、前足の鍵爪は長く鋭いので油断はできない。


[もがいて登って滑って落ちて、やっとの思いで山の中へ…]

「同じ穴の狢」という言葉があるが、これは姿は共によく似ているものの、穴掘りの苦手な狸が穴掘りの得意なアナグマの巣穴に入り込み、アナグマの巣に居候を決め込むところから云われたのだとか。一見似たような体格のアナグマと狸からそう云われているのだけれど、必ず巣の近くの同じ場所で糞をする狸の存在は、人間に己の巣の場所を知られてしまうアナグマにとっては迷惑この上ない。人間にとっても肉や毛皮はアナグマの方が価値が高いから、山の中で居候の狸の糞場所を見つけるとシメシメと思うらしい。最近は穴を掘らずに、林路の狭い側溝を巣穴代わりに使うアナグマも増えたそうで、アナグマの世界でも*ずくなしが増えているということか…
*ずくなし=信州方言で、やる気のない人や様子を指す)

余談だが、昔話に出てくるタヌキ汁とは、このアナグマの肉を使った*料理のこと。アナグマは肉も美味しくて、しかも毛皮が上質な毛筆の材料になるから乱獲されたのだとか。それに対して、本物のタヌキの肉は強烈にケモノ臭くて、煮ても焼いても食べられない。
ゲテモノ料理の大好きな@幕張でもちょっと無理。
何年か前に両国の「ももんじゃ」で食べたタヌキ汁は、椀の中の数切れの脂肉片が強烈に臭かった記憶があるので、本物のタヌキの肉かもしれないが…
*タヌキ汁の名前では、他にも狸の脂肉に見立てた黒コンニャクを使った鍋料理もあります)

今年も再び、ツキノワグマ出没注意!

2006-05-11 23:40:01 | @幕張動物日記

[推定、生後3年ほどの熊の足跡]

 今年もまた、野生のツキノワグマが里に出る季節になった。
去年も同じような時期に近所で熊が出没したとブログ記事を書いたけれど、あの時の熊は@幕張の家から1kmは離れた山際の畑だった。
ところが今年は違う。何が違うって、熊の出没場所が段違いに近い。
そう、今年の出没場所は@幕張の家から100mほどの場所、去年の出没場所付近から続いている足跡は近所の畑から集落の端の家の庭先を掠めて湖沿いに歩き、今は公園になっている湖畔の@幕張が育った旧旅館の跡地を通って山に入り込んだらしいのだ。

地元の新聞では付近で3日連続で熊の目撃情報が寄せられていて、それによると家の近くには3日前の8日に熊が現れたらしい。
40年ほど地元で狩猟をやっていた父も畑に残った足跡を見て、生後3年位の若熊ではないかと言った。
残された足跡はちょうど人間の掌位の大きさで、土の柔らかい畑の中でも比較的浅い足跡になっているのは体重が軽い若い熊なのだそうだ。

近所でも目撃した人がいて、朝6時過ぎに畑を歩いていたらしい。
熊は元々夜行性動物。去年は湖畔の公園の弁当ゴミや釣人の捨てた魚などを漁りに湖畔を通りかかったことはあったけれど、最近の生ゴミもない人家の周辺に朝から現れるのも珍しい。

       人を恐れない熊は、要注意です…


昨年の熊出没近くから、小さな谷を越えた場所にある森から足跡は続く
畑を一直線に横切って農道の脇に出て…

  
    途中、休耕畑の藪の中に潜んで一休みしたらしい

      
      藪の中から足跡は@幕張の住む集落の方角へと…

足長バチの巣作り

2006-05-10 12:02:19 | @幕張動物日記
  

 春になり、家の周囲でも色々な種類の生き物が見られるようになった。
最近は家のツツジに二羽のメジロが来たりしている。
そんな中、中には招かざる客が訪れることも…

家の玄関に、小さなワイングラス状の物がついていた。よく見ると中には小さな昆虫の幼虫が…
しばらくすると、巣の持ち主らしい蜂が現れた。全長が4cm以上ありそうな大きな足長バチ。
巣を大きくしているのか巣の周りをクルクルと回り、時々巣の中に顔を突っ込んでいる。

巣作りと子育てで微笑ましい光景、といえばその通りだが、何せ相手は玄関に巣作りした大きな足長バチ。
かわいそうとは思ったが、単に巣を取るだけだと再び同じ場所に営巣するので巣の周囲を殺虫剤で処理しました。

今度は庭の奥とか、邪魔にならない場所に巣作りしておくれ。

@幕張、高ボッチ高原でキツネに出会う

2005-10-21 22:32:50 | @幕張動物日記


 ここ数日、家から30分程で行けるこの高原で1時間から2時間ほど山の中を歩くのが日課になっている。

家の周辺と違い、運が良ければ鹿などの野生動物と出会え、夕方には素晴しい夕景を見ることができるので、つい時間の経つのを忘れてしまう。もっとも、この周辺はツキノワグマや、そのツキノワグマよりももっと性質の悪いイノシシの親子が生息しているので、それなりの緊張感はあるのだが。

@幕張の住む松本平は、標高の高い北アルプスの峰々の稜線に日が落ちるのも早く、2,000m近い標高の高ボッチ高原と言えども午後5時過ぎには薄暗くなってしまう。なので5時過ぎには車に戻り帰路につかないと、途中真っ暗な山の中をクネクネと細く曲がりくねった林道に神経を減らしながら運転する羽目になってしまうのだった。

ところが、今日はたまたま夕焼けが美しかったために写真撮影に夢中になり、携帯電話の灯りを頼りに駐車場に戻ることになってしまった。僅かに足下を照らす携帯の灯りの他は右も左も真っ暗な状態で遊歩道の柵すら見えなくなってしまい、@幕張が苦手とする野性動物、特に柴犬ほどの大きさに成長し、何にでも興味を持つようになったヤンチャ盛りの瓜坊(イノシシの子供)と子供を守ろうと一層凶暴になった母親のイノシシの親子丼にだけは出くわさないように念じながら歩いた。

     イノシシは、肉を食べるなら最高なんだけど

時々、遊歩道の脇の藪の中でガサッという音がして@幕張をドキリとさせる。スピスピという大型動物の鼻息が聞こえることもあって、真っ暗な歩道を駆け出したい気分を押さえつつ口笛を吹いてみた。

   ピュゥーーーィ   ピィーーーユゥーーゥゥー……

どちらも鹿が仲間を呼んだり仲間の所在を確かめる時の甲高い鳴き声を真似たもの。本物の鳴き声とは似ても似つかぬお粗末な口笛なのだが、不思議と鹿が反応してくれる。@幕張の口笛に呼応するかのように、少し離れた森の中で鹿が鳴いたかと思うと、まるで木霊でもするかのように遠くの森の方まで鹿の鳴き声が続いていった。10頭位の鹿が鳴き声に反応してくれたみたいだ。@幕張をドキリとさせた藪の中の動物はクゥクゥと小さな声で反応している。
     先日見た鹿か この間の猫か まさかイノシシ

不安が加速したが、@幕張の人間の匂いが届く距離での反応だったので一先ずは安心してよさそうだった。

暗い夜道を運転に注意しながら中腹まで下る。途中、さっきの口笛に反応した鹿達なのだろうか、林道脇には大きな角を持った牡鹿が立っていて、@幕張の車のライトに照らし出されて慌てて森の中に入っていったり、車の30mほど先を何頭もの牝鹿が林道を横切って行ったりした。

中腹の例のキツネが出没する付近までくると、林道脇を何かが歩いている。よく見ると太くて長い尻尾も立派なキツネだった。そっと車を停めると、持っていた魚肉ソーセージを一口大にちぎって投げる。最初は警戒して近づかなかったキツネだったが、魚肉ソーセージの誘惑に負けたのか投げたソーセージを食べ始めた。一口食べるともう慣れたもので、二個三個とちぎって投げたソーセージを口一杯にほうばって食べている。

「野性動物にエサを与えてはならない」というのは野性動物に接する時の掟ではあったが、思わず持っていた魚肉ソーセージを二本とも与えてしまった。
     @幕張、ちょっと反省。

本当は頂上付近に捨てられていた猫に与えようと思っていた魚肉ソーセージ。猫が雪深い冬場を過ごすのは無理なので、可能ならば家に連れて帰りたいと思って用意していたのであるが、10月上旬に見たきりでその後はぷっつりと見かけなくなってしまっていた。
      

@幕張、高ボッチ高原へ鹿を見に行く! ~ その2 ~

2005-10-18 20:47:54 | @幕張動物日記
  
                                       <上の写真をクリックすると他のニホンジカの写真記事へジャンプします>

 頂上付近で車を停めると、電波塔までゆっくり歩く。夏は牛が放牧されていた高原も、先週最後の牛が酪農家に引き取られていったために何もいない。足下に広がる草原、目の前に視界一杯に見えるアルプスの峰々、頭上には大きな雲。ごろんと寝転べば、ハイジの世界かもしれない。
  そう、あちらこちらに転がっている牛の糞さえ踏まなければ… 
と、牧場の端っこの影に何やらうごめく物が。
そっと近寄ってみると、牝のニホンジカ。@幕張の姿が見えているはずなのに、人を恐れないのか逃げようともせずに草を食んでいる。

       カメラを構え、ジリジリとそっと近づく。

鹿は相変わらずのんびり草を食べていて、オマケに排尿、排便まで目の前で始めてしまった。鹿は排尿をする時には屈まなければならないので、周囲の安全を確認して安心してからでないと排尿しない。まして、20mそこそこに人間がいる時なんて匂いや音を出す行為なんて絶対しない。その牝鹿は左右の耳を交互に動かして周囲の様子を見ているものの、@幕張はダークブラウンのジャケットを着ていて鹿よりも風下にいるために鹿には人間だと分からない様子。草を食んでいる時を狙って徐々に近づき、遂に3m程まで距離が縮まった。

       若い牝鹿か?

いくらなんでも、人間が3m程まで近づけば野生動物は逃げるはず。頂上付近は禁猟区とは言え山の麓は狩猟許可地域なので、周辺に住む大概の野生動物は人間の姿を見ただけで逃げる。どうやら、人間の恐ろしさを知らない2歳位の若い牝のようだった。

1時間ほどかけて牧場を一周すると、先ほどの鹿がまだ草を食んでいる。驚かさないように、足音を消してそっと横を通り過ぎた。

山頂からの帰途、もう一度キツネを呼んでみようと中腹の看板で車を停めると先客の車が停まっている。もしかしたらキツネが出ているのかと期待して、相手のミニバンの陰に回り込んだ途端に足がすくんだ。

...車の陰で路肩に座り込んで○○中だった若い女性が黒い下着を膝まで下ろしたまま、慌てふためいて運転席に乗り込んでいく。急発進して行くミニバンの後姿をあっけに取られて見ていて、ふと我に返った…。

     ……… ……………

   どーする!? 思いもかけず痴漢になっちまったゾ…
     だけど、不可抗力だって………      

@幕張、高ボッチ高原へ鹿を見に行く! ~ その1 ~

2005-10-18 20:27:41 | @幕張動物日記
  
                                       <上の写真をクリックすると他のニホンジカの写真記事へジャンプします>

 毎朝キノコを取りに行っている父から、高ボッチ山の林道に人に懐いたキツネが出没するとの話を聞いた。おまけに、今年生まれたばかりの瓜坊や鹿もみたらしい。瓜坊とはスイカ模様をした猪の子供のこと。

     早速、高ボッチ高原へ行ってみる。

ところで、この“高ボッチ”というヘンテコな名前は「ダイダラボッチ伝説」から来ている。「ダイダラボッチ」とは「だいだら法師」「高法師」を指していて、その昔、日本列島がやっと出来上がった頃に、ある大きな山を移動しようと山に紐を掛けて担いでいたダイダラボッチが、一休みしようと高ボッチの山頂に腰掛けたために「高ボッチ」という名前がついたそうな。ボッチ=法師だから、高ボッチを漢字で書くと“高法師”となり、ダイダラボッチの名前になる。
そういえば、アニメ映画「もののけ姫」にも似たような名前の巨大な山の神が出現している。こちらは森に死を招く厄災神として描かれていたが…

ちなみに、高ボッチに腰掛けて休んだダイダラボッチが「ヨッコラショッ」と言ったか否かは知らないが、再び山を担いて踏ん張って立ち上がった時にできた足跡が現在の諏訪湖になるそうな。高ボッチの山頂から諏訪湖までは9~10kmなので、ダイダラボッチの全身は18~20kmもある大巨人ということになる。
      ホンマかいな?

この高ボッチ高原は美ヶ原高原と同様に頂上が緩やかな台地状の草原になっているため、初夏から初秋までは放牧が行なわれている。8月は放牧場の横にある競馬場で観光草競馬が開催され、冬至には遥か遠くに見える富士山の頂上から太陽が昇るために、毎年多くのカメラマンが写真を撮りに来る所でもある。残念ながら田舎なので夜景はそれほどでもないが、昼間の風景は東は諏訪湖盆地を眼下に富士山から南アルプスの山々を眺め、西は松本平を眼下に北アルプスの峰々を望む素晴しい景色を見ることができる。

さて、林道を行くと山の中腹に「これより八ヶ岳中信高原国定公園 高ボッチ高原 入口」という大きな看板がある。父の話だとこの辺にキツネが出るらしい。父からアドバイスしてもらったように車の窓を開けると「来いよ~!」と叫んでみた。車から降りるとキツネも警戒して逃げてしまうそうなので、言いつけ通りに車の窓だけ開けて呼んでみるが、残念ながらキツネは来なかった。

仕方がないので頂上に向けて走り出すと、道路の前方に大きな影が…。イキナリ振り向いたその姿は、50cm近くはあろうかという立派な角を持った牡の鹿。お尻の白い毛を見せて、警戒態勢に入っている。そう、鹿は警戒したり逃げる時には尻の白毛を見せて仲間に知らせるのだ。

慌てて路肩に車を停めると、窓からカメラをゆっくりと出す。野生動物に対しては何事もゆっくりと動かなければならない。機敏に動くのは相手を襲う時か、相手から襲われた時だけである。犬と同じで、急に動くと追いかけてくるので、例え相手が熊でも目を見ながらゆっくりと後ずさりをしなければならない。この時は逆に急に動くと鹿が逃げてしまうので、車の窓からゆっくりと顔だけ出して写真を撮った。 (続く…)

ナメクジ、秋の退治方法

2005-09-22 20:19:36 | @幕張動物日記


 盆栽や果樹の手入れをする時に悩むナメクジ被害。そんなナメクジを農薬を使わずに安全に退治する方法。

ナメクジはキノコが大好き。ナゼか知らぬが、キノコを置いておくと生ゴミにたかる蠅のように集まってくる。特に乾燥させたキノコが効果大なので、山で採ってきた雑キノコを乾かし、庭のあちこちに置いておく。

夜間に集まるので、一晩に何度か見回ってキノコに集っているナメクジはジュース等の空き缶に集めておく。その場で塩を撒いたりすると、その場所には他のナメクジが寄って来なくなるので、いったん缶に集めてから処理する。使い古しの割り箸なんかで摘めば、ナメクジの苦手な人でも大丈夫。

@幕張の実家の庭でも果樹のナメクジ被害が大きかったので、父が雑キノコの屑を撒いてナメクジ退治をしたところ三日間で36匹も集まった。大きいのは6cm近くあるのもいてビックリ。

     無料で、しかも農薬を使わない安全な退治方法。

閑話休題。
カタツムリとナメクジって、殻が有るか無いかが違うだけの同じ生物種の有肺亜綱の柄眼目なんだけど、どうしてこんなに人間の好き嫌いが分かれるんだろう?
絵本にも童謡にもカタツムリは出てくるけれど、ナメクジって絶対出てこない。果実や農作物の食害では、どっちもあまり変わらないんだけどね…
ちなみに、キノコ以外ではビールにも集まってくる。紙コップの中に飲み残しのビールを入れて戸外に一晩置くと、何匹もビールの中で溺れて死んでいるらしい。

三すくみの伝説の中では、蛇に勝ち、蛙に負けるという役回りが振られているナメクジ、意外にも飲兵衛だったりして…